「空洞化と属国化・日本経済グローバル化の顛末」坂本雅子著

建築事務所のブログに経済学の本の読書感想を書くのは場違いのようにも思われるかもしれないが、個人的には若い時から折々につれ経済学の本を読んできた。

今でも新聞の中では、日本経済新聞を一番熱心に読んでいるかな。

思い返せば、経済の影響で人生が左右されてきたようにも思う。高校生時代のオイルショック。バブル経済と収束。リーマンショック等と建築の仕事にも大きな影響を受けてきた。

知人に薦められて、この774頁の大著を年末年始の約2週間をかけて読み通した。

2017年は、日本の電機産業(パソコン、半導体、液晶テレビ・液晶バネル)の総崩れ・敗北が確定した年だった。

知人と「一体どうしちゃったのか東芝は? シャープは? 日本のグローバル企業は、経済はどうなっているのか、これからどうなるのか」そんなことを話していたら この本が面白いからと薦められた。

電機産業も総崩れだが、国内自動車生産も崖っぷちと聞く。日本経済は20年も停滞して来た。世界的に見ても先進国の中で日本だけが停滞している。政府の成長戦略は効果的な対策となっているのかという疑問に、著者は産業の空洞化と対米属国化(従属)によるものと指摘しているのだが、個々の企業活動や日本経済の実態のみならず経済政策や外交・軍事戦略までと総合的に学問の枠を超えた分析をされている。提示された個々の数値に、ここまで日本の企業活動・経済が追い込まれていたのかと呆然としてしまった。

経済学の中では一世を風靡した。今でもかなり浸透している「スマイルカーブ」。縦軸に「付加価値」、横軸に製品の開発・製造・販売の工程をとって図式化すると両端が上がって人が笑った口のように見えることから名づけられたと聞く。台湾のEMS企業・エイサー創始者スタン・シーが最初に言い出した。これが米国の製造業の空洞化に拍車をかけたが、今は技術革新(イノベーション)を生み出すには製造業・生産現場と一体で不可欠という指摘が増えてきている。

この「スマイルカーブ」論は、少なからず日本の建設業や設計業界に影響を与えている。ゼネコンも大手設計事務所も実施設計という図面を作成する工程は、外注事務所や非正規の設計者・ドラフトマンを集めた子会社が担っている。図面の書かない書けない一級建築士は多い。住宅業界は、生産図や申請図は海外で作成しているのは随分と前から。

日本は、いつのまにか「ものづくり」により成長するのではなく、互いにサービスを提供しあうことに依存する経済になりつつある。

 

  • 序章  日本経済と産業空洞化
  • 第1章   日本電機産業の敗北-生産の海外移転が行きつくところ
  • 第2章     自動車産業は空洞化するか
  • 第3章  成長戦略と日本経済-インフラ輸出戦略で空洞化は止められない
  • 第4章  安倍成長戦略と・「日本再興戦略」の本質
  • 第5章     インフラ輸出と「安全保障」の一体化-安倍内閣期のインフラ輸出
  • 第6章 空洞化、属国化の協定・TPPと米国のアジア回帰戦略

とあるように 日本経済の幅広いテーマを取り扱っていて、とても感想を書ききれないが、この本を読み終わって今後の自分のビジネスをどうするべきかはっきりした。

この本は、売れているそうだ。出版3ヶ月で3刷目。

岡倉天心記念学術奨励賞を受賞したとは言え、専門書で6千円もする本なのに。それだけ日本の産業や経済が今どうなっているのか皆 関心があるのだろう。

 

