階避難検証法による改修工事完了

 港区内の延12,000㎡の事務所ビル。1フロア1,500㎡で機械排煙設備(天井チャンバー方式)が設けられていたが、テナント区画発生(天井裏まで間仕切壁)により法不適合箇所が生じるビルを階避難検証法により機械排煙設備、防煙垂れ壁を緩和する改修設計が終わり、2025年11月に日本建築センターから「改修計画の法適合性審査報告書(意匠)」が交付された。

 一部鋼製不燃扉を防火2号(遮煙)に改修する工事が必要になり、鋼製建具施工図の確認・承認、現場工事監理等が2025年6月に完了し、日本建築センターから「改修計画の法適合性審査報告書(意匠)」(計画変更に伴う追加審査)及び(現地の法適合性調査)が交付された。

 ビルの所有者・管理者が変わるという事で「館内細則」「貸方基準書」、テナント向けに「避難検証法取扱い書」も業務に含まれていたので弊社で作成したが、新ビル管理者からの質疑が、さみだれ式に続き7月は落ち着かなかった。

 「避難検証法取扱い書」は、避難検証法の一般的な注意事項を記載し、テナントが内部計画図(内部間仕切り図)を作成する際に、計画図に記載する事項を書き、計画図段階で避難検証専門事務所(弊社)の確認を経る手順とした。

 ともかく1年近くのプロジェクトは無事完了した。