今は爺婆二人住まいだけど、更に歳を取ってからシングルになったらどうしようかと考える。常々婆ちゃんには先に死ぬなよと言っているのだが・・・。
たとえシングルになっても、老人ホームや特養とか集団生活の管理型施設は嫌だな。
でもシングル高齢者は「知らぬ間に認知症が発症・進行する」「社会からの孤立」「生活意欲の低下」「詐欺(さぎ)など犯罪に狙われやすい」「孤独死」など、さまざまなリスクがある言われている。
自分も高齢者になったことでもあり、このところ高齢者の住まいについて調べていた。
その中で気になったのが、高齢者向けシェアハウスだ。
一般的なシェアハウスと同じく、高齢者向けシェアハウスに明確な定義はないとのこと。基本的には介護を必要としない高齢者が、複数人での戸建てをシェアする形や、共用部があるアパート型の集合住宅に住む住居スタイルを『高齢者向けシェアハウス』と呼んでいるようだ。
日本の法律では高齢者が集団生活を送り、介護や食事のサービスが受けられる施設を「老人ホーム」と定義。特別養護老人ホームは生活に制約があるが、サ高住は介護や食事以外のサービスも充実していて入居者の自由度が高いなど、それぞれに特徴がある。
高齢者向けシェアハウスは、個人が自由に生活できるのでサ高住に近いが、自立生活が前提なので介護や食事の提供がない。
サ高住は介護や食事以外のサービスが付くので当然料金が高い。それに比べて高齢者向けシェアハウスは低価格のようだ。
今、老人ホーム、特養、介護事業の経営は苦しくなってきていると聞く。
とりわけ介護事業所が経営難に陥り倒産する件数が過去最多を記録している。新型コロナの影響や物価高の煽りを受け、2023年の倒産件数も最多ペースで推移してる。
ひとつは介護職員不足も背景にある。利用者を増やして収益を増やそうにも、現場で対応するヘルパーの有効求人倍率は15.5倍、さらに65歳以上のヘルパーが4人に1人と高齢化していて、人手不足が解消しないことから利用者を増やせず、経営不振から脱却できないという悪循環に陥る事業所が多くあるとのこと。
また、介護サービス事業者は介護報酬が法定価格として定められているため、収益を上げて激しい物価高に対応することが難しい一面がある。
高齢者社会という潜在的需要があるけれども、制度や経営システムが適合していない事例の典型かと思う。