旅館業法の申請に伴う近隣説明会

荒川区内の4階建て住宅を用途変更してホテルにするために旅館業の営業許可を申請中。

昨晩は、その近隣説明会だった。

昨年H30年5月に荒川区は、旅館業法施行条令を改正し、計画標識の設置、近隣説明会の開催、町会長との協定書の締結、フロントへの管理者常駐というような内容を盛り込んだ。知る限りでは都内でこういう厳しい条例があるのは荒川区だけのように思う。他の区ではフロントの代替設備が可能だし、近隣説明会、協定書等を求めてはいない。

建築関係の事を聞かれたら応えられないのでということでクライアントの依頼で参加した。近隣住民からは、予想通り宿泊客による音、エアコン室外機の音、ゴミの収集方法、外部喫煙の有無等々が質問された。

どこでも概ね同じような不安、疑問を近隣住民は持っているが、ほとんどは旅館業法等に規定がない事柄で、事業者側としてもどこまで対応してよいか悩む。

喧々諤々 近隣説明会は2時間にわたった。次週も開催するらしい。

 

【用途」インターナショナルスクール

最近受けた相談で、インターナショナルスクールというのがある。3階建て1000㎡程度の規模である。このインターナショナルスクールの建築基準法上の用途は、「学校」か「事務所」かという問い合わせだった。

インターナショナルスクールについては、現在のところ法令上特段の規定はないが、一般的には、主に英語により授業が行われ、外国人児童生徒を対象とする教育施設であると捉えられている。

インターナショナルスクール等に通っても就学義務の履行とは認められない。二重国籍者については、「家庭事情等から客観的に将来外国の国籍を選択する可能性が強いと認められ、かつ、他に教育を受ける機会が確保されていると認められる事由があるとき」には、保護者と十分協議の上、就学義務の猶予または免除を認めることができるとされている。(昭和59年文部省通知)

インターナショナルスクール等の一部は、学校教育法第83条に基づく「各種学校」として都道府県知事の認可を受けているが、認可を受けていないインターナショナルスクールも多い。

都内の幾つかの行政にヒアリングしたところ認可を受けているものは建築基準法上の用途は「学校」で、受けていないものは「事務所」として扱っていることが多いようだ。その規模については特段の規定は現在のところないようだ。

実質的な移民政策を続けて行くと今後インターナショナルスクールは増加していくだろう。「認可」も「非認可」も中身も外形もさほど変わらない。ある程度の規模でライン引きし「学校」とした方が良いのではないかと思った。

「平成30年改正建築基準法に関する説明会(第2弾)

「平成30年改正建築基準法に関する説明会(第2弾)」に参加して来た。

昨年6月27日に公布された平成30年法律第67号の公布の日から1年以内に施行する部分の説明会。これから建築基準法施行令・施行規則・告示が改正されるのだがその改正に向けた検討案の説明。

てっきり施行令・施行規則改正案が提示されるものだと思っていたらパブリックコメントは新年度4月に入ってからだという。これだと施行は公布の日から1年以内ギリギリかなぁ~と思った。

H30年改正のキーワードは「3階かつ200㎡以内」で小規模建物に対する緩和が目立つ。その一方条例で小規模建物も定期報告の対象に加えることができるなど、まったく野放しというわけでもなさそうだ。

性能規定がいっぱい増えた。「通常火災終了時間に基づく準耐火構造(火災時耐力検証法)」「特定避難時間に基づく準耐火構造(避難時耐力検証法)」。避難安全検証法では「区画避難安全検証法(ルートB-2)」ができるらしい。

幹が法だとしたら枝の先に細かい枝が増殖しブッシュになったような気がする。

説明会が開かれた昭和女子大学人見記念講堂

「ならのきの家」構造見学会

3年ほど前に建物調査に参加した埼玉県川口市内にある築175年(棟札・天保14年)の古民家の構造見学会に参加して来た。

調査時点で床下や茅葺屋根の劣化が判明していたが、基礎は布基礎・土間コンクリートに、土台や柱の多くは新材に変更されていた。屋根は茅葺を止めてガリバリウム鋼板になるらしい。