今年は どんな年になるだろうか

最近お気に入りの南池袋公園の

FARM & PARK  RACINESでお茶した。

都会でも 建物がないと こんなに空が広い

年末から年始と別に休業というわけでもなく

だらだらと書類の整理とか、

年末に頼まれた仕事のシュミ―レーションをしていた。

それでも4日に役所から電話があったり、仕事の問合せに対応したり

今日、豊島区に年末におりていた検査済証をとりに行ったりしていると

徐々に仕事モードになってきた。

冬空なのに、歩いて少し火照った身体を冷ますため

ジンジャエールを飲んだ

今年は、ここを打合せ場所にしょうか

天気も良く 何事もなく 良い正月だった

今年も忙しいそうな予感がする

横浜元町・空のポケットに夢ばかり詰めこんで生きていた

何だか慌ただしい年末に横浜の元町に出かけてきました。

海が近いせいか風が冷たく感じます

元町は好きですね。

ファッションは、東京とはちょつと違うセンス

「空のポケットに夢ばかり つめこんで生きていた」

矢沢永吉の「チャイナタウン」の一節が思い浮かびます

このところ車窓からの風景など全く目に入らず、爆睡して移動する日々でした。

来年からは止めたいと思う事

爺さんが、どうどうと地下鉄の車内でお握りをほうばっているのは、みっともないから止めよう。

PCをしながら椅子で座ったまま寝るのは、かえって疲労が残るから止めよう。

頼まれても直感的に嫌だなと思う仕事はしないでおこう。

自然の光を浴びる事

自然の光を浴びることで

人体の骨や歯の形成に必要なビタミンDは、太陽の紫外線がコレステロールを変化させる事でおよそ必要な半分の量をまかなっている(残り半分は食べ物から)ビタミンDが不足すると骨や歯が弱くなったり疲れやすくなったりする。

午前10時から午後3時の日光で、少なくとも週に2回、5分から30分の間、日焼け止めクリームなしで顔、手足、背中への日光浴をすることで十分な量のビタミンDが体内で生合成されると書かれている。

また汗をかくことで、新陳代謝や体温調節といった機能を活発にさせる。

日の光が脳の活動を引き起こし体内時計の調節を行う。調節がうまくいかないと生活のリズムが乱れて慢性的な体調不良を引き起こすと言われている。医者に聞いたところ自律神経失調症や不眠症治療などでも、適度な日光浴が勧められているとの事だ。

家の前を、近くの認可保育園のおチビちゃんたちが保育士さんに連れられて歩いていく。

校庭の無い保育園。照明さえあれば窓からの採光など減らしていいのだとの意見が建築界の中でも散見する。

二人の孫がいる爺になったからこそ思うことは、孫達が健やかに育つために、やっぱり校庭の無い保育園や自然採光を減少させる法令の改正には賛成できない。

 

久しぶりに新宿三丁目

ずっと仕事に追われていて映画を見に行く時間が取れなかった。絶対これだけは映画館で観ておきたいと思ったものがこのところ少なかったのが理由でもあるが。

巡り巡って依頼される「検査済証の無い建物」の増築や用途変更。

建物は小規模だけど次から次と相談が舞い込む。

相談、現場下見、役所打合せ、詳細調査、報告書まとめ、申請とスケジュール管理が慌ただしい。

今日は朝まで仕事をして昼まで寝て、気晴らしに映画を見に行った。

新宿三丁目のシネマート新宿でしか上映されていない2016年韓国でヒットした「密偵」を観に行った。ソン・ガンホ、コン・ユ、イ・ビョンホン、ハン・ジミン、鶴見慎吾と豪華配役。監督はキム・ジウン。

朝鮮総督府・日本警察 対 義烈団を描いた韓国民族主義的映画あるいは反日映画。

密偵オフィシャルサイト

私はソン・ガンホが好きで彼の主演映画は外さないで観ている。この映画でも流石の演技力を見せてくれている。

映画を見た後は、何だか韓国料理を食べたくなりチゲ鍋を「辛い」「旨い」と言いながら汗かきかき食べて、伊勢丹地下の食品売り場を覗いて歩いた。

映画館と伊勢丹しか行かないけど、新宿三丁目に行った気になる。

そいでもって また朝まで仕事。

今 4時半。

 

