旭硝子の2階ショールーム
【設計データー】
住居表示 : 東京都中央区京橋二丁目5番18号
敷地面積 : 738.45㎡(223.38坪)
延床面積 : 8,774,46㎡(2,654.27坪)
構造 : 鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造、コンクリート充填鋼管造
規模 : 地下1階、地上13階、塔屋1階
設計・施工 : 鹿島建設株式会社
竣工 : 平成20年12月
建築法務/ 建築ストック再生・活用 /長寿命化/ 環境建築 / 建築設計監理 / ㈱寺田建築事務所・一級建築士事務所
セイホクギャラリー1階
屋根面
2階から
屋根
セイホクギャラリー2階
【設計データー】
設計 河野泰治アトリエ
構造 東京大学大学院農学生命科学研究科/木質材料学研究室
施行 (株)エンゼルハウス
建築面積 359.21m2
延床面積 497.48m2 (1階 327.51m2 / 2階 151.97m2)
階数 地上2階
構造 木質構造
竣工 2008年8月
http://www.a.u-tokyo.ac.jp/yayoi/plan_annex.html
一般社団法人住宅医協会設立記念講演会「建築・新しい仕事のかたち~箱の産業から場の産業へ」東京大学大学院工学系研究科建築学専攻教授の松村秀一先生の講演を聞いてきた。
東京大学(農学部)弥生講堂アネックス/セイホクギャラリーという木造シェル構造でできている建物が会場だった。
松村先生の話は刺激的だった。
日本の産業構造が「ハコの産業」から「場の産業」=「より望ましい生活を展開する『場』を構成するあるいは提供する産業」に一大転換している時代と位置づけられた。
「新しい仕事のかたち・七つの要素」として
をあげられ、具体的事例を紹介されていた。
私達が目指している仕事の方向が、あながち間違ってはいないのだなぁと思った。
刺激的な空間で刺激的な話を聞けれて脳が活性化した一日だった。
5/28 新国立競技場の基本設計が発表された。
国際コンペの時よりコストの見直しがされ、規模も縮小されたようだ。基本設計の詳細は下記のサイトに公表されている。
http://www.jpnsport.go.jp/newstadium//tabid/411/Default.aspx
このところ新国立競技場のニュースが飛び交っていた。
5月12日には、建築家の伊東豊雄氏が、国立競技場の建て替え計画に異を唱え、現競技場の改修案を発表した。
【スタンドを複層化、伊東豊雄氏が国立の改修案 】
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20140516/663049/
又、JIA・日本建築家協会が国立競技場解体延期の要望を出している。
【国立競技場の解体延期を要望、JIA 】
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20140523/664070/?rt=nocnt
等、多方面から解体延期、改築ではなく増築・改修の要望が出ていた。
そんなところ5/31のファイナルディを前に基本設計が発表されたわけだが、基本設計を見て個人的にはがっかりした。
なんだか ずいぶんとずんぐりむっくりして 躍動感がない。
自転車競技用のヘルメットから工事現場用ヘルメットになったような・・・。
この基本設計だと、歩行者の視線ではボリューム感だけが強調されるような気がする。やはり8万人収容にこだわるとこうなっちゃうのかなぁ~。
個人的意見は、もともと56年ぐらいで建物を壊して改築してしまうのには賛成できないし、オリンピックのスタジアム基準は6万人だから、増築等をすれば良いと思っていた。
一方、ザハ・ハディド・アーキテクトの設計なら完成を見てみたいという気持ちもあったけど、最初から予算額の倍になりそうなデザインだから・・・
それでも新しい未来を切り開いていくような躍動的なデザインにはしびれた。
もともとこのコンペは、応募要領でデザインコンペで設計コンペではないとあったけど、ザハ・ハディド・アーキテクトはデザイン監修という立場になり、基本設計は、日建設計・梓設計・日本設計・アラップ設計共同体。
http://www.jpnsport.go.jp/corp/chotatu/tabid/117/Default.aspx
