豊島区内の鉄骨造3階建ての建物に増築するにあたり、既存建物が工事完了検査済証を取得してない為、実態的に法適合しているかの調査業務を受注したので調査に立ち会った。
内部スラブを撤去してもらい、X方向とY方向の地中梁のコア抜き・圧縮強度試験。と鉄筋の探傷調査。
コンクリートコア抜き90mmの状況
型枠程度なら支障なく抜いてしまうとの事。
調査担当者曰く、とっても綺麗なピースらしい。
ということで記念に写真に収めた。
ジャンカもなく細骨材と粗骨材のバランスが良いとの事。何万本もコア抜きをしていると抜いたピースの状態で判断できるらしい。
鉄骨のUT検査もしたのだが、溶接状態がとても良いとの事。
TVコマーシャルで有名な大手建設会社の施工だからか、鉄骨の工場での品質管理が良いように思える。
それにしても、違反箇所があるために工事完了検査を受けていない多くの建物があるなかで、建物の品質も良さそうだし違反箇所も見当たらないのに工事完了検査・検査済証を取得していないのは惜しい。
今回は、既存建物の法適合性確認と増築申請を一体で民間指定確認検査機関で受け入れてくれる事になった。
詳細はTAF倶楽部会員にのみ「続きを読む」で閲覧できる。
下の部分が既存部分で鉄骨造3階建て(1F店舗 2,3F住宅)で延面積271㎡
増築部分が1階部分79.4㎡である。
構造的にはEXP.Jで別構造とし既存不適格建築物であるならば既存遡及を受けないように、既存建物は検査済証のない手続き違反の建築物であるけれども、実態的には法に適合しているという事を証明するための調査である。
確認済証 H4年と比較的新しい事や集団規定に違反していない事を確認して見積もり提出した。
UT検査各階3箇所=9箇所/36箇所(全柱本数)=検査率25%だが、応力が集中している柱部分を検査している。
調査の結果がわかり次第追記する予定。
尚、今回の申請受け入れ機関は、アウェイ建築評価ネット㈱である。