ステンドグラス製日本甲冑 「豊臣秀吉」

打合せ場所に利用した名古屋マリオットアソシアホテルの

15階ロビーに飾ってあった

ステンドグラス製の甲冑

 豊臣秀吉が着用していたかぶとをモチーフにしたステンドグラス製の甲冑(かっちゅう)が、名古屋マリオットアソシアホテル(名古屋市中村区)のロビーで1月31日まで限定公開されている。

 「光り輝く姿は高さ約2メートル、重さ約80キロ。「ステンドグラス製で最も大きい甲冑」として昨年4月、ギネス世界記録に認定された。ステンドグラスアーティストのヨージウチヤマさんが約2年半かけて制作。33色、約2万ピースのアンティークガラスを精巧につなぎ合わせた。」と書かれている

中島工務店社長・中島紀干さんの2025年文化庁長官表彰を祝う

 2025年12月、中島工務店社長・中島紀干さん(岐阜県中津川市加子母)が2025年文化庁長官表彰を受賞した。

https://kinoie.in/news/detail.html?id=2544

 文化庁長官賞は、優れた文化活動を行った人を対象に文化庁が授与するもので、特に社寺建築や文化財修復に貢献した人に対して贈られます。中島工務店は、社寺建築と文化財修復への取り組みが評価された。

 中島工務店は、社寺建築と文化財修復に携わり、全国各地で文化財保護の仕事を続けてきました。また、海外でも日本文化を伝える建築の保存活動に40年以上にわたりボランティアとして取り組んでいます。
 また中島工務店は、若い世代を先頭に、これまで培ってきた経験と知恵を生かしながら、新たな力とともに文化財と向き合い、次の時代へと受け継ぐ仕事に取り組んでいます。

 中島紀干(のりお)社長は、私の尊敬する経営者の一人だ。家族ぐるみでおつき合いさせてもらっているが、何故か仕事のやりとりはない。弊社が木造建築の仕事が少ないというせいもある。この受賞は、昨日聞いたばかりだが、お祝い投稿をする。

 「日本の木を使いたい!!」「世のため、人のため、地域のため」という変わらない姿勢に、惚れてしまう。 

【写真は、上記 中島工務店のHPより】

文化庁長官賞受賞おめでとうございます!!

名古屋

2026年、最初の出張先は名古屋でした

14日、15日名古屋滞在です

名古屋は夏暑く、冬寒いと聞いていましたが風が冷たいです

12日に1cmぐらい積雪があったそうです

車中から写真を撮ったので、

モード学園がピサの斜塔のような感じになってしまいました

「軍艦島の生活〈1952/1970〉・住宅学者西山卯三の端島住宅調査レポート」

 昨年2025年に長崎市を訪れた時、長崎港を眺めながら、軍艦島(端島)があったなと思い出していた。日程的に端島ツアーの船に乗ることはできなかったが、若い時に西山卯三先生の本を随分読んだことを思い出した。確か20代前半に、西山卯三先生の講演を一度だけ聞いた。西山卯三先生が京大を退官した後だったな。そんな半世紀も昔のことを次々と思い出していた。

 「端島(軍艦島)は、長崎県長崎市の沖合に浮かぶ、面積約6.3ha、周囲約1.2kmの小さな島。海底炭鉱として明治20年から開削が開始され、明治23年からは三菱による本格的な炭鉱経営が開始された。戦間期と戦後に二度の高出炭期を迎え、国内有数の優良炭鉱であった端島には、多くの設備と人的投資が行われ、その結果狭い島内には、大量の鉱山設備と鉱員用の超高層住宅が迷宮のように立ち並ぶこととなった。その堂々たる威容からついた呼称が「軍艦島」であった。」と紹介されている。

