換気の「見える化」

新型コロナウイルスの感染経路として、空気中を浮遊する微粒子(エアロゾル)によるものがあり、そのリスク低減のためには換気をするのが基本です。その換気の状況を「見える化」し換気の目安を計算した産業技術総合研究所の首席研究員、原史郎さんの研究成果が興味深い。

内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室のサイトに、その研究成果が発表されている。オフイス、食堂・レストラン、ディービス、スポーツジム、カラオケ、住宅でCO2濃度を測定し換気の目安を計算している。

https://www.covid19-ai.jp/ja-jp/organization/aist/articles/article001

住宅については2003年以降に建てられたものは24時間換気システムが法的に義務付けられているので換気口の掃除と窓開け換気の併用が有効なようだ。

『住宅でのCO2測定
24時間換気対応換気口を備えた個人住宅では、寝室に2名で就寝すると、朝には1,000ppmを超えるようになる。ただし、その値が直に不健康を意味するわけではない。
換気口を掃除すると、CO2の排出効果が促進される。本例では、昨年度末の大掃除から11ケ月経過後に換気口の掃除を実施したところ、換気効率は、1割程度回復。
朝起床後などに適宜窓を開けると、5分でCO2濃度は半減する。
基本的に、各部屋は【空気の屋外排出】の向きにファンが取り付けられており、他の部屋とは空気の流れでは独立である。しかし、リビング、ダイニング、廊下は気流の上流側であり、感染者が出た場合感染者との動線が交差しないように注意が必要。』

原さんの研究のまとめは、

『CO2測定で、どのような人数でも、換気状況が明快にわかる。
典型的なそれぞれのシーンにおいて、本研究結果で示された換気対策を施すことで、CO2濃度を建築基準法で定める1,000ppmに抑える運営が可能。
ただし、個別事例で部屋の換気性能はまちまち。より安全に換気対策を施すには、CO2センサーを用いて、常時測定することで、数値に基づく換気の運営が可能になり、間欠換気などを適切に実施できる。
換気程度がわからない場合でも、冬はその分暖房を強めるなどして、少しでも多く窓を開けるなどして外気取り込みを多くすることが効果的。
CO2測定は、あくまで浮遊微粒子の換気状況を明らかにするもの。近接飛沫対策(マスク、衝立、ソーシャルディスタンス)と媒介対策(手洗い、消毒)は併せて必ず行わなければならない。』

悩むのは、どのぐらいの仕様のCO2測定器が必要かと言う事、アウトドアでは、テントや車中泊の場合CO2測定器を購入した方が良いと言われている。その場合は安価なCO2測定器で充分なのだが、建築室内の場合は、事務室とか会議室とか部屋別に設置して管理したほうが良いのか。そういえば工場等で従来から環境要因を見える化するシステムがあったはずと思い、検索したら見つけた。熱中症対策の温度湿度計測、二酸化炭素濃度の計測「CO2れんら君」。

https://nke.co.jp/ec/network/renra/n0028.html

もうひとつ悩むのは、そもそもの「外気の質」。昨年からマルチワークスペースに取り組んでいたので、都心部、都心郊外、東京から100kmぐらい離れた田園地帯とそれぞれの地域環境で外気の質がこんなにも違うものかと実感していた。具体的には山手線内側とさいたま市と千葉県の三里塚、三カ所比較しても全然外気の質が異なる。勿論温度、湿度も同時間でも異なるはずだ。ただ科学的に外気を計測したわけではないが、その置かれた地域環境で対応は異なるのではないだろうか。

