地域特有の地勢・地形、歴史、交通、文化、産業等のジャンルからトリビアを深掘りしていく「トリセツシリーズ」
この本は、デジタル産業を中心に近年目覚ましい経済発展を遂げている台湾を紹介している。
片倉佳史さんの台湾紹介本は幾っか持っているが、この本は単なる観光ガイドブックではない。過去・現代・未来という時間軸の縦糸と風土が織りなす横糸が重なりあう、読み応えのあるガイドブックに仕上がっていると感じた。
日本とは地理的にも歴史的にも身近な存在である台湾。過去に深くかかわった人達の事も紹介されている。台湾産紅茶の発展に寄与した新井耕吉郎さん。鳥山頭ダム等の水利事業に関わった台湾総督府の土木技師・八田興一さん。日本統治時代から現代まで数えきれないほどの人達がいる。
三年前仕事で台湾に行くところだったがコロナで中断。色々な台湾に関する本を読み、心の準備は出来ているのだが、観光であっても中々台湾には行けないでいる。