茶こし付きマグカップ

 このところ台湾茶に凝っていて、専用の茶こし付きマグカップを愛用している。とある中華料理店で台湾茶(東方美人)を頼んだら、模様は違うが茶こし付きマグカップで出してくれた。途中でお湯を注いでもらい、1回の茶葉で3杯は飲める。

 アマゾンでポチって、模様違いの茶こし付きマグカップを幾つか買った。

 今や この茶こし付きマグカップは8つある。中に18-8ステンレス製の茶こしを別途購入して使っている。

 主に凍頂烏龍茶が好きなのだが、以前お客さんに頂いた台湾茶が美味しかったので探しているのだが、中々見つからない。

フォレストスクエア仙川-2・商圏

 商圏分析とは、特定の地域における市場の特性を分析することで、商業戦略の最適化を図る手法と言われている。商圏の人口特性、競合状況、交通アクセス、消費動向などの様々なデーターを分析し、マーケッティングや出店計画、様々な販促計画に活かすことが目的とされている。特に小売業、飲食業、不動産業などでは、商圏を正確に捉えることが必須と言われている。

 商圏は教科書的には、一次商圏(最も近い顧客層・約0から3km圏内)、二次商圏(中距離の顧客層・約3kmから10km圏内)、三次商圏(広域の顧客層・約10km以上)に分類されるとされている。

 マーケッティング分析の専門家ではないので、フォレストスクエア仙川の建築について考えていた時に集めていた資料を公開する。

【京王線仙川駅の乗降者数】

参考に千歳烏山が2023年は77,686人。2024年は79,689人。

参考に調布が2023年が115,507人。2024年が118,575人。

参考に笹塚が2023年が70,603人。2024年は73,199人。

https://www.keio.co.jp/company/corporate/corporate_manual/number-of-passengers.html

【エリア人口】

上記の地図は、フォレストスクエア仙川から半径500mの円を記入したもの(線が薄い)

 上記は調布市の行政区分図で、仙川駅周辺は仙川町、若葉町、緑ケ丘だが、前回書いたように東側は世田谷区と隣接している。

https://www.city.chofu.lg.jp/030040/p017111.html

https://people.mapexpert.net/StatMap?L=13208

 評論を加えることなく、数字をありのままに見ていく。

フォレストスクエア仙川-1・調布市仙川

 調布市仙川は、若い女性達(20代、30代)に人気があるオシャレな街として有名で、「京王線の自由ケ丘」とも言われている。1940年に桐朋学園の前身である山水女子高等学校が設立されたのが街が形成されていったきっかけだそうだ。その当時は武蔵野の林と農地が広がっていたとのこと。そこに桐朋学園が来て徐々に街が発展していったという。

 桐朋学園は、国立市にある男子部門、調布市仙川に女子部門、そして同じく仙川、調布及び富山市の計3つのキャンパスを持つ音楽部門の、3つの部門から成り立っていて、この仙川の女子部門には、桐朋幼稚園、桐朋小学校(共学)、桐朋女子中学校、桐朋女子高等学校普通科、桐朋学園芸術短期大学があるという、まさに女子の学校だ。

 そして仙川には、もうひとつ白百合女子大学がある。

 仙川は、調布市東部に位置し、東端で世田谷区との市区境に接する。京王電鉄京王線が市域を東西に横断し、街は南北に分断されているが、もともとの商店の集積は南側に多くある。

 その仙川駅北側に2025年12月9日にオープンした「フォレストスクエア仙川」という商業施設について、続けて投稿していきたいと思う。

 アウトモール型複合商業施設である「フォレストスクエア仙川」は、オープン前から注視していたのだが、2025年12月は仕事が混んでいて視察できずにいた。2026年1月末に何店かオープンして商業施設は、ほぼグランドオープンなので2月に入ったら見に行ってこようと思っている。資料などを収集していたので、まずはマーケッティングについて考えてみて、その後建物について触れていきたい。

https://forestsquaresengawa.jp

 仙川には、建築設計者には有名な「安藤ストリート」という建築家・安藤忠雄が設計した建物が6件もある(下図の青い部分)エリアがある。それについては、既に沢山紹介されているので割愛する。

https://tatefro.com/entry-6.html

「建築みつも郎17」KOBEC

昨年末に導入した「建築みつも郎17」

 設計見積書を作成する必要性が増えたことと、弊社の通常の個別プロジェクト毎の粗利管理をこれまでエクセルで行っていたものから移行するつもりで購入した。

 建築積算ソフトも色々と検討してみたが、30年ほど前に使っていた「建築みつも郎5」を思い出して検索してみたら、まだバージョンアップを続けていた。昔使ったことがあるから基本的な操作はすぐ思い出した。色々な機能がプラスされているが、まだ詳しくは知らない。