小さな家

平屋で20坪以下、老人夫婦の終の棲家。そんな住宅のスダディを続けている。

たまには、ちゃんとした設計の依頼もあるのです。

ところが、小さい家というと、どうしてもル・コルビュジェの両親の家を思い出してしまう。スイス・レマン湖畔に建つこの家は、建築を学んできたものにはあまりにも有名で、湖に面した横長の開口部、その開口部に沿った横長の机、間取りの周遊性、機能的な水廻り、屋上緑化、ル・コルビュジェのエッセンスが詰まっていると言われている。小さいけど魅力的な家。下記は公式サイト。

http://www.villalelac.ch/en

平面図、横16m×縦4m、図面下がレマン湖

はたしてル・コルビュジェの呪縛から逃れることが出来るだろうか。スタディは続く。

かるた遊び

最近、孫娘が「かるた遊び」に夢中。爺婆の家にやってくるなり開口一番「かるた やろう」と誘われる。以前は神経衰弱ゲームが好きだつたのが、最近はいろはかるたが好きで、しかも「読み手」をやりたいらしい。

一人っ子だし、今はコロナでファミリーが揃う機会も減っている。幼稚園も父兄に感染者が出た園児がいるということで園自体が一時休園。昨年と違い子供達に感染が広がっている。

孫娘が読み手で爺婆は真剣勝負。容赦ない激烈な競争が展開される。孫娘喜び方が半端でない。

人によると歌留多は、知育に良いのだと言う。声に出して文字を読むことで脳が活性化し、取り手も身体がを使うからという。しかも楽しい。

「かるた遊び」は楽しくなくてはならないと思う。「コロナ対策 東京かるた」こんなもの誰が遊ぶねん。エルルギーと経費の使い道は、もつと沢山あるだろう。

1/12のNHKニュース、北海道根室市は医療従事者などに無料でPCR検査のキットを配り、優先的に検査を行う取り組みを始めたと書かれている。根室は人口2万5千の小規模自治体。決して財政的にも楽ではないと察する。日本の政治的病の原因は、組織上層部の意識の問題なのだろうとつくづく思う。公民ともに現場を見ていない組織が多いから。

https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20210112/7000029281.html

アキュラホーム、ウイルス対策標準化「地球と家計にやさしい家」発売

住宅新報社のサイトをみていたら「アキュラホーム、ウイルス対策標準化「地球と家計にやさしい家」発売」という記事があったので、転載

https://www.jutaku-s.com/news/id/0000028030?from=rss

「木造注文住宅を手がけるアキュラホームは、ウイルス対策を標準化した新しい生活様式の家「地球と家計にやさしい家」をこのほど発売した。3月31日までの期間限定で300棟販売する。
 ウイルス対策のために導入した「ウイルスキラーエアシステム」は空気中のウイルスや臭いを撃退する。ドアノブやスイッチ、取手、手すりなどには、ウイルスを不活性化させる「ウイルスシールド加工」を施す。同社調査ではインフルエンザウイルスが10分後に99%減少。床や建具にも抗ウイルス仕様を施し、表面に付着したウイルスや菌の数を減少させる。
 そのほか、家族が家にいる時間が増えたことにより、くつろげる広いリビングのニーズに応え、折上げ天井を採用した天井高2700ミリメートルの「快適リビング天井」や、調湿効果、保温効果や森林浴効果などがある「オリジナルヒノキ無垢フローリング」を採用する。
 同住宅はZEH基準とし、太陽光発電システム3キロワットを標準搭載する。同社の社内研究所「住生活研究所」が従業員1000人を対象に実施した「新型コロナウイルス感染症により変化する住まいのあり方調査」によると、コロナ禍において、外出機会が減少し、在宅勤務や家族が家にいる時間が増えたことで、光熱費の負担が増加している。それに太陽光発電等の需要が増加傾向にあるという。災害時における電源確保への期待も高まってきており、新商品では太陽光発電システムを標準搭載することにした。」

 弊社でも、昨年から住宅の相談が増えている。新型コロナウイルス感染により、暮らし方や住まいのあり方を模索されているのだろうか。弊社への相談は、検査済証がない住宅の増築等に絡んだ相談なのだが、まわりの話を聞いてみると事業系のプロジェクトが中断することが多いが、リフォーム系の業務は結構あるようだ。

