「日本最古の災害文学 漫画方丈記」鴨長明 漫画:信吉

「ゆく河の流れは絶えずして しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人とすみかと、またかくのこどし」

 その昔、国語の教科書に書かれていたように記憶するこの一節。爺(jiJii)になって読み返すと中々味わい深いものがある。

 大学時代、確か先生から「方丈の庵」の事を聞いた。方丈とは一丈四方のことで約3m四方・四畳半から六畳ぐらいの広さで高さは7尺たらず。土台を組み簡単に屋根を葺き、桁・柱の継ぎ目は掛け金で留めただけ。別の場所に建て直そうと思っても移動は簡単。庵の建材を全て積んでも荷車二輌で足りる。究極のシングルルーム。モバイルハウスだと教わった記憶が蘇ってきた。

 しかもこの方丈の内部空間を「生活の間」「仏道修行の間」「芸術の間」に分割して利用しており、必要最低限のものがあれば快適な暮らしができると。

「どんな家が欲しいか」ではなく「どんな暮らしがしたいのか」と時折考えるようになったのは、今思えば鴨長明の「方丈記」に依るところが大きいのかも知れない。

「方丈記」が時代を超えて読み続けられるのは、日本という災害の多い国で生き続けていくために必要な精神性。鴨長明の「自足の思想」に共感するからではないかと思う。

「人生に本当に必要なものは何か」

最新の知見に基づいたコロナ感染症対策を求める科学者の緊急声明

空気感染対策を求める科学者の緊急声明。


http://web.tohoku.ac.jp/hondou/stat/

対策が尽きてしまったと言うほどのことはなされていない。エアロゾル滞留濃度を下げることで感染抑止は可能なはずであり、少なくとも以下に挙げる2つ方向において対策の余地は大きい。

1)ウイルス対応マスクによる、口腔から空間に放出されるエアロゾルの量と、他者からのエアロゾル吸入の抑制。若者を中心に広く使われているポリウレタン製のマスクや布製のマスクは、直接下気道に吸い込まれ肺炎のリスクを高める粒子径5μm以下のエアロゾルの吸入阻止に無力である。

2)滞留するエアロゾルの機械換気による排出、エアロゾル濃度抑制
屋内で感染者から放出されたエアロゾルは長時間空間に滞留しうる。窓開けやドア開けが有用な換気方法だが、1時間に2回程度の短時間の窓やドアの開閉では必ずしも十分な換気は確保されない。

A)ウイルス対応マスク装着についての市民への速やかな周知と必要な制度的措置


B)熱交換換気装置や空気清浄機等の正しい選択と有効な活用についての行政の理解と市民一般への周知


C)最新の知見から有効と予想できる対策は、中立的組織による効果の検証を平行しつつ、公平性や安全性に配慮して実施する。

エアロゾルが主経路

新型コロナウイルスは、空気中を漂うエアロゾル(1ナノメートル=100万分の1ミリメートルから1マイクロメートル=1000万分の1ミリメートル程度の非常に小さな微粒子)を介した感染が主要な経路だという研究結果が台湾・米国・イスラエルの国際研究グループが米科学誌「サイエンス」(8/27付け)に発表した。

https://science.sciencemag.org/content/373/6558/eabd9149

新型コロナウイルスの感染は、何らかの表面に付着したウイルスの接触や、感染者が排出した大きな飛沫を吸い込んだためではなく、空気中を漂うエアロゾルを介した感染が最も可能性が高い伝搬経路であると結論づけている。

エアロゾルは飛沫より空気中に長くとどまり、非常に小さいため細い気管支や肺の奥まで移動して沈着することができるとあり、ウイルスは大きさが5マイクロメートル未満のエアロゾルに多く存在する言われています。

研究は換気の重要性を強調している

建築基準法施行令第20条の2第2号では、20m³/h・人
(成人男子が静かに座っている時のCO2排出量に基づいた必要換気量

空調・衛生工学会規格 HASS 102 1972では、30m³/h・人
(室内炭酸ガス許容濃度0.1%になるよう居室の必要換気量を算出)

