仕事が一区切りしたが、原稿に追われる

 港区内の延12,000㎡の事務所ビル。1フロア1,500㎡で機械排煙設備(天井チャンバー方式)が設けられていたが、テナント区画発生により法不適合箇所が生じるビルを階避難検証法により機械排煙設備、防煙垂れ壁を緩和する改修設計が終わり、このたび日本建築センターから「改修計画の法適合性審査報告書(意匠)」が交付された。これで年内の仕事は一区切り。

 一部鋼製不燃扉を防火2号(遮煙)に改修する工事が必要になり、鋼製建具施工図の確認、現場工事監理等が次のフェーズとしてあるが、現場調査、実測、計算等5か月余りの仕事が終わった。勿論他のプロジェクトも同時並行で実施しているし、次の展開の為に色々と考えることもあるが、次の締め切りまでは少し間がある。

 来週末には、コロナ禍で途絶えてた人前で話す機会を得た。演題は「建築ストックの選択」。不動産経営者の集まりなので、所有する建築ストックが改修時期になった時に、どういう選択肢があり、それぞれにどんな課題があるかという内容にした。が事例整理をしばらくしていなかったので、パワーポイントとそのコメントの作成に火がついている。

 オーナーが建築関係者に相談したら7割から8割ぐらいは「ガラガラポン」「建替え」しましょうと言われると思うが、既存建築のリノベ―ションも一つの選択肢でしかない。弊社は必ずしも設計業務に結びつく選択肢を推奨するわけではないのだが、やっぱり設計に結びつく仕事は楽しいし、やりがいがある。

 設計チーム(てら小屋チーム)も意匠、設備、電気、構造に施工分野の人も加わり、さらに首都圏だけでなく中部圏のメンバーも増えた。第一線で実務を行う建築ストックに本格的に携われる体制が出来てきた。

 目指すは、エージェントではない「ものづくりのチーム」。