「聲の形」(こえのかたち)

つい最近アニメーションを見て、続けてコミック(全7巻)を読んだ。

アニメーションは2016年に山田尚子監督で京都アニメーションが作成した大ヒット作で、これはNET FLEXで見た。

ヒットしていたころから5年も経ってから知り、とても感動した。

自分の経験から若い時も今も「つながりたいけどつながらない。伝えたいけど伝わらない」という経験は多い。多分普遍的なテーマなんだと思うが、つながったと思った時のほっこり感に年齢は関係ないものだろう。

「聲」という漢字が魅力的だ。

この「聲」という文字は「声」の旧字体(1945年までは使われていた)で、耳(みみ)と殸(けい)という2個以上の漢字が合成されて違う意味を持つ「会意文字」

聲のつく言葉として

「磬鍾」(けいしょう)とは、「磬」と寺の鐘楼に吊るされている鐘を意味する。

「磬声」(けいせい)は、「磬」を打ち鳴らして出す音のこと。

「編磬」(へんけい)は、磬を何枚も並べて作った楽器。

「磬折」(けいせつ)は、くの字の形状をした「磬」のように、体を曲げてお辞儀をする様子を表現した漢字。

「馨香」(けいこう)は遠方まで香りがすること

「馨聞」(けいぶん)は世間の批評が良いことを意味する。

「聲」の訓読みは「こえ、こわ」で、音読みは「しょう、せい」。もともと耳と石でできた打楽器「殸」を打って音を鳴らす意味。