あわくら図書館・一般書のフロアー
書棚の照明
絵本と児童書のフロアー
図書館吹抜け部を下界から
みもり部屋
建築法務/ 建築ストック再生・活用 /長寿命化/ 環境建築 / 建築設計監理 / ㈱寺田建築事務所・一級建築士事務所
あわくら図書館・一般書のフロアー
書棚の照明
絵本と児童書のフロアー
図書館吹抜け部を下界から
みもり部屋
建物の中央にあるあわくらホール。
西粟倉村議会議場も兼ねていると聞く
ウェーブ型重ね透かし梁構造
百森ひろば
「あわくら会館」は、森林経営、素材生産、木材流通や木製品・木製家具デザインなど、地域の川上から川下までの事業者が協働することにより建てられた木造庁舎及び多目的交流施設で、工期の分割や木材供給スケジュールに合わせた工程の設定等の工夫により、建物に使用する木材の村産材率97%を実現しているとの事。
地域の木造活用の為に材料寸法の制約も多かったようだが120×240という寸法を上手に利用していていた。
健全な森林経営の推進を目指す「百年の森林構想」に基づく計画的な設計プロセスと美しいデザインを実現している。
「あわくら会館」(岡山県英田郡西粟倉村)は、施主が西粟倉村、設計がアルセッド建築研究所、施工が梶岡建設です。
主要構造は木造軸組と鉄筋コンクリート地上2階建て(延べ3461平方㍍)。主な使用樹種 スギ、ヒノキ、クリ、カシだそうです。
内外装の大部分に同村産のスギとヒノキが使われています。
ドア開けると無垢材の木の香りが。大断面集成材の木造建築とは一味違う。人への優しさを感じる建物でした。
図書館部分の階段・上階から
下階から
階段脇のすべり台・子供専用
大人が滑ると飛んでいく
滑り台上から
階段手摺
図書館部分
図書館受付
下階図書館(児童)をのぞむ
木造サスペントラス構造・役場部分屋根
張弦梁構造とはちょっと違う
家具類も西粟倉村の地元企業の仕事
岡山県西粟倉村・あわくら会館の視察に来ています
地元の木材(無垢)を使った役場、図書館等からなる約3000㎡の建物です
背面
背面側図書館出入口
いつもの美容院に行ったら、待ち椅子の脇の水槽から亀さんが首をあげて挨拶して来た。
もう10年以上 家族全員が同じ美容院に行ってるせいか、この亀さんもすっかり顔なじみで、最近はあいさつしてくる。
「こんにちは」
「はい。こんにちは」
「元気でやっていますか」
「なんとか元気にやっています。水槽の中ではマスクとかしなくていいですね」
「はい。軽快です。今日は婆ちゃんは一緒じゃないんですか?」
「今日は婆ちゃんは、後楽園スタジアムのコンサートに行きましたよ。虹色のマスクして 推しのTシャツ着て行ってます」
「婆ちゃん元気ですね」
「多分 明日は腰が痛い、湿布貼ってというと思うよ」
「アッハッハ カメカメ」
このところ省エネ適判の「軽微変更該当証明申請書」を交付してもらうのに慌ただしかった。完了検査日の10日前ぐらいに「軽微変更該当証明書」(軽微変更ルートC)を添付するように役所(計画通知案件)が設計者に言ってくるものだから、先週末に急ぎ省エネ適判機関に連絡をとり、書類を作成し若干の補正のやり取りをして、何とか完了検査に間に合わせることができた。
そもそも省エネ適判は、何ともせわしい業務だと思う。
適判時には確認申請事前審査であれこれと変更されることが多いが、それが確認申請本受付から決済までの短い期間で、再チェックし再計算し確認申請決済前に省エネ適判も決済させないといけないというタイムスケジュール上の課題がある。
確認申請の事前審査での各居室の面積や開口部の面積等を始め細部の変更は、構造適判に比べて省エネ計算上は多くの影響を及ぼす。現代の数値等の整合重視の審査ではとりわけ。
また聞くところによると省エネ適判の審査はどこも滞留気味、つまり審査時間がかかっていると聞く。
