大前研一さんが書いていた。
「マスからパーソナルへ」と変化したマーケット。
広告宣伝・販促手法は、不特定多数に同じ情報を同時に送る「ブロードキャスティング」から特定セグメントの人たちを対象にした「ナローキャスティング」に移行し、さらに現在はターゲットを1人1人の個人に絞り込んだ「ポイントキャスティング」の時代になっているのだそうだ。
つまり「世界の皆さん!」「全国の皆様!」と呼びかけるブロードキャスティングではなく、「あなただけに」「あなたのために」と呼びかけるポイントキャスティングが極めて重要で、実際そういう商品やサービスが人気を集めているそうだ。
ポイントキャステングと言われると魚釣りを思い起こすけど、多分お客さんは「魚」でどうやって「釣る」のかという事なんだろうなと思う。
さらに、今の時代は現地・本物だからこそのリアル感、ライブ感が求められている。
コンサートに始めて行った小学生の孫娘でさえ「婆ちゃん やっぱり本物はいいね」と言ったそうだ。幼児のときからタブレットに親しんできたネット社会の申し子だからこそアナログやライブ感に惹かれるのかもしれない。
その一方で、人々は「自分が欲しいもの」を見つける時はネットを駆使している。ニーズによってリアルとネットを使い分けているのだ。
問題はネット情報の信頼度というかインフルエンサーの介在。彼らはSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などを活用して情報を発信し、広範な人々に影響を与えることがあり、それを企業は宣伝に活用する。特定の集団の思想や行動、ライフスタイルなどに強い影響を及ぼす人物のこと。ようするに「さくら」という事も多いし、誘導されている事を考慮しなければならないと思う。
最近、ネットフリックスで見たドラマで「会社は学校じゃねぇんだよ」というサイバーエージェントの藤田晋さんがモデルのドラマを見た。その中で「インフルエンサ―」の影響力を最大限利用していることを始めて知った。
時代は常に変化している。