「太田和彦のふらり旅 新・居酒屋百選」太田和彦著

 旅と酒と肴の番組は沢山あるけれど、太田和彦さんのが私は一番好き。

 「太田和彦のふらり旅 新・居酒屋百選」は、BS11の人気番組だが私はもっぱらYouTubeで見ている。その番組の中から厳選した居酒屋を紹介して2020年9月に出版された本。

 私も全国に出張しているので、時間が取れるときは居酒屋で晩御飯という事が多い。知らない街の知らない居酒屋を訪ねるのは、ちょっとした冒険。

 太田さんの本などを参考にして店を選んだりするが、急に決まった出張のときは店の予約が出来ない事もあるし、連泊になってホテルで調査の準備をしたり、整理をするときなどは余裕があまりなく、適当な食事で済ますことも多く居酒屋には行けない事もある。

 太田和彦さんはアートディレクターだけあって、美的感覚が研ぎ澄まされている。この本では、昼は古き良き街並みや古刹を散策し、夜は地域に根付いた上質な居酒屋を選んで その店のこだわりの料理や銘酒を味わい紹介している。

 私も全国各地に思い出深い居酒屋がある。古いだけではなく居心地が良く、酒と肴が美味しかったところ。

 鳥取の知り合いに紹介され、予約まで入れてもらった米子市の「伊在」。高松市の「食工房 DOII」。渋いところで大垣市の「居酒屋とん平」。始めて田酒に出会った青森市の「UGUISU(うぐいす)」。ホテルで紹介された松本市の「しずか」等々。自分好みの居酒屋に出会終えた時は、ラッキーな気分になる。

 ある調査では中高年になってしたい事の第1位は「国内旅行」とある。海外旅行は、言葉も通じないし、お金の計算は面倒だし、治安は悪いし、一人二人で街歩きもままならない。その点 国内旅行なら心配はいらない。

 旅番組の影響か、中高年夫婦に居酒屋を巡る旅が人気だそうだ。太田和彦さんの紹介してくれる店なら間違いはないが、自分なりに居酒屋を探してみるのも楽しいものです。

 冒険の旅への準備は怠りなくしておこう。