
前述のコア抜き立会中、一挙手一投足、そばにいて見ているわけではないので、現場の中をプラプラ。
この壁は、ブロックなんだけどボードを貼るときのGLボンドの跡が、壁一面に展開されていてきれいだった。

30年前の墨だしの文字が、達筆に思えた。30年後内装が解体されて、こうして他人に見られることなど意識していないだろうけど。
現場は楽しい。
建築法務/ 建築ストック再生・活用 /長寿命化/ 環境建築 / 建築設計監理 / ㈱寺田建築事務所・一級建築士事務所
前述のコア抜き立会中、一挙手一投足、そばにいて見ているわけではないので、現場の中をプラプラ。
この壁は、ブロックなんだけどボードを貼るときのGLボンドの跡が、壁一面に展開されていてきれいだった。
30年前の墨だしの文字が、達筆に思えた。30年後内装が解体されて、こうして他人に見られることなど意識していないだろうけど。
現場は楽しい。
今日は、都内某ホテルの地階飲食店テナントの入れ替えに伴う設備用配管の為のコンクリートのコア抜きに終日立会。
たかがコア抜き数本の為に、何故立ち会わなければならないのか。
天の声「RC壁に穴開けて構造的に大丈夫なのか、エビデンスは?」
天の声「ちゃんと検討書と施工写真とか残しておきなさい」
天の声「鉄筋を切った時の補強方法はどうするのか」
と言った。声のもとで、私に相談が来たのは、かれこれ2か月前
担当「設備用配管のスリーブを抜きたいので構造的見解とコア抜き、施工記録の写真、補強方法の検討書とか、まとめて頼めない?」
私「出来るし手配も出来るけど、うちは工事会社・現場監督じゃないんで、鉄筋探査、コア抜き、足場、天井の解体とか必要なので、それらに全部立ち会うのは時間的に無理かも」
担当「じゃ天井解体は、テナント内装工事会社に頼み、足場も別に手配するから」
私「了解」
ということで、構造的検討とか補強方法の検討も済み、本日無事 新規コア抜き完了。
たかがコア抜きだけど、区画隣のテナントは営業中なので午前中9時半から11時半。午後15時から17時までの変則的な工事時間。
今回新たにダイヤコアドリル用真空パッドという道具を知った。これはコアドリルを所定の位置にセツトするときドリルで穿孔する必要があるのだけど、このドリルで穿孔する時の振動が結構響く。そこで真空パッドを使用して吸着して固定するという道具。
真空パッドの吸着面。ゴムの中をコンプレッサーで真空にする。
もうひとつ、新たに知った道具は、HILTI PX-10というトランスポインター。
これは壁の反対側からしかコア抜きがしずらいときに、壁反対側から位置を発信し、反対側で受信して位置を決めるときに使う。今回別の壁のコア抜きに利用した。
常に道具は進化する。
ということで、工事現場はエアコンが無いので、とても暑かったが夕方5時にコア抜き、片付け完了。写真も撮影したし、明日から報告書をまとめなきゃ。
そうそう。築30年のRC造なので、頼まれてもいないのに圧縮強度と中性化試験用に、もう1本コアを抜いた。まあ資料にはなるし、後学の為に。
大宮駅東口の再開発ビル・門街に行った折、大宮ストリートプランツプロジェクトが目に入った。
「大宮周辺の圃場(植木を生産している畑)から、生産者の協力のもと植木をまちなかに設置して、大宮の植木文化を感じる風景で緑を感じながら居心地よく滞在できる空間をつくりだす、賑わいの創出や回遊性の向上等を目指すプロジェクトです。日々の手入れは公民が一緒になって維持管理しています。」と書かれている。
この取組みの中核を担っているのは「UDCO」(アーバンデザインセンター大宮)。大宮駅周辺のこれまでのまちづくりや国土づくりの方向性を踏まえ、市民、行政、企業、教育・研究機関など、様々な主体が広く連携しまちづくりを推進する基盤として、2017年3月に設置された。