 現在は、廃墟化しているが、一部の人には人気があるらしい。2015年には「明治日本の産業革命遺産」のひとつとして世界遺産登録されている。

 さて、この本はかれこれ10年前に出版された本で、「昭和期日本の住宅学を切り拓いた住宅学者、西山夘三(1911-1994)が、戦後二度にわたり、「軍艦島」こと長崎県・端島を訪問調査し、カラーを含む住宅と生活の写真を数多く撮影していたことは、ほとんど知られていない。 本書は、それらの未公開写真を中心に、当時の調査レポートや資料を加え編集し、活気ある軍艦島の生活を誌上で再現した、貴重なビジュアルブックである。
 廃墟となった後の写真、当時のモノクロ写真などはすでに多く公開されているが、
これほど多くのカラー写真が公開される例は非常に珍しい。
 また、炭鉱関係者や写真家ではなく、人とすまいを見つめつづけた住宅学者の視点で残る当時の資料はほぼ唯一と言える。世界にも類を見ない、高密・高層炭鉱住宅群を、
日常のくらしを見据えた視線で捉えた写真とスケッチの数々は、日本を代表する炭鉱であった軍艦島の栄華と、特異な環境に生きる人々の生活を生き生きと伝えている。」

 今となっては、とつても貴重な記録だ。

 端島で多くの人が働き、暮らし、育ち、そして亡くなったという事に思いをよせ、歴史の光と影に目を向けるようになれば良いのだが。

「豊臣家の包丁人」木下昌輝 著

NHK大河「豊臣兄弟!」便乗投稿ではないが、この「豊臣家の包丁人」は視点が新鮮。

 何しろ大角与左衛門という豊臣家2代(秀吉、秀頼)に包丁人として使え、大阪城の台所に火をつけて、その功績で家康に奉公しようとし、後世「天下の極悪人」と評される大角与左衛門を軸に膨らました小説なので、興味津々で読んだ。

 こういう歴史に埋もれた人に焦点をあて、長編小説に仕上げる力量は並大抵のものではないと思う。しかも一種のグルメ小説になっているし。

 私は、NHK大河「豊臣兄弟!」を観ていないけど、この「豊臣家の包丁人」を原作にして脚本作ったドラマもありかなと思った。

 「料理は人と人の心をつなぐ」というのはその通りだと思う。私達ジジババも「食」を大事にして「人と人の心をつなぐ」ように努めている。

 心理学で言うと、美味しいものを食べると幸せな気分になり、その時の会話や一緒にいた人の印象も良くなると言われている。このように何かの印象が、何の関係もない物事に無意識のうちに結びつくことを「連合の法則」というのだそうだ。

 アメリカの心理学者、グレゴリー・ラズランは、美味しい食事をしながら交渉をすると、この連合の法則が働き、取引に良い効果をもたらすと書いている。これを「ランチョン・テクニック」と名付けている。

 先人たちは、心理学者の分析より、はるか以前から「ランチョン・テクニック」の重要性を認識し実践していた。恐るべし。

 まあ「美味しい食事」をするというのが基本で「不味い」のは逆効果なので、くれぐれも御注意を。

建築関連法チェックリスト

 特殊建築物の建築基準法遵法性調査、建築基準法適合状況調査(ガイドライン調査)、既存不適格調査用チェックリストを まもなく確認申請を提出する案件の為と、今後の業務の為に、正月のあいだ修正していた。

 敷地内に既存建物が沢山ある場合には、事務処理は効率化しておく必要がある。

 建築プロジェクトに関わる他法令も網羅し、ハイパーリンクを活用した。

 また建築基準法関係では、集団規定、単体規定(防耐火関係、一般構造関係、避難施設関係、内装制限、建築設備関係)と項目毎、条文番号別に整理して分かりやすいようにした。