 これからの住まいのあり方は、多方面の人と語り合うことが必要なのかな。

ウィトゲンシュタイン・ ストンボロー邸 

【1989年撮影】

20世紀を代表する哲学者 ウィトゲンシュタインと建築家 パウル・エンゲルマンにより生み出された「ストンボロー邸」1928年竣工。

オードリー・タンの本を読んでいて、「ウィトゲンシュタインから強い影響を受けた」と書かれてあり驚いた。ウィトゲンシュタインの「論理哲学論考」昔、本をパラパラとめくった記憶もあるが歯が立たなかった。

ウイトゲンシュタインの後期の思想は「言語ゲーム論」と呼ばれ、言語の意味を特定のゲームにおける機能として理解すべきものとオードリー・タン氏は書く。ウイトゲンシュタイの言葉の使い方について、その言葉がどんな意味を伝えるのか、一つの単語がいったいどのような意味を伝達するのかを、非常に厳格に捉え、言葉の使い方次第で、まるでひとつひとつの単語の概念がそれぞれの役割を変えていくかのように変わっていく。それらは論理関係を通じて連結するが、この連結の方式も固定したものでなく、実際の状況に合わせ、まるで絵を書くように世界の真実の状態を反映させると。オードリー・タン氏のAI推論はウイトゲンシュタイから学んだものだと。

その頃私は、哲学者としてのウイトゲンシュタインには、あまり関心がなかった。今でもさほど関心があるわけでもないが、同じような出会いがあっても受け取る側によって異なるものだと、つくづく思う。

昔、大先輩にこう言われたことを思い出した。

「ひとりひとりの心には、それぞれ深い井戸があり、その井戸にはまり込むと抜け出させなくなるよ。」と、そういわれてから哲学の勉強を止めて経済学に変更した。

そういえば、私がまだ30代の頃ウィーンの「ストンボロー邸」を見に行っていた。その時の写真(ポジ)はどこだつたかなと探してみたのが ここに掲載する写真で1989年の撮影。ウイトゲンシュタインには、あまり関心がなかったのだろう。写真もさほど撮影していない。


アドルフ・ロースの弟子 パウル・エンゲルマンとの共同で設計された、ウィトゲンシュタインが生涯で唯一関わった建築・姉のための住宅「ストンボロー邸」

本棚を探してみたら、このストンボロー邸の小冊子が出てきた。多分この建物で購入したものだろう。

こんなチケットも出てきた。記憶にないが有料だったのだろう。

ウィトゲンシュタインの哲学が色濃く現れているとも言われる内部空間、そして徹底的に、偏執的にこだわったディテールの数々。現代から見れば幾何学的でしかなく、つまらない建物なのだが、100年前では異端の建築だったのかも知れない。

私が見に行った1989年当時でも 異色の存在感を放っていた。景観的には違和感があるようにも思えたが。

姉・マルガレーテは、一度もこの家に住むことはなかったと伝えられている。

武蔵一宮 氷川神社

大宮の武蔵一宮 氷川神社に古い御札を納めに行ってきた。最近は自社の古い御札は受取ってくれるものの、他社のものは駄目と言われることが多い。その点大きな神社は鷹揚で、氷川神社の社務所に電話したら「何処のでも構わない」というので納めに行ってきた次第。ついでにお参り。皆さん三が日は避けていたのか、参拝客は思っていたより多かった。参道に出店が沢山出ていた。

数年前にお仕事をさせてもらった建築主の訃報が届いた。84歳。打合せをさせていただいていた頃のお顔が目に浮かぶ。合掌。

以前一緒にお仕事をさせていただいた方からは、昨年末一級建築士に合格したとの嬉しい知らせ。学科3回、製図2回失敗し昨年末合格だから、屈せずによく頑張られた。51歳で一級建築士合格だから遅咲きだけど、実務の世界は資格の有る無しで決まるわけでもない。

ある90歳になる大先輩が語った。「60歳の時、ヴァイオリンを弾きたいと思ったが、もう歳だからと自分にお金をかけるのは思いとどまった。あの時ヴァイオリンを練習し始めていれば30年も弾くことが出来た。学びに遅いはないよ」

