港区役所11階レストランで昼食・かき揚げ蕎麦+お握り
窓越しに東京タワーを見ながら
スマホで撮影したら 東京タワーの周りの暗雲だけが切れているような すごい写真に
レストランは、内装がリニューアルされてきれいになりましたね
建築法務/ 建築ストック再生・活用 /長寿命化/ 環境建築 / 建築設計監理 / ㈱寺田建築事務所・一級建築士事務所
「地球の恵みの素は、太陽の熱 その熱は、1億5千万㎞を駆け抜けてきた輻射熱です。 「そらどま」は その輻射熱を 住まいに採り入れ その輻射熱で 採暖採涼をします。 太陽の恵み「そら」の熱と 地球の恵み「どま」の熱を 両手両足を背一杯広げて 受取る仕組みです。 そして、人と住まいの健康の素「呼吸する家」をつくります。」
エコハウス研究会のホームページ巻頭に書かれていた この言葉にほれぼれとしました。
「そらどまの家」はフランチャイズではなくオープンシステムです。
「その土地の微気候、それぞれの工務店の工法や技術力にふさわしい、きめの細かいパッシブな家づくりを創案し、皆様のものにしていただこうというものです。このような考えこそがパッシブデザインの本質と考えています」
高断熱・高気密住宅には違和感をずっと感じています。ビーニール袋にアルミの蓋住宅の傾向は、今も昔も何ら変わっていません。省エネと言いながら石油製品の断熱材を多用する矛盾。
日本の風土と共に息づいてきた伝統工法の知恵を生かした家づくりは憧れですが、庶民には高嶺の花であるという現実も存在しています。
母校の校友会にわずかばかりの寄付をしたところ、出版されたばかりの「NICHE 04・ドイツ建築探訪!」が送られ来た。
いずれ購入しょうと思っていたので丁度良かった。
仕事に追われていてパラパラめくっただけで紹介記事を書くのはおこがましいが、こういう大学の知的資源やネットワークを生かした本を世の中に出し、社会に貢献していくのは大学の使命である。
大学はまだ死んでいなかった。
教育界の品位を下げた「もり・かけ」ばかりではないのだ。
日本語とドイツ語のバイリンガルになっているのだが、かってドイツ語を専攻していたのに今やさっぱり読めなくなっている。
「ブルーノ・タウト再考」を始め、ドイツ建築を特集している。仕事で煮詰まっている時に気分転換で、しっかり読むことにしよう。
埼玉県川口市が この9月1日から運用を開始すると言う「納戸の取扱い」が話題を呼んでいる。
戸建て住宅で採光が取れない場合、確認申請の図書上だけ「納戸」と記載し、実態は照明、コンセント等の設備や、畳敷き・床の間があるようなものは「居室」であるという至極まっとうな取扱いである。
「時代に逆行してる」と息巻いている人や「現代住宅に採光は不要だ」等と言う人もいるそうだが、他の特定行政庁や指定確認検査機関は見てみぬふりをしているだけである。実は黙認は罪なのだ。川口市のように「取扱い」を明文化して堂々と議論するべきだろう。私は「偉いぞ川口市」と言ってやりたい。
こんな取扱いを明文化しなければならないほど川口市の戸建て住宅は極小敷地に目いっぱいに建っている住宅が多いのだろう。他の地域でも確認申請上では納戸と書きながら戸建て分譲チラシでは寝室になっているのが多くみられる。
明治の中旬頃に全国各地で制定された「長屋建築規則」でさえ、前面路地は2.7m(9尺)、後ろと脇は0.9m(3尺)という離隔距離を定めている。当時は長屋のほとんどが平屋建てだったのにこれだけの採光・通風に配慮した数値を定めていた。
今や隣の家との距離が、1メートルというのは遠い昔の話であり都会の一般庶民の居住環境は悪化するばかりである。
建築基準法の採光規定については議論する余地がある。
例えば
技術的に検討すべきことは沢山ある。
川口市が投じた「納戸の取扱い」が建築基準法の採光規定の見直しに一石を投じることになれば良いなと思っている。
日曜日、知人の設計事務所から新築住宅の内覧会の知らせが来ていたので鎌倉まで脚を運んできた。JR鎌倉駅に降り立ったのは実に何十年ぶりだろうか。菩提寺の本山がある関係で車では幾度か街中を素通りしているのだが、観光客で賑わう鎌倉駅周辺や若宮大路を歩くのが久しぶりだったせいか新鮮な感じを受けた。
