「建築物の防火避難規定の解説2016(第2版)」日本建築行政会議編

「建築物の防火避難規定の解説2016」の発行以降に行われた建築基準法令・国交省告示の改正内容及びQ&Aを追加更新した第2版。

新旧対照がないので、ぶっちゃけ どこが修正追加されたのか よくわからん。

表13の平成18年~令和元年までの質問と回答は参考になるが、これまでサイト上に掲載されていたQ&Aを本に挿入しただけ。と言ってしまうと身も蓋もない。

最近は、現在の建築基準法が明文化していない事項について色々と考える機会に出くわすことが多い。取扱い事例や明文化した図書の提示を求められることが多いが、そうじやなくて「設計者が判断しなければならないんだよ」と言いたくなる。

個々の法文の解釈だけでなく、建築法は本来どうあるべきかと言う視点・「国民の生命、健康及び財産の保護を図り、もって公共の福祉の増進に資することを目的とする」(建築基準法第1条)を常に念頭に入れ、構造上安全側、避難上容易、周辺環境に留意する等の視点で個々の問題を解決したい。

「私権」と「公共」のバランスを取らないと社会的共通資本の「環境」を守れない。

「法の解釈だけではなく、建築法はどうあるべきか」という視点を忘れてはならない。

そんなことを考える今日この頃。