金沢文芸館

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金沢ゆかりの文芸作品が並ぶ金沢文芸館

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昭和初期からずっと界隈のランドマークだったと聞く。

城下町の情緒あふれる浅野川、東茶屋街・主計町にほど近い

橋場町交差点にひときわ目を引く建物

元々は銀行だった建物を金沢市が改修し文芸館に

2004年「国登録有形文化財」に登録されている。

残念ながら時間もなかったが休館日だったようで

玄関は閉まっていた

簡略化された擬ルネサンス様式

ファサード(正面)をフリーズとコニースと呼ばれる

水平の突起が縦にほぼ1対2の割合で上下二層に分けている。

1~2Fの5個のアーチ型の窓、3Fの角窓も特徴的

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主計町茶屋街

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 浅野川に沿って

金沢市内に四地区指定されている伝統的建造物群保存地区の一つ

主計町(かずえまち)は、茶屋町としての形成時期は明確でないが、明治期には成立していたものと考えられているとの事

一階に出格子を構え、二階の建ちを高くして座敷を置く

茶屋町らしい町屋が連なる。

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大橋

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主計町の反対側は橋場町

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浅野川

Pasar守谷(上り線)SA

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今年H26年3月に改装オープンしたPasar守谷(上り線)SA

力強く構える木造大断面の構造柱によって

「恵みの森」の木立を表現しているとの事

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土曜日の夜

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柱列

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『「守谷」の地名の由来と言われている「古来より広がる緑豊かな森」をイメージさせる「恵みの森」をコンセプトとし、木立の中に優しい木漏れ日がふりそそぐ情景を表現すること。』と丹青社のサイトには書いてあるのだけど、柱と木質系のインテリアには覆われているのだが、表層的。

樹木は、「根・樹幹・葉」によって構成されているが、

強調されているのは樹幹のみで、天井に「葉」のような緑色の三角形を散りばめているだけ。

これでは冬枯の森

屋根も木質大断面で「葉」を表現すればより一層「恵の森」というコンセプトが強調されたように思う。

とても惜しい気がする

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求道学舎

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大正15年に建てられた学生寮を美しく個性的な歴史的建物として後世まで残していくため、コーポラティブ方式により住宅として再生(リノベーション)をはかった2004年竣工のプロジェト。

元設計は、求道会館と同じ武田伍一

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求道会館2階から撮影

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求道会館左手の路地の奥にある

ここから奥には無断では入れません

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別世界へのアプローチという感じ

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共同住宅で人が住んでいるので建物の中は見れなかったが、目の保養になった。

土地の権利は現在の土地所有者である宗教法人(単立法人で求道会)が持ち、 参加者は定期借地権にて共同(「準共有」)で62年間借り受ける。その土地にある「歴史的な建物」を通常 のマンションと同様区分所有し、参加者で結成する建設組合にてリノベーション(修復)した。「借りた土地」の上に「今ある建物」を ディベロッパーが介在することなく「参加者で再利用する」から、余計な経費がかからず、魅力的な価格が実現された。

定期借地権設定+コーポラティプ方式という建築再生プロジェクト

http://www.abrain.jp/hongoh6/index.html

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求道会館 -3

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2階

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天井 左官鏝絵模様

コードだけで吊るされた照明器具

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天井裏との空気流通を図る開口

5個という数字には、

宗教的な意味が込められているとのこと

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暖炉のデザインは、武田伍一が

英国で見たマッキントッシュの「キモノ型」デザインに

刺激されたものと近角氏が説明してくれた。

【建物データー】

設計 : 武田五一

延床面積施工 : 149.141坪(492.93m)