 用途別チェックリスト、消防法チェックリストも業務を通じて、かなり網羅して出来上がっている。

 構造関係(RC、S、W)の改正履歴も整理したので、法20条関係の既存不適格調書の作成も容易になった。

これで しばらく実務で使ってみて随時修正をしていこうと思う。

豊臣秀吉が好きだった「天野酒」

正月に歴史関係の本を読んでいたら秀吉の「歯」が残され保存されている事を知った。

「豊国神社 豊公御歯」

https://www.mlit.go.jp/tagengo-db/R1-01736.html

こう解説されている「この精巧に作られた金の聖遺物箱に収められている物体は、宝物館の中で最もユニークな収蔵品といえるだろう。実は、これは秀吉の歯なのである。秀吉は、七人の勇敢な英雄(「賤ヶ岳の七本槍」)の一人である加藤嘉明(1563-1631)にこれを贈った。歯と一緒に、秀吉から嘉明に歯を贈る旨を記した手紙が収められている。専門家によると、歯は明らかに高齢者の歯で、左上臼歯である。また、この歯の状態(歯石で覆われている)から判断すると、歯が抜かれた、もしくは抜け落ちたときに周囲に他の歯がなかったことがわかるので、秀吉の「最後の歯」である可能性が非常に高い。誰かの歯をもらうことは大抵あまり喜ばしいことではないが、その誰かが自分の君主であり主人であるような場合は話が別で、そのことはこの歯がどのように保管されてきたかにも示されている。まさに仏陀の遺物であるかのように保存されてきたのである。仏塔の形をした聖遺物箱風の容器は、桃山時代(1568-1600)のものである。歯の分析から、秀吉の血液型がOであったことがわかった。」

 この歯については、どうも歯槽膿漏で抜けた歯で、歯石がいっぱい付いていて、秀吉は甘いものが好きだったらしい。昔の事だから歯も磨かなかっただろうな。多分口臭もあり、寝床を共にする女性達は秀吉の口臭に耐えるのは大変だったろうと推測されている。「口臭い爺」と陰口を叩かれていたのではないかと勝手に予想。

 ここまで書いてきたが秀吉の歯には興味ない。その歯の延長で秀吉が好きだったとされる「天野酒」というのを知った。

「僧房酒は、室町時代末期から江戸時代にかけて、大寺院で醸造された日本酒の総称です。特に、豊臣秀吉が愛飲した「天野酒」は、室町〜戦国時代当時の製法を忠実に再現した復刻酒で、琥珀色の超濃厚甘口の清酒です。」と天野山金剛寺の天野酒を復活させた西條合資会社のサイトに書いてある。

 この酒を飲んだ人に聞くと、まるで味醂のような、滅茶苦茶甘い酒だそうだ。

 復刻版「天野酒」は抽選で購入できるみたいだけど、飲んでみる気にはならない。

 NHK大河「豊臣兄弟!」が始まったので、便乗して秀吉ネタを投稿

初詣・大塚天祖神社

2026年の初詣も、氏子になっている大塚天祖神社

 天祖神社は、昔の巣鴨村(今の巣鴨・西巣鴨・北大塚・南大塚・東池袋1~5丁目・上池袋1丁目)の鎮守様で、鎌倉時代末の元亨年間(1321~4)に、領主の豊島氏が伊勢の皇大神宮の神さまをお迎えしておまつりしたのが最初だと言われている。

 2024年(令和6年)10月19日に天祖神社御鎮座700年奉祝大祭が行われた。社殿他の改修工事が終わり、見違えるように綺麗になった。

「本なら売るほど」児島青

2026年最初に読んだ漫画は「本なら売るほど」

婆ちゃんが買ってあつた1巻と2巻を読んだ

思えば、中学生ぐらいまでは近所にあった貸本屋にお世話になった。

古本屋ならぬ貸本屋、兼駄菓子屋というのが

それぞれの町にあったような記憶がある

そこで太宰治、芥川龍之介、松本清張等の本を借り読みふけっていた

中学生の頃は文学少年だった

この漫画の舞台、青年が営む古本屋「十月堂」は

本と人とがもう一度出会い直す場所

様々な人が訪れ、手にした一冊の本が、思わぬ縁をつないでいく。

本を愛し、本に人生を変えられたすべての人を紡ぐ。

古本屋もやってみたかったな。

まあ「十月堂」のような本に対する知識はないけれど

「中部経済のポイント2025」経済産業省中部経済産業局

 2024年から中部圏での仕事が増え、主に愛知県、岐阜県に行くことが増えた。その中で、中部圏は東京都とは都市構造が異なり郊外分散構造だと知ったし、人の気質も東京と随分違うなと思った。

