群馬県立舘林美術館 -1

 マルセル・プルーストの「失われた時を求めて」のように、紅茶に浸したマドレーヌの味から不意に蘇る幼い時の記憶。そんな記憶の断片を呼び起こす装置は、人により異なるが、私の場合は多くが本だ。

「風景の中の階段-高橋靗一の建築」もその一つだった。

 もう四半世紀も前に出版された本だ。その頃は、まだ設計を生業にしていて結構真面目に建築に取り組んでいたのだが、何を作ったらいいかわからなくなった時期があった。ようするにスランプ状態に陥っていたのだが、ひたすら本を読むことに逃げ込んでいた。そんな時に、この本を読んで救われたというか、力を貰った記憶が蘇ってきた。

 当時、建築雑誌では第一工房・高橋靗一さんの作品を眺めていたが、実作品は見たことがなかった。

「風景の中の階段-高橋靗一の建築」が出版されたのは1996年で、「群馬県立舘林美術館」が開館したのは2001年(平成13年)なので、この本には収録されていない。そういえば群馬県立舘林美術館は、見に行ったことあるなと思い出した。

2008年のことだった。

以下掲載する写真は、全て2008年11月23日に撮影したもの。

【配置図は、群馬県立舘林美術館HPより】

北浦和公園 -1

JR北浦和駅から歩いてすぐに北浦和公園はあります。埼玉県立近代美術館もこの公園の中です。

駅近なのは良いのですが、駐車場が無いのがちょっと不便です。

旧制浦和高校の跡地で、その後埼玉大学となり、昭和46年に埼玉大学が移転した後、昭和48年から整備を始め昭和49年(1974年)に開設されたそうです。さすがに46年経過すると樹々の緑が多い公園になるんだなぁ~と感心しました。

噴水の中に、サックスのオブジェ

フェルナンド・ボテロ「横たわる人物」

北浦和は、ちょっと知的な感じを醸し出している街で、埼玉では好きになりそうな街です。

埼玉県立近代美術館 -3

埼玉県立近代美術館は「椅子の美術館」としても有名で、自由に座れるグッドデザインの椅子も数多く紹介されています。現在は新型コロナウイルス感染防止対策として、座ることができませんが、そのかわり企画展は無料でした。

写真は、マルセル・ブロイヤーの「ワシリー・チェアー」。100年前のデザインとは思えませんね。椅子に使われている皮は随分と擦り減り、傷だらけでしたが、まあ老人の皺のようなものだと思えば良いのかと。

色々な椅子が展示されいて楽しめます。

埼玉県立近代美術館は、JR北浦和駅から徒歩数分で、とてもアクセスが良い美術館です。北浦和は、小さな個性的な店が点在しているので、散歩していて発見があり、とても楽しいです。

そのひとつが珈琲専門店の「越」です。自家焙煎の珈琲が多種楽しめます。中山道(国道17号線)沿いにあります。こじんまりとした店ですが内装はクラッシックで重厚さがあります。

黒い食パンのサンドイッチ。物珍しさで持ち帰りを買って食べてみましたが、意外と美味しかつた。

埼玉県立近代美術館 -1

雨が上がった土曜日、北浦和の埼玉県立近代美術館に行ってみた。かの黒川紀章さんの設計。1982年(昭和57年)開館だから、もう40年近くなるんだなぁ~と感慨深かった。

コンクリートのフレームとフレームの間から入ってみたくなる。

手を消毒し、入館証に記入し、検温され、当然ながらマスクをしていないと入ることはできない。

2階の企画展示室からみたアプローチ部分

内側からみたフレームの隙間

道の駅・みのりの郷東金

千葉県東金市の道の駅・みのりの郷東金に寄ってみた。

国道126号線に沿って建てられていて駐車場が184台停められる大きな道の駅。国道126号線はかなりの交通量で、ロードサイド型店舗もひととおり出店している。

道の駅の直売所は商品が充実、レストランは別棟、そして「植木のまち東金」らしい緑花木市場がすごい。盆栽がかなり充実しているように見えた。植木を求めて遠くから客がくるというのがうなずける。聞くところによると植木類は、東京で買う価格の半額とか。