「建築みつも郎17」の機能紹介

・最大6段階層、明細行数6万行の余裕のスペックで、素早く正確な積算見積作成が可能です。
・最大6万件まで登録可能な「名称マスタ」は、それぞれの階層で使う名称を自動的に分類し、必要な名称項目の拾い出しが簡単に行えます。
・実行予算から見積概算の算出や、見積再提出時の調整などに活用可能な「まるめ付き金額調整機能」で、正確でスピーディな見積提出を実現。
・PDF作成、EXCEL出力などの多彩な出力機能を搭載。
・強力な印刷機能は、白紙用紙から市販見積用紙、自社専用用紙の活用も可能な「自由レイアウト機能」を搭載。自社ロゴ画像を貼り付けたオリジナル書式の作成も可能。

弊社の2026年の重点テーマ「職能を磨く」に沿ったソフトの購入と利用。

「『土地と財産』で読み解く日本史」大村大次郎 著

 元国税調査官の大村大次郎氏が書いた この本、表題の日本史を読み解く視点が面白そうだったので、アマゾンをポチったが、本当に面白い内容だった。

 日本史をそれぞれの専門分野の人達が深く掘り下げる本を書いてくれると、歴史の理解に奥行きが生まれる。事柄と年号を覚える歴史教育とはおさらばしてほしい。

 思えば私が歴史に惹かれていったのは、中学生の時に出会った松本清張の「西郷札」や「或る『小倉日記』伝」がきっかけだった。

 この本を読むと土地制度が変わったときに国の形も変わった。ということが良く理解できる。

 新しい知見として江戸時代にあった「割地」というものを知った。

 割地というのは村落内の農民が、耕作する農地を定期的に交換するという制度。農地というのは、その位置関係によって収穫量に大きな差が出る。日光の差し具合や水利によつても異なるし、それぞれの土地にふくまれる養分によつても違ってくる。同じぐらいの農地の広さでも収穫量の多寡はかなり違うことが多いそうだ。その為公平を期するために、村落内の農民が、一定の年限で耕作地を順番に入れ替えるというのが「割地」という制度。意外と合理的な方法が採用されていたことに驚いた。

 割地という呼称は、そのほか地割、割替え、軒前割、一鍬前、一挺前、田地割、軒前割、門割などさまざまあるが、割地制度は全国的にみられるそうだ。

 これを知って、江戸時代の農民には「所有権」「耕作権」の概念が薄く、村落の土地は農民全体の共有財産というような意識があったことがわかる。多分それは、江戸時代の年貢は「村落でいくら」というような「村請制」を採っていたからではないかと思う。

 この「割地」は、明治の「地租改正」1873年(明治6年)の時に、多くの割地があることがわかり、行政と研究者が調査に入ったそうだ。割地は、明治以降も残り、現在でも一部では残存していると新潟大学の研究論文「割地制度とコモンズ」に書かれている。

 巻末に著者は、この国を将来を憂いてこう書いている

「『貧困は自己責任』として片づけてしまう風潮がはびこり、うまく立ち回って富を手にしたものが偉いという価値観が広まっている。著者は、これに危機感を禁じえない。日本には太古から『助け合うのは当たり前」という文化があった。それは日本という国を形づくってきた精神であり、日本が世界に誇れる国になった最大の要因でもある。」

 同感。

「建築工事監理業務要領」

 弊社独自の「建築工事監理業務要領」を改定した。この要領は、弊社(株式会社 寺田建築事務所)が受注した建築工事等の監理業務の委託契約に基づいて弊社が行う業務の取扱いについて必要な事項を定めることを目的としている。

 元々は官公庁発注の建築工事監理で配布される業務要領がベースになっているのだが、官公庁では営繕課等の課長職等が「監督員」とされ、発注者側(首長)からの代理権限を付与され工事の監督員と明記されている。

 民間工事では、発注者側の担当者(部課長係長・一般社員)が、官公庁でいう「監督員」の役割を果たすのだが、その指示事項が社長決裁や取締役会で否定されることがある。   

 そこで弊社業務要領では、担当者が発注者側の代理権限を持つものと明記し、それを工事監理契約書に添付するようにした。また当該建築工事に関与する各種コンサルタントやCM会社が発注者の代理権限を持つか否かを事前に確認する事項を新たに挿入した。

