「CIVIL WAR」

 たまたま魔がさして映画を観てしまった。外出先が映画館の近くで夜の18時過ぎ、この映画の上映時間が19時30分からというので、夕食を取り本屋に寄り、いざ映画館へ。

 前半は単調な滑り出しだった。

 正直、何を描きたかったのが良くわからん映画だった。戦場カメラマンの成長を描きたかったというのか。

 アメリカの風景がきれいだということはわかったが、戦火によって燃え盛る林の中を車が進む時、炎が宙に舞う情景を さも美しいと描き出す感覚が理解できない。

 連邦政府から離脱したテキサス州とカリフォルニア州の同盟からなる「西武勢力」の勝利で、連邦政府に対する反乱を扇動したいのか。

 アメリカの政情は、国内を二分しており、もしかしたら内乱勃発の危険性を孕んでいるのかもしれないが、映画の中では特段の説明もないので何だかピンとこない。

ただただ人を殺しまくるアメリカ映画らしいといえばアメリカ映画らしい映画だった。

 お金をかけてるだろうなということは映像からもよくわかるが、場面場面に流される音楽がピンとこない。人が殺されている場面なのに、何となく陽気な曲に聞こえた。

 個人的には、稀に見る駄作。見るだけ時間の無駄。予告に惑わされてはいけない。

 平日の夜とはいえ観客はパラパラだった。