羽田新ルート

【画像は国交省サイトより、好天時の飛行ルート】

あまりメディアでは取り上げないせいか、羽田空港への新飛行ルートによって豊島区上空も新ルートに入ることを最近知った。

新宿・渋谷上空での飛行高度は3000ft(915m)、それよりも飛行高度が低くなる目黒・品川・大田区では瞬間騒音・落下物による安全性・不動産価値の下落等に対する不安が住民の中で起きているようだ。

羽田空港の機能強化という名目に依る増便よって、住戸の防音対策はどうするか。今関わっている飛行ルートに近いマンション計画で問題になった。

国交省が発表している騒音予測マップでは、大田区の一部のみ住宅防音対策が必要になる「W値75以上」との予測だが、実際にはどうなるだろうか。

飛行頻度も増加するし既存住宅・マンションやこれから建てる建物も防音対策を考慮しなければならないのではないだろうか。

羽田新ルート(国交省)

羽田新ルート・グーグルマップ

七五三

今日は孫の七五三でした。

長女夫妻が結婚式を挙げた東京大神宮で御祈祷をしてもらいました。

 あっという間にもう三歳

乳児から幼児になりました

つまみ簪は、爺と婆からの贈り物

来年4月から行く幼稚園が決まりましたが、子育て環境は質の面で悪化するばかりだと思います。国交省が保育園の採光緩和のパブコメ募集をしていますが、何だか事業者の視点で、子供達の視点に立っていないように感じます。やがて地下室でも保育室が良いことになりそうです。現にそう要望している自治体はあるようですが・・

カンファレンス(研究会議)

5年ほど前になりますが私が手術の為に入院した時。大学病院ではチーム診療ということで多くのドクターが診てくれましたが、その中の主治医以外のドクターから、2回の手術後集中治療室から一般病棟に戻ってしばらくしてからですが、手術前に医局のカンファレンスで私の手術方法等を色々と検討したと聞いたことがありました。

そういえば、毎週のように病棟の狭い会議室にドクター達が集まってカンファレンスをしていたような記憶がありました。医療の世界では、集団的に症例研究や手術方法を検討する会議=カンファレンスをするんだなあ~とその時は、そんなに気に留めてもいませんでした。

実際のカンファレンスは「ドクターX」のような、形式的で仰々しいものではなく、色々な意見が飛び交い若い医者には実践的な勉強の機会だと聞きました。

最近お付き合いがある弁護士事務所は、老若男女三十人弱の弁護士が所属している事務所ですが、やはり定期的にカンファレンス(研究会議)を持ち、最新の事案解決事例や裁判事例を共有し、各弁護士が常にスキルアップする機会を作っていると聞きました。

建築の世界では、仕事の忙しさにかまけてカンファレンスがあまりできていません。一般的な組織ではどうしても対等な関係でなくヒエラルキーが強すぎて議論が成立しづらいのかも知れません。

以前勤めていた設計事務所でも月に1回、設計(意匠・構造・設備)や工事監理を含めた係長職以上三十数人が集まる会議がありました。会議の本来の目的は、個々のプロジェクトの進捗状況や問題点を議論するカンファレンスでしたが、実際は半日ぐらい社長の独演会でした。しかも毎回同じ話を聞かされていました。社長がヒートアップするとプロジェクト担当者に向かってペットボトルが飛ぶような会議でしたが、今になれば昔の同僚達との酒のつまみになる程度の思い出しかありません。

近年は、他の専門家と連携を取りながらする業務が増えてきています。

実際、弁護士から依頼や紹介による建物調査や建築トラブルに関してのオピニオン等も増えてきていいます。

現在は、ほとんどの業務で他の一人事務所や少人数事務所との連携が増えてきているのですが、それらの人達とカンファレンス(事例研究)を、定期的に開催していく必要があると強く思っているところです。