UDCOは、大宮のまちづくりコミュニティステーション「まちラボおおみや」を活動拠点に、大宮に関わる多くの人々が新たな時代のまちづくりを考え、各々の取組みを活性化し、それらを相互に連携、相乗効果を生み出していくことを目指している。
センター長は、シーラカンスK&H代表取締役。東洋大学建築学科教授・工藤和美氏
副センター長/ディレクターは、藤村龍至氏。現在東京藝術大学建築科准教授。RFA主宰。
それにしても大宮駅周辺、東口、西口共に人が多くなったように思う。その割に再活溌ビルはスカスカ。
9月上旬に3Dスキャン計測をして点群データを取得したプロジェクトの復元図面があがってきた。その一部を紹介しよう。
3次元計測機器は、FARO Focus Premiumである。
【3Dスキャンの元画像】
↓
【3D処理した後の、当該部分の画像】
↓
【3Dから2Dにした図面】
上記の図面は、アナログ調査による加筆等を加えていない状態の図面。
実測のための高所作業、足場は不要となった。遠隔地への調査員派遣人数が軽減でき、交通費+人件費が低減できた。計測から既存図面復元迄約3週間だった。
建築ストックの再生と活用において、既存図面の復元は避けられない業務だが、もっとも多くの調査員が必要で、かつ汗を一杯かく分野だったが、光が見えてきた。
3Dスキャンは、現状でも充分実務に耐えられることが検証できた。
映画「侍タイムスリッパ―」の安田純一監督による初めての自主製作映画。2013年に制作され、2014年に公開された「拳銃と目玉焼」が見たくなり、レンタル落ちDVDを購入した。
(2024年10月2日追記:私は、このレンタル落ちDVDを670円で購入したが、現在12,800円の値段がついていてびっくりした。)
2017年に公開された「ごはん」のDVDも探しているのだが、今のところ見つからない。
さて、この映画は現代的な犯罪に立ち向かう昭和のテレビヒーロー(仮面ライダー)を想起させる主人公が、見る者に懐かしくも熱い興奮を呼び起こさせる。見返りを求めない無償の愛。ロマンチックやな。
低予算だと思うけどクォリティーは高い。
安田純一監督は、京都市内で結婚式などのビデオ撮影業を営なんでいたが、中年になって「やりたい事をやらんとあかん」と一念発起して、自ら脚本や衣装の用意までを手がけ、3年間かけて本作品を低予算、少人数で作り上げた。完成後は宣伝配給を行う未来映画社も自ら立ち上げたというのだから、その心意気に感銘した。
「食うための仕事」だけでなく「本当にやりたい仕事」をしたい。人生の終焉が近づいてきた年齢になると余計そう思う。
市井の人々がモデルだ。気弱だけど心優しい中年の新聞配達人(主人公)。零細町工場の社長。喫茶店のママ。喫茶店のウェイトレス。タクシー運転手。だから親近感がわく。
出演している俳優さん達は、一般的には知られていないけど、それぞれベテランの俳優さんなのではないかと思う。
中々の秀作だ。
予約注文していた「逐条解説 建築基準法 改訂版」が届いた。実に12年ぶりの全面改訂である。
「建築基準法」を条文ごとに趣旨、解釈を整理した唯一の解説書で令和6年4月1日施行までの最新内容を盛り込み、上下巻セットでずっしりと重く充実の内容
法令遵守徹底のために、自治体の建築関連部署、指定確認検査機関、設計事務所、建設会社、コンサルタント事務所など、建築基準法を扱う職場の必備図書ではあるが、事務所に1冊常備で良いような図書も、個人事務所では購入しなければならないのが、少々負担。何しろ この本のお値段は19,800円(税込)
【主な改正点】
平成26年改正
構造計算適合性判定制度の見直し、木造建築関連基準の見直し、容積率制限の合理化 …など
平成30年改正
維持保全計画の作成義務の範囲の拡大、耐火構造等とすべき木造建築物の対象の見直し …など
令和4年改正
建築確認審査の対象となる建築物の規模の見直し、高さ制限、建蔽率・容積率に係る特例許可の拡充 …など
令和5年改正