厚生労働省では、ビル管理法における空気環境の調整に関する基準に適合していれば、必要換気量(一人あたり毎時30m³)を満たすことになると言っている。(厚生労働省:「換気の悪い密閉空間」を 改善するための換気の方法)

今後は、換気量が十分か否かの判断基準として「一人あたり毎時30m³」が最低限の目安となるかも知れない。

たかが網戸 されど網戸 -1 単位

網戸(防虫網)にはメッシュと呼ばれる単位がある。この単位は網戸の網目の細かさを表したもので「1インチ(25.4mm)の範囲に何個の網目があるか」を表す単位。

一般的には18メッシュから40メッシュのものが使用されることが多いが、18メッシュのほうが40メッシュよりも網目が大きい。

網目が細かいと、網目から侵入する害虫を防ぐ効果がある。網戸の網目は数mmの大きさだが、その間から侵入できる害虫が存在する。そして当然ながら網目が密な方が価格は高くなる。

18メッシュ 1.15mm
20メッシュ 1.03mm
24メッシュ 0.84mm
30メッシュ 0.67mm
40メッシュ 0.64mm

ステンレス網の場合は下記のようにサイズ指定される。

「メッシュ(Mesh)」金網の網目の数を表わす単位であり、1インチ(25.4mm)間にある網目の数をいう。通常金網はタテのメッシュを最初に表示し、ヨコを後に表示する。
「目開き(Opening)」網を構成している線と線の空間の長さを目開きという。目開き(mm)=25.4÷メッシュ-線径(mm)
「空間率(Open Area)」 網の空間の面積の割合をいいます。空間率(%)=(目開き)2÷(目開き+線径)2×100 

 色々な事務所の建築設計図 をみても、メッシュサイズや網の材種を指定して記載されたものは少ない。そういう自分もそういうことには無頓着だった時期はあった。

一般的に虫の大きさは、蚊 2mm~5mm、大きいハエ 7mm~8mm、小さいハエ 1mm、小さい蛾13mmぐらいなので18メッシュ程度でも構わないが、幼虫等は1mm以下のものも多く、その建物の置かれている環境にも配慮しなければならないようだ。

尚、我が家の網戸は18メッシュで、サッシュ屋さんに聞くところによると特に指定がない場合は18メッシュで納品するとの事。

自然換気システム

自然換気システムは、外部風や室内外の温度差によって、室内よりも冷涼な外気を取り入れて、室内で発生した熱を排除することにより、室温を調節するとともに冷房負荷を削減する伝統的な技術である。

自然換気システムの省エネ効果への期待は高い。

現行の非住宅建築物の省エネルギー基準では、自然換気システムは評価対象外だが、現在、評価・設計法の開発が進んでいるので、いずれ技術的に確立し省エネ評価対象となるだろう。

自然換気の方法としては「温度差換気」と「風力換気」の二つがあり、これらを併用することでより大きな効果を発揮する。

温度差換気は,暖められた空気が軽くなって上昇する原理を利用するもので,「煙突効果」とも呼ばれている。主に階段室やアトリウム,吹抜けなど上下の連続した空間を活用する。

風力換気は,室内の異なった面の二つの窓を開放して行う換気と考えれば分かりやすい。季節風など一定方向の風を期待できる場合は風向に応じた「風の道」を設定し積極的に外気を取り入れるような建築計画にする。

写真はオイレスECO(株) : 定風量型自然換気装置「エコレーターER-f」

一定量以下の時はフラップが開放状態を保ち、外気を取り込みます。一定量以上の風が流入した際には、フラップが閉鎖方向に回転し、室内に取り込む外気の量を調整する。

突風や強風が吹き込んだ時は、風の圧力でフラップが閉鎖側に動きます。強風や雨の吹き込みが少ないので、閉め忘れた際にも安心です。ナイトパージ(夜間冷房)にも適している。