指定確認検査機関に勤務時代。ありとあらゆる建物の審査をし、沢山の設計者の書類や図面を見てきた。設計者の技術的力量は様々で一級建築士だから、有名アトリエ事務所だから、著名な会社だからと案ずることなかれ、未熟な設計者に出会うと通常の何倍も手間がかかる。そこからの教訓は、物事や設計者を一様のものととらえない事。不特定の設計者を対象にせず、ある程度技術的力量が判っている設計者だけを対象にしたビジネスモデルの方が効率が良いだろうという事だ。マーケットを限定するのだから小規模経営しかできないのは自明だが。
こうして技術的力量がある程度わかっている旧知の設計者の場合でも、あたふたしてしまうのが省エネ適判だ。だいたい「軽微変更該当証明申請書」を10日弱で交付できると思うのが役所の無茶ぶり。
その無茶ぶりが分かったのか、今回は「軽微変更該当証明申請書」を計画通知本体の軽微変更の添付書類には含まず、完了検査申請時に提出する書類として扱つてくれることになったのは良かった。もっとも こちらも変更箇所を細かく聞き再計算してみて、確かにルートCだなと判断できたのだが。もっと早くにチェック依頼があればあたふたすることは避けられたかもしれない。
省エネの軽微変更には、「ルートA、B、C」があると言うと「えっ。そうなの。知らなかった」というのが大概の設計者の反応だ。そのカテゴリは
「ルートA」・・・「省エネ性能が向上する変更」
「ルートB」・・・「一定範囲内の省エネ性能が減少する変更」
「ルートC」・・・「再計算によって基準適合が明らかとなる変更」
なのだが、意外とその区分はデリケート。そのルートの詳細は別の機会に記載するが、意匠設計者の思い込みと独断で判断しない事が大事。完了検査の最低でも1ケ月前にはアクションを起こしていないと、後々大変になる。
尚「軽微変更該当証明申請」には省エネ適判機関の申請手数料がかかる。当然弊社のような省エネサポート会社からも請求書が届きますので宜しく。
欅の盆栽の苔に黴が生えたようで、妻が盆栽の手入れ方法を教えてもらいに大宮・盆栽村に行ってきた。黴は元々の根に付いていたものらしい。盆栽の手入れの仕方、葉の切り方、水のやり方などを教えてもらう。
鉢から盆栽をとり、根の間の土を取った後に、根を水洗い
鉢をもう少し深くて大きいものに取り換えてもらい、新しい土を入れる。土が流れないように鉢底につけたメッシュの固定方法、植木の固定方法等を教えてもらったようだ。
藤樹園さんは盆栽教室を昭和40年より開講していると聞く。現在も老若男女が盆栽を楽しみながら勉強をしている。伺っときは意外にも若い人が多かった。
大宮盆栽村のかえで通り。その風情ある石畳の街並み
こんな素敵な街並み、住宅地がさいたまにあることを知らなかった。
「特積み」とは、貨物自動車運送事業法第2条第2項に規定する一般貨物自動車運送事業のうち、同上第6項に規定する特別積合せ貨物運送を行う事業の事。
法的には、都市計画法第29条第1項第3号に規定する「公益上必要な建築物」に該当するのだが、ほとんどの自治体が条例で特別積合せ貨物運送事業に係る開発行為の諸手続きが必要としている。
今不動産会社から流れてくる物件情報には、市街化調整区域の物件で特積み条件付きのものが目立つ。運送事業者のなかでも「特積み」の認可申請を検討する一般貨物事業者が増えていると聞く。
特積み事業者の特権は、市街化調整区域の開発行為。
市街化調整区域の開発行為は、都市計画法第34条各号に立地基準があり、物流施設の建築は容易ではないが「特積み」だけは可能性がある。
あくまでも可能性であって市街化調整区域の開発行為にはクリアーしなければならない他の法律が沢山ある。安易に考えている不動産事業関係者も多いのが現状。