「建築基準法施行令」の改正による、定期調査の指定可能対象範囲の拡大、物流倉庫等に設けるひさしにかかる建蔽率規制の合理化 …など
秋の夜長に、じつくりと読みましょうかね。
9月上旬に行った名鉄小牧駅
小牧城は織田信長の居城があったところ
交通の要所なんだろうけど、
随分と平坦な土地に居城を構えたんだなと思った
名鉄小牧ホテル・1階ロビー
2階に結婚式場・宴会場
車窓から眺めていたら、二次産業が集積している街という印象を受けた。市街化区域のみならず、市街化調整区域にも工場・倉庫が建っている事から、戦前から工場・倉庫類があったのだろうと推測。
乗り換えの東京駅八重洲北口・八重北食堂の果実園リーベルでひとやすみ
昼食を食べそこねたのでフルーツサンドを食べる
隣のテーブル席に座っていたシニアの男の人が、一人でフルーツパフェの写メをとり、美味しそうに食べていたのに刺激され季節のパフェを注文
この季節のパフェ・栗、梨、柿、葡萄と確かに季節の果物ガ積み込まれているが、皆甘いのだ。クリームとアイスの甘さが相まって甘い。重い。くどい。
クリームやアイスの甘さと果実の酸味とのバランスが本来のフルーツパフェ。こりゃ設計ミスではないか。
おかげで夕食抜かされましたわ。
東京駅タクシー乗り場
いつもタクシー待ちの長蛇の列。バカンスシーズンが終わり外国人は、かなり減ったらしいが欧米人は約1ヶ月間、日本中を旅する人が多いようで、見たことも無いようなキャリーケースを幾つも持ってタクシーを待っている。タクシーの運転手さん曰く、このキャリーケースが重く乗せるのも降ろすのも大変らしい。
同時代の人間でありながら、片や1ヶ月のバカンスがとれ、片や何故多くの日本人は短い期間のバカンスしか取れないのだろうか。
フランスでは随分前に週35時間労働制が立法化され、今は週32時間へと労使がせめぎ合っていると聞く。日本は労働生産性が低いのか、労働者が低賃金・長時間労働に甘んじているからなのか。
そんなことを考えてしまった東京駅でのひとやすみだった。
2024年9月20日、弊社主催の「てら小屋セミナー2024・建築ストック長寿命化の進め方」を(一財)日本建築センター、既存建築物技術審査部長・元木周二氏をお招きして開催しました。
弊社クライアント、業務上関わりのある方々にお声かけし会場の都合で参加人数を限定しての開催となりましたが、27名の方に参加していただきました。
【安全性と経済性を両立させる 「建築ストック長寿命化の進め方」耐震性と鉄筋コンクリート造建築物の耐用年数評価】
近年、建築費の高騰等により、建替えにより事業採算が確保できるプロジェクトは少なくなってきているようです。
一方、リノベーションにより建物の事業採算を向上させようとしても、特に旧耐震基準の建築物は、耐震性や耐久性の不足が心配です。
旧耐震建築物はすでに建設後40数年が経過しており、将来的にどれくらいの期間、使用可能かの見通しがない中では、資金調達や事業採算の検討が困難で、耐震改修を含め建物価値を大きく向上させるようなリノベーション投資は決断しにくい状況に陥っていると考えられます。
このため、鉄筋コンクリート造の構造躯体の劣化状況を科学的に調査・診断し、建物の今後の使用可能期間を把握することが必要不可欠だと考えられます。
日本建築センターでは2019年から鉄筋コンクリート造建築物の耐用年数評価を開始し、2023年度末までに200棟の建物の耐用年数評価を実施しています。
今回のセミナーでは、日本建築センターより、200棟の耐用年数評価を通じて得られた知見を踏まえて、高経年建築物の長寿命化へのアプローチについて、お話をいただきます
レジュメと資料をもとにパワーポイントで説明をいただき、建築ストックの長寿命化というのは現代の経済的社会的要請に沿うものだと再認識しました。
セミナーの後、同じ会場で懇親会を開催しました。普段あまり触れあうことがない人達同士で話が弾み、あっという間に時間が過ぎました。