完全閉鎖を必要とする場合は、モーターの駆動力により、フラップを強制閉鎖することができる。

先進的な建物は、自然換気システムが積極的に採用されている。

「台湾旅人地図帳」片倉佳史・片倉真理著

何時になったら台湾に行けるようになるのだろう。

五度にわたる緊急事態宣言にうんざり気味

ある占い師によると日本の運勢は、しばらく凶だとか

今宵も地図を見ながら異空間に誘われる

この本は、通常のガイドブックとはちょっと異なる

厳選された台湾の魅力的な街、地方都市や田舎町が紹介されている。

普通のガイドブックには取り上げられないような建造物や歴史的遺構、

日台の結びつき、交流の現場等が地図の上に落とし込まれている。

著者は「台湾体験」と言う言葉を用いる

「台湾という土地に触れると、自分の中に新しい何が見つかり、新しい自分に出会い、そして新しい感性が呼び起こされる。台湾はそんな力を秘めた土地である」

京和傘 日吉屋

京和傘・日吉屋さんは京都市上京区、宝鏡寺前にある江戸時代後期から続いている伝統ある京和傘のお店です。和傘産業は衰退し、京和傘の店として唯一残っていると聞きました。

日吉屋さんが照明に取り組み始めたのが、2005年とか。和傘で培った技術を照明という異分野の分野に転用することで、伝統に新たな息吹を吹き込んでいます。

社長の西堀さんは、奥さんの実家である日吉屋を継いで5代目となるまでは、地方公務員だったとか、異業種の視点がイノベーションを生むのかもしれません。もっとも事業を継承した時 年間の売上が160万円だったと言いますから、恐らく廃業寸前の状態だったのでしょう。

今や海外にも市場を広げ、メディアにも取り上げられ、随分と有名になりました。

とっても良い雰囲気を醸し出してくれる照明器具です。やっぱり日本は「ものづくり」で世界と勝負しないといけないのだと思います。

https://www.wagasa.com/cp_jp/

尚、日吉屋さんは欧州を中心に世界各地の約5000工房が参加する世界最大の匠が集うポータルサイト「マイスターストラーセ / Meisterstrasse」ジャパンの総代理店となっています。

https://ms-je.com/

「白蛇・縁起」

妻に誘われて「白蛇・縁起」を観てきました。たてつづけに映画観てますね。

本来なら爺婆割引、夫婦割引で格安ですからコロナ禍でなければもっと映画館に通っています。普通の生活を奪ったのは「コロナ」? 。いやいや、もはや「人災」といった方が良いかもしれません。

映画、とても良かったですね。時間と空間のスケール感がさすが中国映画。それにワーナーのテクノロジーがプラスされて映画の中に引き込まれてしまいます。たまには他の人の好きなジャンルも覗いてみるものです。

映画の観客は9割以上が若い女性。泣いてる子もちらほら。

エンディングで流れたSnow Manの「縁 -YUÁN-」はとても優しく感じられて、この美しい映画に華を添えていました。

続編もあるようなので、楽しみです。

「パンケーキを毒見する」

久しぶりに映画館に行きました。1年半ぶりでしょうか。

以前より映画館内部の換気量が相当増えたように思えました。それに、ソーシャルディスタンスですし、思っていた以上に安心して映画を見ることができました。

やっぱり映画は映画館で見るのが一番です。NETFLEXとイヤホンには疲れていたので

映画は、菅総理をシニカルに切り取った政治ドキュメンタリーですが、アニメも多く挿入されていて内山監督曰く「政治バラエティ映画」に仕上がり、堅苦しくないドキュメンタリーになっていると思います。

7月30日に封切りした途端「パンケーキを毒見する」公式Twitterが一時凍結されたぐらいで、何時コロナにかこつけて上映禁止になるか予断を許さないと制作陣が言っていたので、早めに見に行きました。

ポンコツ政権のもと無駄死にしないようにしましょう。

再循環空調

3711人の乗員乗客のうち、2割にあたる712人の感染が確認された大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス(DP)号の事は記憶に新しい。そのDP号の客室(キャビン)への給気の70%が別の客室などから排出された空気を循環させたものだった。公室・階段室は50%。医療室・調理室(ギャレー)は100%で設計したと書かれている。

2008年3月 日本船舶海洋工学会誌、「大型客船の空調システム設計・
Princess Cruises」三菱グランドシリーズ実施例という論文によると、

通常の客船では、新鮮空気量100%を設計条件すことが多いが、メガ客船では「省エネ対策」として新鮮空気を一部取り入れて還気させることが一般的だと記されている。「省エネ対策」とは名目で外気と比べ温湿度差が少ない客室同士の空気を還流させれば、電気代等コストや工事コストも抑えられるためだろう事は推察できる。