年賀状や年賀メールだけでなく、常日頃から安否確認しないといけないなと思う。

【てら・アソシエイツ通信2021・第7号】を発行しました

【てら・アソシエイツ通信2021・第7号】
(VOL07~2020年の業務と現在進行形のプロジェクトの紹介)
を、1月8日発行しました。

主としてメール及び名刺を交換させていただいた方に

メールにて送信しています。

弊社は一斉メールではなく個々にメール送信を行っています。

現在あいうえお順で発送しています。

届いていない方は今しばらくお待ちください。

初詣

今年の初詣は、三が日を避け6日に大塚・天祖神社に行く。参拝客は少なく、距離を保つてお参りできた。

この日、2021年最初の調査で飯田橋。昨年末に客先の都合で日程をずらしていた。駐車場を探すのに時間がかかり、目的地から10分ぐらい歩いたところに、ようやく見つける。しかし街の中は、人通りは少なめで走る車も少ないように思う。飲食は車の中でテイクアウトの弁当を食べる。

どんよりとした雪空。先行き不安な2021年の幕開け、明日から二度目の緊急事態宣言か・・・

「オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る」オードリー・タン著

2021年 最初に読み終わったのは、「オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る」世界初のオードリー・タン自著。

実は購入したのは妻(パートナー)で、年末に買ったものらしい。我が家には買った人が読み終わる前に、その本を他のものが読まないと言う不文律があるのだが、つい目にして何頁か読み始めたら止まらなくなり、結局最後まで読み切ってしまったのだが、途中で先に読んでいるのがバレてしまい。同じ本をアマゾンで注文した。

私は、読んだ本には付箋紙だらけにするし、気になるところは赤鉛筆で線を引いたり、丸で囲ったりと結構本を汚すので、妻には嫌われている。

ところで この本 刺激的な内容に満ちている。

驚いたのは、台湾はなんとも民主的で、デジタル技術が社会や政治について考えるツールとして活用されている事。帯にもあるように「テクノロジーを活用した新しい政治、経済、ライフスタイルの時代が始まっている」というのが理解できた。

それにしても2020年は、自分の子供達の世代=30歳代の人達の本に、強く共感し刺激をうけた。このオードリー・タン氏は今年40歳。『人新世の「資本論」』の斎藤幸平氏は、今年34歳。

台湾では「青銀共創」(せいぎんきょうそう)という試みが盛んだそうで、青年(青)と年配者(銀)が共同でクリエイトしてイノベーションをおこなう。若者と年配者はそれぞれ異なる角度からの見方を持っているが、それらを結合させていくと新しいイノベーションが生まれるのだと書かれている。

【オードリー・タンが伝えたいメッセージ】

・人間がAIに使われるという心配は杞憂にすぎない

・AIと人間の関係は、ドラえもんとのび太のようなもの

・デジタルが高齢者に使いにくいものであれば、改良すればいい

・デジタル技術は「誰でも使える」ことが重要

・デジタルは多くの人々が一緒に社会や政治のことを考えるツール

・インクルージョンや寛容の精神は、イノベーションの基礎となる。

・様々な学習ツールを利用して学ぶ生涯学習が重要になる

・テクノロジーで解決できない問題に対処するために美意識を養う。

「日本植民地建築論」西澤泰彦著

2020年最後に読み終えたのが「日本植民地建築論」西澤泰彦著。帯あるように、2009年、日本建築学会賞論文賞を受賞した研究書。

日本近代建築史の空白部分と言われていた日本帝国の植民地支配により生まれた近代建築を体系的に展望し、各地域における建築史的位置づけの基礎データが提供されている。また建築が植民地支配に果たした役割を余す所なく描き出しており日本近代建築史の巨大な欠落を埋め、初めて本格的な歴史的評価を示した労作。

西澤さんの研究視点は、建築活動や建築物の特徴を明確にするために、少なくとも建築計画・用途・機能、建築構造・材料・技術、建築様式・意匠という建築の基本的要素である「用・強・美」に依拠した複数の視点を立てている。それが他の建築史研究者とは異なり建築史に重層的な深みを与えてくれる。