お上が決めたことには逆らえない風潮が日本にはあるが、市民は発言しないと。
駅に直結する日本初の「駅上病院」である
「東急病院」は、壁面と屋上を大規模に緑化している。
南側と西側の壁面にはワイヤーを張りめぐらせ、
そこに7品種4,200本ものツタを巻きつけたとある。
この緑化で直射日光を緩和でき、室内空調の消費電力を削減し
建物の放熱も抑えられ、地球温暖化の防止にも役立つ。
「東急大岡山駅上東急病院」
統括 東京急行電鉄工務部施設課
デザインアーキテクト 安田幸一研究室+安田アトリエ
設計 大建設計
大岡山と言えば東工大キャンパス。
「東京工業大学百年記念館」 設計 : 篠原一男 竣工 : 1987年
この日は、入学試験でキャンパス内には入れなかった。
「東工大蔵前会館」 設計 : 坂本一成&日建設計 竣工 : 2009年
仕事で吉祥寺に行ったおり、楳図かずお邸の場所を教えてもらい見に行ってきた。
道路から駐車スペース分奥まり、大きな木立がさえぎり 紅白の縞模様は目立たない。
わずかに屋根の上に突き出たトップライトがかわいらしい。
2009年に景観論争で有名になった家だが、この当時も「周囲の目を引くが、景観の調和を乱すとまでは認められない」という東京地裁判決だったが、新築当時より一層目立たなくなった。
今でも 見に訪れる人が絶えず吉祥寺の名所になりつつある。
◆楳図さん宅景観乱さずと東京地裁 赤白ボーダー壁撤去不要(共同通信)
漫画家楳図かずおさんが東京都武蔵野市に新築した自宅をめぐり、周辺住民2人が「景観破壊だ」として、楳図さんのトレードマークの赤と白の横じま(ボーダー)模様になった外壁の撤去などを求めた訴訟の判決で、東京地裁(畠山稔裁判長)は28日、「周囲の目を引くが、景観の調和を乱すとまでは認められない」とし、請求を棄却した。
赤白横じまのネクタイ姿で入廷した楳図さんは判決後、「少し早く春を感じさせてもらった。(今後の近所付き合いは)素直にやっていきたい。多少間を置くのも仲良くする方法で、気を配りながら生活をしていきたい」と笑顔で話した。
外壁の横じまは約50センチ幅。屋根に設置された赤い煙突状の塔にある2つの丸い窓は、作品の人気キャラクター「マッチョメマン」の目をイメージしたという。
住民側は2007年、建築工事の差し止めを求め東京地裁に仮処分を申し立てたが、却下されたため提訴。自宅は昨年3月に完成した。(2009-01-28 16:47:48)
下の写真は 新築当時の楳図かずお邸
新木場の木材会館を見に行った。
日曜の為 内部は見れず外部のみ
公開空地
バルコニーによって形成された特徴的な彫りの深いデザイン
このバルコニーはリフレッシュコーナーであり屋外避難階段と一体化した避難経路にもなっている。
バルコニーがあることによって誰もが窓ガラスを清掃でき、メンテナンスコストを低減できる。
メインエントランス部分
コンクリートの型枠材料として未加工の木材を使用している。型枠の木材の角を面取りすることで、横目地がとても綺麗に連続している。
この建物は、耐火性能検証法と避難安全検証法(ルートB)による設計で内外部に木材を使う事を可能にした。
設計者自身が耐火性能検証法と避難安全検証法に熟知していないと、このような建築計画は生まれてこなかったであろう。
龍雲院白山道場は、都内に住んでいるのに中々見に来れなかった建物。
若いかたは、あまり御存知ないかもしれないが「生闘学舎」(1980年竣工・三宅島)で日本建築学会賞を受賞した高須賀晋氏の設計によるもので、もう完成してから30年以上経つのではないだろうか。
*龍雲院本堂・禅道場は1978年竣工
方形屋根の美しい建物
建築資料研究社からこの建物の図面と写真が掲載された特集号があったはずだが、どこにしまったか、確かに本を買って読んだ記憶だけはある。
裏側の墓場からの方が 全体のシルエットがわかりやすいかもしれない。
梅雨の時期だし写真を撮る時間も、腕も悪いが、思い立って妻にわざわざ車を運転して行ってもらって、ようやく龍雲院白山道場に来れた。
今度は 朝早くに内部も見せてもらおうと思う。
この禅院は、臨済宗円覚寺派につながる歴史ある禅寺。
庭には古い石碑が沢山あった。
確かな設計と職人の技術に支えられた本当の木造建築のいのちは長い。
建築は、コンセプトや観念で出来上がっているのではない。
この建物は、今になっても細部にわたってみずみずしい力を蓄えている。