てら小屋チーム・第23回WEB打合せ

計画中、設計中のプロジェクトについて進捗状況を共有した。

9月中旬に実施した敷地面積 約57,000㎡、延床面積 約39,000㎡、総棟数 約37棟の既存の生産施設(工場)の建築関連法調査業務の現地詳細調査。

写真等の整理担当者を決めて作業を進めている。何しろドローンMP4画像150GB、一般動画MP4-30GB、写真(画像)は、総計で1万枚を有に超える。その他に棟毎の確認申請図書の整理、図面の整理があり膨大な事務量になっている。

また、新しいプロジェクトの工程表を示し、設備、電気他の意見を聞いた。

毎年重点テーマがあって2024年は「継承」で、次世代の20代~45歳の若手のプロジェクトへの参加で少しずつ成果があがりつつある。また子育てにけりがついてきた女性陣の参加も喜ばしい。

2025年のテーマは「空き家活用」なのだが、これはまだ始まったばかり。故郷や好きな「疎空間」をこのまま消滅させてはいけない。まずは行動。

AERA 25.9.29

アエラ最新号を妻が買ってきてくれた

表紙が矢沢永吉の写真だったからと

実はファン。

矢沢永吉の音楽を聴きながら仕事をするとノル。

今年8月にリリースした「真実」は美しいメロディーのバラード

尊敬できる諸先輩がいるから、後ろ姿を見て頑張れる

巻頭特集「インバウンドの光と影」も興味深い記事だった。

ちょうど台東区でのプロジェクトが進んでいるので

関心深く読んだ

インバウンドによる地価の上昇はバブル的

台東区では民泊が2年前には510軒だったのが、

2025年8月29日時点で1236軒

いまや浅草は、外人ばかりで汚い街になっている

観光産業が地域住民の迷惑や不利益の上に成り立つ産業でよいのか

AIに聞く?

 とある建物で雨水の浸水が、補修しても補修しても止まらず1年ぐらい経過しているというトラブルの現場を建築主からの依頼で見に行ってきた。

 何度防水をしたり、コーキングをしたりしても雨が降ると浸水する。建築主は、何度も繰り返される設計監理者と工事施工会社のやりとりでプッツン気味。補修方法について工事施工会社は、設計監理者の指示待ちみたいな状態になっているような現状らしい。

 第三者的に見て、この案件の場合は設計ミスであり、図面に記載ある防水方法を最初からしていなかったから工事監理ミスであり、施工ミスだと思う。

 建築主が設計監理者に、今後どうするのかと問い詰めたところ「AIに相談して決めます」と答えたらしい。

 そうか今どきの若い設計者はわからないことはAIに聞くのか。笑ってしまった。私なら何人もの防水の専門家や現場経験の豊富な施工者に聞くけどなと思った。

 そもそもAIは正しいのか。専門家に聞いてみた。

1、 最新情報は反映されてないことがある

  • モデルの学習は、ある時点までのデータでストップしている
  • Web検索や外部接続がない場合は「古いままの情報」が返ってくることも

2、 曖昧な質問には「それっぽく埋める」ことがある

  • 正解がわからないとき、それっぽい文を生成してしまう
    → これを「幻覚(hallucination)」と呼ぶとか

3、 専門性の高い領域では、「断言」が危ないときもある

医療、法律、金融などでは、出典がないまま答えてしまうと誤情報になることもある

高精度ではあるが、決して正解ではないとか。

AIより人を信じようよ。

生産施設の第一回現地詳細調査終了

敷地面積 約57,000㎡、延床面積 約39,000㎡、総棟数 約37棟の既存の生産施設(工場)の建築関連法調査業務の現地詳細調査を実施した。

 2日間にわたる現地詳細調査は、机上調査、外部、ドローン、内部3エリアの2人ずつ6チームに分かれて無事終了。総勢14名の調査チームで20代から70歳代までと幅広い年齢層になった。

 始めて調査に参加した人から「参加されている皆さんのこころざしの高さやパワフルさに終始圧倒されっぱなしでしたが、勉強させられることが多い中、とても楽しく仕事ができて大変良い経験になりました。良いご縁に恵まれて感謝しております。」とメールがきていた。

 皆で会食し、ひとつホテルに泊まり交流することで、単に調査に参加するだけではわからない一人一人の個性がわかる。最近は会食とか多世代交流が減っているので、やっぱりこういう試みは大事だなと思う。

 若い人たち(20代、30代)が今回は4名と3割近くになったせいもあるが、40代以上の人達は、若い人たちに何らかの刺激を受けたみたいで、初心に返ってパワーがわいてくるみたいです。

 学歴や職歴・経験値や年齢ではない。それぞれが持っている「志」の高さを応援したいと思う。

 外部調査に20代、30代を重点的に配置したせいで、外部調査は1日目で終了。2日目には内部調査チームに各1人ずつ増員できた。

 これから膨大な写真、動画、ドローン映像、図面、書類との格闘が始まる。

 ざっくり調査内容を確認していたところ、クライアントに中間報告をする前後に補充調査は必要だなと思った。

 

