私の学生時代、この建物は廃墟でした。
2002年6月、長い眠りから覚め、よみがえったのです。
礼法の宗家で有名な小笠原家第30代当主、小笠原長幹伯爵(旧小倉藩主)の本邸です。設計は、戦前最大の建築事務所と言われている曾根中條建 築事務所(明治41年~昭和12年)。昭和2年に竣工しました。
2階VIPルーム
2階個室
2階個室
階段
1階ギャラリー・サロン
建築法務/ 建築ストック再生・活用 /長寿命化/ 環境建築 / 建築設計監理 / ㈱寺田建築事務所・一級建築士事務所
上高地バスターミナルの一画にある上高地インフォメーションセンター
神の郷、神河内と呼ばれ聖域だった上高地
20代前半に後立山連峰の縦走以来、槍、穂高へ足を運ぶうえで上高地を訪れてきた
思い出深いところです。
自然は神秘的までに美しく、清らかな梓川、気高き山々、清浄な空気
何度来ても魅力的な世界が広がっています。
そんな聖域も、外国人観光客に満ち溢れていた。
まあ、バスターミナルと河童橋周辺に限定されてはいるが
春の陽ざしがある半面、雪雲に半身覆われ細かな霰が降るといった不思議な天気
内部は、木材で覆われた空間です。
この上高地インフォメーションセンターは、上高地に関する様々な情報を提供している公共施設。環境省自然保護管事務所があり、繁忙期には上高地臨時警備派出所、登山相談所が開設される。入山届を提出するのもここ
高山の老舗料亭・洲さき
高山陣屋から宮川にかかる中橋を渡ると岐阜県・最古の料亭・洲さきがあります。寛政6年(1794年)創業、建物は高山市有形文化財です。
司馬遼太郎の「街道をゆく」(飛騨紀行)に、洲さきを取り上げた章があり、飛騨美学の結晶が込められていると称えられています。
洲さきのために高山に行く価値があると断言する人さえいます。
たぶん大人になつてしか感受できない空間・料理・おもてなしが、ここには凝縮されています。
入口
暖簾を潜ると寛成当時のままの玄関、土間を抜けると右手に囲炉裏があります。
飛騨らしい造りで趣があります。
室町時代に始まる本膳料理という日本料理の一つの型式・作法を今に伝える店です。
洲さきの宋和流本膳料理は、茶の湯の心をふまえた料理で、第二代高山藩主・金森可重の長男、茶道宋和流始祖である金森宋和が好んだ本膳の形と味を整えたものとあり、現在は、本来30品ある料理を11品に絞り込んだ宋和流本膳崩を提供しています。献立は毎月変わるそうです。
京都の華美な日本料理とは異なる日本料理が継承・進化されているようです。
高山恐るべし。