「建築・まちづくりのための 空き家大全」田村誠邦他編著

これまで あまり関わることもなく、さほど関心もなかった空き家問題

いざ調べていくと 結構深刻な状態が日本全国で起きている

 この本は もともと日本建築学会特別研究委員会「縮小社会における都市・建築の在り方特別研究委員会」(2018年)等の共同メンバーの活動が基になっているので、問題のアブーローチが学際的。問題と対策、利活用が1冊で分かるようになっている。

 とりわけ、第3部の「空き家を活かした50の事例」は多彩で、興味深い事例が紹介されている。

 仕事の中心が「既存建築物」だとプロジェクト毎に現代の社会的な問題と関わるざるを得ない。最近は「高齢者の住まい」「空き家活用」「都心の高層マンション等の諸問題」「まちづくり」等、考えなければならないことが多すぎる。

 地方の空き家活用に取り組んでいく 良い本を見つけた。