
ぼくが求めるのは言葉の弾丸ではなく
言葉の槍
きみの全身の重みがかけられた
その槍がかえってくるなら
その槍がぼくの魂をつらぬくなら
どんな白々しい沈黙にも耐えよう
さめきったコーヒーの泥沼の中で
建築法務/ 建築ストック再生・活用 /長寿命化/ 環境建築 / 建築設計監理 / ㈱寺田建築事務所・一級建築士事務所
ぼくが求めるのは言葉の弾丸ではなく
言葉の槍
きみの全身の重みがかけられた
その槍がかえってくるなら
その槍がぼくの魂をつらぬくなら
どんな白々しい沈黙にも耐えよう
さめきったコーヒーの泥沼の中で
京和傘・日吉屋さんは京都市上京区、宝鏡寺前にある江戸時代後期から続いている伝統ある京和傘のお店です。和傘産業は衰退し、京和傘の店として唯一残っていると聞きました。
日吉屋さんが照明に取り組み始めたのが、2005年とか。和傘で培った技術を照明という異分野の分野に転用することで、伝統に新たな息吹を吹き込んでいます。
社長の西堀さんは、奥さんの実家である日吉屋を継いで5代目となるまでは、地方公務員だったとか、異業種の視点がイノベーションを生むのかもしれません。もっとも事業を継承した時 年間の売上が160万円だったと言いますから、恐らく廃業寸前の状態だったのでしょう。
今や海外にも市場を広げ、メディアにも取り上げられ、随分と有名になりました。
とっても良い雰囲気を醸し出してくれる照明器具です。やっぱり日本は「ものづくり」で世界と勝負しないといけないのだと思います。
尚、日吉屋さんは欧州を中心に世界各地の約5000工房が参加する世界最大の匠が集うポータルサイト「マイスターストラーセ / Meisterstrasse」ジャパンの総代理店となっています。
妻に誘われて「白蛇・縁起」を観てきました。たてつづけに映画観てますね。
本来なら爺婆割引、夫婦割引で格安ですからコロナ禍でなければもっと映画館に通っています。普通の生活を奪ったのは「コロナ」? 。いやいや、もはや「人災」といった方が良いかもしれません。
映画、とても良かったですね。時間と空間のスケール感がさすが中国映画。それにワーナーのテクノロジーがプラスされて映画の中に引き込まれてしまいます。たまには他の人の好きなジャンルも覗いてみるものです。
映画の観客は9割以上が若い女性。泣いてる子もちらほら。
エンディングで流れたSnow Manの「縁 -YUÁN-」はとても優しく感じられて、この美しい映画に華を添えていました。
続編もあるようなので、楽しみです。
久しぶりに映画館に行きました。1年半ぶりでしょうか。
以前より映画館内部の換気量が相当増えたように思えました。それに、ソーシャルディスタンスですし、思っていた以上に安心して映画を見ることができました。
やっぱり映画は映画館で見るのが一番です。NETFLEXとイヤホンには疲れていたので
映画は、菅総理をシニカルに切り取った政治ドキュメンタリーですが、アニメも多く挿入されていて内山監督曰く「政治バラエティ映画」に仕上がり、堅苦しくないドキュメンタリーになっていると思います。
7月30日に封切りした途端「パンケーキを毒見する」公式Twitterが一時凍結されたぐらいで、何時コロナにかこつけて上映禁止になるか予断を許さないと制作陣が言っていたので、早めに見に行きました。
ポンコツ政権のもと無駄死にしないようにしましょう。
3711人の乗員乗客のうち、2割にあたる712人の感染が確認された大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス(DP)号の事は記憶に新しい。そのDP号の客室(キャビン)への給気の70%が別の客室などから排出された空気を循環させたものだった。公室・階段室は50%。医療室・調理室(ギャレー)は100%で設計したと書かれている。
2008年3月 日本船舶海洋工学会誌、「大型客船の空調システム設計・
Princess Cruises」三菱グランドシリーズ実施例という論文によると、
通常の客船では、新鮮空気量100%を設計条件すことが多いが、メガ客船では「省エネ対策」として新鮮空気を一部取り入れて還気させることが一般的だと記されている。「省エネ対策」とは名目で外気と比べ温湿度差が少ない客室同士の空気を還流させれば、電気代等コストや工事コストも抑えられるためだろう事は推察できる。
このコロナ禍において「換気」「空気」について勉強して色々と再認識することが出来た。今後の建築には、省エネだけでなく衛生的な換気という新たな要素を加わる必要がある。
日本は熱交換器による全(100%)外気換気が遅れている。常に再循環するようなことは決して推奨されるべきではない。空気感染制御を前提とした再循環回路がない空気調和機 AHUの開発が必要だ。
戦艦大和の最期は、映画もあるし出版物も多いので結構知っていたが、大和とともに出撃した駆逐艦の戦闘状況は知らなった。
この本の駆逐艦涼月(すずつき)は、戦艦大和とともに沖縄方面に出撃した軽巡洋艦1隻と駆逐艦8隻の中の1隻。そのうち帰還したのは冬月、涼月、雪風、初霜の4隻のみ。