 経済産業省中部経済産業局「中部経済のポイント2025」によると、中部圏(愛知県、岐阜県、三重県、富山県、石川県)は、全国人口の10.6%が住んでいて、製造品出荷額等が全国シェアの22.6%を占めている。第二次産業従事者が全国シェアの17.5%。

 人口減少率は(2022年/2017年増減率)で首都圏と沖縄県で増加しているが、他の道府県は軒並み減少しているのに、愛知県は0.4%減と微減であること。

 1人当たりの県民所得(2022年)は、中部圏は全県計を上回り、特に愛知県は東京都に次いで高い。

 産業構造で見ると中部圏は鉱工業の占める割合が約35%で、全国の約21%より高い。自動車産業等が盛んな中部圏では製造業に就業している人が23.7%で、外国人も約40%製造業に従事している。外国人はブラジルやフィリッピン国籍の割合が多いのが特徴。

 中部は輸送用機械器具(自動車等)の全国シェアが約5割と突出している。しかも増加傾向にある。

 統計値を見ているとなるほどなと思う点が多い。製造業が強いために、東京のような頭でっかちで浮ついた人が少ない。マイホーム、マイカー生活という昭和の日本を彷彿するところがみられる。郊外の生活で完結している。聞くところによる中部圏で生まれ育った人は、中部圏で一生を終える人の割合が多いとか。

 あと名古屋駅は確かに乗降客でいつも混雑しているが、あくまでも中継点で中心性はあまりないように思う。ただ個人的にはJR高島屋の地下(B1F、B2F)には、中部圏、近畿圏の多様な漁業、農産物商品が集積されているので新鮮。名古屋に行くと必ず地下に行って何かしら買い物をしてくる。

 副首都は、東南海地震とか災害時を考慮するなら私なら岐阜と愛知県の間ぐらいの交通の要所かな。少なくとも地盤が悪く、地域経済が低迷している大阪ではない。

田酒 2026ニューイャーボトル

年末30日に青森から送られてきた

「田酒2026ニューイャーボトル」

正月元旦の酒は、これになった

美味い

 昨年10月、婆ちゃんが単独で青森に出張した際、青森市在住の知人の紹介で田酒を買いに行った西田酒造店お勧めの酒販売店さん。そこの姉さん婆ちゃんに気に入られたのか、毎月四号瓶(720ml)で田酒を送ってもらう約束をしたとのこと。

 年末に「田酒送ってこないなぁ」「婆ちゃん忘れたのかなぁ」などと話していたら、通じたのか酒屋の婆ちゃんから電話が来て、数日後この「田酒2026ニューイャーボトル」が送られてきた。

よく見たら、馬ではなくペガサスだったが

地味な田酒には珍しい 粋なボトル

これから毎月、田酒が青森から送られてくることになったらしい

「ワインセラーならぬ日本酒セラーが必要かも」

「そのうち日本酒居酒屋が出来るようになるかもしれない」

と、そんな冗談を言っていた。

 西田酒造店は「日本酒の原点に帰り、風格ある本物の酒を造りたい」というこだわりがあると聞いた。

 私も「建築士としての原点に帰り、クライアントの為に本物の建築を作り続けたい」と思いながら田酒を飲んだ。

2026年のテーマ「職能を磨く」

 古希を迎えた時から、残り少なくなってきた人生を悔いなく生きていくために毎年重点テーマを決めて活動するようになった。

 ある大規模なプロジェクトを受注したことを契機に設計チームを編成した。意匠、構造、設備、電気等と、これまで様々な調査や設計協力をしてもらっていた人達から選んで設計チームに入ってもらった。それから同時並行の色々なプロジェクトも加わり、議題も増え、チーム員からの個別の業務相談にも対応している。