日本では「結婚して子を持って一人前」という考えが今なお根強い。とりわけ年配者では顕著だ。そういう自分もそうした意識は持っていた。
しかし古典文学や歴史書を読んでみると「ひとりみ」」を肯定的に描くものも見られる。著者は、古代から源氏物語や竹取物語に至るまで「ひとりみ」を肯定的に記しているものをあげている。
この本を読むと結婚は特権階級のいとなみで、歴史的に多様な独身たちの生と性が脈々と受け継がれてきたことが判る。
江戸時代の末、幕末の婚姻率は、江戸の男性は5割すなわち半数。京の男性の6割が独身だったという統計資料もある。
現代ではどうだろうか。
2020年(令和2年)の国勢調査では、単独世帯は38.1%。夫婦のみ世帯は20.1%。夫婦と子供からなる世帯は25.1%なのだ。単独世帯は2015年では34.6%だったので5年間で14.8%増加している。今後も単独世帯は増加するだろう。
現代は、下流化・貧困化しているのか、それとも家族の形態や概念が変わっているのか。
歴史的に見ると江戸時代後期や現代に少子・晩婚化傾向があらわれている。
これから住まいと住まいを取り巻く環境は、どのように変わっていくのだろうか。
北大塚にある銘酒処 串駒で日本酒好きな知人の誕生日会
最初の酒は、お店のお薦めで奈良萬おりがらみ
続いて新政№6
新政の見えざるピンクのユニコーン(ラベル無し)
その他、新政の農業芸術概論、異端教祖株式会社等の不思議なネーミングの酒を幾つか飲んでみた。新政は、フルーティなワインのような日本酒路線。
お店には誕生日祝い用のケーキが無いので、お店に頼んで鯛を注文しておいた
色々な日本酒を味見したけど、結局は締めに十四代
そして而今に落ち着く
いつになく日本酒を沢山飲んでしまった
まだまだ知らない、飲んだことがない日本酒がある
銘酒処・串駒。東京の日本酒党の聖地とも言われている。酒の肴も、とても美味しい店だ。コロナ禍では休業していたこともあり、約4年ぶりの来訪。串駒は健在だった。
二か月前ぐらいに予約しておいたが、この日も満席。
ホテルフロント
エレベーターホール
植栽を手入れする余裕のあるスペースを確保している
屋上庭園
久しぶりに山本理顕さんの本を読んだ
名古屋造形大学名城公園キャンパスを訪れてみて、このプロジェクトの全容を詳しく知りたいと思い、この本を取り寄せた。
この建物を見て、「地域に開かれたキャンパス」を目指したのだろうということは、山本理顕さんのこれまでの考えから容易に伝わって来た。
ここで本のタイトルにもなっている言葉「MATERIIALZATION」(物化)が登場する。ユダヤ人政治哲学者・ハンナ アーレンの言葉だ。読んでいた本が山本理顕さんと重なっていて驚いた。ハンナ アーレンは全体主義を分析し批判したことで知られている。MATERIIALZATIONは邦訳すると具体化、体現ということで、「考えの視覚化」ということなのだと思う。
そう意味でいえば、この建物はコンセプトが明確に視覚化されている。
敷地の南北を貫くアートストリートの地下には、地下鉄が走っている事を知った。当然ながら地上部の荷重制限がある。それを解決する為に上階に大空間のスタジオを作っている。下記は初期計画の断面図。
この建物を見に行き、まるで「大屋根の下の集落」という感じを受けたが、実にコンセプチュアルでテクノジカルな集積を このプロジェクから伺えることができる、
建設中の新・愛知県体育館
鉄骨のフレームに木のようなものを張りつけているようだ
完成予想パースは、こんな感じらしい
第一印象は、北京国家体育館・鳥の巣の表層的コピペ
駐車場側
鉄骨ALCの構造体に亜鉛メッキしたCチャンを流し、
それに薄板を止めているようだ
名古屋市の名城公園北園にできた公園商業施設。
食・体・緑・集の4つのキーワードで企画されたという。