日本の近代建築法制の研究分野でも欠落していた、あるいは意図的に無視されていた植民地の建築規制、台湾・朝鮮・満洲等の建築法制について植民地の建築活動の中で詳細に記載されている。

以前、西澤さんの「日本の植民地建築~帝国に築かれたネットワーク」を読んだが、この「日本植民地建築論」は、それより1年ほど前に出版された論文賞対象となった本で、より詳細なデーターが記載されている。

http://taf2012.sakura.ne.jp/wp/?p=6436

2020年新型コロナウイルス感染により晴耕雨読の日々が増え、「建築法制と衛生」という視点で本を読むことが多かった。最近は台湾の建築法制を主に勉強していた。台湾では1900年(明治33年)の「台湾家屋建築規則」、「台湾家屋建築規則施行規則」が本土と比べても早く法制化されている。建築物の耐火・不燃化と建築の衛生水準の確保という二つの命題を統一した総合的な法令で、日本国内の各種法令に先んじて格段に整備された法令だった。

台湾に防疫や衛生管理を根付かせて伝染病の撲滅に貢献したのは、日本統治時代の1898年に台湾総督府で民生長官を務めた医師出身の後藤新平だ。それから120年以上がたち日本は感染症の流行対策について台湾に学ばなければならない立場に逆転している。

麹町 カフェ №4

2020年最後の調査業務は、六番町。

28日仕事納めの日に、アポイントを取って調査に出かける。

カフェ№4の脇が広い有料駐車場なので、ここに車を止めていく。

人気店なので沢山の客がいるし、テラス席も横一列に客が座っている。

BREADは大好きだがダイエットの敵なので沢山は食べることを許されない。

車の中で一つ二つ食べる。

№4のBREADは、そんじょそこらのパンとはレベルが違う。

帰り道、市ヶ谷の「さかぐち」に寄り、「京にしき」を買う。

「社会的共通資本」宇沢弘文著

Looking back on 2020

「2020年を振り返る」今年は、英語を使う事が多かった。喋ることは不得意だが、英文メールのやり取りで頭が活性化した。一般社団法人や特定非営利法人等の私企業ではないところとの仕事が多かったのも今年の特徴だ。複数の非営利的事業所が集まって一つの建物を建築するような仕事にも関わりを持つた。

2020年は新型コロナウイルスとの闘いに始まり、今まだ感染拡大の只中で2021年を迎えようとしている。「私・共・公」について考え、コモンを強く意識した一年だった。

そうした中で思い出したのが、宇沢弘文さんの「社会的共通資本」という20年以上前の岩波新書。宇沢さんの晩年・72歳のときの啓蒙書を再読した。

宇沢さんは「社会的共通資本」を次のように定義している。

「社会的共通資本は、一つの国ないし特定の地域に住むすべての人々が、ゆたかな経済生活を営み、すぐれた文化を展開し、人間的に魅力ある社会を持続的、安定的に維持することを可能にするような社会的装置を意味する」

宇沢さんは社会的共通資本の重要な構成要素として

(1)自然環境(大気、森林、河川、土壌等)

(2)社会的インフラストラクチャー(道路、交通機関、上下水道、電力・ガス等ど)

(3)制度資本(教育、医療、司法、金融等)-を挙げている。

市場経済(資本主義社会)は「市場」の領域と「非市場」の領域で成り立っている。ところが、主流派経済学(新古典派経済学)はもっぱら「市場」領域のみを分析の対象とし、市場システムの正当性ばかりを強調しがちだ。主流派経済学が新自由主義、市場原理主義の色彩を強めたのも、分析対象が市場の領域に偏りすぎていたことと無関係ではない。

宇沢さんによれば、市場経済制度がうまく機能するかどうかは、どのような社会的共通資本のネットワークのうえで市場が営まれているのかに左右される。市場経済は「市場」だけで成り立っているのではなく、「非市場」という土台を必要とする。そして、「非市場」領域の実態こそ、「社会的共通資本のネットワーク」なのであるとする。