知人のパートナーである奥様が設計を担当したという住宅は、鎌倉駅から私の脚で20分ほどの閑静な住宅街にあった。個人住宅なので写真のアップはこの階段吹抜け部分だけにするが、和紙クロスとしな合板と無垢の木による内部空間で、実に風通しの良い家だった。
設計を担当した奥様とは初対面だったが、聞けば40代とか、建築の素材を知り尽くし、その良さを引き出してている日本料理のような住宅に仕上がっている。華美な飾り付けはしていないが、丹念な下ごしらえの実に爽やかな住宅だ。
厨房廻りは造り付けで、女性建築家らしいというか、細部にまで気を配った使いやすい厨房に仕上がっていた。
【鎌倉の家】
設計監理 : 小野育代建築設計事務所 担当・小野育代
施工 : 堀井工務店
大規模の建築プロジェクトでは、建築法務は独立した分野であり専任の担当者を配置するか建築法務専門事務所にプロジェクトに参加してもらうのが極めてあたりまえです。
上記の図は、大規模プロジェクトにおける設計体制の一例ですが、建築確認申請手続きは全体の業務領域の中では、ほんの一部でしかありません。
許可・届出等で一番面倒なのは建築審査会や開発審査会の許可が必要なものや最近では景観法でしようか。
小規模なプロジェクトでも、設計担当者の業務から切り分けて専任の建築法務担当者(建築法務事務所=弊社)に任せた方が良かっただろうと思われるケースは増えています。
個別の法令や条例が増え続け、それらの法文や手続きの流れを読みこなし、的確に設計スケジュールに反映させたり、図面をチェックバックするのは、ベテランの仕事ですが、建築主との打合せ各種資料作成に追われて中堅設計担当者には余裕がないのが現状です。
弊社では、若い時から外注任せにせず都市計画法の開発行為や農地転用手続き・許可、道路法の施工承認等 自ら様々な役所を回って許認可を行い、それらを業務範囲にしてきたこと。また現役設計者の時に総合設計制度や一団地申請等の大規模プロジェクトを担当してきたことが、現在に活かされているんだと思っています。
建築法務の業務領域は、建築プロジェクトにおいて一層比重が高まっていくことでしょう。
近江八幡市立八幡小学校
1873年に創立された143年の歴史がある小学校
ネオルネッサンス調とのこと
校舎脇の駐車場から撮影
話は変わるがミュージシャンの岡林信康は近江八幡の出身。
お父さんは、ヴォーリスの薫陶を受け近江八幡で教会の牧師していた。
岡林信康は牧師の息子で高校卒業まで近江八幡にいて、同志社大学神学部に進学したがドロップアウトしてミュージシャンに。「フォークの神様」と言われたのは彼の生い立ちに関係している。
織田信長のルーツは近江八幡市南津田町の津田親眞だとする研究成果の結果「近江国 津田・織田一族始祖 津田親眞顕彰之碑」が建てられている。
平安末期、平資盛(すけもり)の子として近江国津田郷で誕生した親眞は、越前国(現在の福井県)織田荘の劔神社に養子に行き、その子孫が尾張守護職となり織田に改名し、親眞から十四代目の子孫として信長が誕生した書かれている。
色々な人のルーツがここにあると知り、近江は面白いと思いました。
【写真は琵琶湖】
近江は大和に似ている
古代の日本の中心であったせいか
どっしりとした気風が感じられる
「古事記」には「近淡海(ちかつあはうみ)」
「淡海(あはうみ)」と記されている
畿内に隣接し、これまでに三度天皇の住居(宮)が構えられている。
大津宮(大津京) – 天智天皇-弘文天皇
紫香楽宮 – 聖武天皇
(伝)保良宮 – 淳仁天皇、陪都として
古事記、日本書紀には志賀高穴穂宮の存在が記述されており、景行天皇、成務天皇、仲哀天皇が都したとされている。
近江の国は、古くから経済や文化で力を持ち
中央に対して大きな影響力を持ってきた。
【写真は琵琶湖】
近江八幡は 観光客があまり多くない。
今や街の人達が「観光公害」と言っている京都や
他の観光地のような喧騒はない。
それだけに ゆつたりとした時間が味わえれる
数少ない場所である。
【写真は近江八幡の水郷】
機会があれば一人小舟を借り、終日水郷で漂ってみたいものだと思う
省エネ適判・非住宅2000㎡以上が2017年4月1日より始まり二カ月半あまり経ちました。この間二つの審査機関から計3件の省エネ適合通知を貰いました。内、標準入力法2件、モデル建物法1件でした。
