龍雲院白山道場は、都内に住んでいるのに中々見に来れなかった建物。
若いかたは、あまり御存知ないかもしれないが「生闘学舎」(1980年竣工・三宅島)で日本建築学会賞を受賞した高須賀晋氏の設計によるもので、もう完成してから30年以上経つのではないだろうか。
*龍雲院本堂・禅道場は1978年竣工
方形屋根の美しい建物
建築資料研究社からこの建物の図面と写真が掲載された特集号があったはずだが、どこにしまったか、確かに本を買って読んだ記憶だけはある。
裏側の墓場からの方が 全体のシルエットがわかりやすいかもしれない。
梅雨の時期だし写真を撮る時間も、腕も悪いが、思い立って妻にわざわざ車を運転して行ってもらって、ようやく龍雲院白山道場に来れた。
今度は 朝早くに内部も見せてもらおうと思う。
この禅院は、臨済宗円覚寺派につながる歴史ある禅寺。
庭には古い石碑が沢山あった。
確かな設計と職人の技術に支えられた本当の木造建築のいのちは長い。
建築は、コンセプトや観念で出来上がっているのではない。
この建物は、今になっても細部にわたってみずみずしい力を蓄えている。