この本を再読して色々と考えが拡がっている。

BONUS TRACK

2020年4月にオープンした世田谷区代田の「ボーナス トラック」で打合せ。

小田急線が地下にもぐって、下北沢駅から代田駅にかけてのエリアにボーナス的に生まれた線路跡(トラック)ということで「ボーナストラック」という名前がつけられたそうです。また、音盤におけるボーナストラックというのは、本来の作品の外側にあるけれど、実はアーティストたちがやりたいことをやりやすい部分でもあり、そういった余白のような場所として、いろんな人に、本来やりたいことをここで思う存分やってほしい、という思いも込められていると聞きました。

昔の長屋のような小規模な建物をベースに、真ん中にほど良いサイズの屋外スペースがあり、商業施設というよりは、職住遊が渾然一体となった商店街・小さな複合型施設でです。下北沢駅と代田駅の中間にあり、どちらも歩いて5分ぐらいなので、下北沢の商業感と代田の住宅感を合わせ持つような建物群となっています。

建物全体の印象は今風なのかお洒落て、可愛いというか、軽いです。木造2階建てがベースですが、地下に小田急線が走っているので建物の荷重制限があるのかも知れません。

建築トラブルを避けるための本 -4

「四会連合協定 建築設計・監理等業務委託契約約款の解説」

2020年11月に出版された改正版

設計・監理契約に添付する約款の解説書。この契約約款、他の定型約款と同じように、契約締結時、受託者が詳しく説明すると聞いたことがないし、委託者も説明を聞いたことがないし内容もあまり見ていないと聞くことが多い。約款そのものが契約書に添付されていない事もある。

しかしトラブルが起きた時、この契約約款は威力を発揮する。とりわけ法律家は約款が好きだ。

誤解を恐れず書くと、約款とは両刃の刃みたいな文書。

この約款、改正民法を反映して今回改正された項目も多いので、実務者は一読しておく必要がある本だと思う。

「年忘れフェス」

今年、仕事で御世話になった千葉県山武郡芝山町の「年忘れフェス」に顔を出してきた。

久しぶりの成田・三里塚。車の交通量は多かった。

子ども、家族連れ、若い人達、外国人実修生 どこにこんなに若い人達がいたんだろうと思えるぐらい集まってくる。

イベントとしては手作り感満載。東京のイベントのように商品化していないところがよいのかもしれない。

今年は、新型コロナウイルス感染でイベントが中々開催できなかったのだろうけど、野外のイベントは、やっぱり気持ちが良い。

「接道について」~住宅医リレーコラム2020年12月

一般社団法人・住宅医協会の住宅医リレーコラムに私の書いた「接道について」の原稿が掲載されました。

https://sapj.or.jp/column201210/

しばらく声を聞いていなかった住宅医協会の理事の方に、安否確認のショートメールを出したら電話がかかってきて、今原稿の締め切りが迫っていて、まとまらなくて困っている。接道に関する最近の法改正の事を少し書いて欲しいと言われました。

「いいよ」と気やすく請け負ったのですが、色々と話していると接道の事から、再建築不可、改修や改築、最近ちまたで流行っているスケルトンリフォームの事等に話が広がり、それらの会話をまとめていたら長文の原稿になってしまいました。

元々、その理事の書く原稿の一部のつもりでだったのですが、全文私の名前で掲載することになったと言う経過です。

今、ちまたで広がっている「スケルトンリフォーム」に対する対応は、建築基準法遵守の立場で考えると、色々と議論が噴出し意見が分かれるところかもしれません。

御一読いただければ幸いです。

我が青春の街・新宿

学生時代を含めて青春時代にたむろしていたのは新宿。

色々な思い出が詰まっている。ネットには書けないようなことが一杯

あんなに食べるものも着るものも粗末だったのに、「新建築」でさえ自分では買えなかったに、毎日のように終電まで飲んで議論していた。それこそ口角泡を飛ばすという感じで、いまなら感染症対策上絶対駄目と言われる。まあ主に思い出横丁にたむろしていたのだが

