面識のない人からメールでこんな質問があった。
「都内新築戸建で、LDKにつながるロフトを設置したいと思っております。ロフトへのアクセスは、LDKにスケルトンの内階段を設けてロフトへ上がれる様にしたいと思っています。
渋谷区ではロフトへ上がるのに固定階段の設置はできないと設計から言われ、取り外し可の階段であれば可能ということですが、しっかりとした固定階段で上がれるようにしたいので、どうしたものか悩んでおります。」
【回答】
小屋裏物置(ロフト)への階段の取り扱いについては建築主事によって異なっており都内でも特別区によって異なります。最近の都内特別区の取り扱いを全て調べたわけではありませんが、渋谷区、新宿区等が固定階段不可のようです。
昔は、固定階段絶対不可の時代もありましたが、梯子は危険性もあるため最近は、よほど大きなものでなければ固定階段可になっているのではないでしょうか
また、「建築確認のための・基準総則集団既定の適用事例(2022年度版)」日本建築行政会議では、「小屋裏物置等への専用の階段は、法第2条第5号に規定する『局部的階段』に該当する」という記載(この記載は2017版から)があるために、それを根拠に固定階段を認めている建築主事も多いようです。
以上のような文書もあることから、民間指定確認検査機関に確認申請を提出する場合は、必ずしも特別区の取り扱いになるとは限らず、また個々の取り扱いの判断については、確認申請を決済する民間指定検査機関に任せることがあるので、民間指定確認検査機関に御相談ください。