直売所は、木造平屋建て、梁はトラスになっているようだ。

別棟のレストラン

メロンシャーベットの上にメロンシロップがかかっている地産地消のジェラードが美味しかった。季節によってトマトや苺のジェラードが提供されるとか。

道の駅・オライはすぬま

千葉県山武市の道の駅・オライはすぬまに寄る。

「オライ」とは「私の家」の意味

定食を食べた。ミニイワシ丼とミニ幸福丼(鰯のすり身をほぐして煮ている)と言う事だったが、御飯の量が「ミニ」ではなく 普通に多かった。

なめろうも食べてみた。

海に近い道の駅なので、海の幸が前面に出ていた。

道の駅 多古・あじさい館-1 

雨の金曜日、成田市から多古町へ足を運びました。

結構モダンな建物です。

主に地元産の農産物を販売している店舗

多古米をブランド米として打ち出していました。

米を生かした関連商品も目立ちました。

飲食店の内部・あじさい御膳という豚生姜焼き定食でランチ

IKE・SUNPARK

東池袋・造幣局跡地「IKE・SUN PARK」

2020年7月にオープンしたこの公園は防災公園としての機能も持つ。中央はヘリポート機能も想定され、一時避難場所、救援物資集積拠点として考えられている。

子供達が伸び伸びと遊んでいる風景を見ているのは楽しい。

背景は左側が東池袋再開発ビル群。右側にサンシャインシティ。

「コト・ポート」という屋台のような小さな店舗。

4店舗がオープンしていた。

11月にはカフェもオープン。

南池袋公園に続いて「公園が街を変える」起爆剤となるか。

としまキッズPARK

26日にオープンした「としまキッズパーク」を見てきた。

サンシャインシティの南側 造幣局跡地の一画に開設された。

午前中、天気は曇っていたが小さな子供連れの家族が続々と来ていた。

利用者は主に小学校低学年までの児童や未就学児、その保護者を想定しているようだ。

豊島区内の保育園・幼稚園には園庭のあるところが少ないし、子供達が伸び伸びと遊べる空間も少ないのでこうした施設は歓迎したい。ただし4年間の限定であるのが残念。

それ以降は、場所を借りているURに返却するとのこと。

さいたま新都心 -3

ラフレさいたまの外壁の一部。木目浮造りコンクリート打ち放しのテクスチュアがきれい。近くによって見てみたら、どうやらプレキャストコンクリート(PC)のようだ。

昔、流行ったんだよね このテクスチュア。手間もかかったし工事費も高かった。しかし断然存在感があった。ひとつひとつは 多少ゴツゴツして目違いがあったりして全ての木目が一様ではなかった。そりゃそうだ一枚一枚自然木を型枠に使っていたのだから。

ラフレさいたまの、この表現は工業製品なんだな。遠目では「まさか窯業系サイディング?」にしか見えなかった。

論語の「同」とは皆が同じ事をすること(小人)。「和」とは一人一人が違うことをしながら調和をすること(君子)という言葉を思い出した。今は多くが「同」で「和」とは異なる。

さいたま新都心 -2

さいたま新都心・けやき広場

欅が結構な高木に育っていて、セミの鳴き声が響き渡る。並木道の向こうは、さいたまスーパーアリーナ

だいぶ以前にラルクのコンサートでスーパーアリーナに来たことがあったけど、人人人で周辺施設の記憶はほとんど残っていなかった。イベントがない今、周辺の人達には憩いの場になっている。

浦和税務署のあたりから眺めたスーパーアリーナ。塔状の建物がJRさいたま新都心ビル。右の直方体が明治安田生命さいたま新都心ビル。

夜のけやき広場

スーパーアリーナの屋根が青い照明に照らされてロマンチックな情景に変化する

さいたま新都心 -1

年に数えるぐらいしか訪れることが無かった、さいたま新都心。ゆっくりと歩いてみたこともなかったが、歩いてみると色々な発見がある。写真は合同庁舎2号館とホテルブリランテ武蔵野との間の人工的な庭。せせらぎ通りからの写真