特積みの申請は国土交通省運輸局自動車交通部貨物課になるが、特積みによる開発行為は計画地を所管する都市計画課に条例に基づき、一般的には最初に相談票を提出する。その相談票が特積みに該当するか否か国土交通省運輸局自動車交通部貨物課に照会され、その回答後に事業者へ「相談結果通知書」により通知する。このあたりの手続きフローは各自治体で多少異なる。
市街化調整区域の開発行為は、都市のインフラが整備されていなところが多いので開発行為の申請は容易ではない。大概は農地なので農地転用許可が必要となる為に結構なハードル。規模によっては都市計画審議会の決定が必要なものもあり、汚水雑排水等の排水経路・排水同意。青道・赤道の存在もあり、それらの廃止、付替え等の業務も発生する。結構面倒くさい。
今 弊社はコロナ禍のもと東京と埼玉で二拠点業務となっているが、埼玉でのつながりでは、物流と生産施設の話題が大半。
あの黒川紀章が設計した集合住宅・中銀カプセルタワービルの前を通った。解体用に足場がかけられて準備が進んでいる。
1972年に完成した中銀カプセルタワービルを「雑誌・新建築」で見たのは、田舎の高校生の時だった。黒川紀章の建築が好きだつたわけではなかったが、この建物は衝撃的だった。
黒川紀章は情報化社会の主役になるのは「移動しながら仕事したり暮らしたりする人物像」と予言し、「ホモ・モーベンス(移動する人民)」と名付けた。
そして「ホモ・モーベンス」の家がカプセル建築だと宣言していた。コロナ禍でテレワークやワーケーションなど仕事がどこでもできて多拠点生活が現実になって、時代が黒川に追いついたと誰がが言っていた。
高速道路の反対側の歩道橋から眺めていたら、何だか哀しくなってきた。
既存住宅の増改修で建築主からLANケーブルの敷設替えを依頼され、その時LANケーブルはカテゴリ5からカテゴリ6にと言われた。最終的にはカテゴリ6Aに敷設替えする事になつたのだが、材料費は意外とかからず、ほとんど電気屋さんの手間賃。
実のところLANケーブルに幾つも違いがあることを知らなかった。そこで備忘録的に記載しておこう。
「上図・サンワサプライのサイトより」
【LANケーブルのカテゴリ詳細】
【CAT5】…通信速度:100Mbps「100BASE-T」
数年前まで広く流通していた低速規格で安価。セール品などの安価な無線LANルーターやハブに同梱されているケースがある。
【CAT5e】…通信速度:1Gbps「1000BASE-T」
最近は超高速な光回線サービスも増えてきたが、基本的にはCAT5eで十分な速度を得ることができる。コストパフォーマンスに優れ、オフィスでの利用にも十分なカテゴリです。
【CAT6】…通信速度:1Gbps「1000BASE-T」
通信速度はCAT5eと同じですが、CAT6の周波数は2倍以上。周波数の上昇に合わせてより多くのデータ転送が可能になる。ネットを快適にと考えている方は、CAT6導入を検討する。
【CAT6A】…通信速度:10Gbps「10G-BASE-T」
液晶テレビやパソコンで動画コンテンツを楽しみたい方や、テレビ会議などを利用する方に最適。今後、主流になってくる10Gbpsにも対応できる通信規格なので、これから一般家庭で動画を観る場合、在宅勤務でWEB会議等が多い人にはCAT6Aの購入がおすすめと聞く。
【CAT7】…通信速度:10Gbps「10G-BASE-T」
CAT7は速度面もノイズ耐性も高く、ちょっとしたタイムラグが命取りになるようなオンラインゲームをプレイしている方におすすめです。また、負荷が高い業務用サーバーとの接続にも最適。
【CAT8】…通信速度:40Gbps「40G-BASE-T」
40Gbpsという超高速、2000MHzという広帯域を実現。現在における最上位規格。ノイズ耐性も高く、高速で安定したネットワークの構築が可能で、主に業務用。
【2022.05.22 件のクライアントよりLANケーブルについて追加情報を頂戴しましたので、下記に掲載します】
