地方巡業の旅 -1

既存建物調査の為に全国各地を訪れているが、

「建築探訪」という記事にはしなかった

ショートバージョンを書くことにした。

題して「地方巡業の旅」

最初は埼玉県熊谷市。

全国一暑い都市として有名なので、警戒していたのだが、

幸いにも訪れた日は曇り。

しかし猛烈に汗をかいた。

今までで一番ぐらい着ているものがビショビショになった。

ということで、調査現場から熊谷駅に向かう途中で

「ハレニレの湯」で日帰り入浴

風呂に入り着替えてさっぱりしたが、

中々モダンで色々な趣向が仕掛けてあって

スーパー銭湯も進化しているのを知った。

スーパー銭湯と漫画喫茶をミックスしたような業態

恐らく入浴施設だけでなく

リラクゼーション施設として定義付けをしたのかと

家族連れとか、友達同士とかがゆっくりできる場になっている。

ボルダリングもあったし、漫画が沢山置いてあった。

実際 平日の昼間なのに若い家族連れ、友達同士、学生さんなど客層が若い。

奥は飲食スペース

桃のかき氷を食べて、身体を冷やした。

【熊谷市・「埼玉県熊谷市の暑さ対策の取組2005-2021」より】

ところで 何故こんなにも熊谷は暑いのだろうか。調べてみると下記の事が熊谷市のホームページに書いてあった。

「熊谷市がなぜ暑いのか、熊谷地方気象台の見解によると、その理由は2つ考えられています。一つが、都心のヒートアイランド現象により温められた空気が、南寄りの風に乗って運ばれてくるため。もう一つは、上空を吹いている北西風が山を越えて吹き降ろしてくる際に圧縮されて温度が上がるフェーン現象が発生し、温度の上がった空気が流れ込むためです。つまり、フェーン現象と、東京都心から流れるヒートアイランドの空気が重なる「交差点」が、この熊谷だといわれているのです。」

調査建物の屋上は、煤のようなものが防水層の上、一面に付着していた。こんなに黒い屋上を見たのは初めてで、その時は、なんでこんなに黒いのかわからなかったが もしかしたら都内の排気ガス等の煤がここまで運ばれているのかもと思った。

源光庵

京都北区にある曹洞宗の寺院・源光庵

ここは「悟りの窓」「迷いの窓」というのが有名なお寺です

また伏見城遺構の血天井というのも有名で、慶⻑5年7⽉(1600年)徳川家康の忠⾂・⿃ 居彦右衛⾨元忠⼀党1800⼈が⽯⽥三成の軍 勢と交戦し討死、残る380余⼈が⾃刃して相 果てたときの恨跡が天井板に使われています。

左が「悟りの窓」右が「迷いの窓」

まあこんなものかと

夢みなとタワー -2

内部

隣にある境港さかなセンターも随分と大きな建物だつた。

2020年4月に完成したクルーズ船の寄港ターミナルである境夢みなとターミナルも完成した頃コロナだから不運といえば不運。これらの「夢の跡」の後始末は大変だろうな

大山の山脈

弓ヶ浜海岸か皆生海岸

夢みなとタワー -1

境港から米子に車で向かう途中「夢みなとタワー」に寄った

米子に午前中に戻らないとならなかったので駆け足で観た

この後ろのタワーは、1997年(平成9年)夏を中心に開催された「山陰・夢みなと博覧会」のシンボルタワーとして建設された。全面ガラス張りの外観は、「白い骨組みが複雑な模様を描き、同県日南町産のスギ集成材を多用。展望室は、日本海対岸諸国に向かう「交流の船」をイメージし、360度のパノラマ風景が楽しめる」とあるが料金がかかるのと時間がなかったので入らなかった。

この夢みなとタワーの構造的特徴は、テンセグリティ構造を用いている点にある。 テンセグリティ構造とは、『引張りに強い部材と圧縮に強い部材を力学的に組み合わせる構造』で、今から思えば建設費に相当余裕がないと躊躇するかな。こんなに建築費をかけられたんだなと思う。

設計は木島安史さんと相田武文さんが設立した (株)計画・環境建築。

この頃の作品は、まだ木島さんのDNAが色濃く出ている

美保神社 -2

参拝をした後、神主さん達が身支度をしているので聞いてみると

毎朝8時30分から朝御饌祭(あさみけさい)が行われ拝観できると聞き待つ

参進

朝御饌祭(あさみけさい)は、参 進/献 饌/大祓詞奏上/祝詞奏上/神楽/境内末社巡拝/退 下という順番で行われ、拝殿に上がり近くで拝観することができた。

神楽は日によって「巫女舞」の場合と、太鼓・笛のみの場合があるとのことで、この日は幸いにも巫女舞を観れた。

退下

尚、午後3時30分からは夕御饌祭(ゆうみけさい)が執り行われる

左は収蔵庫

美保神社 -1

朝早く境港から海沿いに車を走らせ「美保神社」にお参り

どの神社も維持するためにはお金が必要なのです

ご祭神・(美保神社サイトより)

