自称「建築家」達のインフォームド・コンセントの欠如

インフォームド・コンセントとは「正しい情報を得た(伝えられた)上での合意」を意味する概念です。

特に、医療行為(投薬・手術・検査など)や治験などの対象者(患者や被験者)が、治療や臨床試験・治験の内容についてよく説明を受け十分理解した上で(英: informed)、対象者が自らの自由意志に基づいて医療従事者と方針において合意する(英: consent)ことです(単なる「同意」だけでなく、説明を受けた上で治療を拒否することもインフォームド・コンセントに含まれます)。

説明の内容としては、対象となる行為の名称・内容・期待されている結果のみではなく、代替治療、副作用や成功率、費用、予後までも含んだ正確な情報が与えられることが望まれています。また、患者・被験者側も納得するまで質問し、説明を求めなければならないとされています。

手術を経験した人ならわかるでしょうが、術前に医師から色々と説明を受け大量の書面に患者の署名が求められます。

医療行為の中では一般化しているように昨今は積極的にインフォームドコンセント(説明と同意)やアカウンタビリティ(説明義務)を果たすべきという意識が一般化してきており、建築士の世界も例外ではありません。

住宅業界などでは、仕事のフェーズ毎に建築主に説明し署名・押印が求めていますが、自称「建築家」達は、建築主への説明が不十分で建築主への説明をせず 又了解を得ず施工者に指示し工事をしてしまい、後にトラブルになっているという事を弁護士からよく聞きます。

デザイン志向の強い、自称「建築家」のインフォームドコンセントの欠如は、やがて社会的信用を無くし身を滅ぼします。