このコロナ禍において「換気」「空気」について勉強して色々と再認識することが出来た。今後の建築には、省エネだけでなく衛生的な換気という新たな要素を加わる必要がある。

日本は熱交換器による全(100%)外気換気が遅れている。常に再循環するようなことは決して推奨されるべきではない。空気感染制御を前提とした再循環回路がない空気調和機 AHUの開発が必要だ。

「軍艦防波堤へ・駆逐艦涼月と僕の昭和20年4月」澤章著

戦艦大和の最期は、映画もあるし出版物も多いので結構知っていたが、大和とともに出撃した駆逐艦の戦闘状況は知らなった。

この本の駆逐艦涼月(すずつき)は、戦艦大和とともに沖縄方面に出撃した軽巡洋艦1隻と駆逐艦8隻の中の1隻。そのうち帰還したのは冬月、涼月、雪風、初霜の4隻のみ。

涼月は、大破、艦首 – 前部主砲付近に直撃弾を受け大火災となり、後進で佐世保に帰還

その時の艦長・平山敏夫中佐が澤さんの曽祖父にあたるという。

澤さんが小学校6年生の時に父親と北九州の軍艦防波堤(正式名称:響灘沈艦護岸)を訪れた思い出から、戦闘中の駆逐艦涼月にタイムスリップし、戦闘状況を記している。

大和とともに出撃した艦についても知らなかったし、軍艦防波堤も知らなった。

涼月(すずつき)

「さわやかに澄みきった秋の月」美しいが物悲しい名

8月は、鎮魂の月。

引き継いでいかなければならない。

「建築断熱リノベーション」柿沼整三編著

世の中には、木造・鉄骨造・RC造・混構造といった多種多様な構造の建物があり、又共同住宅や一戸建てなどの形式も多様。実際既存建物の下見や調査に行くと、事前に目視できる範囲も限定され、尚且つ図面どうりににはなっていない事も多い。全ての現場が個別解を求めており、省エネ関係の教科書どおりにはいかない時も多い。

この本は2部構成となっていて、1部では断熱の基礎知識の解説。2部は実践編でRC集合住宅の「内断熱」、木造戸建ての「ゾーニング断熱」、RC戸建ての「外断熱」という三つの既存建築の断熱改修の事例を紹介している。

とにかく図面や施工手順の写真が豊富でわかりやすく、断熱リノベに対する思考プロセスや現場の施工手順には多くのヒントが詰まっている。

既存建築物の潜在力(ポテンシャル)をどう評価し、活用の道筋を描くか。省エネ・断熱だけに限らず、まだまだ課題は多い。

2025年から新築住宅と延べ面積300㎡未満の非住宅も省エネ基準適合化するというスケジュールが7/20発表され、省エネ・断熱等の建築の性能とデザインの双立は避けられなくなっている。

シュリンクフレーション

最近、以前と比較して容量・数量が減少している商品が目につく。

「あれ、前より少し量が減ったような気がする」パッケージはそのままなのに内容量を見ると明らかに減っている。そんなことが続いて調べてみたら「シュリンクフレーション(shrinkflation)」という「小売りされる商品の価格は変わらないまま内容量がシュリンク(収縮)していく」経済現象だそうです。

シュリンク(縮小する)と継続的な物価上昇を指すインフレを合わせた造語だとのこと。

昨今、あらゆる商品が増税や製造コスト、企業努力等の要因により減少させているようです。

どうりで妻が最近「たいした買ったように思わないのに金額がかかってびっくりした」と言うはずです。

「減量はこっそり値上げと同じ」

建築界にもシュリンクフレーションはあります。

とある分譲マンションの図面を見ていたら住戸の平面詳細図(縮尺1/50)はありましたが、展開図が無いので聞いたら。「今は書かない」とか。担当した設計事務所というより設計監理料を抑えるためにデベロッパーが認めていたようです。