GIGAスクール構想の学校内LANはCAT6A以上が義務付けられています。
学校の場合今後はCAT7設置が中心になると思われる。
LANケーブル
CAT6Aにはシールドさないもの UTPケーブル (従来のCAT5、CAT6は UTPです) と
シールドされた STPケーブルの2種類がある。
CAT7以上はSTPになっています。正しいアース処理が必須です。
本来、STPシールドケーブルでアース処理をするとノイズの発生が抑えられます。
CAT6AでもSTPケーブルでアース処理した工事が多くありましたが、アース処理が下手、アース処理漏れ、あるいはUTPとSTPケーブルの混用、でノイズ発生が多発したようです。
現在もこの種混乱が続いているようです。
それで戸建て住宅なんかでは最近はCAT6A UTP にして旧来のCAT5 CAT6 同様に特殊な処理をせずに 配線するケースが中心になっています。
それで我が家も業者が置いていた使用予定のケーブルを確認し CAT6A UTP だったのでそれでよいと回答しました。
学校、事業所、データセンターなどではCAT7(当然STPシールドケーブル 正しいアース処理)が必須です。
なお、戸建て住宅の様に短距離の配線であれば、CAT6でも実用上は10Gは出せるようですので体感上の違いはないでしょう。
我が家の盆美人達が一目ぼれした欅の盆栽
直幹と言って幹が真っ直ぐ伸びるタイプのものらしい
少し遠くから眺めると緑の丘の上に植えられた一本の欅の大樹のような風景を持っている。しかし盆栽は手入れが大変そうだ。まずは水やり。夏は朝昼夕と一日3回ぐらい水をやらないとならないらしい。陽にあてるのも大切。よほど暇じゃないと育てられない。大変だ。
駐車場から竹林の雰囲気のある路を通って正面玄関に向かう
外壁の左官壁と目地
配置図、右が駐車場で配置上の建物のサイドを通って玄関にアプローチ
中庭には、立派な盆栽が一杯。
館内には真行草の床の間がしつらえてあって、それぞれの床の間に盆栽が飾られている。盆栽にはひとつひとつ風景があり、異なる世界があって面白い。盆栽をめでながらお茶するようなところがあれば一日中いれそう。
さいたま市で「和」の空間に包まれたかったら「盆美」
『日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。』
憲法記念日に家族が集まった時に「憲法で何条が好きか」という話題になり、「99条」「9条」「25条」あれこれ・・・。全員一致で「前文」が最も好きな条文になりました。
江戸川区役所5階の食堂で大盛カツカレーを食べる
午後2時のラストオーダー直前に食堂に入ったのでカツカレーが1枚しかなく、半分は相棒と分けた。役場のカレーライスには、懐かしい味に出くわすことが時々ある。この食堂のカレーライスも何だか懐かしいほっこりする味だった。カツはハムカツのように薄かったが、これで610円なのだから仕方あるまい。
午後2時だと、メニューのほとんどは売り切れ
そういえば江戸川区役所にくるのは始めてだったかもしれない。都市計画情報や建築計画概要書は、自分で検索して必要なところを印刷する端末が2台導入されていた。取得した建築計画概要書を持つて窓口に行けば建築確認記載台帳証明を発行してくれる。
ただし床面積5,000㎡以上、10,000㎡以上の場合 東京都庁で発行される年度のものがあるので事前に確認しておく必要がある。
著者の藤原辰史さんは、「ナチスのキツチン」、「ナチスドイツの有機農業」、「分解の哲学」等を書かれており現在は京都大学で農業史、食の思想史を教えている。1976年生まれとあるから自分の子供達の世代だが、私が個人的に期待する将来有望の研究者。