「ゴールデン カムイ」野田サトル

仕事に煮詰まってくると昔から漫画をよく読んだが、最近読み終えたのは「ゴールデン カムイ」第11巻まで一気に読み通した。仕事では、徹夜は出来ない年齢になったが、面白い漫画だと まだ徹夜が出来るようだ。

実によくアイヌ文化について書かれていると思う。猟、食事、言葉など アイヌ文化を紹介する一級の資料になるのではないだろうか。

大学の卒業設計の背景としてアイヌ文化や北方民族の文化、住居(チセ)について調べた事があった。

ゴールデンカムイの中でもアムール民族が北海道に流れてきてアイヌに成りすましていると描かれているところがあったが、北海道には環オホーツク文化圏のような広い枠組みでの文化的・経済的交流があったように思っていた。

卒業設計は「環オホーツク文化圏に位置する芸術家コロニー」という立原道造の卒業設計「軽井沢の芸術家コロニー」をパクった。

もう40年以上も前だ。

デザインは拙かったが、文化的背景が良く書かれていたせいかメダルを貰った。

ゴールデンカムイを読んで昔のことを思い出した。

ゴールデンカムイをアニメ化すると発表されたが、原作に忠実だと映倫R15指定かな。

ゴールデンカムイ

 

「小学8年生」第4号

娘が買ったけど読むかと言われたので貰って来た「小学8年生」。新感覚全学年対応雑誌とある。孫の為に買ったと言うが さすがに早いだろう まだ3歳だもの。

しかし この雑誌、大人が読んでも面白いのだ。

「大昔の日本大調査」という特集では、縄文遺跡全国マップ、縄文食の作り方、縄文時代の土偶と古墳時代のはにわが対比されている等盛りだくさん。読んで楽しい為になる本。

手作り土器セットとして粘土が付録でついていた。さて何を作ってみようか

株式会社 協立建築設計事務所 破産手続開始決定

今日は 午前中から衝撃のメールが飛び回った。

一般社団法人 日本建築士事務所協会連合会の会長・大内達史氏が代表取締役をされている株式会社 協立建築設計事務所が本日(平成29年10月25日午前10時)東京地方裁判所において破産手続き開始決定がなされ倒産したと言うニュース。

日事連会長の事務所が倒産するとは前代未聞。

知人が勤務しているが、以前から幾度なく給与が遅配になっていたと聞いていた。今日も給料日だったのに・・・。

かっては200人を超える設計事務所だったが近年は段々と小さくなり1/10以下の所員数になっていた。歴史がありマンション関係が得意な事務所。

累積した借財が多かったのだろうか、残務整理が大変だ。ホームページはすでに閉鎖されている。

破産管財人弁護士 梶谷総合法律事務所・岡正昌弁護士

台風一過

台風一過 久しぶりの青空が広がった東京

港区役所の前の公園

ベンチに座ってしばしの休憩

プリンスホテルと東京タワーを眺めるのが好きです

日比谷通りと港区役所前の道路との間のこの公園には

芝公園8号地という名前があるらしい

そういえば台風のよう衆議院選挙が終わりましたね。

自称「建築家」達のインフォームド・コンセントの欠如

インフォームド・コンセントとは「正しい情報を得た(伝えられた)上での合意」を意味する概念です。

特に、医療行為(投薬・手術・検査など)や治験などの対象者(患者や被験者)が、治療や臨床試験・治験の内容についてよく説明を受け十分理解した上で(英: informed)、対象者が自らの自由意志に基づいて医療従事者と方針において合意する(英: consent)ことです(単なる「同意」だけでなく、説明を受けた上で治療を拒否することもインフォームド・コンセントに含まれます)。

説明の内容としては、対象となる行為の名称・内容・期待されている結果のみではなく、代替治療、副作用や成功率、費用、予後までも含んだ正確な情報が与えられることが望まれています。また、患者・被験者側も納得するまで質問し、説明を求めなければならないとされています。

