小屋裏物置(ロフト)への階段・2025

 面識のない人からメールでこんな質問があった。

 「都内新築戸建で、LDKにつながるロフトを設置したいと思っております。ロフトへのアクセスは、LDKにスケルトンの内階段を設けてロフトへ上がれる様にしたいと思っています。
 渋谷区ではロフトへ上がるのに固定階段の設置はできないと設計から言われ、取り外し可の階段であれば可能ということですが、しっかりとした固定階段で上がれるようにしたいので、どうしたものか悩んでおります。」

【回答】
 小屋裏物置(ロフト)への階段の取り扱いについては建築主事によって異なっており都内でも特別区によって異なります。最近の都内特別区の取り扱いを全て調べたわけではありませんが、渋谷区、新宿区等が固定階段不可のようです。

 昔は、固定階段絶対不可の時代もありましたが、梯子は危険性もあるため最近は、よほど大きなものでなければ固定階段可になっているのではないでしょうか

 また、「建築確認のための・基準総則集団既定の適用事例(2022年度版)」日本建築行政会議では、「小屋裏物置等への専用の階段は、法第2条第5号に規定する『局部的階段』に該当する」という記載(この記載は2017版から)があるために、それを根拠に固定階段を認めている建築主事も多いようです。

 以上のような文書もあることから、民間指定確認検査機関に確認申請を提出する場合は、必ずしも特別区の取り扱いになるとは限らず、また個々の取り扱いの判断については、確認申請を決済する民間指定検査機関に任せることがあるので、民間指定確認検査機関に御相談ください。

「イラストで読む建築・日本の水族館五十三次」宮沢洋・編著

日本は100館近い水族館を有する知る人ぞ知る「水族館大国」だそうだ。

 この本を読んで、結構自分も水族館に行っていたことに気が付いた。サンシャイン水族館、葛西臨海水族園、しものせき水族館・海響館、沖縄美ら海水族館、旭川市旭山動物園、アクアマリンふくしま、ほたるいかミュージアム。

 その中でも特に記憶に強く刻まれているのは、沖縄美ら海水族館の黒潮の海。幅35m×奥行27m×深さ10mの巨大水槽には圧倒された。これは世界最大級の大きさらしい。

 日本は技術面からも「水族館先進国」とのこと。

 これまで水族館は、建築的視点で語られることは多くありませんでしたが、水族館が、大人から子どもまで幅広い世代が建築を体感し楽しむことができる貴重な存在なのだと再認識した。

コンカレントエンジニアリング

 知人に弊社の仕事の進め方を話していたら「コンカレントエンジニアリング」に近いかもしれないと言われた。

 コンカレントとは同時並行のことだそうです。
「コンカレントエンジニアリング(CE:Concurrent Engineering)は、製品設計と製造、販売などの統合化、同時進行化を行うための方法で、1980年代、自動車産業業界で提唱されました。競争の激化で製品開発スピードの向上が求められる現在、国内外、様々な産業において有効な手法として導入・活用されています。」とのこと。

 従来の建築設計では、意匠設計者が設計を進めた後で、設備設計者や構造設計者が進めるバトンリレー。あるいはウォーターフォール(water fall=滝)型と言って、上流から下流へ順番に工程が流れるように進む手法で、後発の部門は原則上流からの成果物を待つスタイルを取っていました。

 これに対しコンカレントエンジニアリングでは、各部門で情報を共有し、設計・調達・生産などを並行的に行います。JISでは「製品のライフサイクル全体を考慮して、これに関連する工程の統合化を行い、相互に情報交換することによって、同時、並行的に産業活動を実施する技術」と定義されています。

 弊社でコンカレントエンジニアリングを進められたのは、上下関係のある会社組織ではなく業務委託関係にある技術者のネットワークで仕事を進めていること。BOX等の情報共有ツール。WEB会議等のツールが容易に利用できるようになったことが前提にある。