どちらかと言うと最近は農業・食・地域経済に興味があって、藤原さんの本も先に読み始めたのは「【決定版】ナチスのキツチン」なのだが、藤原さんの本は分厚い上に考える事が多すぎて、まだ読み切った本が多くない。何しろこちらも好奇心が旺盛なので、あっちの本、こっちの本と積読が増えていく。
ひとりで食べることを望まないのに、ひとりで食べるのは寂しい。連れ合いに先立たれたら独りの食事は「エサ」になってしまうだろう。独居老人はどう生きていくべきなのだろうか。そんなことを考える今日この頃
今では「子ども食堂」が全国で急速に広がっていると聞く。「NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ」によると2016年5月の段階で全国に319カ所あった子ども食堂は、2019年6月には3718カ所にまで急激に増えている。3年間で11倍を超える。これは全国の児童館数4000件にほぼ近いというのは驚きだ。
子ども食堂は貧困家庭の子どものためという目的だけでなく地域の交流活性化という二本足で立つ実践だという。
子どもを取り巻く環境は悪化の一方だ。日本の15歳未満人口比率は世界194か国中193位と世界ワースト2位(2020年)。更に昨年2021年の出生数は過去最少。子育て公的支援はイギリスやフランスの半分。教育への公的支出は世界181か国中135位(2019年)。OECDで賃下げは日本だけ、非正規雇用4割弱で子育てが困難になっている。親が貧しくなっていき、そのしわ寄せが子供達に押し寄せている。爺婆が子供世代を助けてやろうと思うのだが、老人を巡る経済的環境も段々と悪化しており その余裕は少なくなってきている。
自己責任論が強まりすぎると、みんな自分を守るのに必死になるから、結果他人に気が遣えなくなる。そうやって殺伐とした社会となり、色々なモラルが崩壊する。大事なのは「お互い様」の精神なのだがと思うのだが。
現代社会は貧困を拡大し、人を孤独にした。現在は無縁社会。人間と人間のつながり、人間と生命・自然、環境のつながりがブチブチ切れている。この無縁社会を再び結ぶには食が第一。食は両方をつなげることができる。それが「縁食」だ。「孤食」のように孤独ではなく、家族等とともに食べる「共食」でもなく、家族のだんらんほど押し付けがましくもない緩やかな連帯、食堂でふと隣り合った人との縁や、「こども食堂」で生まれた縁を大切にする「縁食」を広げ、無縁社会をなくしていきたいと私も思う。
都市計画法の開発許可の場合、消防との都計法32条協議で所轄消防署・警防課と事前の打ち合せが必要となります。建築の設計者は建物が防火対象物でも共同住宅等の一般的な案件は消防署に打合わせに行かない。ちょつと特殊な建物とか複合的な建物とか、法令集などでは取扱いに迷う時に消防署の予防課に行きます。しかし消防水利は担当が警防課です。
消防水利とは消防活動を行う際の水利施設の事です。万が一開発箇所で火災が発生した時に有効な消火活動ができるかどうか。これは消火栓からの位置と消防用活動空地があるかどうかで判断されます。
消火栓の位置から120m(場所によっては100m)の範囲以内に開発する場所が入っているかで判断されます。消火栓の位置は、水道局で取得できる水道の配管図に記載されているものを見るか、現地で実際に見て確認します。また消防署の警防課に行けば確認できます。
消火栓は口径によつては消防水利上有効ではないと判断される場合も有り、こればかりは警防課に出向かないとわからない事項です。
既設の消火栓がない場合は、新たに消火栓か防火水槽を開発者負担で設置しなければなりません。
とある開発行為(都内特別区まちづくり条例)をともなう建物の設計で、開発行為も建物の設計監理契約に含めているのに関わらず、こうした役所との打合せは基本設計に含まれておらず、協議は実施設計段階の業務であると主張した建築士がいました。
