住宅医スクール2014・第5回講義での岐阜県立森林文化アカデミーの辻準教授が話された「ヒートショックは、交通事故の3倍の危険度」には、ちと驚いた。
「建物性能と死亡者数」を比べた時
- 交通事故(H24) 4,411人
- 阪神大震災(耐震性能) 6,434人
- 熱中症(温熱性能) 727人
- 家庭内転倒(バリアフリー) 5,000人程度
- 火災(H24・防耐火性能) 1,015人程度
- ヒートショック(温熱性能) 17,000人程度
それぞれの原因が単体ではなく複合的な要因という事もあるかもしれないが、室内温度差によるヒートショックの死亡者が多いという事実には驚いた。
ヒートショック対策としては、生活空間全体を暖かくするための断熱性能の向上、トイレ・洗面・浴室に暖房設備を設置する等の対策が必要で、辻先生は「現代は、住まいは冬を旨とすべし!!」と強調されていた。
新築であれ、リノベであれ、建物の温熱環境・省エネについて説明責任が必要となっている時代。
見てくれだけでなく、性能をきちんと評価する眼を消費者は持ってほしいものだ。