豪快な小屋梁はそのままだ。

2018年12月に棟上げし、竣工後は、居宅+カフェになるとの事。

  • 調査、設計 : サンカクスケールLLP(木村慶一級建築士事務所・スピカ建築工房)
  • 施工 : 日沢建設(青森県三戸郡)

歴史的資源を生かす

最近、深夜TV(Tver)で面白いと思って毎週楽しみにしているのが「日本ボロ宿紀行」と「さすらい温泉遠藤憲一」いずれもテレビ東京。相変わらず安い予算でオリジナリティーのある番組を作り提供してくれる。「孤独のグルメ」しかり「フルーツ宅配便」しかりで、いつも制作人の企画力やそれを通してくれる上層部には敬服している

「日本ボロ宿紀行」と「さすらい温泉遠藤憲一」と同じ宿泊施設を取り上げているが切り込み方が違う。「日本ボロ宿紀行」は昭和レトロなものだし「さすらい温泉遠藤憲一」は温泉宿である。しかしともに歴史的資源を生かすということでは共通しているかも知れない。

弊社にもデューデリ段階だが「歴史的資源を生かす」引き合いが増えてきている。今年は これらの調査が増えそうだ。

武蔵野クリーンセンター

2017年3月に完成した武蔵野クリーンセンター(清掃工場)。市役所に隣接し周囲は住宅地という稀有な立地の清掃工場。およそ清掃工場には見えないが、そこが設計上の重要なテーマだったようだ。

テラコッタバーと壁面緑化で鉄筋コンクリートの躯体を覆っている

テラコッタバーは、武蔵野の雑木林を表現したものらしい

隈さんの割箸工作のようなデザインの安直な流用にはなっていない

何よりもディテールがしっかりしている

テラコッタバーの内側には照明器具が隠されていた

高さ15mに抑えられている

見学者ルートが常時開放されているらしい

延床面積:8,871m2(1期工事、工場棟)
階数:地下2階・地上3階
共同設計者:武蔵野市、KAJIMA DEZAIN 、水谷俊博建築設計事務所(デザイン設計監修)

施工 : 鹿島建設
主要技術:臭気漏洩防止技術、炉室温熱環境予測
受賞:グッドデザイン賞2017

武蔵野市役所・事前調整書

武蔵野市役所に行ってきた。

市役所来訪の主な目的は、建築確認申請を提出する前に市役所各課を回って協議し「事前調整書」に各課の押印を貰ってくる事。指定確認検査機関に確認申請を提出する場合でも本受付前に、この「事前調整書」を完了しておかないとならない。

事前調整の協議先の判断は、建築指導課なので、各課協議の前に建築指導課に行った。

この建築確認申請提出前に、行政各課と「事前調整」を行う仕組みを作っているのは、東京都内では武蔵野市と府中市。確か大阪府内は、以前からこのような事前調整が必要だったはず。多くの条例や要綱が行政毎にある現代では、必要不可欠のように思う。

当然、業者の立場で言うと面倒だから無い方が良いが、街づくりの広い視点に立てば、建築確認申請決済の前には「調整」は終わっているのが望ましい。

市役所内10カ所の係を回り押印を貰うのに1時間半。行政照会がいつ戻ってくるかやきもきすることに比べたら、自分で持ち回りした方がよっぽどストレスがたまらない。

バケーションレンタルスタイル

相変わらず宿泊施設(ホテル)関係の仕事と縁が切れないでいる。

最近増えてきたのが「バケーションレンタルスタイル」という宿泊施設の形式。

もともとハワイのようなリゾート地で家具・家電付きのコンドミニアムに長期滞在するスタイル。日本でもかって多くのリゾート開発で採用されたが、日本人が国内で長期滞在する慣習・余裕が無い為か定着しなかった。