通常の建築士の感覚では建物の基本設計と同時並行的に開発行為に係る関係役所との打合せ協議をするものです。そうでないと「与条件の整理」にあたる基本設計の業務が完結できません。あとから防火水槽必要です。費用は開発者(建築主)負担ですなどと言ったら建築主から怒られますもの。建物地下に防火水槽を設置する場合は構造にも関わってきますし、基本設計段階で潰しておかなければ事項のひとつです。
まあ世の中 色々な建築士がいて驚きます。
尚、開発敷地が20,000㎡以上かつ、建物が1階建て又は2階建てでその他の建物で5,000㎡以上、準耐火で10,000㎡、耐火で15,000㎡以上の場合には、消防用水の設置が必要となります。
消防用水と消防水利は いずれも消防隊の活動に供するものですが、消防用用水が当該防火対象物に義務付けられているのに対して、消防水利は周辺地区における消火活動を目的としています。消防水利と消防用水の兼用は可能です。
実に30数年振りに自分用のゲームを買った「パワフルプロ野球2022」。小学生の孫娘がこれなら爺ちゃんと遊んでくれるという。そういえばゴルフゲームも持つていた気がする。確か孫娘が幼稚園児だった頃やって、ほとんどスコアがイーブンだったので戦意喪失して放置してある。まあ目は疲れるが、たまにゲームをするのはボケ防止には効果がありそうだ。
小学校低学年の孫娘だからといって油断は出来ない。何しろ歩き始めてまもなくタブレットに触っていた世代であり、ゲームで分からない事があったらユーチューブで検索して次にはレベルアップしてくる。少し先行して練習していても追いつかれて負かされれるのは時間の問題。
思い起こせばファミコンが出始めた頃は野球ゲーム、カーレースゲーム、サッカーゲームにはまり、深夜遅くまでゲームをしていたが、やがて全てのゲームで息子に負けるようになりファミンコンから撤退した。
我が家はスイッチが2台。1台はメモリが一杯で新規ソフトは使用禁止。もう一台はゲームオタクの婆ちゃんか、誰かが使っていて私になかなか順番が来ない。孫娘に負けないように密かに練習しておかないとならないのだが、三台目の自分専用のスイッチを買おうか買うまいか思案中。
虹の橋
写真は2021年11月
滝のトンネル
冬場なので当然滝は流れていない
水門川遊歩道四季の路・ミニ奥の細道
奥に虹の橋
福岡で開発許可・農地転用許可を得意分野として活動されている行政書士の中園雅彦さんが書かれ2021年に出版された本。
開発許可は都市計画法によって規定されているが、その申請の為には農地法、建築基準法、道路法、河川法、文化財保護法、消防法、国土利用計画法、景観法等多種多様な法律が関わってきます。これら多種多様の法律を網羅して開発許可との関係をわかりやすい解説した本は中々無かった。
各都道府県で出している「開発行為の手引き」という本があるのだが、専門的でどちらかと言うと土木技術者向けであり、関連法についてはあまり詳しく書かれていない。
1ha未満の開発許可は、設計技術者の資格を問われないので、土木設計・測量事務所、開発許可を専門とする行政書士、一部の建築士事務所等が業務としている。
かくいう私も若い時、ロードサイド店舗の開発許可申請をやっていた事があった。最初は手探りだったが、慣れてくると測量や登記関係は地元の測量事務所や土地家屋調査士に依頼するが、あとの手続き、擁壁の設計、流量計算等も含めて全て行っていた。市街化調整区域に沿道サービス業としてコンビニの開発許可を取得する業務も数多かった。こうしてみると昔から他の人が面倒くさがる仕事を生業としてきたのかも知れない。昨今では、こうした手続き関係まで自分で行ったことがある建築士はあまりいないのか、この半年余り、市街地化調整区域、敷地面積30,000㎡、新設工場計画延べ面積10,000㎡のプロジェクトに法務支援で関わってきた。