清須城

愛知県清須市で打合せの後

以前から見てみたかった清須城に寄ってもらった

かわいらしい城だった

かっての織田信長の居城であり、清須会議が開かれた城

実際 訪れてみると小牧も清州も

 今でも交通の要所であることがわかる

名古屋市内のホテルにチェックインし

翌日からの調査の為に集まった人達との会食に向かった

都内、高層マンションの建設に反対する訴訟チームに参加

 東京都特別区内に計画されている高層マンションの建設に反対する近接住民の依頼で訴訟チームに参加することになった。今日は地域住民・近接マンション管理組合、代理人弁護士との初顔合わせだった。

 方向性を確認し共有し、今後のスケジュールを決めた

 今回の業務では、計画されている建物と近接建物のCGを作成し様々な考察、論証を構築したいと考えている。

 2025年9月業務着手。いつ業務が完了するかは未定。

線状降水帯

9月5日、打ち合わせの為に名古屋に向かう

打合せの時間に間に合うように東京駅から東海道新幹線に乗車

品川で一時停車し、その後静岡県掛川市あたりで停車。

車窓からは視界が全くない豪雨

結局、名古屋に着いたのは午後4時近くで、正式には3時間45分の遅延

午後1時からの打合せは、先方に連絡してキャンセルしていただいたが

夕方から別の打合せがあったので遅い昼食を摂って移動

実は、今年8月にも北陸新幹線で富山に向かう途中、

線状降水帯の影響で5時間遅延

今年は電車遅延の当たり年だ

東京都内 建築基準法適合状況調査+用途変更業務に着手

 都内特別区のRC6階建て、延床面積約700㎡の事務所をホテルに用途変更する業務に着手した。検査済証が無いため建築基準法適合状況調査を行ったうえで用途変更確認申請を提出する。

 建築主は、当初共同住宅に用途変更して民泊にする予定だったが、「集合住宅の建築及び管理に関する条例」の制約があるために、ホテルに用途変更し旅館業法の届出をすることになった。

 2025年9月業務着手、2026年3月用途変更確認済証交付を目指している。

「宮脇壇の住宅設計テキスト」宮脇壇建築研究室

書棚を整理していたら懐かしい本が出てきた。

「宮脇壇の住宅設計テキスト」

もう30年前の本。

そういえば宮脇壇さんが亡くなって30年近くなるんだなぁ~

 社会人になりたての頃、法政大学・宮脇研究室出身の先輩がいて、斜め向かいの席から、時々声をかけてくれた。「建築家はどうあるべきか」「建築の表現」について、よく教えてもらった記憶が蘇った。その先輩は若くして亡くなったのだが、導いてくれた先輩の一人だ。

 さて、当時住宅設計の第一人者であった宮脇檀(みやわきまゆみ)と研究室が、20年の設計の軌跡をまとめた本である。「住宅設計は、いかに進めるべきか?」「いま住宅に何が求められているか?」住まいの考え方、手法、技術、ディテールのすべてを公開している。

今読み返しても住宅・住まいの様々な提案を通して語られる内容は、時代を超えた力を持っている。

久しぶりに住宅の設計がしたくなった。

生産施設の建築関連法調査員打合せ

 敷地面積 約57,000㎡、延床面積 約39,000㎡、総棟数 約37棟の既存の生産施設(工場)の建築関連法調査業務の調査参加者とのweb打合せを行った。

 2週間後に迫った2日間の現地詳細調査は、机上調査、外部、ドローン、内部3エリアの2人ずつ6チームに分かれるので、調査の目的、写真撮影の注意点、熱中症対策等、多岐にわたる説明と質疑が行われた。今回は首都圏と中部圏の合体調査なので、お互いに初顔合わせの人もいた。

 各建物の調査ルートと随行するクライアント側担当者の割り振りが送られてきたので、その説明をした。当初同一建物を1日目は、写真撮影+既存図面と現況の相違点。2日目は実測等に充てる予定だったが、2日分の調査内容を1日で行い、順次別建物に移動する方法に変更した。

 また外部調査に一人増員することにした。

 

「『風の谷』という希望・残すに値する未来をつくる」安宅和人著

 今年、2025年7月に出版された安宅和人さんの著書「『風の谷』という希望・残すに値する未来をつくる」をずっと読んでいました。

 7年にわたる検討を重ねたうえで書き下ろしたという1000頁を超える大作で、何度か読み返しているので、いまだ机の上にある本です。

 本書で語られる「風の谷」とは、自然豊かな疎な空間を、都市に頼らずとも人が住み続けられる「もう一つの未来」として再構築する構想の呼び名です。都市を否定するものではなく、都市と自然、両方を生かす空間デザインの試みとして提案されます。

 もともとは、宮崎駿監督による映画「風の谷のナウシカ」に描かれる心の原風景のような集落です。ナウシカの世界では、大半の土地が人間にとって有毒な「腐海」に覆われ、風の谷はその風上にあって常に新鮮な風が吹き込むため、わずかに人が住める場所として描かれています。

 日本には恐らく1000以上ある「風の谷」をつくるポテンシャルを持っている「疎空間」があると考えられますが、疎空間を再構築するためのロングスパンの構想が描かれています。