4月9日に放送されたNHK『プロフェッショナル 仕事の流儀「疾走、あんこ道~菓子職人・小幡寿康~」』を見て、放浪と言うか流しのコンサルタントというスタイルにあこがれてしまった。
これぞ私が目指す道と。
かねてからキャンピングカーを事務所と車中泊ができるようにして全国各地を回って歩こうとパートナーに提案しているのだが、何度言っても否決されてしまう。パソコンとネットさえあればどこでも仕事ができるし、たまに東京に戻ってくるだけで良いではないかと説得しているのだが、なかなか城は落ちない。
菓子の世界でも餡を作らず他所から買って済ましている店があると知った。餡は菓子の根幹をなす部分である。建築設計業界でもワードとエクセルしか使いません。図面は全て外注ですと自慢している人がいたが、それってどうなのよ。設計者としてと思う。
私は図面の外注は好きでない。目配せができなくなるような大規模な設計は引き受けていない。
メディアで取り上げられるのも好きじゃないし、図体は大きいが目だたない存在だとパートナーは言う。あんたが人一倍目立つから良いんだと切り返す。
「一店主義」や「隠れ家レストラン」の店が好きだ、御中元やお歳暮は極力そういう店から買うようにしている。均質化する世界の中で孤高を死守している人が好きだ。
先日お客さんと話していて、知る人ぞ知る「建築コンサル業界の隠れ家レストラン」ですと紹介した。その代わり美味いもの食わせまっせ。