別な案件、基本設計が出来上がったと言うので見せてもらったら外部仕上表も内部仕上表も無いのです。「なんで仕上表ないの」と聞いたら「仕上げは実施設計で」と言うのです。
これは「オーダーメードの洋服を作る時に採寸だけで終わっていると言う事で、生地の種類や裏地程度は決めないと概算工事費の算出ができないじゃないですか」と聞くと「もによもにょ」

当然ながら基本設計完了時に提出すると設計監理契約書に記載ある概算工事見積書は未提出。

設計事務所は国交省告示に基づき契約しているので「成果図書」が不足。基本設計の内容も稚拙。報酬は立派。

あ~ぁ

「ZEBのデザインメソッド」空気調和・衛生工学会編

ZEB(ゼブ) ネット・ゼロ・エネルギービル

「先進的な建築設計によるエネルギー負荷の抑制やパッシブ技術の採用による自然エネルギーの積極的な活用、高効率な設備システムの導入等により、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギー化を実現した上で再生可能エネルギーを導入することにより、エネルギー自立度を極力高め、年間の一次エネルギー消費量の収支をゼロとすることを目指した建築物」

2019年に公益社団法人 空気調和・衛生工学会編で技法堂出版から出されたZEBの基本的な解説書。

以前は、大規模な建物、先進的なプロジェクトの話と思っていたら、中小規模の建物でもZEBが話題になってきた。そこで再学習のつもりで基本を確認。

御存知のようにZEBには4つの評価基準があるが、投資対効果を考えたら無理せず Nealy ZEBあたりを目標にした方が良いのかなと思ったりしている。

オフイスビルにせよ、全ての建築物に言えることだが、「雨風を凌ぐ」「単なる箱」から「性能とデザイン」の両立が求められる時代を迎えているのだと思う。

 

「三流のすすめ」安田登著

以前読んだ「あわいの力」の著者、能楽師・安田登さんの最新刊。

三流=多流(いろいろなことができる人)という、中国の古典から「三流」の「本来の意味」を紐解いて、むしろ「三流(多流)〝が〟いい」という。

「一流がひとつのことを究めた人だとしたら、「三流」はそれより劣っている人
ではなく三流とはいろいろなことをする人=多流の人」

安田さん自身が能楽師であり、古代文字や古典に精通し、身体技能のワークショップを開催したり、風水や3DCGについての本も執筆する多流の人。

関西大学で教壇にも立ち「情報空間と身体表現」という講義資料が公開されているが、作品課題が「情報空間の土地」をテーマにしたVR ・AR等のXR作品(AR(拡張現実)/VR(仮想現実)/MR(複合現実)などの総称)の提出とういうからぶったまげる。

「転がる石に苔つかず」(A rolling stone gathers no moss.)

このことわざイギリスでは、「転がる石のように仕事や住まいをころころ変えるような奴は成功できない」という意味らしいが、アメリカでは「いろいろ動き回って変化している人は能力を錆びつかせることがない」というような意味でつかわれるとの事。三流人はローリングストーン。「螺旋的な生き方」ゆるゆる、ぐるぐる回っていて、何に出会うかわからない。

「本当は一流をめざすことができないのに、周囲の期待に流されてめざしちゃったりする人もいます。本当は人生を楽しむことが一番得意な人なのに、毎日がとてもつらくなる。そういう人は一流をめざすことはきっぱりやめて、三流にシフトしたほうがいいと私は思います。本書は、そういう方のための本です。」

読後、気がとつても楽になる本です。

「書庫を建てる」松原隆一郎・堀部安嗣著

この建物を雑誌で見たのは随分と前だったように記憶していた。本には2013年2月竣工とあったから、随分時間が経過してからこの書庫が建てられた経過や建築主や設計者の意図を詳しく知ったことになる。

この書庫がどこにあるかは知っていた。早稲田通り沿いに面して小さいけど存在感がある小豆色の建物。知る人ぞ知る建物だったから。

竣工まもなく雑誌に紹介された時、えらく施工が難しい建物だなと思ったのが第一印象だつた。多角形の平面の中を大小3つの円がくり抜かれている。しかもRC造で階段は鉄骨造。敷地は狭く、早稲田通りは交通量も多い。今回この本を読んでみて、更に納得した。