 一方でリアルなコミュニケーションを意図的にとるようにしている。

 ただ、それぞれの設計者には多少負荷が加わっているかもしれない。設備設計者や電気設計者には関係の薄い防水材料の選定、外壁材の選定などの設計段階での調査事項にも耳を傾けてくれていることに感謝したい。

 もう少し試行錯誤を進めながらコンカレントエンジニアリングを極めてみたいと思う。

「佐々木睦朗作品集 1995-2024」

2025年最初に購入して読んだ「佐々木睦朗作品集 1995-2024」

実は、建築構造が好き

20代の頃 世話になった先輩達が、

みんな構造設計者だったという事もあるかもしれない

「本格的に構造をやれ」と何度も言われたけど、

D値法を少しやったくらいで終わった。

それでも構造家の本を見るのは好き

「せんだいメディアテーク」のコンペから、もう30年経ったんだなと思うと考え深い。

磯崎新、伊東豊雄、妹島和世+西沢立衛/SANAAなどと協働し、
世界を舞台に活躍を続ける
日本を代表する構造家・佐々木睦朗さん。

「せんだい」「金沢21世紀美術館」「ROLEXラーニングセンター」
「豊島美術館」などの代表作から
最新「あなぶきアリーナ香川」までの30作品収録。

空間構造の最高賞 「トロハメダル」受賞(Torroja Medal, 2023)。

その構造ディティールの美しさに魅了される。

ハルモネア-Harmonair-

インフルエンザでベッドの中にいた時、YouTubeで偶然見つけた「ハルモネア」。第1回大会と第2回大会第二次審査をずっと観ていた。

ハモネプの頃から、アカペラは随分と進化していると思った。

一番上の動画は、第1回大会優勝のRabbit Cat。

https://harmonaire.com

この日本最大級のSNS特化型アカペラコンテストを主催するORGANIZER、Shimo-Renさんは、まだ24歳だという。若さが眩しい。

第2回決勝大会は、2025年2月2日。決勝大会が楽しみだ。

「非武装地帯に春がくると」イ・オクベ作

 今もガザでウクライナで戦火は続いている。世界のどこかで戦争や紛争は絶えることがない。

 日本も5年間で42兆円の大軍拡。敵基地能力の保有という戦争国家づくりと進んでいるように思える。拡大する軍事予算が国民生活を圧迫しているのは確実で、着実に「新しい戦前」に向かっているように思えるのだ。

 この絵本は、朝鮮半島を分断する非武装地帯を描いている。鉄条網でさえぎられ、人が立ち入れない、生き物たちの最後の避難場所でもある。しかしその地中には無数の地雷がしかけられているという。

 その非武装地帯の四季の移ろいを見つめ続けるおじいさんの、分断された祖国の統一と、平和へのあつい思い力強く描いた絵本。

 日本の絵本作家が呼びかけ、中国、韓国の作家12人による「日・中・韓平和絵本シリーズ」の1冊。

 孫達に、戦争国家は残したくないな。

新年明けましておめでとうございます。

新年あけましておめどうございます。

本年も宜しくお願いします。

暮れの28日から大晦日までインフルエンザに感染し寝込んでいました。

年末の片付け、掃除、正月の買い物などを全て妻一人がこなしてくれました。

感謝・感謝

部屋に隔離されていましたが、本日より食卓に復帰

爺婆ともに古希を迎えた昨年から「継承」をテーマに動いてきましたが、今年はさらにそのテーマを発展させれるようにしたいと考えています。自分達には大きな力はないけれど、良いものをパスできる存在でありたいというのが願いです。

医者から「血糖値が上がるから日本酒は控えましょう」と言われていますが、正月なので秘蔵の「みむろ杉・純米大吟醸」の栓を抜きました。それに春日大社から頂いた屠蘇散を入れてお屠蘇を舐めました。そして御猪口に一杯。旨い。

今年のお雑煮には、伊勢醤油を使っているので、大神神社、春日大社、伊勢神宮の神様とまるで感応しあっているみたいです。