他にも省エネの届け出は、数多く提出していますが、届出とは異なる適判ならではの問題があります。
とりあえずの感想としては「省エネ適判の実務者は大変だぁ~」でした。
恐らく省エネ計算をする担当者、審査者も同じような感想を持っているのではないかという想像しています。
まず第一に省エネ適合となると意匠・設備関係の変更・修正の影響を確認済証交付の最後まで、まともに受けます。これは構造適判とは異なるところです。
意匠図と設備図との整合、開口部の変更、面積の修正や変更、消防からの指摘事項に伴うもの(消防法の無窓階判定により開口部が変更になったりとか)、建築確認申請が本受付になり、消防同意送付をしている短い期間で補正をして省エネ適合通知を貰っておかないと建築確認済証は交付されないからです。
大概のプロジェクトは確認済証交付日の厳守は絶対ですから、実務者は翻弄されます。
出す側も審査する側も初めてなので、これから試行錯誤しないといけないかと思いますが、幾つか改善点があると思います。
1、意匠設計者や設備設計者の図面等の記載事項・記載方法の改善
2、審査機関は、なんでもかんでも計算根拠・図の提出を求めない
例えば
3、審査機関は自分でWEBPRO等のプログラムを使ってみて欲しい
4、省エネ適判の時代に備えて、特に意匠設計者の頭を切り替えて欲しい。
全建物省エネ適判の時期は迫ってきています。設計のスケジュール管理や図面の記載方法、省エネサポーター等の外注任せでは これからはいけないと思いますよ。
他にも書きたいことはありますが、この程度でやめておきます。
深夜? 、早朝5時に毒を吐いてしまいました。
学生時代に伝統民家について学んでいた時、伝統民家の秀でた温熱環境について感覚的・情緒的に語るものはあったが、科学的に調査し考察をした研究は少なかったように記憶しています。
そうした中で花岡利昌氏の研究は刺激的でした。
1991年に初版が発行されたこの本は、各地の伝統民家についての調査と研究の集積であり、伝統民家の形態に地域性をもたらしているのがその風土、すなわち気候や地形などの自然条件であることを物語っています。
今、省エネや環境建築が業務の中心になってきて、改めて伝統民家について生態学的アプローチをされている研究文献を再読しているところです。
【伝統民家の生態学・目次】
第一章 伝統民家と風土
第二章 住居気候とその測定方法
住居気候/住居気候測定における問題点/測定法/測定結果の処理
第三章 加賀白山麓の大壁造り民家
白峰村の大壁造りの構造/白峰村の自然環境/大壁造り民家の住居
気候/(附記1)大和高原の真壁造り民家
第四章 飛騨白川村の合唱造り
合唱造り民家の構造と分布/合唱造りの住居気候
第五章 庵美の分棟民家
分棟民家の構造/庵美の気候風土/分棟民家の住居気候
第六章 庵美の高倉
庵美大島の高倉/庵美式高倉の構造/高倉の屋内気候
/改造高倉の室内気候
第七章 大隅の二棟造り民家
二棟造り民家/二棟造り民家の構造/二棟造り民家の住居気候
と瓦葺き住宅との比較
第八章 沖縄先島(石垣)の民家
石垣の風土と伝統民家/先島の宮良殿内と分棟民家/先島民家住
の居気候
第九章 四国の竹床(簀掻床)民家
竹床民家/竹床民家の構造/竹床民家の室内気流
第十章 岐阜高山の吹き抜け民家
吹き抜け民家の構造/吹き抜け民家の室内気候
第十一章 出雲の屋敷防風林
築地松/自然環境と対象民家/築地松の効果
第十二章 山形の土座民家
山形の土座/自然条件と対象民家/土座の室内気候
第十三章 新潟の土座民家
新潟の風土と土座/土座の構造/土座の温熱環境
第十四章 近江伊香の土座民家
伊香型の土座民家/伊香型民家の構造/土座の温熱状況
第十五章 アイヌの伝統民家「チセ」
アイヌの冬の住生活/チセの種類と構造/住居気候の測定内容
/チセの住居気候/冬季のチセの防寒性能とそのメカニズム/
(附記2)秋田横手のカマクラ/(附記3)雪の断熱性を利用した
上越のアイディア住宅
第十六章 山梨のオンドル民家
オンドル室の構造/測定方法/測定結果
第十七章 韓国の伝統民家におけるオンドル
韓国のオンドル事情/在来式オンドルの測定/セマウル温水ボイラー
オンドルの測定