市街化調整区域だが自治体が誘致した土地なのと、土地購入を取りまとめている会社が業務実績の豊富な土木設計・測量会社に開発許可を依頼していたので開発許可申請そのものは心配なかった。ただ建築工事が設計・施工一括発注プロポーザルになり、設計者不在のまま行政の事前協議を進めなければならなかったので、建築主側で建築と開発許可との調整を主業務としていた。
開発許可と建築設計との間で調整しなければならない事は、ひとつは排水。公共下水道が前面道路に敷設されているが敷地は流域外なので開発負担金が発生する。また県の許可が必要だつた。一方合併浄化槽も可能で工場・作業場なので浄化槽の処理対象人員は意外と少ない。その他敷地の排水勾配等の関係もあり中々判断が難しい。
また雨水貯留施設も都心では建物の地下に基礎を利用して設置する事が多いが、敷地に余裕があるので貯留池を作った方が良いのか、常にコストと他の法令を見越して選択していく必要があり、中々難しい判断を要した。
この著者は、主として住宅宅地造成の開発許可が多い様だし、行政書士という職種柄どちらかと言うと事務手続き紹介的なガイドブックになっていて、私からすると市街地調整区域の農地転用や派生して工場立地法、土壌汚染防止法等にも触れて欲しかったが、そういうことは自分で書くしかないかなとも思った。
ともかく多種多様の法律を網羅して開発許可との関係をわかりやすい解説した本は見当たらなかったので、開発許可を総合的に把握したい方にはお勧めの本である。
「建築構造設計指針2019」(通称オレンジ本)は、2010年以来9年振りの改定本。
構造専門事務所ではないと普通はあまり購入しない本です。(高価だし・・)
この本の第11章「構造審査要領」や第12章「東京の地域特性を考慮したは建築構造における建築審査の要領」は都内行政庁や指定確認検査機関が構造審査をする上での法解釈及び運用の統一性を確保し、建築審査の業務円滑化の為に、東京都建築構造行政連絡会で執筆を担当しています。私はとりわけ第11章の「構造審査要領」は既存建築物を扱う設計者(構造設計者のみならず意匠系ゼネラリスト)は必読の部分だと思います。
一般社団法人 東京都建築士事務所協会では「既存建築物活用に係る建築基準法令とその解説(案)」の発行に向けて以前より準備を進めていましたが、2021年度法制委員会の下にワーキンググループとして「リノベーション専門委員会(法規集編纂)」を立ち上げ、私は誘われてその委員の末席に加わっており、2023年出版に向けて毎月1回2時間~2時間半の委員会で熱い議論が交わされています。
私は「検査済証のない建築物に係る指定確認検査機関を活用した建築基準法適合状況調査のためのガイドライン」(以下「ガイドライン調査」)の章の執筆をしています。
現在、ほぼ全部の章の初稿が出稿されており、ブラッシュアップ中です。私もこの本を参考にしているところがあるので読み直しているところです。
ガイドライン調査は一様ではなく国交省届出機関は、その方法論で幾つかに類型化することができます。又各社色々な制限事項を設定していますので調査機関を選択する時には注意が必要です。まだ詳しい執筆内容は書けませんが、色々と新しい取り組みを交えながら、設計者の視点で解説しています。
途中で見つけた桝屋さん
まだ営業前だった
水門川沿いを南下する
美登鯉橋
アニメ「聲の形」では、「いつもの場所」として物語全体を通して何度も登場するとても重要な場所です。将也や硝子が鯉にエサをあげているシーン、仲間たちとの集合場所以外にもさまざまなシーンで登場します。
まあ、ミニ聖地巡礼をしてきたのでありました。
美登鯉橋の西側水路
虹の橋方面を見る
大垣八幡神社をあとにして大垣の水辺空間を歩いてみた。
大垣市役所
写真は2021年11月