本と暮らす家

先月、古いマンションの一住戸を改修した家の見学に行ってきた。書棚の多い住戸だった。

それから自分だったら本とどう向き合って暮らすかなと ずっと考えていた。

以前から、俺たちが孫達に残せるものは何かと爺と婆で話し合ってきて、やっぱり「本」かなという結論には達していた。

「小さな図書館みたいな家を残してあげたいね。」と

終活の一環で、随分と所有していた本は処分したのだが、二人とも好奇心が多方面に渡っているので本は増えるばかり。希少本やマニアチックな本も結構ある。それと婆が時々大人買いしてくるフィギャ類も段ボールにしまわれたまま。

以前、少女漫画で読んだ記憶がある一節が今でも好きだ

「私たちはみんな羽(はね)を持っていて、立派な羽に育てたかったら本をたくさん読みなさいって。」

「本をたくさん読みなさいって」

「本の形って鳥の羽の形でしょう?」

「本を読めば読むほど、しなやかで強い羽になって大空を飛ぶことができるの」

今「本と暮らす家」のスタディに余念がない。