 工事監理業務区分表は、受注者である弊社の担当処理区分を、それぞれの業務事項に合わせて立会、調査、確認、報告、指導伝達の5項目に分けて整理している。

 合わせて、業務としては現場常駐監理よりも重点監理が多い実状に照らして工事監理の履歴(日報的なもの)の書式を改定し、工事監理報告書に添付するようにした。

弊社の2026年の重点テーマ「職能を磨く」に沿った書式の整理。

「建築工事積算実務マニュアル2025」

 この本は、国が発注する建築工事の積算に関する「統一基準」や建築積算基準類に準拠し、改定された建築積算の実務書です。

 民間業務でも工事価格の適正評価をするために建築積算のツールとして活用しています。工事種別に整理され使いやすいですし、ちょつと工事価格を調べるときに重宝しています。

 より透明性のあるコストマネジメントが求められている時代だとおもうけど、知らんぷりの設計事務所や施工会社、住宅会社が多いのは残念。

寝室税・空室税

 

 先般、ケン・ローチ監督の「わたしは、ダニエル・ブレイク」を観て、イギリスには保守党のキャメロン政権時の2013年に導入された「寝室税」(Bedroom Tax)というのがあることを知った。

 この制度は生活保護を受けている(この場合は政府から住む場所を与えられていたり、家賃の負担をしてもらっている housing benefit を受けいている方が対象とのこと)低所得者に対して、使われていない寝室の数に応じて住宅手当が減額される仕組み。具体的には、1寝室以上の寝室があれば、その寝室を空き寝室とみなされ、住宅手当が減額されるそうだ。

 ダニエル・ブレイクは大工さんだったが、心臓疾患で医者から仕事をしていけないと言われ、生活保護を受給していたが、妻と住んでいた広い家があるために、この寝室税で手当てを減額されていた。いつ働けなくなるかなんて、誰も予測できない。働く意欲があっても生活保護を受けざるを得ない場合がある。

 例えばカップルが1LDKの家に住んでいた場合は全く問題ないらしいが、この同じカップルが2LDKの家に住んだら生活保護が14%カットされ、3LDK以上の家に住んだら生活保護が25%カットされる法令とのこと。

 つまり「税金で暮らしているのにスペアールーム(寝室以外の部屋)があるなんて贅沢だ」という事で、予算を削除したものらしい。生活に困っている人から更にむしり取る、えげつないことがイギリスでは行われている。

 さらに「Bedroom Tax」によると、例えば夫婦に12歳と14歳の息子さんが居た場合、この子供二人は16歳までは個室は「贅沢」なので同じ部屋で寝る事、性別が違う場合は10歳までなら同じ部屋で寝る事、などなど結構細かく決められているそうだ。

 寝室税の詳しい内容は「ロンドンのサクラ子」

 https://ameblo.jp/sakurako-london/entry-12219547032.html

 から一部転載した

https://www.gov.uk/housing-benefit/what-youll-get

 解散総選挙公約で目にした「空室税」なるものを言っている政党がある。空き家を放置していると課税しようというものらしい。

「非居住住宅」つまり実際に人が住んでいない住宅に対して税を課すことが柱らしいが、この定義はあやふやだ。所有者が海外赴任中であったり、家族の介護のために他地域に移って一時的に住んでいないケースもあるし、この制度を運用しようとすると地方自治体が一軒一軒について、現地確認、住民票やガス水道料金との紐づけ、個別のヒアリングなどの膨大な事務量の増加が予想される。課税対象者が不明なものや相続権者探し出すのでさえ困難な家だってあるんだぞ日本の空き家には。

 マイナンバーカードのほかに「マイルームカード」でも新たに作らなければ総括的に把握することは難しいだろう。

 第一「空室税」なるものを作って、それが新たな住宅供給や価格抑制につながるかは疑問だ。場合によっては、空室を抱えることが経済的負担となり、かえって住宅の放置や管理不全が増える可能性がある。

 政策が、頭でっかちな印象だ。生身の人間を考慮しているのか甚だ疑問。若い人たちの軽減というより不動産業界の利益を代弁した政策のような気がしてくる。

 既に住宅所有者は、固定資産税や都市計画税などを支払ってる。そこに新たな空室税が加われば、実質的に二重課税となり、とりわけ複数の住宅を所有している高齢者や、相続によって住宅を取得した人々にとっては、大きな経済的圧力となる可能性がある。

「わたしは、ダニエル・ブレイク」ケン・ローチ監督

 ようやく仕事に一息つけれて、映画(DVD)を観れる余裕ができた

 DVDだとメイキングがついていて、その映画の製作意図等がよくわかり深く理解できる。この映画は、2016年のイギリス映画で第69回カンヌ国際映画祭パルムドール(最高賞)受賞した、名匠ケン・ローチ監督の「今、だからこそ全世界に伝えたいメッセージ」

