静かできれいな庭のあるカフェです
投稿者: tera
クラブハリエ・日牟禮カフェ -1
近江八幡の水郷
ALBERTO GIACOMETI 展
八幡堀
八幡堀
八幡堀は天正13年(1585年)に豊臣秀次(秀吉の甥)が八幡山に城を築き開町したことに始まるそうです。秀次は、八幡堀と琵琶湖とを繋ぎ、湖上を往来する船を城下内に寄港させることで、人、物、情報を集め、さらに楽市楽座制を実施することで城下を大いに活気づけたと書かれています。
八幡堀は交通路や生活の場として長く機能してきましたが、生活形態が変わりだした昭和30年代もなると、忘れ去られた存在となり、草が生い茂りハエや蚊が発生しゴミが不法投棄されるなど公害源となったそうです。
一時は、埋め立てしまう計画があったそうですが、地元から反対運動が起き浚渫と復元により現在の状態になったとあります。
今は映画やドラマのロケ地としても活用されています。
かわらミュージアムの一画
今、八幡堀は近江八幡の貴重な観光資源となっていますが、先人達の環境を守る運動のおかげです。西日本でも江戸時代からの風情を残す数少ない場所となっています。
日牟禮八幡宮
かわらミュージアム -4
かわらミュージアム -3
かわらミュージアム -2
かわらミュージアム -1
調査なくして設計なし
昨日は、京都府京田辺市に日帰り出張
先週に引き続きの出張で腰が痛い・・・
町所管建物のコンバージョンにあたり京都府・町・設計事務所・私と打合せとなった。検査済み証の無い建物という触れ込みで彼此一か月前から相談に乗ったりあれこれと調べたりしていたが、町が建築確認の工事完了検査済証が無い建物と言っていたのですっかり信用し、それが大前提となって調査・手続き・見積りと進んでいた。
何しろ遠方なので行政から取得する「建築確認記載台帳証明」は、自分では取得に動きずらく、強く言って町に動いてもらえば良かったのだが、すっかり町の情報を信じてしまった。
この日土木事務所での打合せを終わり、町が「建築確認記載台帳」を閲覧したことがないと言うので、府に特別に閲覧させてもらうと、推定していた年のそれらしいものを発見。概要書を見せてもらうとビンゴ。おまけに工事完了検査済証も発行されていた。
多額の詳細調査が必要なくなり万々歳。
弊社の仕事は減ったが、無駄な税金が使われなくて良かった。
それにしても行政の言う事だからとすっかり信用してしまっていた。相談された時点で「建築確認記載台帳証明」を取得してもらうようにもっと強く依頼しておけばよかったと反省。
「調査なくして設計なし」
建築設計の道を歩み始めた頃 先輩に言われたこの言葉を思い返した。
ラ コリーナ近江八幡 -10
ラ コリーナ近江八幡 -9
ラ コリーナ近江八幡 -8
ラ コリーナ近江八幡 -7
ラ コリーナ近江八幡 -6
ラ コリーナ近江八幡 -5
ラ コリーナ近江八幡 -4
ラ コリーナ近江八幡 -3
ラ コリーナ近江八幡 -2
ラ コリーナ近江八幡 -1
水無月
春の薔薇もそろそろ終わりに近づき、紫陽花が開花し始めています。
赤い薔薇の花言葉は「情熱」。幾つになつても情熱は持っていたいです。
何だかあっというまに6月、水無月(みなづき)になってしまいました。
3月から省エネ尽くめの日々を送っていましたが、ようやく目途がついてきました。
外皮計算で積分を駆使した日々でした。
楕円形の建物で下部楕円形と上部楕円形で中心がずれた形態の外周長さ、屋根面積の算出をしました。他には弓形の建物で内側、棟、外側で三つの中心があり、しかも棟の高さが変化する形態の外周長さと屋根面積の算出。また雛壇状の建物で屋根面積の算出に苦労した建物など。小粒だけどピリッと辛いような建物が多く準備計算だけで四苦八苦していました。
月が変わり、初日から二日間の滋賀県出張です。
近江の初夏の便りをお届けできると思います。
「工手学校・日本の近代建築を支えた建築家の系譜・工学院大学」
明治、帝国大学総長であった渡邊洪基は、建築家の辰野金吾や土木を専門とする古市公威と共に、8つの学科を擁する「工手学校」を設立し日本の建築界に多くの卒業生を輩出しました。
「孤篷の人」葉室麟著
NICHE 2017 vol.40
「NICHE」と「NICHEダイジェスト」は工学院大学建築同窓会誌ですが、2014年から建築とデザインの学際的な架け橋として、海外取材に基づく特集記事と連載 を中心とした業書・書籍版(有料)「NICHE」と広報誌「NICHEダイジェスト」に分かれています。
「NICHEダイジェスト」は、「NICHE」から抜粋した内容と大学に関係した記事で構成され同窓生や大学関係者に無料で配布されています。
2015年の「台湾建築探訪」2016年「フランス建築探訪」そして今号「ドイツ建築探訪」と、最近の内容は同窓会誌のレベルをはるかに超えていると言って良いと思います。
今号も
- ブルーノ・タウト再考
- バウハウスとその時代
- ドイツ派、妻木頼黄と矢部又吉
と興味深い特集記事が組まれています。
そして 亡き武藤章先生が1968年に設計された「工学院大学旧白樺寮」が閉鎖され解体される方針に対して、建築系同窓会が土地の借地権と建物を引き継ぎ、一部を減築し夏季利用に限定した、アールトと北欧デザインづくしの「白樺湖夏の家」として生まれ変わった様子が速報版として紹介されています。
学生時代に白樺寮に一度行ったことがありますが、約半分ぐらい減築し暖炉のあったリビングの部分を残してリノベーションした様子ですが、とても懐かしいですね。
武藤章先生の傑作・八王子図書館が解体されたのは残念ですが、白樺寮が保存出来て良かったです。関係者の皆さんありがとうごさいます。