日本建築センターと建築技術普及センターから発行されたこの本は、建築基準法の前身である「市街地建築物法」が制定されてから100年の今年、百周年記念として出版された。
建築技術の100のキーワードを「住宅」「一般建築」「各種構造」「建築生産・設備」「政策・地域計画」の5分野に分けて掲載されている。
年寄りが読んでもなかなか読み応えがあるのだが、本書で「日本の100年間における建築・建築技術の全体像や日本の独自性を、これから建築を学ぶ若い人に伝える」と書かれているように、多いに若い人たちに読んでもらうのが良いと思う。
私見としては、調理人(学者)の視点ばかりではなく生産者の視点で建築技術の要素である塗装、防水、溶接、左官、タイル、外壁材等部位別に100年の歴史を振り返ってもらつたら もっと奥行きがある本になったのではないだろうかと思った。