2021年 最初に読み終わったのは、「オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る」世界初のオードリー・タン自著。
実は購入したのは妻(パートナー)で、年末に買ったものらしい。我が家には買った人が読み終わる前に、その本を他のものが読まないと言う不文律があるのだが、つい目にして何頁か読み始めたら止まらなくなり、結局最後まで読み切ってしまったのだが、途中で先に読んでいるのがバレてしまい。同じ本をアマゾンで注文した。
私は、読んだ本には付箋紙だらけにするし、気になるところは赤鉛筆で線を引いたり、丸で囲ったりと結構本を汚すので、妻には嫌われている。
ところで この本 刺激的な内容に満ちている。
驚いたのは、台湾はなんとも民主的で、デジタル技術が社会や政治について考えるツールとして活用されている事。帯にもあるように「テクノロジーを活用した新しい政治、経済、ライフスタイルの時代が始まっている」というのが理解できた。
それにしても2020年は、自分の子供達の世代=30歳代の人達の本に、強く共感し刺激をうけた。このオードリー・タン氏は今年40歳。『人新世の「資本論」』の斎藤幸平氏は、今年34歳。
台湾では「青銀共創」(せいぎんきょうそう)という試みが盛んだそうで、青年(青)と年配者(銀)が共同でクリエイトしてイノベーションをおこなう。若者と年配者はそれぞれ異なる角度からの見方を持っているが、それらを結合させていくと新しいイノベーションが生まれるのだと書かれている。
【オードリー・タンが伝えたいメッセージ】
・人間がAIに使われるという心配は杞憂にすぎない
・AIと人間の関係は、ドラえもんとのび太のようなもの
・デジタルが高齢者に使いにくいものであれば、改良すればいい
・デジタル技術は「誰でも使える」ことが重要
・デジタルは多くの人々が一緒に社会や政治のことを考えるツール
・インクルージョンや寛容の精神は、イノベーションの基礎となる。
・様々な学習ツールを利用して学ぶ生涯学習が重要になる
・テクノロジーで解決できない問題に対処するために美意識を養う。