 10年前のイギリス、そして世界中で拡大しつつある格差や貧困にあえぐ人々を目の当たりにし、今どうしても伝えたい物語として監督引退を撤回してまで制作されたのがこの映画「わたしは、ダニエル・ブレイク」である。複雑な社会制度、デジタル化、マニュアル化に翻弄され、人としての尊厳を踏みにじられ貧困に苦しみながらも、助け合い生きていこうとするダニエルとケイティ親子との心の交流には感動し涙が溢れ出る。

 貧富の格差が進行する現代でも、この映画のテーマは生き続けている。

 映画は、シンプルで まるでドキュメンタリー映画のように展開するが、隣の誰かを助けるだけで、人生は変えられると教えてくれる。

 

ステンドグラス製日本甲冑 「豊臣秀吉」

打合せ場所に利用した名古屋マリオットアソシアホテルの

15階ロビーに飾ってあった

ステンドグラス製の甲冑

 豊臣秀吉が着用していたかぶとをモチーフにしたステンドグラス製の甲冑(かっちゅう)が、名古屋マリオットアソシアホテル(名古屋市中村区)のロビーで1月31日まで限定公開されている。

 「光り輝く姿は高さ約2メートル、重さ約80キロ。「ステンドグラス製で最も大きい甲冑」として昨年4月、ギネス世界記録に認定された。ステンドグラスアーティストのヨージウチヤマさんが約2年半かけて制作。33色、約2万ピースのアンティークガラスを精巧につなぎ合わせた。」と書かれている

中島工務店社長・中島紀干さんの2025年文化庁長官表彰を祝う

 2025年12月、中島工務店社長・中島紀干さん(岐阜県中津川市加子母)が2025年文化庁長官表彰を受賞した。

https://kinoie.in/news/detail.html?id=2544

 文化庁長官賞は、優れた文化活動を行った人を対象に文化庁が授与するもので、特に社寺建築や文化財修復に貢献した人に対して贈られます。中島工務店は、社寺建築と文化財修復への取り組みが評価された。

 中島工務店は、社寺建築と文化財修復に携わり、全国各地で文化財保護の仕事を続けてきました。また、海外でも日本文化を伝える建築の保存活動に40年以上にわたりボランティアとして取り組んでいます。
 また中島工務店は、若い世代を先頭に、これまで培ってきた経験と知恵を生かしながら、新たな力とともに文化財と向き合い、次の時代へと受け継ぐ仕事に取り組んでいます。

 中島紀干(のりお)社長は、私の尊敬する経営者の一人だ。家族ぐるみでおつき合いさせてもらっているが、何故か仕事のやりとりはない。弊社が木造建築の仕事が少ないというせいもある。この受賞は、昨日聞いたばかりだが、お祝い投稿をする。

 「日本の木を使いたい!!」「世のため、人のため、地域のため」という変わらない姿勢に、惚れてしまう。 

【写真は、上記 中島工務店のHPより】

文化庁長官賞受賞おめでとうございます!!

名古屋

2026年、最初の出張先は名古屋でした

14日、15日名古屋滞在です

名古屋は夏暑く、冬寒いと聞いていましたが風が冷たいです

12日に1cmぐらい積雪があったそうです

車中から写真を撮ったので、

モード学園がピサの斜塔のような感じになってしまいました

「軍艦島の生活〈1952/1970〉・住宅学者西山卯三の端島住宅調査レポート」

 昨年2025年に長崎市を訪れた時、長崎港を眺めながら、軍艦島(端島)があったなと思い出していた。日程的に端島ツアーの船に乗ることはできなかったが、若い時に西山卯三先生の本を随分読んだことを思い出した。確か20代前半に、西山卯三先生の講演を一度だけ聞いた。西山卯三先生が京大を退官した後だったな。そんな半世紀も昔のことを次々と思い出していた。

 「端島(軍艦島)は、長崎県長崎市の沖合に浮かぶ、面積約6.3ha、周囲約1.2kmの小さな島。海底炭鉱として明治20年から開削が開始され、明治23年からは三菱による本格的な炭鉱経営が開始された。戦間期と戦後に二度の高出炭期を迎え、国内有数の優良炭鉱であった端島には、多くの設備と人的投資が行われ、その結果狭い島内には、大量の鉱山設備と鉱員用の超高層住宅が迷宮のように立ち並ぶこととなった。その堂々たる威容からついた呼称が「軍艦島」であった。」と紹介されている。

