銀座の柳

最近 BGMとして聞いている東京大衆歌謡楽団の「東京ラプソディ」

1936年(昭和11年)に藤山一郎によつて歌われた。

昭和モダン末期の東京を描いている。

昭和11年という年は、2.26事件もあり戦時色が一層強くなってきた時期と言われています。

権力によって昭和モダンが抑圧され消えゆく中で

この歌は「モダニズムの残響」とも言われているそうです。

こんなに 心がわくわくする東京があったんだなぁ~

ところで 今 銀座には柳の街路樹は見当たりません

1874年(明治7) 銀座通りに日本初の街路樹として松、カエデ、桜が植えられたそうですが1877年(明治10) 地下水位が高いために松、桜が枯れ柳に植え替えられたとあります。(初代柳の誕生)

1884年(明治17年)には、銀座の街路樹はほとんど柳になったと書かれています。1923年(大正12) 関東大震災により全銀座は焼失し1932年(昭和7)に一時、イチョウに植え替えられたこともあったが1929年(昭和4)の「東京行進曲」(昔恋しい 銀座の柳・・・)のヒットで、朝日新聞社や有志などの寄贈により柳が植樹される。(2代目柳)

しかし戦災でほとんど焼失し戦後何度か捕植が試みられたが 現在は残存していないようです。