月島スペインクラブ

夕方17時を少し過ぎた頃、中央区月島・佃大橋近くの倉庫をリノベーションした飲食店「月島スペインクラブ」に行ってきた。

毎週月曜日には、フラメンコが開催されるらしい

開店したばかりだったので他に客はいなかった

BGMのスペイン音楽を聴いているだけで、浮き浮きしてくる

海老のアヒージョが美味しかった

蛸のアヒージョも美味しかった

全体として料理は普通。

スペイン料理店というよりスペイン風居酒屋という感じ

ただ従業員さんの応対は親切

皆でワイワイ飲み食いするのに適した店

「不思議の国の数学者」

 「オールド・ボーイ」「新しき世界」というハードな役が多かったチェ・ミンシクが主演を務め、脱北した天才数学者と挫折寸前の男子学生の心の交流を描いた人間ドラマ。

 学問と思想の自由を求めて脱北した天才数学者ハクソンは自分の正体を隠したまま、名門私立高校の夜間警備員として働いていた。無愛想なハクソンは「人民軍」と呼ばれ学生たちから避けられていたが、ある日、数学が苦手なジウから数学を教えてほしいと頼まれる。正解だけが全ての世の中に疑問を感じていたジウに問題を解く過程の大切さを教える中で、ハクソンの人生に思わぬ転機が訪れる。


 そんな異なる生い立ちを持つ師匠と弟子の触れ合いを通じて、学問の本来あるべき姿や学ぶことの意義とは何なのかが描かれていく。

 韓国も日本も受験戦争は異常だ。娘に聞いた話しだと、中高一貫の学校で「受験少年院」と揶揄されている学校もあるらしい。試験点数による徹底したクラス分け、男女共学なのに「恋愛禁止」とか、有名大学に進学し卒業すれば人生バラ色というような甘いものではない。コミュ力無し。好奇心無し。報連相無し。という俗にいう高学歴者は沢山いる。

ともかく、この映画。久しぶりに胸の熱くなるストーリーと爽やかな結末で後味がとても気持ち良い映画だった。

 音楽は、バッハの無伴奏チェロ組曲。この古典的な曲がチェロとピアノで交互に奏でられる。美しい数学と美しい音楽と人の触れ合いのハーモニー。

 あまり知られていない映画だけど秀作だと思う。

「カレーライス物価指数」

時々 サイトを訪問している帝国データーバンクの「景気・経済動向記事」は、経済の全体の流れを把握するうえで参考にさせてもらっている。

https://www.tdb.co.jp/index.html

その記事の中に「カレーライス物価指数」調査(2024年5月)という聞きなれない調査記事があるのを見つけた。

『「カレーライス物価」が急上昇、カレー1食分の費用323円、過去10年で最高
~「カレーライス物価指数」は前年同月比8.3%上昇、12カ月連続プラス ~』という帝国データバンク・オリジナルの物価指数らしい。

https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p240710.html

物価が上がっているのは実感していた。毎週末 領収類を項目に振り分け会計ソフトの弥生に入力するのは社長である私の仕事。JOB別に原価計算を徹底するようになって、経営が見えるようになった。以前は人任せ、税理士任せだったのだ。

この記事によると、カレー具材(肉・野菜)が全体の6割を占めるらしい。円安の影響で雄入牛肉の値上がり、天候不順による野菜類も高値で推移しているとの事。

建築設計業界のジェンダー平等

SDGsの「5、ジェンダー平等を実現しよう」

 弊社と調査・設計チームは、男女比でいうと女性の方が圧倒的に多い。暑気払いや忘年会をすると、さながら「女子会」のようになる。調査・設計の協力者を募って10年程仕事をしてきて、意欲がある人は女性の方が多く、自然とこのような形になった。

しかし実質的な男尊女卑は、設計業界でも根強く残っている。

 東京都建築士事務所協会に入会した頃。支部忘年会で事務所の紹介をする機会を得た。当時弊社は、代表取締役は2年交代制で、丁度妻が担当していた。その事を紹介したところ「女が社長なんだってさ」と冷笑を浴びた記憶が蘇る。

当時、親しい人には、弊社は「ヒメヒコ制」を取っている。と説明していた。

 ヒメヒコ制とは、古代に日本各地で成立したとされるヒメとヒコによる共立的統治形態をさす仮説で、ヤマト王権が成立する前後の古代日本では、祭祀的・農耕従事的・女性集団の長のヒメ(あるいはミコ、トベを称号とした)と軍事的・戦闘従事的・男性集団の長のヒコ(あるいはタケル、ワケあるいはネを称号とした)が共立的あるいは分業的に一定地域を統治していたとされている。