2024年9月の外観写真
2017年新築時の外観写真
今ネット上で話題になっている那珂川町馬頭広重美術館。築24年で大規模改修の資金集めで一躍「KUMA害」「腐る建築」と言われている。馬頭広重美術館は、新築してから5年程経った時に見に行ったが、すでにその時 杉材は曲がりくねっていた。
隈の影響か建物の表層に細い・薄い木材を使う事が建築界で流行り、この建物も築7年でこの状況。
どんな材料で処理をしたのか知らないが、年月の風合いを醸し出すどころか汚らしいくなっていくことが予想できないのだろうか。
最初から焼杉加工して、真っ黒くろんちょでも良かったろうに。
設計はマウントフジアーキテクツスタジオ
南側
マルチアクセス
西側
プレートだけで構成した直通階段
正面性のない建築
ここまでが朝9時過ぎ頃の写真
名古屋市北区にある名古屋造形大学名城公園キャンパスを見てきた。朝9時過ぎに着いたが中に入れなかった。守衛さんに聞くと、この日は公開していないという。じゃ外廻りだけでも見て写真撮らせてくださいとお願いし建物の廻りを回っていたら、守衛さんが追っかけてきてくれて、11時ぐらいになったら南北から入れるようになると告げられた。
じゃ道路向いのtonarinoでお茶して、11時頃でなおします。と言い。実際スタバでお茶して再訪。
設計は、山本理顕設計工場
既存建築物の図面復元を目的に3Dスキャンによる撮影調査を行った。既存建物本体と あとから増築した部分が多くあり、尚且つ アナログで調査するにしても足場が必要だし、高所作業となるために3Dスキャンを採用した。
3Dスキャンによる点群データから3Dを復元し、そこから2Dの図面(平面図・立面図・断面図)を復元する。それをもとに構造図も作成する予定。
近年3Dスキャンは、著しく普及し始めたと感じる。だれでもかんたんに3Dモデルを作成でき、共有できる安価な機種が出てきた。
ただ既存図面の復元に採用できるレベルの高精度の場合は、どうしても測量で使用するような高性能のスキャナー、専属の撮影者、ハイスペックなPCが必要である。今回は測量並みの点群データ密度を求めた。
狭い室内の改修の現場とか、人がレーザーを使用し測定するような安価な機種も出始めたが、こうした使用用途によっては素早く撮影でき、AIが自動的に3Dモデルを作成してくれるというようなこともできる。ようは点群をどのような利用用途で使用したいかとということにつきる。
既存建築物の劣化状況等を把握する為に、ドローンによる動画撮影調査をした。
使用したドローン(無人航空機)は、DJI Mavic 3 pro
調査場所が名古屋飛行場に近かったので、県営名古屋空港事務所、航空自衛隊 小牧基地、所轄警察署について、それぞれ、ドローンの飛行に関する通報と届出をした。国土交通省については、DIPSでの通報と許可申請済。
建物本体と、あとから増築した部分の取り合いが多くあり、地上からでは確認できない事。確認するにしても高所作業になる事から、今回はドローンによる動画撮影を選択し、発注者の了解を得られた。
撮影されたMP4の動画が1ファイル約3分で平均3.5GB。合計23ファイル撮影され約70分弱。容量は73GB。
全て見直したら 屋根の劣化状態や屋根の取り合い等地上からでは解らなかった事も判り、ドローン撮影は有用だった。
30年前に設計した店舗付き共同住宅(鉄骨造3階建て)のクライアントから電話がかかってきた。
住宅金融公庫の返済が終わり火災保険も終了したので、新たに火災保険に入るのだが、建物は耐火建築物か準耐火建築物か否かという質問だった。
保険会社から確認申請書には書いてあるはずだというが、書いてないという。昔は、確認申請書に、その事を書く欄がなかった。今はあるけど。確か図面の設計概要に書いてあるはずと返事したら、小さく「準防火地域、準耐火建築物」と書いてあったとの事。
それから近況と雑談