階数 : 地上2階

 構造 : 煉瓦造 一部鉄筋コンクリート

原設計設計期間  : 1903年頃~1915年

原設計施工期間 :  1915年5月~1915年11月

施工  : 初代戸田利兵衛(戸田組)
復原工事設計監理 文化財工学研究所

復原工事設計期間 : 1996年9月~2002年3月

復原工事施工 :  戸田建設

屋根は二重野地(木造+センチュリーボード)ガムロンシート防水 石綿スレート菱葺一部銅板葺
外壁はモルタル塗一部煉瓦
正面ファサード・玄関ポーチはタイル貼(備前伊部) 一部洗い出しモルタル
笠石は特殊コンクリート(フェロコンクリート)

http://www.kyudo-kaikan.org/

求道会館 -2

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2階から

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屋根2×6トラス

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祭壇

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「近角常観(ちかずみじょうかん)は明治3年滋賀県に生まれた浄土真宗大谷派の僧侶で、親鸞聖人の信仰を伝える歎異抄を原点に据え、悩み煩悶する人間が絶対他力によって救済されることを自らの入信体験を基に繰返し説き、 仏教界のみならず幅広く同時代の知識人に大きな影響を与えた。

近角は若き日の欧州留学の体験をふまえ、青年学生と起居を共にして自らの信仰体験を語り継ぐ場として求道学舎を本郷のこの地に開き、明治35年から昭和16年に没するまでその経営に心血を注いだ。

また、広く公衆に向けて信仰を説く場として、大正 4年にこの求道会館を建立。

その壇上から有縁のものへ語りかけると共に、広く社会に対して仏教の有るべき姿を訴えた。その主張は政教分離の立場から国家による宗教管理とともに教団の政治参画にも強く反対し、宗教界の自立性の喪失に警鐘を鳴らし近代仏教の確立に大きく貢献した。」(求道会館サイトより)

 

 

求道会館 -1

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文京区本郷の求道会館が月に一度の

一般公開日だったので訪れてみた。

この建物は、1915年竣工だからまもなく100歳

近角常観氏によって建てられたものだが、一般公開日には

お孫さんにあたる建築家・近角真一氏から

説明をしていただいた。

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左側面・求道学舎への路地

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背面・南面

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東京都指定有形文化財

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ポーチ柱脚部

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奈良県庁

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奈良県庁

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 1965年に竣工して 49年

途中1997~1999年にリニューアルして元気な建物

設計は片山光生氏。

そう、壊されるはずの東京国立競技場の設計も片山光生氏

という事で思い出して掲載。

「書くことが無いのだろう」

いえいえ

「ありすぎるが、ちょつと所要が重なり時間がとれない」

これでも記事の更新には結構時間がとられるのですよ

【写真は2014年初春のものです】

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登小路に沿って低層部があり、そのピロティ

打放しコンクリートの木目のテクスチャは健在

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【奈良県庁舎・建物データー】

設計:片山光生
リニューアル共同設計監理:奈良県総務部管財課本庁舎整備室
所在地:奈良県奈良市登大路町
用途:庁舎
構造:鉄骨鉄筋コンクリート造
規模:地上6階、地下2階
竣工:1965年2月
リニューアル:
主棟・議会棟-1999年12月
東棟-1997年5月

 

京橋創生館

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旭硝子の2階ショールーム

【設計データー】

住居表示 : 東京都中央区京橋二丁目5番18号

敷地面積 : 738.45㎡(223.38坪)

延床面積 : 8,774,46㎡(2,654.27坪)

構造 : 鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造、コンクリート充填鋼管造

規模 : 地下1階、地上13階、塔屋1階

設計・施工 :  鹿島建設株式会社

竣工 : 平成20年12月

 

鬼平江戸処・東北自動車道羽生PA上り線 -2

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内部は、通路を挟んで店舗が配置され、天井には空が書かれ照明によって雰囲気を変えるといった従来型の演出。

通路幅が狭かったかも。

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メディアコーナー

店舗の中を歩いていると後ろの方から

「かっこいい 何これ」

「鬼平って何?」「俺 鉄平なら知ってるぞ」と色んな声が聞こえた。

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鬼平犯科帳にしばしば出てくる「軍鶏鍋の五鉄」

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試しに「一本饂飩」を食べてみたのだが、鬼平犯科帳の中の一本饂飩とはちょつと違うように思える。