 建築関連法規を基軸として既存建築物の再生・活用を主要業務にして、その調査から工事監理までを一貫して行っている弊社は、建築設計業界の中では「変種」らしい。少人数の設計者は中々規模の大きい建物に関与することが少ないが、弊社では多彩な用途の建物と出会うことができる。

 やはり実務を通じて口伝で行うのが知恵に結び付くのではないか。そう考えて取り組み始めた。

 月一回のWEB会議を中心にして、時にはリアルな打合せを加えながら、後進の成長に役立ちたいと考えている。
 いまでは施工・積算分野や中部地域に住むメンバーも加わり、忘年会や旅行にはファンクラブ(一部クライアント)も加わり楽しくやっている。

 全国各地に出張するたびに、地方都市の衰退、風光明媚な土地の放棄された耕作地、点在する空き家を見て心が痛んでいた。自分達にも何かしら役に立つことができないかと。

 一方 東京の住まいは本で溢れかえっていた。段ボールにしまったまま長い間眠っている本、CDを表に出してあげたいとかねてより思っていた。

 まず空き家を借りて自ら体験し様々な課題を知ることから始めようと考えた。すなわち時間をかけて実証的研究を進めてみようと。

 地方には間違いなく空き家はあり、両親がなくなり子供は他の地域に住まい、ときどき帰ってくるという実質的に居住者がいない家も多い。しかし、それらの家が空き家バンクや不動産マーケットに流通するのは極めて少ない。こんなにも空き家があるのにどうしてなのか、よくわからなかったが最近なんとなくわかりかけてきた。ようは住む人の信頼性が鍵なのだと思う。

 これまでも移住者や二拠点居住者を受け入れてきたが、中にはゴミ屋敷にしてしまう人や役所にクレームを言い続けるクレーマー等もいたようで、隣近所に迷惑はかけたくない。素性のよくわからない人には貸せない。という意識が強く働くようである。

 株式会社寺田建築事務所は「空き家活用の実証的研究」。合同会社てらだ組は、「地域の食材を使った食の研究開発」を主テーマに活動を始めた。

 まだ始まったばかりで、ようやく隣近所から野菜や漬物を貰うようになり、顔見知りの店舗が増えたところである。

 2026年以降は、家主が個人で所有している約3反、3,198㎡の使用貸借地の利用について思案中である。それと近隣の人達が一体の土地とみている当該箇所+アルファ(計5,336.41㎡・家主の法人、社長の個人所有地、法人の関連会社の所有地)の環境整備に力を入れたい。同時にマイクロ農業に挑戦していきたいと考えている。

 特に、建築事務所として「設計積算能力を磨く」と「工事監理(品質管理)能力を磨く」の2点に力を入れたい。

 建築業界を取り巻く状況は、この半世紀で随分と変わった。建設業に従事している人達は減少し、とりわけブルーカラーは少なくなりホワイトカラーに移行した。プロジェクトがあっても、工事施工会社(元請・ゼネコン)からは、技術者(現場監督)がいない。少ないから受注できないという返事が返ってくる。

 従来横行していた競争見積により業者間の競争によりコストダウンを図る手法は、ほとんど不可能になりつつある。付き合いのある施工会社に早くからプロジェクトを打診、建築主に紹介して随意契約で依頼することや、建築主の旧知の施工会社に随意契約で依頼することが増えてきた。
 
 その際の設計事務所としてのコスト管理・工事施工会社の見積額の査定に対する姿勢が問われている。

 とりわけ弊社の主要業務分野である既存建築物の増改築・改修・用途変更等では、全体のコスト管理が難しい。解体・修復・付加という要素が加わり見積もり自体にも経験値が要求される。