民間保険会社の火災保険はどこも高い事。ユニットバスのFRPに細かいヒビが入ってきたが、何故か給湯器が30年持つているので、給湯器が壊れたらUBも交換しようかと思っていると言う。給湯器突然死するかもしれないよと答えると、給湯器とUBとで150万ぐらいかかるとの事。ちゃんと見積は取ってあるようだ。
子ども達が使っていた部屋は、現在空き部屋。クライアントの両親が住んでいた2階も空いている。今は関西にいる中学生になった孫に、東京の大学に進学して、ここから通えばいいと盛んに勧めているとの事。
それにしても、一度外壁や屋根の塗装など改修工事はしているが、家を持ち続けるのも結構金がかかるものだと、つくづく思う。
銀座松屋7階で開催されていた「テラダモケイ 1/100×100」を「パンどろぼう展」の待ち時間に見てきた。
「テラダモケイは模型を通じて、モノに縮尺を与え、ディテールを与えることによって生まれる造形の可能性を探っていくことを目的に設立されました。なぜなら、模型には本物を模型に置き換えることで、本物のエッセンスや夢がギュッとつまっていて本物よりもステキなものになる可能性があると思うからです。また、模型は組み立てるプロセスを楽しむことも重要だと思います。テラダモケイは模型を組み立てることの楽しさや、それを想像することの楽しさも伝えていきたいと考えています。」とサイトに書いてあった。
自分は、学生時代から模型製作は あまり得意ではなかった。だから模型の得意な人。上手な人は尊敬するし、憧れる。
模型を見ていると、色々な事を思い出す。
学生時代の課題で作った吉村順三さんの軽井沢の別荘1/50のバルサ模型には苦労した。確か60点ぐらいしか貰えなかったように記憶している。アルバイト先の建物の模型製作では不評だったこと。自分で作ったものは、あまり良い出来のものはなかったかな。
学生時代に模型のアルバイトで某アトリエ事務所に入り、卒業後そのまま正所員になった奴がいた。薄給で仕事が忙しすぎて自宅アパートに帰れないから事務所に寝泊まりし、生涯結婚もせず、たまに逢うと言葉は尖り、眼だけはギラギラしていた。身も心も建築に捧げて若くして死んだ友を思い出す。
テラダモケイさん。同姓だけど親戚でもないし知人でもない。でも尊敬しちゃう。
最近は色々な事象から昔の事を思い出すことが多い、歳をとったのだな。
午前中打合せの後に、久しぶりに銀座に足を延ばし銀座松屋で開催されている「パンどろぼう展」へ行ってきた。
銀座松屋8階のイベントスペース。とても混んでいて整理券を配布して入場まで1時間半待ちだった。
どこが面白くて、何が楽しんだか、自分には、さっぱりわからないが、幼児から年寄りまでファン層は幅広いようだ。
何カ所か写真撮影がOKのところがあつたが、会場が狭いのかグッズ売り場も含めて混雑。夏休みが終われば少し入場者は少なくなるのかも知れない。
同じ松屋8階で開催されていた「WIND BREAKER展」。こちらは若い女性達が長蛇の列。こちらも、なんで人気があるのか さっぱり理解できないが。同時期に人気イベント開催なので混雑・混雑。ぐちゃぐちゃな状態は想像できるかと思う。
多分イベント屋さんが、多数のアルバイトを集め、会場整理・誘導、レジ等に配置しているのだと思うが不慣れなバイトが、さらに混乱を招いているようだった。
デパートにとって、こうしたイベントとのシナジー効果(異なる要素や組織が相互に作用し合うことで、単独での効果や成果を上回る効果が生まれること)はあるだろうが、それは、互いが上手く出来ている場合で、逆に評判を落とす場合もある。
デブはデパ地下が大好きで、あまり行った事かないデパートに行くと必ずと言っていいほど地下におりる。この日もデパ地下を見て歩いて、期間限定の店のプロの販売員さん達の客さばきに惚れ惚れした。8階の混乱、客さばきの素人さと対比して際立っていた。つい買ってしまう。どんな仕事にもプロはいるものだ。