 現在は、廃墟化しているが、一部の人には人気があるらしい。2015年には「明治日本の産業革命遺産」のひとつとして世界遺産登録されている。

 さて、この本はかれこれ10年前に出版された本で、「昭和期日本の住宅学を切り拓いた住宅学者、西山夘三(1911-1994)が、戦後二度にわたり、「軍艦島」こと長崎県・端島を訪問調査し、カラーを含む住宅と生活の写真を数多く撮影していたことは、ほとんど知られていない。 本書は、それらの未公開写真を中心に、当時の調査レポートや資料を加え編集し、活気ある軍艦島の生活を誌上で再現した、貴重なビジュアルブックである。
 廃墟となった後の写真、当時のモノクロ写真などはすでに多く公開されているが、
これほど多くのカラー写真が公開される例は非常に珍しい。
 また、炭鉱関係者や写真家ではなく、人とすまいを見つめつづけた住宅学者の視点で残る当時の資料はほぼ唯一と言える。世界にも類を見ない、高密・高層炭鉱住宅群を、
日常のくらしを見据えた視線で捉えた写真とスケッチの数々は、日本を代表する炭鉱であった軍艦島の栄華と、特異な環境に生きる人々の生活を生き生きと伝えている。」

 今となっては、とつても貴重な記録だ。

 端島で多くの人が働き、暮らし、育ち、そして亡くなったという事に思いをよせ、歴史の光と影に目を向けるようになれば良いのだが。

「豊臣家の包丁人」木下昌輝 著

NHK大河「豊臣兄弟!」便乗投稿ではないが、この「豊臣家の包丁人」は視点が新鮮。

 何しろ大角与左衛門という豊臣家2代(秀吉、秀頼)に包丁人として使え、大阪城の台所に火をつけて、その功績で家康に奉公しようとし、後世「天下の極悪人」と評される大角与左衛門を軸に膨らました小説なので、興味津々で読んだ。

 こういう歴史に埋もれた人に焦点をあて、長編小説に仕上げる力量は並大抵のものではないと思う。しかも一種のグルメ小説になっているし。

 私は、NHK大河「豊臣兄弟!」を観ていないけど、この「豊臣家の包丁人」を原作にして脚本作ったドラマもありかなと思った。

 「料理は人と人の心をつなぐ」というのはその通りだと思う。私達ジジババも「食」を大事にして「人と人の心をつなぐ」ように努めている。

 心理学で言うと、美味しいものを食べると幸せな気分になり、その時の会話や一緒にいた人の印象も良くなると言われている。このように何かの印象が、何の関係もない物事に無意識のうちに結びつくことを「連合の法則」というのだそうだ。

 アメリカの心理学者、グレゴリー・ラズランは、美味しい食事をしながら交渉をすると、この連合の法則が働き、取引に良い効果をもたらすと書いている。これを「ランチョン・テクニック」と名付けている。

 先人たちは、心理学者の分析より、はるか以前から「ランチョン・テクニック」の重要性を認識し実践していた。恐るべし。

 まあ「美味しい食事」をするというのが基本で「不味い」のは逆効果なので、くれぐれも御注意を。

建築関連法チェックリスト

 特殊建築物の建築基準法遵法性調査、建築基準法適合状況調査(ガイドライン調査)、既存不適格調査用チェックリストを まもなく確認申請を提出する案件の為と、今後の業務の為に、正月のあいだ修正していた。

 敷地内に既存建物が沢山ある場合には、事務処理は効率化しておく必要がある。

 建築プロジェクトに関わる他法令も網羅し、ハイパーリンクを活用した。

 また建築基準法関係では、集団規定、単体規定(防耐火関係、一般構造関係、避難施設関係、内装制限、建築設備関係)と項目毎、条文番号別に整理して分かりやすいようにした。

