シュリンクフレーション

最近、以前と比較して容量・数量が減少している商品が目につく。

「あれ、前より少し量が減ったような気がする」パッケージはそのままなのに内容量を見ると明らかに減っている。そんなことが続いて調べてみたら「シュリンクフレーション(shrinkflation)」という「小売りされる商品の価格は変わらないまま内容量がシュリンク(収縮)していく」経済現象だそうです。

シュリンク(縮小する)と継続的な物価上昇を指すインフレを合わせた造語だとのこと。

昨今、あらゆる商品が増税や製造コスト、企業努力等の要因により減少させているようです。

どうりで妻が最近「たいした買ったように思わないのに金額がかかってびっくりした」と言うはずです。

「減量はこっそり値上げと同じ」

建築界にもシュリンクフレーションはあります。

とある分譲マンションの図面を見ていたら住戸の平面詳細図(縮尺1/50)はありましたが、展開図が無いので聞いたら。「今は書かない」とか。担当した設計事務所というより設計監理料を抑えるためにデベロッパーが認めていたようです。

別な案件、基本設計が出来上がったと言うので見せてもらったら外部仕上表も内部仕上表も無いのです。「なんで仕上表ないの」と聞いたら「仕上げは実施設計で」と言うのです。
これは「オーダーメードの洋服を作る時に採寸だけで終わっていると言う事で、生地の種類や裏地程度は決めないと概算工事費の算出ができないじゃないですか」と聞くと「もによもにょ」

当然ながら基本設計完了時に提出すると設計監理契約書に記載ある概算工事見積書は未提出。

設計事務所は国交省告示に基づき契約しているので「成果図書」が不足。基本設計の内容も稚拙。報酬は立派。

あ~ぁ