三穂津姫命三穂津姫命
五穀豊穣・夫婦和合・安産・子孫繁栄・歌舞音曲(音楽)
高天原の高皇産霊命の御姫神で、大国主神の御后神。高天原から稲穂を持ってお降りになり、人々に食糧として配り広められた神様で「五穀豊穣、夫婦和合、安産、子孫繁栄、歌舞音曲(音楽)」の守護神として篤く信仰されています。また、美保という地名はこの神の御名に縁があると伝えられています。
■事代主神(えびす様)事代主神(えびす様)
海上安全・大漁満足・商売繁盛・学業・歌舞音曲(音楽)
大国主神の第一の御子神。鯛を手にする福徳円満の神えびす様として世に知られ、「海上安全、大漁満足、商売繁昌、歌舞音曲(音楽)、学業」の守護神として篤く信仰されています。また、出雲神話・国譲りの段において御父神・大国主神より大変重要な判断を委ねられた尊い神様です。

拝殿

「昭和3年、建築学者伊東忠太の設計監督により造営されました。檜造りで、屋根は杉板を敷きつめた柿葺き(こけらぶき)です。船庫を模した独特な造りで壁がなく、梁がむき出しの上、天井がないのが特徴です。この構造に加え周囲が山に囲まれている為、優れた音響効果をもたらしています。」(美保神社サイトより)

水木しげる記念館・水木しげるロード -2

天然温泉 境港 夕凪の湯 御宿 野乃

知人の薦めで泊まってみた

ホテルの新しい業態だと思った

ホテルの部屋から見た境港

隠岐汽船 境港フェリーターミナル

境港駅

全体的な印象として水木しげるさんの持つポンテンシャルを、

もっと引き出せるのではないかと感じた。

水木しげる記念館・水木しげるロード -1

鳥取県境港市の水木しげる記念館と水木しげるロード

水木しげる記念館は閉館の5時に近く 駆け足で館内を見て回った

今年は水木しげる生誕100年という事

土曜日の夕方だったが街の中には観光客と思われる

家族連れや若い人達が多かった

妻は10年程間に境港市に来たことがあり、その頃より随分と店も増え

パワーアップしたという。

水木ロードの妖怪ブロンズ像は今や177体もあるとか

境港市は水木しげる一色という雰囲気

松江市街

実に45年振りに島根県の松江市街に寄った

京橋

学生時代に松江城と小泉八雲の住まいと、このあたりを歩いた記憶がある

京橋川端の珈琲館京店

堀川めぐりの乗船場

京橋とカラコロ館

カラコロ広場

松江市街で時間がとれたのは、小一時間

遠目に島根県立美術館

2022年6月1日リニューアルオープンだったが、

松江を訪れたのは、数日前だったので行くことはできなかった

千鳥南公園から宍道湖と松江市街を遠望

植田正治写真美術館 -6

植田正治写真美術館(うえだしょうじしゃしんびじゅつかん)は、鳥取県西伯郡伯耆町にある写真家植田正治の個人美術館である。1995年9月23日に開館した

本人から寄贈された12,000点の作品を収蔵、常設展示し、植田の芸術とプロフィールを紹介している。

植田さんの写真は、写真という表現方法を借りているが一カット一カットが完成されたデザインという印象が強い。

美術館は植田の故郷鳥取県境港市近くの伯耆町に立地し、建物のスリット状の隙間から伯耆富士の形状の大山と水面に写る「逆さ大山」を望むことができるように設計されている。以前はのどかな田園地帯が広がっていたが、隣接地に工場も建設されていて、今後美術館の環境が守られていくことを切に願う。

あわくら会館 -5

建物の中央にあるあわくらホール。

西粟倉村議会議場も兼ねていると聞く

ウェーブ型重ね透かし梁構造

百森ひろば

「あわくら会館」は、森林経営、素材生産、木材流通や木製品・木製家具デザインなど、地域の川上から川下までの事業者が協働することにより建てられた木造庁舎及び多目的交流施設で、工期の分割や木材供給スケジュールに合わせた工程の設定等の工夫により、建物に使用する木材の村産材率97%を実現しているとの事。

地域の木造活用の為に材料寸法の制約も多かったようだが120×240という寸法を上手に利用していていた。

健全な森林経営の推進を目指す「百年の森林構想」に基づく計画的な設計プロセスと美しいデザインを実現している。

「あわくら会館」(岡山県英田郡西粟倉村)は、施主が西粟倉村、設計がアルセッド建築研究所、施工が梶岡建設です。

主要構造は木造軸組と鉄筋コンクリート地上2階建て(延べ3461平方㍍)。主な使用樹種 スギ、ヒノキ、クリ、カシだそうです。

内外装の大部分に同村産のスギとヒノキが使われています。

ドア開けると無垢材の木の香りが。大断面集成材の木造建築とは一味違う。人への優しさを感じる建物でした。