このところ外国人旅行客の増加に伴って、この長期滞在型のホテルスタイルが増えてきたように思う。特徴は下記のようなものである。

1. 1日1組限定の一棟貸切や自由度の高い貸別荘スタイルなど、プライベートな時間をゆっくりと楽しむことができる。
2. 通常では利用できない豪華な別荘やプール付ヴィラ、一軒家、歴史的建物、古民家に宿泊することができる。
3. キッチンや洗濯機が付いている等、長期滞在もできる。
4. 古民家や町家など、日本住宅の伝統建築を体験できる。
5. 自分スタイルの過ごし方を自分たちでプロデュースできる。
6. 企業のオフサイトミーティングやイベント、グループ旅行としても活用できることもあり、多様な時間を過ごせる。
7. 地域密着型の文化を体験することができ、暮らすような時間軸で楽しむことができる

京都「かやぶき一棟貸しの宿・美山Futon & Breakfast」

とか

白馬の「旅籠〇八」とか

各地で増えてきている。

代々木公園

天気が良かったので二人の孫娘を代々木公園に連れて行った。

婆ちゃんのお握りを持って

かって愛犬が生きていた時に、よく訪れていた代々木公園

あれから3年以上御無沙汰していた。

この時期は、池の水は ほとんど残っていない

孫娘たちと玉蹴り、シャボン玉で遊んだ

次は凧をもってこよう

短いけど休息の時間

日本科学未来館 -3

球体ディスプレイのGEO-COSMOS

地球の雲や大気の状態をリアルタイムで映し出しているそうで見ていて飽きない

日本科学未来館に来た主目的は、孫娘にASIMO(アシモ)を見せるため。すでに理系女子の気配が伺える孫娘にロボットを見せてあげようと思った。

駆け足、蟹歩き、ボール蹴り、手話等 随分とASIMOは進化していてビックリ。

大人も充分楽しめる。

そうそう後ろ歩きもできる。自分は後ろ歩きは出来ないかも・・。

婆ちゃんが、うら若きときにCOBOLプログラマーだった時の知識を発揮して、常設展示のインターネット物理モデルを孫娘に丁寧に説明して体験させていた。

日本科学未来館には、以前にも来たことがある。リーマンショックの前年だったろうか。リーマンショックは2008年9月だったから、もう10年以上前になる。その頃、総工事費500億ぐらいのプロジェクトに関わり始めた時期で近くの計画地を見に来たことがあった。その土地は今も駐車場だ。リーマンショックでプロジェクトは飛んでしまい岐路が変わった。人生いろんなことがあったな。

上野動物園 -3

東京都美術館と上野動物園との間にある門

これは、上野動物園の旧正門だとの事

明治45年に建てられ昭和9年に移築改修されたそうです

守衛所でしようか

こちらはチケット売り場かな

歴史の重みというか堂々としていて現在の正門より正門らしい

5月の連休とか ここを開門することがあるそうです。

 

上野動物園 -1

成人の日の上野動物園

この日パンダの前は長蛇の列、待ち時間90分

パンダを見るのはスルー

お猿さんを見て

白熊さん

つるさん

ふくろうさん

上野動物園に来たのは始めて、

妻が40年程前に一度来たことがあると言う

子供連れの家族が多いが、老人も目立つ。

65歳以上は入園料300円

上野東照宮

上野東照宮は、徳川家康を神として祀っている

上野の杜は、幾度も訪れているが上野東照宮に来たのは始めて

年末から正月にかけてゆっくりしていられなかったが、仕事も一段落したし天気も良かったので上野の杜をぶらぶらした。歩き疲れたけど要所要所はベンチに座り、つかの間の居眠り。

頸椎を人工骨に取り換えてチタン合金でつなげた手術をした時にサイボーグ手術も施されたみたいで、時々陽にあたりソーラーパネルから蓄電池に充電しないと調子が悪い。今日は、充電100%になったのか顔と頭が熱い。


唐門・国指定重要文化財

左右に左甚五郎の登り龍と降り龍の彫り物

徳川御三家の灯篭

指定確認検査制度は曲がり角

年の瀬も押し迫ったある日、某区役所の建築課監察係を訪問した。

監察係というと違反建築物を取り締まるところだが、弊社の建物が違反建築物というわけではない。調査を依頼された建物が数年前に建築課と消防署の立入検査を受け違反箇所を指摘され是正計画書を提出しなさいと言われていたのが、そのまま放置されていたので、今回依頼を受け是正計画を作成する為に打合せに行ったもの。