 用途別チェックリスト、消防法チェックリストも業務を通じて、かなり網羅して出来上がっている。

 構造関係(RC、S、W)の改正履歴も整理したので、法20条関係の既存不適格調書の作成も容易になった。

これで しばらく実務で使ってみて随時修正をしていこうと思う。

豊臣秀吉が好きだった「天野酒」

正月に歴史関係の本を読んでいたら秀吉の「歯」が残され保存されている事を知った。

「豊国神社 豊公御歯」

https://www.mlit.go.jp/tagengo-db/R1-01736.html

こう解説されている「この精巧に作られた金の聖遺物箱に収められている物体は、宝物館の中で最もユニークな収蔵品といえるだろう。実は、これは秀吉の歯なのである。秀吉は、七人の勇敢な英雄(「賤ヶ岳の七本槍」)の一人である加藤嘉明(1563-1631)にこれを贈った。歯と一緒に、秀吉から嘉明に歯を贈る旨を記した手紙が収められている。専門家によると、歯は明らかに高齢者の歯で、左上臼歯である。また、この歯の状態(歯石で覆われている)から判断すると、歯が抜かれた、もしくは抜け落ちたときに周囲に他の歯がなかったことがわかるので、秀吉の「最後の歯」である可能性が非常に高い。誰かの歯をもらうことは大抵あまり喜ばしいことではないが、その誰かが自分の君主であり主人であるような場合は話が別で、そのことはこの歯がどのように保管されてきたかにも示されている。まさに仏陀の遺物であるかのように保存されてきたのである。仏塔の形をした聖遺物箱風の容器は、桃山時代(1568-1600)のものである。歯の分析から、秀吉の血液型がOであったことがわかった。」

 この歯については、どうも歯槽膿漏で抜けた歯で、歯石がいっぱい付いていて、秀吉は甘いものが好きだったらしい。昔の事だから歯も磨かなかっただろうな。多分口臭もあり、寝床を共にする女性達は秀吉の口臭に耐えるのは大変だったろうと推測されている。「口臭い爺」と陰口を叩かれていたのではないかと勝手に予想。

 ここまで書いてきたが秀吉の歯には興味ない。その歯の延長で秀吉が好きだったとされる「天野酒」というのを知った。

「僧房酒は、室町時代末期から江戸時代にかけて、大寺院で醸造された日本酒の総称です。特に、豊臣秀吉が愛飲した「天野酒」は、室町〜戦国時代当時の製法を忠実に再現した復刻酒で、琥珀色の超濃厚甘口の清酒です。」と天野山金剛寺の天野酒を復活させた西條合資会社のサイトに書いてある。

 この酒を飲んだ人に聞くと、まるで味醂のような、滅茶苦茶甘い酒だそうだ。

 復刻版「天野酒」は抽選で購入できるみたいだけど、飲んでみる気にはならない。

 NHK大河「豊臣兄弟!」が始まったので、便乗して秀吉ネタを投稿

初詣・大塚天祖神社

2026年の初詣も、氏子になっている大塚天祖神社

 天祖神社は、昔の巣鴨村(今の巣鴨・西巣鴨・北大塚・南大塚・東池袋1~5丁目・上池袋1丁目)の鎮守様で、鎌倉時代末の元亨年間(1321~4)に、領主の豊島氏が伊勢の皇大神宮の神さまをお迎えしておまつりしたのが最初だと言われている。

 2024年(令和6年)10月19日に天祖神社御鎮座700年奉祝大祭が行われた。社殿他の改修工事が終わり、見違えるように綺麗になった。

「本なら売るほど」児島青

2026年最初に読んだ漫画は「本なら売るほど」

婆ちゃんが買ってあつた1巻と2巻を読んだ

思えば、中学生ぐらいまでは近所にあった貸本屋にお世話になった。

古本屋ならぬ貸本屋、兼駄菓子屋というのが

それぞれの町にあったような記憶がある

そこで太宰治、芥川龍之介、松本清張等の本を借り読みふけっていた

中学生の頃は文学少年だった

この漫画の舞台、青年が営む古本屋「十月堂」は

本と人とがもう一度出会い直す場所

様々な人が訪れ、手にした一冊の本が、思わぬ縁をつないでいく。

本を愛し、本に人生を変えられたすべての人を紡ぐ。

古本屋もやってみたかったな。

まあ「十月堂」のような本に対する知識はないけれど

「中部経済のポイント2025」経済産業省中部経済産業局

 2024年から中部圏での仕事が増え、主に愛知県、岐阜県に行くことが増えた。その中で、中部圏は東京都とは都市構造が異なり郊外分散構造だと知ったし、人の気質も東京と随分違うなと思った。

 経済産業省中部経済産業局「中部経済のポイント2025」によると、中部圏(愛知県、岐阜県、三重県、富山県、石川県)は、全国人口の10.6%が住んでいて、製造品出荷額等が全国シェアの22.6%を占めている。第二次産業従事者が全国シェアの17.5%。

 人口減少率は(2022年/2017年増減率)で首都圏と沖縄県で増加しているが、他の道府県は軒並み減少しているのに、愛知県は0.4%減と微減であること。

 1人当たりの県民所得(2022年)は、中部圏は全県計を上回り、特に愛知県は東京都に次いで高い。

 産業構造で見ると中部圏は鉱工業の占める割合が約35%で、全国の約21%より高い。自動車産業等が盛んな中部圏では製造業に就業している人が23.7%で、外国人も約40%製造業に従事している。外国人はブラジルやフィリッピン国籍の割合が多いのが特徴。