自分より年齢が若い建築家の中では、堀部安嗣さんの作品に惹かれる。堀部さんの建築の特徴を端的に文字にすると「静謐」という言葉が使われる。空間に緊張感はあるが近寄りがたいものではない。とても印象にのこるシーンが連続している。

この書庫は、本を読むことと文字を書くことと先祖を祀ることが共存している不思議な空間。書庫の中に仏壇が鎮座することで精神性の軸が出来上がったのかも知れない。

だが堀部さんの作品は主に住宅が多いので、部外者は中々空間を体験することはできない。

昨年から堀部安嗣建築設計事務所のユーチューブチャンネルを見て、部外者でも見れそうな建物をチェックしていた。多くはないが全国各地に点在している。それらを見に行くことが目標となり楽しみになった。

道の駅 いたこ

駐車場が約300台という とても大きな道の駅

観光情報棟・新鮮市場(農産物直売場)・うるおい館(土産物)・レストラン・菓子工房・グラスハウス(休憩場)・グラウンドゴルフとあり、ちょつとした地元スーパー

地方の農産物直売場で新鮮な野菜を仕入れてくるのが常で、この日も新鮮市場を見て回ったが、売れそうな野菜類は豊富な量が並んでいた。比較的小さな道の駅には、意外と珍しい地場の野菜等を見つけるのだが、ここにはそうしたものは見つからなかった。

何でもあるんだけど 欲しいものがない

鹿島神宮

常陸国一宮鹿島神宮・楼門

日本三大楼門の一つに数えられる楼門は、高さ約13m、重要文化財。寛永11年(1634)、水戸徳川初代藩主の頼房卿により奉納されたとある。

御祭神は武甕槌(タケミカヅチ)大神

「夏越の祓(なごしのはらえ)」に行われる神事「茅の輪くぐり」


茅の輪くぐりとは、

茅(かや)で作った大きな輪をくぐることによって心身を清め、

無病息災や厄除け、家内安全を願う行事。

当然ながら正しい手順でくぐってきました

奥参道

蜘蛛の巣が美しく見えた

要石

鹿島神宮の要石は凹型になっている

奥宮は、2026年の大祭に向けて改修工事中

鹿島神宮は、言葉に表せないぐらい良いところです

原初的な力強さ、静謐なんだけど温もりがある、そんな神域です

The sun rises in the east・北浦

7/13 午前4時 

何時ものように早朝に寝覚め、雷雨の後の空を見た

空が白々と明けていた

朝の空気を吸う

北浦

突如 部屋にオレンジ色の光が差し込んだ

陽が登ったのだ

山の上からみれば御来光だが

丁度 鹿島神宮の方角から旭日が差し込んでくる

北浦の湖面に映し出された光の帯が徐々に伸びていく

まるで光の橋だ

この橋を渡って鹿島においでと誘われているようだ

この橋は、日の出から日がある程度高くなるまでの約1時間ぐらいで消えた

思いがけず いいものを見た

神様に導かれたような、そんな気持ちにさせてくれた

香取市佐原伝統的建造物群保存地区

佐原の市街地を南北に流れる小野川を挟んだ街並

人影はまばら

佐原は、利根川の東遷により小野川が利根川と繋がると、その利根川の舟運と香取街道や銚子道といった陸路との接続点であることから、利根川の代表的な河岸として、江戸への荷の集積地として栄えた都市。

右奥が伊能忠敬記念館の入口

学生時代には こういう街並みや蔵造りの町屋や土蔵、洋風建築などの伝統的建築物 を見ると心がときめいたのに、今はあまり興味は湧かなくなった。といいつつ結構若い時に見に行けなかった各地の伝建地区は、機会があればと訪れたいとチェックはしている。

伊能忠敬記念館

千葉県佐原は、伊能忠敬の生地です。

さほど期待もせず、ちょつと寄ってみただけでしたが、

測量図には圧倒された

町並み観光駐車場側

土蔵と思いきや、厠でした

伊能忠敬は「学問を始めるのに遅きはない」を地で行った人です。

江戸で、天文方高橋至時の弟子になり勉強を本格的に始め55歳で北海道南岸の測量を行い、以後計10回に及ぶ日本全国の測量を71歳まで行いました。忠敬は73歳で亡くなりますが、彼の没後3年にして日本全図は完成した。記念館に伊能忠敬の蔵書目録があったが、江戸に行く前から家業の傍ら相当に勉強していた様子が伺える。