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テーマパーク型の複合店舗の場合、リピーターの関心を集めるような自己更新が必要だと思うが、ここでは「食」かな・・・

 

鬼平江戸処・東北自動車道羽生PA上り線 -1

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東北自動車羽生PA上り線が昨年暮れにリニューアルされ鬼平江戸処としてオープンしたのはニュースで聞いていたが、外観も江戸の町並みにしていたのは、駐車場について初めて知った。

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左側は喫煙コーナー

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案内板

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メイン出入り口

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土曜日の夕方という時間だったからか、PAは大変混雑していた。

 

アルテミス宇都宮クリニック

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北関東自動車道・宇都宮上三川ICで降り、宇都宮市郊外のインターパークというショッピングエリアのロードサイドにある産科クリニック

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幹線道路からアプローチ

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中庭に面して産科クリニック・アクア&フィットネススタジオ・ブック&カフェが配置されていて、複合施設となっている。

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駐車場から

設計・施工 :  竹中工務店

【アルテミス宇都宮クリニック】

住所 : 栃木県宇都宮市インターパーク5丁目1−9

http://www.auc.med-apple.co.jp/index.html

【設計データー】

http://www.takenaka.co.jp/majorworks/24927252004.html

詩仙堂 丈山寺 -1

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弊社CEOが先週末東京に帰る日の朝のうちに寄ったという詩仙堂・丈山寺

山門

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詩仙堂の四季には、それぞれ趣があり とりわけ五月下旬の「さつき」十一月下旬の紅葉が有名らしいが、この6月・水無月の青葉もなかなかのものだったと言っていた。

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老梅関

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嘯月楼

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上賀茂神社・水無月

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弊社CEOが先週末 京都出張の際、訪れた上賀茂神社

CEOは、上賀茂神社が大好きで京都出張の折には、時間を見つけて上賀茂神社に参拝している。

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花菖蒲が庭に彩(いろどり)を加えている。

装置としての旬の「花」

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昨秋訪れた時、紅葉が美しかった青もみじ

お願いしていた神馬堂の焼もちを土産に買ってきてもらった。

 

名勝大乗院庭園文化館の土塀

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名勝大乗院庭園文化館の入口の塀は、楽人長屋の土塀のデザイン

塀の雰囲気が素敵だった

古い朝鮮の民家のような・・・

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名勝大乗院庭園文化館は、元興寺を中心とする「ならまち」と高畑界隈の中間に位置し、市民・観光客が名勝旧大乗院庭園や大乗院の資料展示を見ながら気軽に休憩し、また展示室、茶室、和室、会議室などを利用できる施設。

だけど、中には入らなかった。

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聖ラファエル教会

DSCF8652_R 奈良ホテル近くにある教会。

軽井沢の聖パウロカトリック教会に似ているなと思っていたら、A・レーモンドゆかりのレーモンド設計事務所の設計だった。 奈良ホテルの附属教会として、結婚式などが行われている。

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DSCF8660_R 【建物データー】

聖ラファエル教会 1997(平成9)年

設計 : レーモンド設計事務所

施工 : 不明

住所  :        奈良市高畑町1096

東京大学弥生講堂アネックス/セイホクギャラリー -3

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セイホクギャラリー1階

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屋根面

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2階から

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屋根

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セイホクギャラリー2階

【設計データー】

設計 河野泰治アトリエ
構造 東京大学大学院農学生命科学研究科/木質材料学研究室
施行 (株)エンゼルハウス
建築面積 359.21m2
延床面積 497.48m2 (1階 327.51m2 / 2階 151.97m2)
階数 地上2階
構造 木質構造
竣工 2008年8月

http://www.a.u-tokyo.ac.jp/yayoi/plan_annex.html

東京大学弥生講堂アネックス/セイホクギャラリー -2

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エントランスに入ると木の香りが、ぷーんとする

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エントランス右手のエンゼル研究棟講義室

こちらは、檜材105×105のラーメン構造

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エントランスをみる

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シェル構造のセイホクギャラリー2階への階段

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掘り込み式の手摺

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東京大学弥生講堂アネックス/セイホクギャラリー -1

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東大農学部の正門左側にある建物が東京大学(農学部)弥生講堂アネックス/セイホクギャラリー

