テレビドラマ「名建築で昼食を」のオフィシャルブックが本屋で目に入った
「都会に佇む、ノスタルジックでかわいらしい乙女建築」
業界ではヘリテージと言われている歴史的建築物が「乙女建築」ときたか
取り上げられている建物は、ほとんど行った事があるが、その意匠の細部まで目を凝らしてみたことが無いものもあった。
建築って難しそうだけど、ランチがある場所なら行ってみたい。そんな人達と歴史的建築物を近づけた功績がある原作とドラマ。まあ敷居を低くしてぐっと距離を縮めて売れる本、見られるドラマになってると思う。
でも建築が主なのかなぁ~。ランチはあくまでも脇役なのかなぁ~と思ったりする。
例えばお茶の水の山の上ホテルなら泊まってほしいし、天麩羅食べて、建築を含めまるごと味わってほしいものだ。その建築は、ホテルなのだから。
学生時代、研究室の周りの人達が民家だ、歴史的建築物保存だと言っているなかで、私は数寄屋建築に憧れていた。
数寄屋建築を学ぶなら料亭に行くしかないよ、個人の住宅は余程の関係が無いと見せてもらえないのだし、食うもの食わずとも懐石料理を食べて数寄屋建築やその庭園を見るしかないと言われた。
それから半世紀余り経過して、妻が和食が好きだという事もあり、時たま本格的な和食を食べに行くことがあるし、そこで建築も味わう事ができた。そうした事を整理してみたら面白いかも知れないと思う今日この頃。
とっても敷居の高い建築と日本料理の紹介本になってしまい、売れないだろうと笑ってしまう。