2024年9月20日、弊社主催の「てら小屋セミナー2024・建築ストック長寿命化の進め方」を(一財)日本建築センター、既存建築物技術審査部長・元木周二氏をお招きして開催しました。
弊社クライアント、業務上関わりのある方々にお声かけし会場の都合で参加人数を限定しての開催となりましたが、27名の方に参加していただきました。
【安全性と経済性を両立させる 「建築ストック長寿命化の進め方」耐震性と鉄筋コンクリート造建築物の耐用年数評価】
近年、建築費の高騰等により、建替えにより事業採算が確保できるプロジェクトは少なくなってきているようです。
一方、リノベーションにより建物の事業採算を向上させようとしても、特に旧耐震基準の建築物は、耐震性や耐久性の不足が心配です。
旧耐震建築物はすでに建設後40数年が経過しており、将来的にどれくらいの期間、使用可能かの見通しがない中では、資金調達や事業採算の検討が困難で、耐震改修を含め建物価値を大きく向上させるようなリノベーション投資は決断しにくい状況に陥っていると考えられます。
このため、鉄筋コンクリート造の構造躯体の劣化状況を科学的に調査・診断し、建物の今後の使用可能期間を把握することが必要不可欠だと考えられます。
日本建築センターでは2019年から鉄筋コンクリート造建築物の耐用年数評価を開始し、2023年度末までに200棟の建物の耐用年数評価を実施しています。
今回のセミナーでは、日本建築センターより、200棟の耐用年数評価を通じて得られた知見を踏まえて、高経年建築物の長寿命化へのアプローチについて、お話をいただきます
レジュメと資料をもとにパワーポイントで説明をいただき、建築ストックの長寿命化というのは現代の経済的社会的要請に沿うものだと再認識しました。
セミナーの後、同じ会場で懇親会を開催しました。普段あまり触れあうことがない人達同士で話が弾み、あっという間に時間が過ぎました。