「ゴールデン カムイ」野田サトル

仕事に煮詰まってくると昔から漫画をよく読んだが、最近読み終えたのは「ゴールデン カムイ」第11巻まで一気に読み通した。仕事では、徹夜は出来ない年齢になったが、面白い漫画だと まだ徹夜が出来るようだ。

実によくアイヌ文化について書かれていると思う。猟、食事、言葉など アイヌ文化を紹介する一級の資料になるのではないだろうか。

大学の卒業設計の背景としてアイヌ文化や北方民族の文化、住居(チセ)について調べた事があった。

ゴールデンカムイの中でもアムール民族が北海道に流れてきてアイヌに成りすましていると描かれているところがあったが、北海道には環オホーツク文化圏のような広い枠組みでの文化的・経済的交流があったように思っていた。

卒業設計は「環オホーツク文化圏に位置する芸術家コロニー」という立原道造の卒業設計「軽井沢の芸術家コロニー」をパクった。

もう40年以上も前だ。

デザインは拙かったが、文化的背景が良く書かれていたせいかメダルを貰った。

ゴールデンカムイを読んで昔のことを思い出した。

ゴールデンカムイをアニメ化すると発表されたが、原作に忠実だと映倫R15指定かな。

ゴールデンカムイ

 

「小学8年生」第4号

娘が買ったけど読むかと言われたので貰って来た「小学8年生」。新感覚全学年対応雑誌とある。孫の為に買ったと言うが さすがに早いだろう まだ3歳だもの。

しかし この雑誌、大人が読んでも面白いのだ。

「大昔の日本大調査」という特集では、縄文遺跡全国マップ、縄文食の作り方、縄文時代の土偶と古墳時代のはにわが対比されている等盛りだくさん。読んで楽しい為になる本。

手作り土器セットとして粘土が付録でついていた。さて何を作ってみようか

株式会社 協立建築設計事務所 破産手続開始決定

今日は 午前中から衝撃のメールが飛び回った。

一般社団法人 日本建築士事務所協会連合会の会長・大内達史氏が代表取締役をされている株式会社 協立建築設計事務所が本日(平成29年10月25日午前10時)東京地方裁判所において破産手続き開始決定がなされ倒産したと言うニュース。

日事連会長の事務所が倒産するとは前代未聞。

知人が勤務しているが、以前から幾度なく給与が遅配になっていたと聞いていた。今日も給料日だったのに・・・。

かっては200人を超える設計事務所だったが近年は段々と小さくなり1/10以下の所員数になっていた。歴史がありマンション関係が得意な事務所。

累積した借財が多かったのだろうか、残務整理が大変だ。ホームページはすでに閉鎖されている。

破産管財人弁護士 梶谷総合法律事務所・岡正昌弁護士

台風一過

台風一過 久しぶりの青空が広がった東京

港区役所の前の公園

ベンチに座ってしばしの休憩

プリンスホテルと東京タワーを眺めるのが好きです

日比谷通りと港区役所前の道路との間のこの公園には

芝公園8号地という名前があるらしい

そういえば台風のよう衆議院選挙が終わりましたね。

「街場の天皇論」内田樹著

「ぼくはいかにして天皇主義者になつたのか・立憲デモクラシシィーとの共生を考える待望のウチダ流天皇論」と表帯に「今の天皇制システムは政権の暴走を抑止し、国民を統合する貴重な機能を果たしている。」「国家には、宗教や文化を歴史的に継承する超越的で霊的な「中心」がある。日本の場合、それは天皇である。」「今上天皇は選択された血縁者のみではなく、すべての死者を背負っている。」「日本のリベラル・左派勢力は未来=生者を重視するが、過去=死者を軽視するがゆえに負け続けている。」と裏帯にあります。

日本では、古代から統治システムとしてヒメ・ヒコ制をとっていました。

「ヤマト王権が成立する前後の古代日本では祭祀的農耕従事的女性集団の長(ヒメやミコ、トベを称号とした)と軍事的戦闘従事的男子集団の長(ヒコ、タケル、ワケあるいはネを称号とした)が共立的あるいは分業的に一定地域を統治していた。『古事記』、『日本書紀』、『風土記』などの文献には宇佐地方(豊国)にウサツヒコとウサツヒメ、阿蘇地方にアソツヒコとアソツヒメ、加佐地方(丹後国)にカサヒコとカサヒメ、伊賀国にイガツヒメとイガツヒコ、芸都(きつ)地方(常陸国)にキツビコとキツビメがいたことを伝えている。また『播磨国風土記』では各地でヒメ神とヒコ神が一対で統治したことを伝えている。そのような女性・男性の首長はその地の神社の由来となっていることが多い」(ウィキペディア)