手術を経験した人ならわかるでしょうが、術前に医師から色々と説明を受け大量の書面に患者の署名が求められます。

医療行為の中では一般化しているように昨今は積極的にインフォームドコンセント(説明と同意)やアカウンタビリティ(説明義務)を果たすべきという意識が一般化してきており、建築士の世界も例外ではありません。

住宅業界などでは、仕事のフェーズ毎に建築主に説明し署名・押印が求めていますが、自称「建築家」達は、建築主への説明が不十分で建築主への説明をせず 又了解を得ず施工者に指示し工事をしてしまい、後にトラブルになっているという事を弁護士からよく聞きます。

デザイン志向の強い、自称「建築家」のインフォームドコンセントの欠如は、やがて社会的信用を無くし身を滅ぼします。

三浦半島

調査の下見に三浦半島に行ってきました。

 池袋から片道2時間近くかかり、結構遠いなぁ~と思いつつ

海風にあたりながら遠くをながめていると

こういうところで暮らすのも良いかなぁ~

鎌倉の家

日曜日、知人の設計事務所から新築住宅の内覧会の知らせが来ていたので鎌倉まで脚を運んできた。JR鎌倉駅に降り立ったのは実に何十年ぶりだろうか。菩提寺の本山がある関係で車では幾度か街中を素通りしているのだが、観光客で賑わう鎌倉駅周辺や若宮大路を歩くのが久しぶりだったせいか新鮮な感じを受けた。

知人のパートナーである奥様が設計を担当したという住宅は、鎌倉駅から私の脚で20分ほどの閑静な住宅街にあった。個人住宅なので写真のアップはこの階段吹抜け部分だけにするが、和紙クロスとしな合板と無垢の木による内部空間で、実に風通しの良い家だった。

設計を担当した奥様とは初対面だったが、聞けば40代とか、建築の素材を知り尽くし、その良さを引き出してている日本料理のような住宅に仕上がっている。華美な飾り付けはしていないが、丹念な下ごしらえの実に爽やかな住宅だ。

厨房廻りは造り付けで、女性建築家らしいというか、細部にまで気を配った使いやすい厨房に仕上がっていた。

【鎌倉の家】

設計監理 :   小野育代建築設計事務所  担当・小野育代

施工 :  堀井工務店

鶴岡八幡宮・源平池

鶴岡八幡宮

池袋の雹(ひょう)

7月18日午後に突然降ってきた雹(ひょう)

道路一面に砕氷を撒き散らかしたようなありさまに

西側の窓ガラスが割れるのではないかと思ったくらいです

西側の庭にあったトマトや薔薇の葉が落ちてしまい

 ほぼ全滅

毎日、水をやり丹念に育ててきたのに残念(涙)

農家の方は 被害にあわれ大変でしたでしょうね

こんなに雹が降ったのは記憶にありません。

おかげで 今夜は少し涼しいです。

近江の国

【写真は琵琶湖】

近江は大和に似ている

古代の日本の中心であったせいか

 どっしりとした気風が感じられる

「古事記」には「近淡海(ちかつあはうみ)」

「淡海(あはうみ)」と記されている

畿内に隣接し、これまでに三度天皇の住居(宮)が構えられている。

大津宮(大津京) – 天智天皇-弘文天皇
紫香楽宮 – 聖武天皇
(伝)保良宮 – 淳仁天皇、陪都として
古事記、日本書紀には志賀高穴穂宮の存在が記述されており、景行天皇、成務天皇、仲哀天皇が都したとされている。