蚊に刺されそうなので あまり近くには行かなかったが、結構作りこんでいる。

左が合同庁舎検査棟、右にラフレさいたま。中央の円形古墳状のものは、一応「せせらぎの丘」という名前があるらしい。

さいたま新都市。いま振り返ってみると、大規模な再開発だったと言う事を再確認できる。新都心駅から北与野駅までペデストリアンデッキで繋がれているし、ほとんどの周辺施設にも地上に降りなくても行ける。

業務施設が集積しているので土日は人はまばら。ウォーキングやジョギングをしている人達が目立つ。

千葉県成田土木事務所

とうとう梅雨が明けないまま8月になった。提出していた建築確認申請が30日に決済されたと連絡があったので31日、成田土木事務所に受領しに行ってきた。

鉄骨造2階建て延べ1500㎡の建物の用途変更確認申請。検査済み証が無い建物だったので建築確認申請の付随資料として各種調査図書を添付して一体的に審査してもらった。5月29日に芝山町に確認申請を提出し7月30日に決済なので、審査期間2ヶ月。検査済証の無い建物の審査期間としては短い方。

「建築基準法第6条第7項の規定による適合するかどうか決定することができない旨の通知書」は2回送られてきた。あと任意の補正指摘が1回。審査担当者とは結構激しいやり取りもあったけど最後はとってもフレンドリーな感じになったかな。工事監理は地元の建設会社の人が担当することになったので、しばらくは成田土木事務所とはお別れなので写真を一枚。なんてことはない建物なのだが、後から写真を見ると色々なことがフィードバックしてくる。

空の駅・風和里しばやま

7/28、この日も成田。空の駅・風和里しばやまに寄ってみた。農産物等直売所とレストランが併設されている。隣接地にバーベキューコーナーもあるとの事

成田空港への着陸便がまじかでみられる。成田の仕事をして始めて知ったのだが、このエリアは「特定空港周辺航空機騒音対策特別処置法」(昭和53年法律第26号・最終改正平成23年8月30日法律第106号)に基づく「航空機騒音障害防止特別区域」。れっきとした都市計画法上の地域・地区のひとつ

学校教育法にに規定する学校、医療法に規定する病院、住宅、その他これらに類する建築物で施行令で定めるもの(児童福祉施設、特別養護老人ホーム等)は建築できない。

特別区域周辺の「航空機騒音防止地区」は、これらの建築物は防音上有効な構造としなければならない。

この一体は、今まで関わらなかった法律の規制下にある地域なのだ。

洋菓子のヒロタ 千葉ファクトリー

7/18 いつまでも終わらない梅雨雨の中、成田に打合せに行った。成田通いも慣れてきて車で片道2時間の移動も苦にならなくなってきた。帰りに、以前見つけていた洋菓子のヒロタ 千葉ファクトリーの売店に寄ってみた(写真は晴れている時の写真)。仕事のついでの楽しみを見つけると遠方の打合せは喜びに変わる。

買って見たのは、ミルフィーユのようなシュークリーム。名前はキャベツ畑。ここのファクトリーでしか売ってない商品と聞いた。ヒロタらしくあっさりとし甘さだがシュー皮が何層も重なり食感が良い。糖質制限をしているので沢山は食べられないが、とても美味しかった。

洋菓子のヒロタ 千葉ファクトリーは ここに出来て45年になると言う。幹線道路から入ったまったく目立たないところにある工場だが、地域の宝が埋もれているように思った。

伊香保神社

伊香保温泉石段街の最上位にある伊香保神社

狛犬

石段街を見下ろす

歳を取ってみると この石段を登ってくるのは ちときつい。

伊香保神社まで 残り100段ぐらいのところから石段を上がり始めたのだが、一番下から365段の石段を登るとなると身体が悲鳴をあげて情緒的な気分を弾き飛ばすだろう。写真を見る分には風情があるし、若い時ならこの石段街の店を覗きながら歩くのは楽しいだろうが。

本殿

伊香保。

その地名は榛名山群のうちでも、水沢観音のある浅間山(水沢山)の古名「厳つ峰」(いかつほ)、「雷の峰」(いかつちのほ)に由来するといわれ、もとはこの水沢山を信仰の対象としていたと伝わっています。

伊香保神社が現在の伊香保温泉の源泉近くに移ったのは平安時代以降で、温泉の守護神として崇められるようになったと書かれています。