2019年にこの本が出版された時は171件の歴史建築を紹介していたが、この増補版は約40件ほど新規追加され結構分厚い本になった。
台湾は、産業遺産のリノベーションと再利用の宝庫で、日本統治時代や終戦直後に建てれた老家屋は、次々に修復・復元され、個性的なショップやレストラン、カフェ等に生まれ変わっている。それらが今や重要な観光資源となっている。
新規追加された建物も、コロナ禍の中でリノベーションされたものが多く含まれている。
この建築ストックの構造も多彩で、木造・鉄筋コンクリート造・組積造とある。日本統治時代からのものだと築100年を超える建物も多くあり、それらの耐用年数はどうなっているのか、補修方法はどうしているのか、建築病理学的・工学的関心は尽きない。
台湾の一般市民が暮らしている建物は、伝統的な建物は壁を組積造、現代的な建物は鉄筋コンクリート造で、屋根構造は木造の架構というのが多い様で、その建築ストックは膨大だと聞きました。
観光で数日行くのではなく、台湾にじっくり腰を落ち着けて、この本の建物を訪れたいと思う。ネット環境さえあれば1ヶ月ぐらいは行っていても仕事に差し支えないかな・・・。