 今では、できるだけ一次専門業者に見積もりをしてもらったり、自前で積算するなどして積み上げ方式でコスト管理をし、施工会社の見積もり査定を行っている。最近は大規模なプロジェクトも増えたことから、工事費の適正価格を把握するために、その方法に更に時間と予算を振り分け、事務所としての技術力を磨き上げたい。

 また現代の形式化・形骸化した建築施工品質管理ではなく建築事務所としての工事監理業務を強化したい。文字通り一人で調査・企画・設計・監理ができる多機能工になれるようにしたいと考えている。

「改訂版・建築申請に役立つ技術的助言ガイドブック」建築申請実務研究会 編集

 2025年最後の投稿は何にしようか迷って、弊社らしいものは、やっぱり法令に関するものだろうと思い、この本の紹介を兼ねて投稿することにした。

 この本の初版は令和元年12月、今度の改訂版は令和7年10月。この約6年の間に、「太陽光発電設備等の建築基準法上の取扱い」「建築物の屋上に設置する太陽電池発電設備の建築基準法の取扱い」「既存建築物の増築等における確認審査の実施」「採光のための開口部を設けることを要しない居室の取扱い」「CLT等の構造部材としての再利用の取扱い」「既存の基礎ぐいの建築材料としての取扱い」「既存不適格建築物の増築等に関する制限緩和」等、多くの技術的助言が発出されている。

 国土交通省は、改正法令の適切な運用が図られることを目的とし、改正の趣旨、運用の取扱い、留意事項等を示した通知を「技術的助言」として発出している。法令について問題や疑問が生じたときに適正な取扱いを判断するうえで参考になることが多く含まれている。

 11月に購入し積読状態だったが、ようやく大晦日の早朝に読むことができた。近年の新しい若しくは改正された技術的助言を拾い読みするだけで、結構なボリュームだった。

 

 

「実務者のための工事監理ガイドラインの手引き・戸建木造住宅編」

改訂版から分冊された「戸建木造住宅編」

 最近は戸建木造住宅の仕事は少ないのだが、「非木造建築物編」と一緒に「戸建木造住宅編」も購入したので目を通した。

 両編ともに掲載されている「2、工事監理と監理業務の法的責任等について」という弁護士の大森文彦さんの書かれいる章を読むと身が引き締まる。

 「工事監理者が法的責任を認識することの重要性」「工事監理者の不法行為ルールについて」「準委任責任契約の場合の設計者の注意義務」「設計受託者の不法行為責任」について再学習することができた。

 基礎の配筋やコンクリートの品質、木造だとアンカーボルトや金物類の確認は、とりわけ重要だ。

 いずれにしても「非木造建築物編」と「戸建木造住宅編」は工事監理者必携書。

師走

【パレスホテル東京・ロビー】

早いもので2025年は、今日も入れて後3日

28日の夜に月末納品の図書を送信し、年賀状を印刷した

今日から身の回りの片付け少々

2025年も忙しかった。

相変わらず出張が多かった。

北は仙台、中部地域、そして南は長崎

2026年の経済の先行きが気になる

円安、株高、金利上昇、貧富の格差拡大、増税、可処分所得の減少

考えると憂鬱になるから

建築士としての職能を磨くことに時間を使いたい

夜の銀座4丁目

土曜日、打合せから外に出るとすっかり夕闇になっていた。

2025年仕事での最後の外出になるであろう。多分

銀座4丁目の街並み

師走の土曜日

人通りは多かった

藤本タツキ 初期短編集4冊

 あの「チェンソーマン」の藤本タツキの初期短編集4冊(漫画)を読んだ。ルックバックを2026年に是枝監督が実写化するという事を見聞きして、原作のルックバックを読んでみたいと思ったのがきっかけ。

 漫画を見るのは、いつもベッドで横になって。ディスクの脇にベッドを置いてから、疲れたらすぐ横になる。それから腰痛に悩まされることはなくなった。時々そのまま寝てしまうのが難点だが、そうした休憩の時間に見るのは、決まって漫画が多い。