別室に通され監察係長と職員二人が現れた。

3対1だったので最初は緊張したが、外部の窓に面していたので かって警察の生活安全課で風営法の申請に行った時に本当の取調室で打合せをしたときよりは圧迫感が無い。

違反建築物をどの様に、またどこまで是正させるかこちらの案を述べ 具体的な絵を作って提出することになった。その上で監察係から建築主事の判断を仰ぐことになった。

と本来の訪問目的は意外と早く終わったのだが、それからが会話が盛り上がった。

「何故、指定確認検査機関の支店長を60歳前に辞めたのか」「何故、審査機関に再就職しなかったのか」「指定確認検査機関の現状はどうなっているのか」「審査や検査にかけられる時間は」等 係長から質問が次々と発せられた。

私の方からも「既存建物は、工事完了検査済み証があっても安心できない」「検査が形骸化している事」「既存建物の図面は疑ってかからないとならない事」「指定確認検査機関の色々な現状」等、ここでは書けないオフレコの話をついしてしまった。

結論は「指定確認検査制度は曲がり角に来ている」という認識を共有することになった。

こんなに現職の行政の人と会話したのは、数年前に都内の別な区の建築主事と雑談して以来だが、こうして現職の行政職の人達と時々オフレコ会議をした方が、建築界に関して共通の現状認識が出来るのではないかと思った。

終活ファイル

「門松は冥土の旅の一里塚 めでたくもありめでたくもなし」(一休宗純)


昨年末から準備しておきたいと考えていた「終活ファイル」を作るべく、初買に行き30穴A4バインダーを購入し、早速整理を始めた。

世の中には「終活」をテーマにした出版物や、いまやコンサルタントもいるのだから、同じように「安心して、さよなら」したい人達も多いのだろうと思う。

書類を作るのは得意な方だから、せめて役所に出す書類は、今のうちに準備しておこうと思う。

それで「法人用」と「個人用」のファイルをひとまず用意した。

もともとバラバラになりがちだった個別のファイルを終活ファイルに一元化するものだし、内容は人によって違うだろう。途中で内容変更をするかもしれないのでA4バインダーにクリアポケット形式とした。

出来るだけ「きれいに 消える」ように心がけたい。

年末年始のお知らせ

世間一般では2018年12月28日~2019年1月6日まで年末年始の休業のようですが、弊社は、ずっと営業しています。(^^♪

事務所を出入りしていることが多いので御用の方は、メールか携帯電話に御連絡ください。

1月7日、1月15日に二件の確認申請を提出するべく現在奮闘中です。サービス業ですから師走・正月は、精一杯仕事をさせていただきます。

爺に仕事の依頼がある事に感謝して。

東伏見稲荷神社

三鷹駅からというか西武新宿線東伏見駅にほど近いところに京都伏見稲荷大社から分祀された東伏見稲荷神社がある。

何故この地に伏見稲荷があるのだろうかと思っていた。

時間が無くお賽銭を入れて拝んだだけになった。

なにやら不規則な鳥居が並んでいる拝殿の後ろの方に興味をひかれたが、又の機会に訪れてみたい。

獅子頭柚子

「獅子頭柚子」は「獅子柚子」「鬼柚子」とも言います。

果肉を食べるものではなくジャムやマーマレードにするらしいのですが、香りが強く大きいのでインパクトがあります。

師走もいつの間にか中半になりました。

前回から二週間ぶりの更新となりました。

まだ生きてます。

川越商工会議所

久しぶりに川越に行ってきた。

平日なのに人が多いなと思っていたら勤労感謝の日で祝日だった。

写真は、今も現役バリバリ御年90歳の川越商工会議所。

昭和3年(1928年)に武州銀行川越支店として前田健二郎氏が設計して建てられた。その後昭和45年(1970年)に川越商工会議所が譲り受け、現在も使用されている。

全体的なデザインは、ルネッサンス・リバイバル様式というもので、当時の金融機関が好んで建てた建築。そこにギリシャ神殿風のドリス式柱、バロック風の玄関上の飾りが施されている。

蔵の街に圧倒的な存在感で 今も街を見守っている。