ただただ尊敬。


香取神宮

香取神宮・楼門

元禄13年(1700年)造営・重要文化財

本殿・元禄13年(1700年)造営・重要文化財

下総国一之宮 香取神宮

御祭神・経津主大神(ふつぬしのおおかみ)

奥宮

香取神宮の要石は凸型で、丸くて可愛らしい

香取神宮と鹿島神宮は一対の存在とは聞いていましたが

それを実感しました。

「建築物の防火避難規定の解説2016(第2版)」日本建築行政会議編

「建築物の防火避難規定の解説2016」の発行以降に行われた建築基準法令・国交省告示の改正内容及びQ&Aを追加更新した第2版。

新旧対照がないので、ぶっちゃけ どこが修正追加されたのか よくわからん。

表13の平成18年~令和元年までの質問と回答は参考になるが、これまでサイト上に掲載されていたQ&Aを本に挿入しただけ。と言ってしまうと身も蓋もない。

最近は、現在の建築基準法が明文化していない事項について色々と考える機会に出くわすことが多い。取扱い事例や明文化した図書の提示を求められることが多いが、そうじやなくて「設計者が判断しなければならないんだよ」と言いたくなる。

個々の法文の解釈だけでなく、建築法は本来どうあるべきかと言う視点・「国民の生命、健康及び財産の保護を図り、もって公共の福祉の増進に資することを目的とする」(建築基準法第1条)を常に念頭に入れ、構造上安全側、避難上容易、周辺環境に留意する等の視点で個々の問題を解決したい。

「私権」と「公共」のバランスを取らないと社会的共通資本の「環境」を守れない。

「法の解釈だけではなく、建築法はどうあるべきか」という視点を忘れてはならない。

そんなことを考える今日この頃。

土砂災害危険区域 -4

たまたま全国各地の建築法規の取り扱い基準について別な項目で調べていたら、先に記載した崖地のオープンテラスに類似したケースとして「架台等の取扱い」というのを見つけた。

横浜市建築基準法取扱基準集(令和2年4月版)

1-3 架台等について(参考)
架台その他これに類するもの(柱又は壁及び床版により構成される工作物でその床版の上部を駐車や建築物へのアプローチ等の利用に供するもの)又は機械式駐車装置の地下ピット部分については、確認申請等が必要ではない工作物ですが、日常的に人の通行、駐車等に供し構造上の安全性に配慮する必要があることから、法第 19 条、法第 20 条
など建築物に対する規制に準じた設計を行ってください。

(まち建企第 2287 号 平成 20 年3月4日)
(建建企第 811 号 平成 22 年8月9日改正)

斜面地の多い横浜市ならではの取扱い基準だと思う。この架台等の取扱い基準は、現行はシンプルな表現だが、以前は法12条5項に基づく築造計画書の提出を求めていた。以下 昔の横浜市の架台指導基準。

■架台等の指導について(指導基準)

架台等の築造における指導については、次により行うものとします。

1、架台等の意義

架台その他これらに類するもの(以下「架台等」といいます。)とは、柱又は壁及び床板により構成される工作物で、その床版の上部を駐車その他の利用に供するものをいいます。

2、適用範囲

この取扱いは、高さが2m超える架台等に適用します。

3、築造計画書の提出

築造主は、架台を築造しようとする場合において、工事着手前に法12条5項に基づく架台等築造計画書(以下「築造計画書」といいます。提出するものとします。

4、築造計画書の審査

築造計画書が提出された場合においては、構造の安全その他の事項について審査を行うものとします。

5、技術基準

技術基準については、法19条、法20条及び法44条を準用するほか、建築物に準じた指導を行うものとします。

6、施工状況報告

築造主は、架台等の工事が完了した場合においては、施工状況について報告するものとします。

7、8略

(横浜市建企指第1007号 建築局長 平成5年4月1日)