道の駅

地方に出かける機会があると、道の駅に立ち寄り新鮮な野菜を買ってくる事が多いが、道の駅も昔と違い 随分変化したなと思っていた。その変化の道程を知りたいなと思い「道の駅/地域産業振興と交流の拠点」関満博・酒本宏著、新評論刊を読み始めていた。

道の駅が、地域の経済・社会にとって、どういう意義を持つのか意識して書かれた本は少なく、今後の進化・変化の方向性を探る上で とても参考になった。

以前の道の駅は、やたらと軒下空間が広く、そこが農産物の直売スペースだった。建築確認申請は、外気に開放されたピロティで床面積非算入。実態は屋内的利用は恒常的で当然床面積に算入されるべきだったが、最近は農産物直売も室内になったものが多い。当然ながら道の駅のデザインも変化してきている。

ちょうど日事連10月号が届いたので見てみると特集が「地域を活気づける道の駅」だつた。最近の道の駅は複合的で大規模化している。それもそのはず 色々な機能が盛り込まれている。

道の駅は、当初は道路利用者のための「休憩機能」、道路利用者と地域の人々のための「情報発信機能」、道の駅を核とした地域の町どおしが連携する「地域の連携機能」の三つの機能が意識されていたが、やがて地域の農産物や加工品の直売といった「地域産業振興の機能」が加わり、さらに現在では「防災機能」も強く意識されている。

「地方創生・観光拠点」も結構だが、地方の人口減少・高齢化への対応といったことも差し迫っている課題だ。

「道の駅・ガイドブック」も手に入れたので、もう少し全国の色々な道の駅を見に行きたいと思っている。