 近江の国は、古くから経済や文化で力を持ち

中央に対して大きな影響力を持ってきた。

【写真は琵琶湖】

近江八幡は 観光客があまり多くない。

今や街の人達が「観光公害」と言っている京都や

他の観光地のような喧騒はない。

それだけに ゆつたりとした時間が味わえれる

数少ない場所である。

【写真は近江八幡の水郷】

機会があれば一人小舟を借り、終日水郷で漂ってみたいものだと思う

文月

今日から七月・文月

あっという間に、今年も半年が過ぎてしまいました

歳を重ねると

坂から滑り落ちるように時間が過ぎていくと申しますが

仕事に追われていると、余計スピードを実感します

梅雨がうっとうしい季節になりましたが

もう少し身体いたわりながら

出来るだけ長く仕事を続けていこうと思っています

【写真は、近江市八日市・招福楼本店】

水無月

春の薔薇もそろそろ終わりに近づき、紫陽花が開花し始めています。

赤い薔薇の花言葉は「情熱」。幾つになつても情熱は持っていたいです。

何だかあっというまに6月、水無月(みなづき)になってしまいました。

3月から省エネ尽くめの日々を送っていましたが、ようやく目途がついてきました。

外皮計算で積分を駆使した日々でした。

楕円形の建物で下部楕円形と上部楕円形で中心がずれた形態の外周長さ、屋根面積の算出をしました。他には弓形の建物で内側、棟、外側で三つの中心があり、しかも棟の高さが変化する形態の外周長さと屋根面積の算出。また雛壇状の建物で屋根面積の算出に苦労した建物など。小粒だけどピリッと辛いような建物が多く準備計算だけで四苦八苦していました。

月が変わり、初日から二日間の滋賀県出張です。

近江の初夏の便りをお届けできると思います。

なたねづゆ

【車窓から・飛鳥山の桜】

菜の花が咲く頃の3月から4月にかけての 降り続く小雨のことを菜種梅雨(なたねづゆ)と、いにしえから言うそうですが、それにしても今日は寒いですね。

このところ引きこもりで省エネ計算に取り掛かっています。

今年は花見も行けていません。

多分 ゴールデンウイークもずっと仕事になりそうです。

3月末から4月にかけてH28基準の省エネ計算ツール、入力シート等が変更になり、またエネルギー消費計算計算プログラム入力シートからモデル建物法入力支援ツールの入力シートを生成するコンバートツール等も発表され新規建物の計算に追われる中で変更箇所を勉強していました。

モデル建物法を推奨するのは、建築環境技術者・設備技術者が建築業界・審査機関に少ないからというのもありますね。

建築環境技術者というのは今後確立した領域としなければならず、その人たちが省エネ・CASBEE等を扱っていくのが望ましいと思います。

弊社は、省エネ計算は基本的に標準入力法ですがコンバートツールを使ってみて、標準入力法の場合とモデル建物法で、どの程度差異があるか興味深いです。

弊社は、立方体の建物の省エネ計算を依頼されることは少ないので、標準入力法で計算しておいて、BPI・BEIに余力がある場合はコンバートしてモデル建物法で省エネ適判に提出するというのが良いかなと思ってます。

省エネ適判の申請料が、どこも高額なので顧客の負担を減らすためにはコンバートする方が審査時間も短縮できるから良いのかなと思いますが、こちらの手間は少し増えますね。

これから何件か省エネ適判を提出しますが、審査機関の対応はどんなもんでしょうか。

4月 新年度

4月、新年度になりました。寒の戻りがありましたが桜はあちこちで咲き始めました。

4月1日から建築確認申請書式が新しくなります。そして非住宅2000㎡以上の建物の省エネ適合判定がいよいよ始まります。

登録建築物エネルギー消費性能判定機関(多くは民間の指定確認検査機関)が「建築物省エネ法判定業務規程」と「料金表」を発表し始めています。まだ準備中のところもあるようですが、来週中には各社出そろうでしよう。

各社とも建物用途、面積別、入力法の三つで料金を考えているようですね。

審査対象面積が2000㎡~5000㎡までは同価格で標準入力法・主要室入力法の場合はモデル建物法の概ね倍の価格というところが多いですね。

意外と高い料金設定になっているという印象を持ちました。

例えばA社は審査対象面積2000㎡から5000㎡で用途が老人ホームの場合、標準入力法・主要室入力法で250,000円(税別)、モデル建物法で150,000円(税別)となっています。B社は同条件で標準入力法・主要室入力法で300,000円(税別)、モデル建物法で150,000円(税別)となっています。