 会社勤めを辞め、自分達で会社をつくるなら「ヒメヒコ制」でやってみようと思っていた。だから株式も50%ずつにした。ただ現在は、会社を二つに分けて、別な分野の業務も受けるようにしたので代表取締役2年交代性は取っていない。

 会社を始めてから二人三脚で主要な打合せや調査は二人一緒だ。物事は出来るだけ複眼的に見た方が良い事。正確な情報分析には、共通の体験が必要不可欠となる。友達や先輩達からは「夫婦で一緒に仕事ができて羨ましい」と言われる。

 だが最近 始めて仕事をした人から、「いつも奥さん一緒なんですか」と何度か言われ妻は憤慨していた。建設業界にどっぷり浸かっている人の見方は、こんなものかなぁ~と思って聞いていた。二人一緒に出掛けるから人件費を二人分請求しているわけではない。妻は、建築士の資格を持つていないし、著名な大学で建築を勉強したわけでもないが既存建築物や有名建築物を見た経験数は、そんじょそこらの設計者の及ぶところではない。知識ではなく感性で建物を見ているところが違うところだ。

 以前勤めた組織設計事務所では、女性の正社員は、ほとんどいなかった。会社が女性スタッフを別会社に移籍させ、そこからの派遣社員にした。同じ設計チームで席を並べていても正社員と派遣社員というように身分や報酬を区別していた。これは消費税対策と人材派遣法の脱法的活用という側面もある。この制度は、現在でも同じままと聞いた。それを強く推し進めたのが、数少ない女性正社員の部長というのだから笑える。

 弊社では、男性も女性と一緒に働ける環境を続けることを心掛けるようにしたい。

 住まいでは、台所は女性のもの、書斎は男性用といった家に対する固定概念も、昔のものになってきているが、さらに積極的に育児・介護や家事労働を家族全員が分担しやすい設計。様々な用途の建物でも、利用者や使用者の視点に立った提案していきたいと考えている。

 また、性別によるヒエラルキーを廃し、これまで活用し得なかった女性の持つ能力開発に力を入れていきたいと思っている。

 SNSの中で、ミソジニー達は女性全体にではなく、こういう女性でいてほしいと思う所から 殻を破っている女性に対しての憎しみや嫌悪を噴出させていて見苦しい。

 男の嫉妬なんかに、負けてはいけないのだ。

 女の嫉妬は まだ可愛いところがあるが、男の嫉妬は見苦しい。時に持つ権力を利用するからだ。

 最近、妻の事をキングダムの飛信隊・副将・羌瘣(きょうかい)ですと紹介している。侮っていると羌瘣の愛刀・緑穂(りょくすい)で切られまっせ。

ジャーニー

ラジオで今年(2024年)10月にジャーニーが7年ぶりに来日公演と聞いた。ということで昔懐かしいサンタナとジャーニーの音楽をこのところ聴いている。

サンタナの曲がヒットしたのは、1970年頃だったと思う。私が高校生の頃だった。そのサンタナ・バンドに参加していたニール・ショーンとグレッグ・ローリーを中心として、1973年にジャーニーは結成された。

ジャーニーは、ヴォーカルにスティーヴ・ペリーが加わり劇的に変化したし、今振り返ると、私は歴代のヴォーカルではスティーヴ・ペリーが一番好きだな。ロックバンドの曲は聞いていると元気が出てくる気がするし。

学生時代の友人に髪型がスティーヴ・ペリーそっくりなのがいた。そういう自分もロン毛だったな、あの頃は。

最近は、同時代を生きたが その当時は、まったく異なるレイヤーに存在していた人の本、音楽、映画見る事が多い。人生には幾つも岐路がある。あっちの道を進んでいたら、今頃どうしていたのかなと。

