この映画の存在をネットで知り、上映映画館を調べてたら、近くの映画館では17日、18日、19日の三日間だけ上映と知り、仕事も色々と押しているけど急遽チケットを予約して18日夜に観に行ってきた。
朝から出かけ池袋で打合せ後に法務局新宿出張所、新宿区役所と行き戻って来た。何だか慌ただしい一日だった。昼は駅の立ち食い蕎麦。夜は神田しのだ寿司の折詰。夜は映画と充実しすぎる一日。
この映画は、インディーズ映画(自主製作映画)であり、現在もネット上でしか宣伝されていないと思うけど、平日夜でも結構観客が入っていた。
落雷によって幕末から現代にタイムスリップしてしまった会津藩士・高坂新左衛門(山口馬木也)が、自らの剣の腕を頼りに、時代劇撮影所で斬られ役として第二の人生に向き合って歩む姿を描いている。
この映画、わずか10名足らずのスタッフで製作したと書かれている。安田純一監督が私財(米農家でもある)を投げうって、自身も監督・脚本・編集はもちろん、1人11役以上をこなしながらの撮影という映画。脚本に共鳴した人達や東映京都撮影所等の協力を得て、お金のかかる時代劇を作ってしまったというのがすごいと思う。安田純一監督が自作映画の配給のために作ったという未来映画社。なんか生産から販売まで担う六次産業的、町工場的な感じがあって共感を覚える。
そんなに有名ではないけれどベテラン揃いの俳優陣。会津藩士・高坂新左衛門(山口馬木也)なんか、本当の「侍」って こんな感じだったんではないかと思えるぐらいだった。
とにかく関与した人達の映画への愛。時代劇への愛。ものづくりへの愛が詰まった映画だ。
自分も、もっともっと建築に愛をこめて向き合わなければならないと思った。
公開劇場も1館から全国120館以上公開が決まり、メディアでも報道されるにつれ、映画の評判も上昇している。さらに口コミが広がり多くの人達に見てもらえると日本中に勇気が溢れるだろう。
もう一回観に行ってもいいな。