石舞台古墳 -2

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古墳時代後期に最高権力者であった蘇我氏

幾たびも血で血を洗う戦いを経て

やがて乙巳の変(645年)に蘇我氏本宗家は滅びた

栄枯盛衰の理りと言おうか

ここには「滅び」を感じた。

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玄室入口部

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玄室内

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玄室内にいるのは、あまり気持ちの良いものではない

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 蘇我蝦夷・蘇我入鹿に批判的な、入鹿の叔父にあたる蘇我倉山田石川麻呂(蘇我石川麻呂)は

中大兄皇子(後の天智天皇)に味方したので

蘇我氏の血脈は、平安時代まではかろうじて続いたようだ。

石舞台古墳 -1

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奈良県明日香村にある古墳時代後期の古墳

石舞台古墳に着くなり霰が降ってきた。

埋葬者は蘇我馬子というのが有力視されているが、

蘇我稲目の墓という説もあるらしい

長さ約7.7m、幅約3.5m、高さ約4.7m

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元は土を盛りあげて作った墳丘で覆われていたが、

その土が失われ、巨大な石を用いた横穴式石室が露出している。

蘇我馬子が埋葬者としたらその孫にあたる蘇我入鹿が

中大兄皇子(後の天智天皇)らに暗殺され

蘇我氏本宗家が滅びた「乙巳の変」(645年)の後

封土が剥がされ墓が暴かれたのは、

蘇我氏に対する懲罰ではなかったかとする説もあるが

ボランティアガイドさんから聞いたところによると

近くの農民が畑の土にした、

石棺の石は江戸時代に城の石垣に使われたと言っていた。

血脈が途切れる、墓守がいなくなるということは寂しいことだ。

大和一之宮 大神神社 -1

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大和一之宮 大神神社(おおみわじんじゃ)(三輪明神)

日本最古の神社のひとつであり

三輪山(三諸の神奈備)が御神体であるために本殿はなく、

江戸時代に建てられた拝殿と三つ鳥居がある

深い緑に包まれた鳥居の前に立つだけで

この神社は違うと感じた

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御祭神は大物主大神(おおもののぬしのおおかみ)=大国主神(おおくにぬしのかみ)

出雲大社と同じ御祭神

これは古代史上は、とても意味のある事

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祓戸神社

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ここで心と体を祓い清める

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大神神社境内案内

長谷寺 -2

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本堂へと続く長い登廊(階段)

蹴上(段差)は低く、平地を歩く感覚に近い

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この登廊からの風景が変化して楽しい

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登廊から陀羅尼堂を見る

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宗宝蔵あたり

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この登廊は、平安時代・長暦3年(1039年)

春日大社の社司中臣信清が子の病気平癒の

御礼に作ったものと造ったと記されている

108間、399段

上中下の三廊に分かれている

下・中廊は、明治27年(1894年)再建

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女人高野 室生寺 -3

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国宝・五重塔

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本堂左脇の石段を登ると五重塔が上から段々姿を現してくる

思っていたよりこじんまりとしている。

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高さ16.1m、平面が方2.45m

屋外に立つ五重塔としては我国で最も小さいらしい

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五重塔が全容を現すのは、狭い塔の広場に登りつめてから

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 平成10年9月22日近畿地方を襲った台風7号によって

塔の西北側の庇は初層から五層まで破壊された

平成11年2月半ばから平成12年9月まで保存修理工事が行われ

ふたたび五重塔は優美で端正な姿を取り戻した。

女人高野 室生寺 -2

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国宝・金堂

正面五軒、側面五軒

単層寄棟造の杮葺き

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重文・弥勒堂

正面三軒の単層入母屋造

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国宝・潅頂堂(本堂)

正面五軒、奥行五軒

単層入母屋造の桧皮葺き

延慶元年(1308年)建立

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【室生寺建物配置】

室生寺のよさは、狭い山あいの斜面を利用して

建物が自由に配置されていることだ。

平地の「伽藍形式の美」とは異なる「美」であり

ひとつひとつの堂塔が単独で美しい環境を作りながら

全体をいっそう美しいものにしている。

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金堂を石段の上から見る

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本堂

左の階段は五重塔に至る石段

大野寺

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朝、NHKテレビのニュースを見ていたら

奈良・大野寺のしだれ桜を放映していた。

先週、大阪出張の帰路 いつもの新幹線で帰ってくるのではなく

奈良飛鳥路を経由して帰ってきた。

大野寺にも 寄ってきたところだった。

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この大野寺は、寺院は何てことないのだが、

境内の小糸しだれ桜と宇陀川を隔てた磨崖仏が有名

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全長14mに近い磨崖仏弥勒立像

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境内は まるで桃源郷のような世界