ワンオペ

先週末、知人の誕生日会だった。久しぶりに料理にマリアージュした赤ワインを飲んできた。

ワインは、グラタマッコのボルゲリ・ロッソ。カベルネ・ソーヴィニヨン30%、メルロ30%、カベルネ・フラン25%、サンジョベーゼ15%というセパージュ。

肉料理にあっている。

もう一本は、コルテ・カヴェディーニ アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ

いつもは、私はシチリアのデザートワインを飲むが、この日はその他にこれらの赤ワインも少し飲んでみた。

アンチョビ風味のオリーブ

店は、代々木公園近くにあるピエモンテ料理の「オストゥ」

誕生日をむかえた知人がイタリア料理が好きなので、この店を選択した

随分前から、時々利用させてもらっていたが、コロナ禍では御無沙汰してしまった。

コロナ禍前は、厨房はシェフを含めて数人いたが、コロナ禍後に訪問したら厨房はオーナーシェフのワンオペになっていた。それがかえって、料理全体を首尾一貫した繊細なものに仕上げているのではないかと感じた。ワンオペになったことで、以前よりバージョンアップしたのではないかと個人的には思っている。

「Farm to Table シェフが愛する百姓・浅野悦男の365日」浅野悦男・成見智子著

 食に関する世界で聞かれるようになった「Farm to Table」(農場から食卓へ)という言葉は、生産者と消費者が物理的に、また概念として近い距離にあり、環境にも配慮したサスティナブルな食材を地産池消するというような意味で使われている。

 「料理人が生産者と直接つながり、食材をより広く深く知る機会を得て料理の幅が広がっていく。浅野さんは、その基盤を作った立役者」と浅野さんの旧知のシェフたちは、口をそろえる。と書かれている。

 ファームトゥテーブル(Farm to table)は、2010年代のアメリカ西海岸から広まった食に対する考え方のひとつとされている。一般的には、飲食店など食事を提供する側が、地元の食材、とくに天然ものやオーガニックを使用することが多い。

 この本の第1部「春夏秋冬 浅野悦男の農と食」の、野菜に関する記述は、とりわけ面白い。

 「白い根っこだけが大根だと思うなら、そこで終わり。だけど毎日つぶさに観察していれば、そうじゃないことに気付く人は気づくはすだ。どの状態のものを、どんなふうに使ったら面白いか。おいしいか。レストランの「皿の上」をイメージすることで、可能性はどんどん広がる。1+1が2で終わらず、3にも5にもなるんだ。」(春-萌芽のとき)

 「食というのは、官能の世界だ。食材、料理、そしてそれを楽しむ料理には、エロティシズムがなければね。食べるということは、五感を使って自分以外の他者を体内に受け入れることなんだから」

 建築のリノベーションの世界では、オランダ・アムステルダムのオランダ語で温室を意味する「De Kas(ダ・カッス)」が有名だ。緑豊かなアムステルダム郊外の野菜畑の中に建つ、有機栽培食材を使用した料理が自慢のレストラン(M★)だ。

 1920年代に実際に使われていたガラス温室の内部を、そっくりそのまま厨房やダイニングルームに改造したユニークさが売りで、周辺の広大な畑で収獲された無農薬野菜やハーブを使用し、丹精こめて作られたフュージョン料理の数々は独創性にあふれる。

最近、料理や食に関する本を多く読むようになって、料理人は建築家と似ていると思う事が多い。

「料理人は、常に新たなものを創造し、新しい価値を生み出すことを求められる。外からの刺激が少ないとインスピレーションが鈍ってしまう」「原動力は他人の評価ではない。自分の好奇心だ。」

 出張等で全国各地を出かけると、地場産の農畜産物や海産物、酒、調味料などにこだわつた飲食店が各地に沢山出来ていて楽しい。そうした店に探して出会った時は喜びにあふれる。食材だけでなく、器、カトラリー、内装、家具、花、メニューの紙にいたるま地場産業ものにこだわっているところもある。食べ物はどんな観光スポットよりも その土地を物語っている。

 居酒屋であれ、旅館であれ、オーベルジュであれ、レストランであれ「地域の語り手」が増えていると感じるとき、この国も捨てたものんじゃないぞと思う。

 日本は いつのまにか畑と食卓が遠い国になってしまっている。建築の世界も、そんな気がしてならない。

調布・Dキューブ グランドオープン

2023年秋に改修工事の引き渡しを済ませ、2023年末にはKFCがオープン。その後、小型キューピクル等の工事を経て、2024年7月2階に歯医者と紳士服店。1階にすし酒場が開店し、このほどグランドオープンとなった。

1階の「すし酒場くらや」

「転落の歴史に何を見るか」齋藤健著

現在、ポスト岸田の一人として名前があがっている経済産業大臣・齋藤健氏の著作である。氏の官僚時代2002年3月にちくま新書として出版され、2011年に増補版として出版された。

