小屋裏物置については、軒桁と床の位置の関係、小屋束のピッチ、スパン、四方束の可否など、判断が難しい事例があつた。
それらに対して「断面図に軒から上は小屋組みと書く」とかして対応していたと思った。
2×4の住宅で四方束立てして在来工法で小屋をつくり、2×4の構造構面から上部なのだから四方束立てしても小屋組みであるというような議論もあったが、私は反対だった。
最近 大阪府の取扱いを見ていたら
「大阪府条例質疑応答集(Q&A改訂6版)講習会における質問と回答」(H24.3.30)における「Q&A4-30 小屋裏物置の取扱いについて」では、四方束立てをしたものは認められないとしている。(下図)
四方束立ては、軒高が過小となること、意図的な余剰空間となるので法の主旨に反する。
これには自分も賛成である。
これまで特定行政庁の明文化した取扱事例が見当たらなかった。
適時、統一的な取扱いの見解を明文化し発表するのは行政としての必要な職務だ。
小屋裏物置の床の高さの位置と軒レベルは議論があるだろうが、少なくてもロフトの床レベルは軒レベルより下にあつても一向に構わないと思う。
スキップフロアを利用した収納は、上下から利用するなら認めるというのは順当な取扱いだと思う。
上記の資料は
http://www.cac-osaka.jp/legal_standard/index.php?s_category=1
すみませんが質問させてください。小屋裏物置の規制(建設省住指682号)では、ロフト高を1.4mとしているそうですが、なぜ1.4m以上にしてはいけないのかご存知でしたら教えていただけますでしょうか?1.4m以上は床面積に算入するということなので、容積率の計算には影響しそうですが、関係ありますでしょうか。
>通りすがり様
入院していた為 だいぶ返事が遅くなりました。正直1.4mという高さの根拠についてはよくわかりません。考えるに成人の平均身長などから1.4mならば、かがまないと歩行できないという事ではないかと思っています・・・。
参考として
江戸時代の平均身長は、おおむね「男性155~158cm」「女性143~146cm」の範囲内におさまるようです。
(1)『骨は語る 将軍・大名家の人々』(鈴木尚著 東京大学出版会 1985年)には、江戸時代庶民の平均は「男性157.11cm」「女性145.62cm」とあります。
(*)徳川将軍とその正室・側室や、江戸時代の大名の推定身長なども載っています。
(2)『日本人のからだ』(鈴木隆雄著 朝倉書店 1996年)では「男性155.09~156.49cm,女性143.03~144.77cm(江戸時代前期~後期)」
戦後の統計局のデーターでは、
1945年20歳の平均身長は男性165cm女性が153.2cmです。
1995年20歳の平均身長は男性171.1cm女性が158.4cmになります。
現在の平均身長は、男性170cm、女性が158cmです。
引用元:http://www.stat.go.jp/data/nihon/21.htm