 中部は輸送用機械器具(自動車等)の全国シェアが約5割と突出している。しかも増加傾向にある。

 統計値を見ているとなるほどなと思う点が多い。製造業が強いために、東京のような頭でっかちで浮ついた人が少ない。マイホーム、マイカー生活という昭和の日本を彷彿するところがみられる。郊外の生活で完結している。聞くところによる中部圏で生まれ育った人は、中部圏で一生を終える人の割合が多いとか。

 あと名古屋駅は確かに乗降客でいつも混雑しているが、あくまでも中継点で中心性はあまりないように思う。ただ個人的にはJR高島屋の地下(B1F、B2F)には、中部圏、近畿圏の多様な漁業、農産物商品が集積されているので新鮮。名古屋に行くと必ず地下に行って何かしら買い物をしてくる。

 副首都は、東南海地震とか災害時を考慮するなら私なら岐阜と愛知県の間ぐらいの交通の要所かな。少なくとも地盤が悪く、地域経済が低迷している大阪ではない。

田酒 2026ニューイャーボトル

年末30日に青森から送られてきた

「田酒2026ニューイャーボトル」

正月元旦の酒は、これになった

美味い

 昨年10月、婆ちゃんが単独で青森に出張した際、青森市在住の知人の紹介で田酒を買いに行った西田酒造店お勧めの酒販売店さん。そこの姉さん婆ちゃんに気に入られたのか、毎月四号瓶(720ml)で田酒を送ってもらう約束をしたとのこと。

 年末に「田酒送ってこないなぁ」「婆ちゃん忘れたのかなぁ」などと話していたら、通じたのか酒屋の婆ちゃんから電話が来て、数日後この「田酒2026ニューイャーボトル」が送られてきた。

よく見たら、馬ではなくペガサスだったが

地味な田酒には珍しい 粋なボトル

これから毎月、田酒が青森から送られてくることになったらしい

「ワインセラーならぬ日本酒セラーが必要かも」

「そのうち日本酒居酒屋が出来るようになるかもしれない」

と、そんな冗談を言っていた。

 西田酒造店は「日本酒の原点に帰り、風格ある本物の酒を造りたい」というこだわりがあると聞いた。

 私も「建築士としての原点に帰り、クライアントの為に本物の建築を作り続けたい」と思いながら田酒を飲んだ。

2026年のテーマ「職能を磨く」

 古希を迎えた時から、残り少なくなってきた人生を悔いなく生きていくために毎年重点テーマを決めて活動するようになった。

 ある大規模なプロジェクトを受注したことを契機に設計チームを編成した。意匠、構造、設備、電気等と、これまで様々な調査や設計協力をしてもらっていた人達から選んで設計チームに入ってもらった。それから同時並行の色々なプロジェクトも加わり、議題も増え、チーム員からの個別の業務相談にも対応している。

 建築関連法規を基軸として既存建築物の再生・活用を主要業務にして、その調査から工事監理までを一貫して行っている弊社は、建築設計業界の中では「変種」らしい。少人数の設計者は中々規模の大きい建物に関与することが少ないが、弊社では多彩な用途の建物と出会うことができる。

 やはり実務を通じて口伝で行うのが知恵に結び付くのではないか。そう考えて取り組み始めた。

 月一回のWEB会議を中心にして、時にはリアルな打合せを加えながら、後進の成長に役立ちたいと考えている。
 いまでは施工・積算分野や中部地域に住むメンバーも加わり、忘年会や旅行にはファンクラブ(一部クライアント)も加わり楽しくやっている。

 全国各地に出張するたびに、地方都市の衰退、風光明媚な土地の放棄された耕作地、点在する空き家を見て心が痛んでいた。自分達にも何かしら役に立つことができないかと。

 一方 東京の住まいは本で溢れかえっていた。段ボールにしまったまま長い間眠っている本、CDを表に出してあげたいとかねてより思っていた。

 まず空き家を借りて自ら体験し様々な課題を知ることから始めようと考えた。すなわち時間をかけて実証的研究を進めてみようと。

 地方には間違いなく空き家はあり、両親がなくなり子供は他の地域に住まい、ときどき帰ってくるという実質的に居住者がいない家も多い。しかし、それらの家が空き家バンクや不動産マーケットに流通するのは極めて少ない。こんなにも空き家があるのにどうしてなのか、よくわからなかったが最近なんとなくわかりかけてきた。ようは住む人の信頼性が鍵なのだと思う。

 これまでも移住者や二拠点居住者を受け入れてきたが、中にはゴミ屋敷にしてしまう人や役所にクレームを言い続けるクレーマー等もいたようで、隣近所に迷惑はかけたくない。素性のよくわからない人には貸せない。という意識が強く働くようである。