それから中世の摂関政治、征夷大将軍による幕府政治にいたるまで祭祀に関わる天皇と軍事に関わる世俗権力者という「二つの焦点」を持つ楕円形の統治システムが続いてきました。この二つの原理が拮抗しあっている間は、システムは比較的に安定していましたが、その拮抗が崩れるとシステムが硬直化し崩壊して来たことを歴史は教えています。

この「二つの焦点」は政治の統治システムだけでなく経営システムにも有効であると考えて弊社もヒメヒコ制を採用しています。

戦前の大日本帝国の最大の失敗は「統帥権」という本来は天皇に属している世俗政治とは隔離されているはずの力を、帷幄上奏権(いあくじょうそうけん)を持つ一握りの軍人が占有したこと。つまり拮抗した祭祀的な原理と軍事的原理をひとつにまとめてしまうとことで日本の伝統的政治文化における最大のタブーを犯し敗戦という巨大な災厄を呼び込んでしまいました。

内田樹氏は「立憲民主制と天皇制」という「両立しがたい二つの原理が併存している国の方が政体として安定しており、暮らしやすいのだ」と説明しています。私も昭和天皇・今上天皇が「象徴天皇」として「霊的権力」「道徳的中心」としてあられた戦後70年が平和的で安定していたと思っています。この「二つの焦点」を単一的な焦点にして大日本帝国に戻したいと言う力が強く働いている現在に抗するには、象徴天皇制についてきちんと考え直さないといけないと思いますが、この「街場の天皇論」は大いに手助けしてくれます。

「排除」ではなく「包摂」と「多様性」こそが日本人のDNAです。

松崎町 -4

松崎港

この日の駿河の海は、とても穏やかでした

この松崎の港から那珂川に沿って街に点在するなまこ壁の商家は、かってこの町が漁業で栄えたことを物語っています。現在は、なまこ壁の民家を町が買い取って保存しているようですが、西伊豆は交通の便が悪いし際立つた観光資源があるわけでもないので地方創生と言っても観光を基幹にするのは難しいと思います。

地方を歩いて思うのは、やっぱりその地域の基幹産業である一次産業(漁業・農業)の再生に力を入れるのが一番の近道だと思います。

自称「建築家」達のインフォームド・コンセントの欠如

インフォームド・コンセントとは「正しい情報を得た(伝えられた)上での合意」を意味する概念です。

特に、医療行為(投薬・手術・検査など)や治験などの対象者(患者や被験者)が、治療や臨床試験・治験の内容についてよく説明を受け十分理解した上で(英: informed)、対象者が自らの自由意志に基づいて医療従事者と方針において合意する(英: consent)ことです(単なる「同意」だけでなく、説明を受けた上で治療を拒否することもインフォームド・コンセントに含まれます)。

説明の内容としては、対象となる行為の名称・内容・期待されている結果のみではなく、代替治療、副作用や成功率、費用、予後までも含んだ正確な情報が与えられることが望まれています。また、患者・被験者側も納得するまで質問し、説明を求めなければならないとされています。

手術を経験した人ならわかるでしょうが、術前に医師から色々と説明を受け大量の書面に患者の署名が求められます。

医療行為の中では一般化しているように昨今は積極的にインフォームドコンセント(説明と同意)やアカウンタビリティ(説明義務)を果たすべきという意識が一般化してきており、建築士の世界も例外ではありません。

住宅業界などでは、仕事のフェーズ毎に建築主に説明し署名・押印が求めていますが、自称「建築家」達は、建築主への説明が不十分で建築主への説明をせず 又了解を得ず施工者に指示し工事をしてしまい、後にトラブルになっているという事を弁護士からよく聞きます。

デザイン志向の強い、自称「建築家」のインフォームドコンセントの欠如は、やがて社会的信用を無くし身を滅ぼします。

浄感寺・長八記念館

仕事で三嶋に行ったついでに修善寺で一晩泊まることにしていましたが、まさか西伊豆まで行くとは本人も思っていませんでした。

修善寺に着いたら旅館のチェックインには時間があるし無計画だったのでどこに行くというあてもなく駅前でうろうろしていたら路線バスで松崎行というのが止まっていました。運転手さんに聞いたら修善寺から松崎まで100分。帰りは一時間に一本はバスがあると聞いて、自販機でお茶を一本買い飛び乗りました。

まったくの思いつきの路線バスの旅でした。

伊豆の山道を走る路線バスの中では爆睡。堂ヶ島あたりでようやく目が覚めました。

以前から機会があったら訪れたいと思っていた長八記念館・長八美術館を訪ねることができました。

フラッシュを発光させなければ写真はOKと許可を取り、飛天の図を撮影

対となっている もう一つの欄間にある飛天の図

天井に描かれた雲竜の図は、見る位置によつて表情が違うと言われましたが・・

こちらが山門側・表玄関です

彫も素晴らしいです