『7月の物語』Contes de juillet

フランスの映画監督ギョーム・ブラックの2つの短編とドキュメンタリー。

『7月の物語』Contes de juillet
パリと郊外の情景。5人の若い女と5人の若い男による二つの物語。ある夏の一日、ギヨーム・ブラック監督が、フランス国立高等演劇学校の学生たちと作り上げた2つのパートからなる作品で製作期間は5日間だと言う。


第一部「日曜日の友だち」L’Amie du dimanche
7月の晴れた日曜日、会社の同僚ミレナとリュシーは、女2人でパリ郊外セルジー=ポントワーズのレジャーセンターへ遊びにいくが、些細なことで芽生え始めた友情に亀裂が入る。美しいパリ郊外の風景の中で、若い人達の心のもつれを描き出している。


第二部「ハンネと革命記念日」Hanne et la fête nationale
7月14日、革命記念日で盛り上がるパリ。国際大学都市に住む女子留学生のハンネは、明日の帰国を前に、パリ最後の夜を楽しもうとするが。様々国の留学生が住んでいる集合住宅が舞台。

『勇者たちの休息』Le Repos des braves

スイスとフランスに跨るレマン湖畔からアルプス山脈を抜け、地中海のニースに至る自転車観光ルート「大アルプス・ルート」。約720キロからなるそのルートを縦断しようと毎年6月末、約60人もの自転車愛好家たちが集まってくる。

ギヨーム・ブラック監督は、すでに仕事をリタイアした自転車愛好家たちにカメラを向ける。なぜ寒さや疲れと闘い走ろうとするのか? 家に戻ってから何ができるのか? どうやったら孤独や退屈を逃れられるのか? ギヨーム・ブラックのやさしい眼差しのなかで、彼らは心情を打ち明ける。働く人々の仕事と個人との関係が見えてくる。

ギヨーム・ブラック監督 初のドキュメンタリーだというが、視点が優しい。