 藤本タツキ氏は、まだ30代前半と若い作家だ。私の感想では正直、絵がそれほど上手いとも思えないし、ストーリーも意外と平凡だけど、着眼点に光るものがあると思う。

 結構、刺激的でパワーがある。爺さんは若い人のパワーを吸収したい。吸血鬼もいいけど若い人のエネルギーを吸収してトランスフォームするというのもありかも。

 それと 時々背景に描かれる秋田の風景が美しい。実写版の映画が楽しみ。

 ルックバックは「回想」とか「振り返る」とかの意味だが、男も女も後ろ姿に表情が現れる。年齢に関係ないのかもしれない。

 尚 私は「チェンソーマン」は まだ見ていない。

この初期短編集の17歳から26歳の作品8編もアニメ化されたとのこと

コンテンツマーケッティング

 良い商品やサービスを提供してさえいれば、黙っていても仕事がくるような生易しい時代ではない。たとえ小さいな会社でも、少額しかかけずにできる宣伝はやるべきだ。

 そう思い、このブログを作った。2012年のことである。だからもう13年もコンテンツを蓄積している。累計投稿数は2250あまり。振り返ると自分でもよく書いていると思う。「書きすぎじゃないか」と言われることもある。「発信力がある」と評価されることもある。でも毎日何かしら書くことはあるもので、思いついたらメモしておき、書き足したり調べなおして投稿している。

 普通の建築設計事務所とは違い。様様な文章を書くことが生業上必須だから書くことで自分の考えを整理することができる。

 ただソーシャルメディアであるX、インスタグラム、フェースブック等の無料のプラットホームは利用していない。

 このブログの2025年のアクセス解析を眺めていたら、訪問者数は低迷しているが、閲覧ページ数は伸びている。ネットの検索システムが変わったのだろうか。そういえばネット経由の相談は減ってきているかもしれない。最近は昔の知人の紹介で新規の相談を受けることが多い。

 SEOを活用して一般顧客とのエンゲージメントを増やす必要があるかもしれないと、思う今日この頃。

 お金をかけないで、負担を増やさないで。何が最も効果的か。

 インスタグラムのストーリーズを使ったリアルタイムプロモーションも面白いかもしれないと思っているが、どうだろう。

「社長がつまずく すべての疑問に答える本」田中修治 著

 毎年12月は、会社の決算が終わり税金を払い、来期の計画を考える月だ。実務に追われていても前期の決算書を眺め、経営の方向性について、あれこれと思案する日々。株式会社として12期が終わり13期が始まった。前期から継続した業務(受注残)があるが、2026年の日本経済の動向は、ガスがかかっているように思えるので予断は許さない。

 さて弊社の来期の計画を考えるうえで、この本を読んだ。

 本の紹介には「赤字から500億企業へと築いた再建のリアル 田中修治氏が語る経営鉄則」「倒産寸前のメガネチェーンを買い取り、たった1年で黒字化。その後、13カ国600店舗・年商400億のグローバルブランドへ――。」数々の事業をゼロから立ち上げてきたオンデーズ会長田中修治氏が、赤裸々な実体験をもとに、経営者の“つまずき”にQ&A形式で答える実践型の経営書。社長が陥る“罠”と“答え”をQA形式で一挙収録!すべてリアルな悩みに直球で答える、現場目線で徹底解説。
資金繰り、人材、ブランド、海外展開、M&Aなど、社長が必ずぶつかる課題を、実体験とリアルな知見をもとに著者書き下ろしで解説します。」

 経営・経済の学者・評論家の言説より、オーナー経営者の実践的なノウハウが役立つ。勿論オンデーズは物販だし、弊社は建築サービス業。一般の会社と違い、社員は少なくチームで業務を進めているので組織論も異なる。

 弊社は、売上は昨年対比で毎期常に100%を超えてきている。それでも前期は相談件数は多かったが成約数は少なかった。個々の案件に色々な事情があるにせよ、分析をしなければならない。また利益率が数パーセント下がったが、色々なデーターを分析してみないといけない。諸物価の値上がりもあるだろし、内的な要因も考えられる。とにかく毎日考えることは多い。