齋藤健氏は、現在の自民党では数少なくなった「文人」である。いわゆる二世議員でもないし、東京生まれの東京育ちだから選挙区の衆議院千葉7区は出身地でもない。官僚から落下傘候補として政界入りし、今や経産大臣であり首相への道を歩んでいる。

首相になるぐらいの人は、このぐらいの本を自筆できるぐらいの「教養」は、あってしかるべきだが、「文人」は「首相にはなれない」というようなジンクスが自民党にはあるとも聞く。

1905年日露戦争で、奉天会戦でロシアを破った日本陸軍が、1939年のノモンハン事件では、ソ連軍により壊滅的な敗北を喫した。その間30数年の「転落」の軌跡を分析し、その原因を突き止めようとした労作である。

戦後瓦礫の中から再出発して30数年経過した1980年代前半には、日本の貿易黒字が世界の脅威となるほどの経済成長を成し遂げた日本。それから失われた30年を経て、日本は、今 転落の瀬戸際に立っているように思える。

政権の中心にいる齋藤健氏が「転落」の主人公にならない事を願っている。

「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス」

「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス」は、2016年に「アディオス(さよなら)世界ツアー」を決行した時の模様を、2017年に音楽ドキュメンタリー映画にまとめたもの。

1999年にブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブの映画が世界でヒットしてから、ボーカルのイブライム・フェレールを始め、何人ものメンバーが他界した。元々高齢者バンドだったけど。

私は、とりわけルベーン・ゴンサーレスのピアノが好きだった。

久しぶりにブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブを思い出し、25年前にタイムスリップした。

NQ

「NQ」って何?

 この間、本を読んでいたら出てきた聞きなれない言葉。 NはNetwork(ネットワーク)のNで、 QはQuotient(クォーティエント)のQだそうだ。ネットワークとは、網状組織・関連性を意味する。クォーティエントは、能力の意味。 NQは「人脈を作る能力という意味」と使う人もいれぱ「共存指数」という言い方もあるようだけど、何だか良くわからない。
 IQ(知能指数)、EQ(感情指数)などは聞いたことがあったけど。

USJをV字回復に導いたマーケター・森岡毅さんの「マーケティング入門書」では、「人の心の中を読み解くのが上手な人」「空気も行間も抜群に読める人」と書き、このEQという素養に優れた人はマーケ―ターに向いていると指摘する。そして、どちらかというと女性に多い。

このEQとは、「人の心の中を読み解くのが上手な人」というのが、一番しっくりくる。

「要綱飛ばし」

不動産業界の人が昔使っていた脱法行為の手法の事

現在は、多くの特定行政庁で条令化された「ワンルームマンション条令」。条例化する以前は「要綱」だった時期がある。その要綱について特別区と誓約書を締結し、建築確認申請もその要綱に沿って作成し確認済証の交付を受けながら、実際に作る建物は戸数とか、駐車台数、駐輪台数も異なる建物を建設し、完了させる。

当然ながら工事完了検査済証はない。検査済証がなくても登記できたし、銀行融資も何の問題もなく実行された時代。

私が調べた建物は、SRC14階建ての都内の賃貸マンションで、当時の基準だと計6回の中間検査が必要にもかかわらず、1度の中間検査も受検していなかった。中間検査の受検の有無は、特定行政庁に出向き知らべてもらうと判る。施工は、全国的には名の通っているゼネコン。

屋外階段から道路への避難経路(令128条)がない。建築確認申請図書で避難経路となっている部分は、しっかりテナントの店舗となっていた。火災が起きたらどうするんだろう。

まあ、こんな既存建築物は、今でも都内にゴロゴロしている。

こういう脱法行為を推奨する不動産業者と設計者がグルになっていたのが建設業界。

今頃になってコンプライアンス・コンプライアンスと言われたって、違法部分を見つけるのも直すのも費用とエネルギーがかかる話。構造安全上、避難安全上問題が多い建物は、早く解体した方が世の中の為。

