今年2025年1月25日に亡くなられた経営学者の野中郁次郎さんの本を以前読んでいて、ソニーの立ち上げには井深 大さんと盛田照夫さん。ホンダの立ち上げには本田宗一郎さんと藤沢武夫さん。というように、これまで大きなイノベーションを生み出してきた企業の背景には、実は「2人」が関わっていることを知った。
「クリエィティブペア」と呼ぶのが、個人を組織に向かわせる知的コンバットを行う相手。野中郁次郎先生にとっては『The Wise Company』共著者の竹内弘高氏が相当するという。「自分と違う相手がいい。あちらはお酒飲まない、ぼくは飲む。あちらは英語、ぼくは日本語」と笑う。
知的機動力、知的創造理論はペアでプログラミングする「対照的な相手と組むことで自律分散が可能になる」「アナログとデジタルの形式知、暗黙知を回すのがリーダーだ」と主張。ダイナミックな総合作用により実践知が生まれる。それがヒューマナイジングであり、共通善(コモングッド)に向かう生き方だ、と先生は訴える。
弊社のクリエイティブペアは、私と妻=爺婆である。私は建築、妻は食・食品衛生だし、独立して自営になるまでは普通の夫婦。今は毎日が役員会、毎日が株式総会なので、意見もぶつかり合うが、クリエイティブペアになってきたかなと最近思っている。