 2025年12月出版されたばかりの本だが、自分の会社の経営について考えるうえで、とても参考になる本という事は間違いない。

 

「実務者のための工事監理ガイドラインの手引き(非木造建築物編)」

 建築士法において工事監理とは「その者の責任において工事を設計図書と照合し、それが設計図書のとおり実施されているかいないかを確認すること」と書かれているが、具体的な確認項目や確認方法、確認範囲は定められていない。

 と言いつつ。実際既存建築物の現場を見てみると、図面との照合でさえ怪しい建物に遭遇することもある。耐震診断と同じように既存建築物の調査では「実際を正」とする。図面と現場(実際)が食い違っていることは多く、現場を自分の目で確認することは最も大事である。

 既存建築物の増改築等の工事監理では、現場に合わせて臨機応変な対応。施工会社への指示が必要となる。その為には、やはり基本を押さえておく必要がある。

 この本は、国土交通省平成21年告示98号に基づく「工事監理ガイドライン」の確認方法を例示したもの。各項目に写真も多用されわかりやすい。

 工事監理担当者必携の書。

年末年始に読みたい !

 年末年始に読みたい本として、好きな歴史関係図書を中心に選定。

 磯田道史さんが、毎日新聞に書いていた2025年「この3冊」を中心に読むことにした。松木 武彦『古墳時代の歴史』(講談社)、笠谷 和比古『論争 大坂の陣』(新潮社)、関 幸彦『<幕府>の発見』(講談社)。を購入。

 考古学による古墳時代の通年史が、社会全体や当時の世界の動きを視野に入れ総合的に書かれている。国立歴史民俗博物館教授陣による古代に至る日本列島の通史の中の一冊。既に少し読み始めている。

「関ケ原」ではなく「大阪の陣」で家康はようやく天下を取った。近世史の第一人者である著者が通説・俗説を論破し、関ケ原から大阪の陣までの真相を明らかにする。

 中国の文献に現れる「幕府」という語が、日本で「武家政権」を示す概念用語として使われるようになったのは、江戸時代後期のこととだという。ではなぜ、織田信長や豊臣秀吉の政権は「幕府」と呼ばず、鎌倉・室町・江戸の三つのみを幕府と呼ぶのだろうか。

 日本人の歴史観に最も影響を与えたという司馬遼太郎が、本当に伝えたかったことは何か、多分再読になる。本箱のどこかにあるかもしれないが

 これは、若い時に読んだエーリヒ・フロムの「自由からの逃走」。ユダヤ人であつたフロムは、ドイツ国民にファシズムが浸透してしまつた原因を精神分析的に考察することに生涯を費やした。「権威主義的パーソナリティー」「社会的性格」について再学習のつもり。戦前回帰の風潮が強まる現代に抗うために。

年末年始に観たい !

 先日、誠品生活日本橋をプラプラしていたら台湾の映画監督・脚本家エドワード・ヤンの映像が流れていた。それは「ヤンヤン夏の思い出」4K・RESTOREO版で、魅力的な画に溢れていた。2007年に59歳の若さで亡くなったエドワード・ヤンを年末・年始に観ようと決め幾つか購入した。毎年この時期には、同じ監督の作品をまとめて観ることにしている。

「ク―リンチェ少年殺人事件」は、1991年の作品

「エドワードヤンの恋愛時代」は、1994年に発表された

「ヤンヤン夏の想い出」は、2000年カンヌ国際映画祭監督賞を受賞

エドワード・ヤンが最後に遺した集大成「ヤンヤン 夏の想い出」が公開から四半世紀を経て4Kレストア化され、ついに2025年12月19日に日本で公開される。

さて、年末・年始 これらのビデオと本が読めるかどうか、仕事の締め切りに追われているが、あと一週間が勝負