建築基準法が出来てから70数年のうち60年ぐらいは「ザル」だった法律。後始末は、そりゃ大変さ。

名古屋・JRセントラルタワーズ・51F

今日は、名古屋日帰り出張でした。本日の打合せは午後からだったので、朝9時に自宅を出て、帰宅は夜9時で都合12時間の出張でした。

東京も暑いけど名古屋はもっと暑い

愛知県の某市より名古屋駅に戻り、JRセントラルタワーズ・51Fでtea time

窓側席は満席で座れませんでしたが、中々眺めの良いところです

入ったのはcafe du ciel

モンブランを半分食べて血糖値を上げてきました

Omara Portuondo – Si Llego a Besarte

韓国ドラマ「ボーイフレンド」でソン・ヘギョとパク・ボゴムという見知らぬ男女が恋に落ちる場所として選ばれたのは、キューバのハバナ。

ハバナにある新市街と旧市街を結ぶ12kmもある海岸通りのマレンコ通り。そして美しい夕焼けで有名な「モロ要塞」。

挿入歌として使われたOmara Portuondo (オマーラ・プルトゥオンド)が歌う
「Si Llego A Besarte」(シ リエゴ ア ビサルテ)

聴いたとたん。あっOmaraだと思った。

https://youtube.com/watch?v=s4feuF91rfA%3Fsi%3DHHc4eaWCy2T-thSC

ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブは、もう25年も前。リード・シンガーとして参加したOmara PortuondoのCDは、確かあるはずと探し出した。Omaraの歌声は、ジーンとくる。御年93歳になったという。永遠の歌姫だね。

キューバ行きたい熱が また沸き起こってしまった。

『7月の物語』Contes de juillet

フランスの映画監督ギョーム・ブラックの2つの短編とドキュメンタリー。

『7月の物語』Contes de juillet
パリと郊外の情景。5人の若い女と5人の若い男による二つの物語。ある夏の一日、ギヨーム・ブラック監督が、フランス国立高等演劇学校の学生たちと作り上げた2つのパートからなる作品で製作期間は5日間だと言う。


第一部「日曜日の友だち」L’Amie du dimanche
7月の晴れた日曜日、会社の同僚ミレナとリュシーは、女2人でパリ郊外セルジー=ポントワーズのレジャーセンターへ遊びにいくが、些細なことで芽生え始めた友情に亀裂が入る。美しいパリ郊外の風景の中で、若い人達の心のもつれを描き出している。


第二部「ハンネと革命記念日」Hanne et la fête nationale
7月14日、革命記念日で盛り上がるパリ。国際大学都市に住む女子留学生のハンネは、明日の帰国を前に、パリ最後の夜を楽しもうとするが。様々国の留学生が住んでいる集合住宅が舞台。

『勇者たちの休息』Le Repos des braves

スイスとフランスに跨るレマン湖畔からアルプス山脈を抜け、地中海のニースに至る自転車観光ルート「大アルプス・ルート」。約720キロからなるそのルートを縦断しようと毎年6月末、約60人もの自転車愛好家たちが集まってくる。

ギヨーム・ブラック監督は、すでに仕事をリタイアした自転車愛好家たちにカメラを向ける。なぜ寒さや疲れと闘い走ろうとするのか? 家に戻ってから何ができるのか? どうやったら孤独や退屈を逃れられるのか? ギヨーム・ブラックのやさしい眼差しのなかで、彼らは心情を打ち明ける。働く人々の仕事と個人との関係が見えてくる。

ギヨーム・ブラック監督 初のドキュメンタリーだというが、視点が優しい。

渋谷区ふれあい植物センター -2

1階

ガーデン

みかんやライムなどの柑橘類。マンゴーやグアバなどの熱帯果樹を中心に見て食べて楽しい植物が育っている。

マンゴー

1階の中央にあるキノコみたいな形のオブジェは中に入れるようになっているようだ。
聞くところによると、中では植物から発せられる電気信号を音階に変換し「植物たちが奏でる音楽」として聴くことが出来るようで、子どもが喜ぶ展示もある。

レタスやルッコラなどのサラダ野菜を水耕栽培室で育てている。

ファームガーデンは準備中だった

「プリニウス-Ⅰ」ヤマザキマリ、とり・みき著

第28回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞した「プリニウス」の第1巻を買ってみた。

「プリニウス」博物学者にして艦隊の司令長官。古代ローマ一の知識人。そして変人。

古代ローマの雰囲気が、良く描かれているように思った。もっとも私は一度しかイタリアに行った事がないけど。

プリニウスは、科学的な考察を大事にしているけど、一方で幻想的なもの、空想的なものを切り捨てず内包している。

全12巻セット注文しちゃおうかな。