 株式会社寺田建築事務所は「空き家活用の実証的研究」。合同会社てらだ組は、「地域の食材を使った食の研究開発」を主テーマに活動を始めた。

 まだ始まったばかりで、ようやく隣近所から野菜や漬物を貰うようになり、顔見知りの店舗が増えたところである。

 2026年以降は、家主が個人で所有している約3反、3,198㎡の使用貸借地の利用について思案中である。それと近隣の人達が一体の土地とみている当該箇所+アルファ(計5,336.41㎡・家主の法人、社長の個人所有地、法人の関連会社の所有地)の環境整備に力を入れたい。同時にマイクロ農業に挑戦していきたいと考えている。

 特に、建築事務所として「設計積算能力を磨く」と「工事監理(品質管理)能力を磨く」の2点に力を入れたい。

 建築業界を取り巻く状況は、この半世紀で随分と変わった。建設業に従事している人達は減少し、とりわけブルーカラーは少なくなりホワイトカラーに移行した。プロジェクトがあっても、工事施工会社(元請・ゼネコン)からは、技術者(現場監督)がいない。少ないから受注できないという返事が返ってくる。

 従来横行していた競争見積により業者間の競争によりコストダウンを図る手法は、ほとんど不可能になりつつある。付き合いのある施工会社に早くからプロジェクトを打診、建築主に紹介して随意契約で依頼することや、建築主の旧知の施工会社に随意契約で依頼することが増えてきた。
 
 その際の設計事務所としてのコスト管理・工事施工会社の見積額の査定に対する姿勢が問われている。

 とりわけ弊社の主要業務分野である既存建築物の増改築・改修・用途変更等では、全体のコスト管理が難しい。解体・修復・付加という要素が加わり見積もり自体にも経験値が要求される。

 今では、できるだけ一次専門業者に見積もりをしてもらったり、自前で積算するなどして積み上げ方式でコスト管理をし、施工会社の見積もり査定を行っている。最近は大規模なプロジェクトも増えたことから、工事費の適正価格を把握するために、その方法に更に時間と予算を振り分け、事務所としての技術力を磨き上げたい。

 また現代の形式化・形骸化した建築施工品質管理ではなく建築事務所としての工事監理業務を強化したい。文字通り一人で調査・企画・設計・監理ができる多機能工になれるようにしたいと考えている。

「改訂版・建築申請に役立つ技術的助言ガイドブック」建築申請実務研究会 編集

 2025年最後の投稿は何にしようか迷って、弊社らしいものは、やっぱり法令に関するものだろうと思い、この本の紹介を兼ねて投稿することにした。

 この本の初版は令和元年12月、今度の改訂版は令和7年10月。この約6年の間に、「太陽光発電設備等の建築基準法上の取扱い」「建築物の屋上に設置する太陽電池発電設備の建築基準法の取扱い」「既存建築物の増築等における確認審査の実施」「採光のための開口部を設けることを要しない居室の取扱い」「CLT等の構造部材としての再利用の取扱い」「既存の基礎ぐいの建築材料としての取扱い」「既存不適格建築物の増築等に関する制限緩和」等、多くの技術的助言が発出されている。

 国土交通省は、改正法令の適切な運用が図られることを目的とし、改正の趣旨、運用の取扱い、留意事項等を示した通知を「技術的助言」として発出している。法令について問題や疑問が生じたときに適正な取扱いを判断するうえで参考になることが多く含まれている。

 11月に購入し積読状態だったが、ようやく大晦日の早朝に読むことができた。近年の新しい若しくは改正された技術的助言を拾い読みするだけで、結構なボリュームだった。

 

 

「実務者のための工事監理ガイドラインの手引き・戸建木造住宅編」

改訂版から分冊された「戸建木造住宅編」

 最近は戸建木造住宅の仕事は少ないのだが、「非木造建築物編」と一緒に「戸建木造住宅編」も購入したので目を通した。

 両編ともに掲載されている「2、工事監理と監理業務の法的責任等について」という弁護士の大森文彦さんの書かれいる章を読むと身が引き締まる。

 「工事監理者が法的責任を認識することの重要性」「工事監理者の不法行為ルールについて」「準委任責任契約の場合の設計者の注意義務」「設計受託者の不法行為責任」について再学習することができた。

 基礎の配筋やコンクリートの品質、木造だとアンカーボルトや金物類の確認は、とりわけ重要だ。

 いずれにしても「非木造建築物編」と「戸建木造住宅編」は工事監理者必携書。