建築確認申請と併願の場合は減額したり、事業者別に特約を締結して実際は料金表より低価格で受注している指定確認検査機関が多いと聞きますから、実勢価格は公表価格と異なるでしようけど。

指定確認検査機関の受付窓口に、審査機関系列会社と思われる省エネ計算コンサル会社や省エネ計算サポート会社のチラシを置いて業務を誘導したり、計算は系列会社で行い審査は審査機関でワンストップというのは止めて欲しいものです。

相模原

3/28、書類提出の為に相模原市役所に行ってきました。市役所の前の桜の芽は、都心よりまだ固いように思えました。風は少し冷たかったですが陽射しは暖かく、何よりも空気が清浄で気持ちが良かったです。

相模原に降り立ったのは始めてです。

JR横浜線の車窓から見えた広大な敷地は、米軍の相模総合補給廠で平成26年に17haが日本に返還され、平成27年に35haが共同使用となったそうです。でも全体面積は196.7haと書かれていますから、返還されたのはほんの一部分なんですね。

これから相模原の北側部分がどう開発されていくのか興味深いところです。

相模原と言えばキャンプ座間の周辺は、歩いたりバスで基地の周辺を巡ったことがあります。

もう40年以上前の学生時代です。

そのころキャンプ座間の日本返還が浮上し、「設計第5」という教科でキャンプ座間の跡地計画が課題になりました。履修者が自由にグループをつくり計画を作成しました。

私が属したグループのテーマは、キャンプ座間は「野外環境教育の場」にするという提案内容で、色々と調査し計画を作成の後にプレゼンし「A」評価を貰いました。友人達のグループは「スーパー農場」だったような記憶があり、同じく「A」評価を貰っていましたが、「都市農業の再生」というテーマはとても良かったと思っていました。

戦後70年が過ぎても米国に従属し、米国の顔色を窺いながらの政治・経済から脱せれない。なんともなんとも・・・

建築士事務所登録数は減少の一途

先日届いた日事連(一般社団法人・日本建築士事務所協会連合会)の2017・2月を読んでいたら、国土交通省から発表された建築士・建築士事務所の登録数が掲載されていました。

平成28年度上半期末一級建築士の登録数は、363,530人という総数のみ公表されています。一級建築士は年々総数は増えていくのですが、現在65歳以上で概ね15万台の登録番号ですから、現役の実数は20万人程度であまり変化はないのかもしれません。都道府県別、年齢別の登録状況が発表されれば、もっと詳しく動向がわかるのですが。

一方、一級建築士事務所の登録数は、平成28年度上半期末で個人・法人合計で78,334事務所で、平成27年度上半期の79,062事務所から728事務所の減少と記載されています。

建築士事務所の登録数は平成12年度をピークに減少の一途をたどっています。

この傾向をどう考えるかというのは諸論あるのですが、建築経済が縮小している。独立開業が難しくなっている・・・・というところが一般的でしょうか。

日事連加盟数が14,861事務所で、全登録事務所の14.1%しか加入していない。東京は加入率10.1%だそうです。

他の「士」業とは異なり任意加入だからか、あるいは存在意義が低いのか。

そう言えば建築士事務所協会に入ってから営業電話とカタログ、郵便物が多くなった。名簿が独り歩きするのは困ったものです。

工学院大学校友会・新春の集い2017

【写真は、鏡開き】

1/8(日)は、工学院大学校友会の「新春の集い2017」に参加してきました。昨年は所用で参加できなかったのですが、今年は大学に用事があったので参加しました。

相変わらずの老年パワーには たじたじとなりますが、新宿校舎に来ると学生時代の事、研究室の事、色々な思い出がよみがえってくるので、たまには来てみるのもいいものです。

先生が亡くなってしまうと どうしても大学とは縁遠くなりますね。

【写真は、校友会役員紹介】