道路から見える姿が、きれいで見てみたいと思っていた。

写真は農学部の門

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DSCF9430_R深い緑の世界に木材を多用した建物、さすが農学部

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雨が降っていたのでより艶がある(色気)感じが出ていた。

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LVLの木質シェル構造のセイホクギャラリーとエンゼル研究棟の幾何学的建物が一つになっているのだが、違和感がない。

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1階は講義室で、直接2階に上がれる階段があったから、2階は研究室になっているようだ。

「建築・新しい仕事のかたち~箱の産業から場の産業へ」

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一般社団法人住宅医協会設立記念講演会「建築・新しい仕事のかたち~箱の産業から場の産業へ」東京大学大学院工学系研究科建築学専攻教授の松村秀一先生の講演を聞いてきた。

東京大学(農学部)弥生講堂アネックス/セイホクギャラリーという木造シェル構造でできている建物が会場だった。

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松村先生の話は刺激的だった。

日本の産業構造が「ハコの産業」から「場の産業」=「より望ましい生活を展開する『場』を構成するあるいは提供する産業」に一大転換している時代と位置づけられた。

「新しい仕事のかたち・七つの要素」として

  1. 生活する場から発想する
  2. 空間資源を発見する
  3. 空間資源の短所を補い長所を伸ばす
  4. 空間資源を「場」化する
  5. 人と場を出会わせる
  6. 経済活動の中に埋め込む
  7. 生活の場として評価する

をあげられ、具体的事例を紹介されていた。

私達が目指している仕事の方向が、あながち間違ってはいないのだなぁと思った。

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刺激的な空間で刺激的な話を聞けれて脳が活性化した一日だった。

新国立競技場の基本設計が発表された。

 

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5/28 新国立競技場の基本設計が発表された。

国際コンペの時よりコストの見直しがされ、規模も縮小されたようだ。基本設計の詳細は下記のサイトに公表されている。

http://www.jpnsport.go.jp/newstadium//tabid/411/Default.aspx

このところ新国立競技場のニュースが飛び交っていた。

5月12日には、建築家の伊東豊雄氏が、国立競技場の建て替え計画に異を唱え、現競技場の改修案を発表した。

【スタンドを複層化、伊東豊雄氏が国立の改修案 】

http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20140516/663049/

又、JIA・日本建築家協会が国立競技場解体延期の要望を出している。

【国立競技場の解体延期を要望、JIA 】

http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20140523/664070/?rt=nocnt

等、多方面から解体延期、改築ではなく増築・改修の要望が出ていた。

そんなところ5/31のファイナルディを前に基本設計が発表されたわけだが、基本設計を見て個人的にはがっかりした。

なんだか ずいぶんとずんぐりむっくりして 躍動感がない。

自転車競技用のヘルメットから工事現場用ヘルメットになったような・・・。

この基本設計だと、歩行者の視線ではボリューム感だけが強調されるような気がする。やはり8万人収容にこだわるとこうなっちゃうのかなぁ~。

個人的意見は、もともと56年ぐらいで建物を壊して改築してしまうのには賛成できないし、オリンピックのスタジアム基準は6万人だから、増築等をすれば良いと思っていた。

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一方、ザハ・ハディド・アーキテクトの設計なら完成を見てみたいという気持ちもあったけど、最初から予算額の倍になりそうなデザインだから・・・

それでも新しい未来を切り開いていくような躍動的なデザインにはしびれた。

もともとこのコンペは、応募要領でデザインコンペで設計コンペではないとあったけど、ザハ・ハディド・アーキテクトはデザイン監修という立場になり、基本設計は、日建設計・梓設計・日本設計・アラップ設計共同体。

http://www.jpnsport.go.jp/corp/chotatu/tabid/117/Default.aspx

お上が決めたことには逆らえない風潮が日本にはあるが、市民は発言しないと。