「愛酒家・ぼるが」は、よほどお金がある時とか、先輩がおごってくれる時しか行けなかった。「ハレ」の居酒屋だつたのさ。

3年前、思い出して妻(パートナー)を「ぼるが」に始めて連れて行った。

ここの梅酒は濃くて美味しいのだ

焼鳥・ホルモンも健在

「ぼるが」は1949年思い出横丁(元闇市)にて創業、1958年(昭和33年)現在の西口小田急ハルク側へ移転。それから62年。私が通っていたのは1970年中頃。

そんな思い出の街・新宿駅周辺に再開発の声が聞こえてくる。小田急百貨店が建て替え再開発の計画を発表した。新宿駅周辺には築50年を超える大小の建物も意外と多い。再開発で街は、段々つまらなくなっていくと感じているのだが、「楽しい」という意味が現代の人とは異なるのだろうか。

「また「ぼるが」行きたいな」と妻(パートナー)に言ったら、「今時そんなところに行けるか」と強くたしなめられた。コロナで新宿の夜も青色吐息だろう・・・。

尚、若い時には沢山酒が飲めたのに、段々酒が飲めなくなり、糖質制限をしていたら、まったく飲めなくなりました。最近は「これはビールではありません」と表示されているノンアルコールビールが食事のお供です。

壁面緑化 -2

さいたまスーパーアリーナのJR線路敷きに沿った壁面の緑化

西側の壁面に沿って南北の通路があるのを始めて知った。

説明書には

「ヒートアイランド現象に対する配慮から、アリーナ東西の壁面には、つた系植物(ヘデラヘリックス)が植えられた壁面緑化ユニットが設置されています。また、これらの潅水にも、地下の貯水槽に貯えられた雨水を利用し、水資源の有効活用をしています。」と書かれている。

「12月の雨の日」

あっというまに12月ですね。

50年前の歌をふと思い出しました。

松本隆作詞

はつぴんえんど

の懐かしい歌です。

「はっぴいえんど」(大瀧詠一、松本隆、鈴木茂、細野晴臣)は、日本のロックを成熟期に導いたグループです。確か日本語によるロック論争というのがありましたね。「ロックは英語で歌うべきだ、そうでないと世界性を獲得できない」というロックミュージシャンの代表格が内田裕也で、「日本人にしか作れないロックミュージック」と主張し「ロックの旋律に日本固有の叙情と音韻を載せた」作品を送り出したのが「はっぴいえんど」でした。日本の音楽史に永遠に名が残るだろうグループなのです。

「省エネサポート」の固定頁を設置しました

いよいよ、来年2021年4月より非住宅300㎡以上の建物の省エネ適合性判定、住宅等の設計者の説明義務が施行されます。

皆さん 準備はオッケーですか?

弊社も特別な営業はしていませんでしたが、従来より省エネ計算のサポートや既存建物の断熱改修設計を手掛けていました。

省エネ計算も現在は、色々な計算ルートがあります。弊社はもともと標準入力法を主として採用してきましたが、モダル建物法が改良され全非住宅建物に採用出来るようになり、設備や環境の専門的な知識がない人も容易に計算できるようになりました。そうしたなかで弊社は集合住宅を中心に省エネ計算サポートを続けてまいりました。

本年11月に、建築物省エネ法適合性判定資格者となり、その事をお知らせすると弊社が省エネサポート業務を行っていると知る建築関係者が意外と少なかったので、少し宣伝をすることにしました。

そこで「環境・防災」の固定頁から分離して「省エネサポート」の固定頁を設置しました。

複雑な形態の建物は積分を駆使し外皮を正確に算出します。また集合住宅の全戸省エネ計算とか煩雑な業務を主として行っています。さらに既存建物の断熱改修で図面が無いものは、各種環境調査を含めた業務を行っています。

普通の省エネ計算サポート会社に嫌がれるような建物は、御相談ください。

壁面緑化

北浦和の住宅街を歩いていて見つけた、とあるマンションの壁面緑化。

壁面緑化も1階部分だけだったら、維持管理も 比較的容易か

リノベーションの手法としても有効かもしれない