涼月は、大破、艦首 – 前部主砲付近に直撃弾を受け大火災となり、後進で佐世保に帰還
その時の艦長・平山敏夫中佐が澤さんの曽祖父にあたるという。
澤さんが小学校6年生の時に父親と北九州の軍艦防波堤(正式名称:響灘沈艦護岸)を訪れた思い出から、戦闘中の駆逐艦涼月にタイムスリップし、戦闘状況を記している。
大和とともに出撃した艦についても知らなかったし、軍艦防波堤も知らなった。
涼月(すずつき)
「さわやかに澄みきった秋の月」美しいが物悲しい名
8月は、鎮魂の月。
引き継いでいかなければならない。
世の中には、木造・鉄骨造・RC造・混構造といった多種多様な構造の建物があり、又共同住宅や一戸建てなどの形式も多様。実際既存建物の下見や調査に行くと、事前に目視できる範囲も限定され、尚且つ図面どうりににはなっていない事も多い。全ての現場が個別解を求めており、省エネ関係の教科書どおりにはいかない時も多い。
この本は2部構成となっていて、1部では断熱の基礎知識の解説。2部は実践編でRC集合住宅の「内断熱」、木造戸建ての「ゾーニング断熱」、RC戸建ての「外断熱」という三つの既存建築の断熱改修の事例を紹介している。
とにかく図面や施工手順の写真が豊富でわかりやすく、断熱リノベに対する思考プロセスや現場の施工手順には多くのヒントが詰まっている。
既存建築物の潜在力(ポテンシャル)をどう評価し、活用の道筋を描くか。省エネ・断熱だけに限らず、まだまだ課題は多い。
2025年から新築住宅と延べ面積300㎡未満の非住宅も省エネ基準適合化するというスケジュールが7/20発表され、省エネ・断熱等の建築の性能とデザインの双立は避けられなくなっている。
最近、以前と比較して容量・数量が減少している商品が目につく。
「あれ、前より少し量が減ったような気がする」パッケージはそのままなのに内容量を見ると明らかに減っている。そんなことが続いて調べてみたら「シュリンクフレーション(shrinkflation)」という「小売りされる商品の価格は変わらないまま内容量がシュリンク(収縮)していく」経済現象だそうです。
シュリンク(縮小する)と継続的な物価上昇を指すインフレを合わせた造語だとのこと。
昨今、あらゆる商品が増税や製造コスト、企業努力等の要因により減少させているようです。
どうりで妻が最近「たいした買ったように思わないのに金額がかかってびっくりした」と言うはずです。
「減量はこっそり値上げと同じ」
建築界にもシュリンクフレーションはあります。
とある分譲マンションの図面を見ていたら住戸の平面詳細図(縮尺1/50)はありましたが、展開図が無いので聞いたら。「今は書かない」とか。担当した設計事務所というより設計監理料を抑えるためにデベロッパーが認めていたようです。
別な案件、基本設計が出来上がったと言うので見せてもらったら外部仕上表も内部仕上表も無いのです。「なんで仕上表ないの」と聞いたら「仕上げは実施設計で」と言うのです。
これは「オーダーメードの洋服を作る時に採寸だけで終わっていると言う事で、生地の種類や裏地程度は決めないと概算工事費の算出ができないじゃないですか」と聞くと「もによもにょ」
当然ながら基本設計完了時に提出すると設計監理契約書に記載ある概算工事見積書は未提出。
設計事務所は国交省告示に基づき契約しているので「成果図書」が不足。基本設計の内容も稚拙。報酬は立派。
あ~ぁ
ZEB(ゼブ) ネット・ゼロ・エネルギービル
「先進的な建築設計によるエネルギー負荷の抑制やパッシブ技術の採用による自然エネルギーの積極的な活用、高効率な設備システムの導入等により、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギー化を実現した上で再生可能エネルギーを導入することにより、エネルギー自立度を極力高め、年間の一次エネルギー消費量の収支をゼロとすることを目指した建築物」
2019年に公益社団法人 空気調和・衛生工学会編で技法堂出版から出されたZEBの基本的な解説書。
以前は、大規模な建物、先進的なプロジェクトの話と思っていたら、中小規模の建物でもZEBが話題になってきた。そこで再学習のつもりで基本を確認。
御存知のようにZEBには4つの評価基準があるが、投資対効果を考えたら無理せず Nealy ZEBあたりを目標にした方が良いのかなと思ったりしている。
オフイスビルにせよ、全ての建築物に言えることだが、「雨風を凌ぐ」「単なる箱」から「性能とデザイン」の両立が求められる時代を迎えているのだと思う。
以前読んだ「あわいの力」の著者、能楽師・安田登さんの最新刊。
三流=多流(いろいろなことができる人)という、中国の古典から「三流」の「本来の意味」を紐解いて、むしろ「三流(多流)〝が〟いい」という。
「一流がひとつのことを究めた人だとしたら、「三流」はそれより劣っている人
ではなく三流とはいろいろなことをする人=多流の人」
安田さん自身が能楽師であり、古代文字や古典に精通し、身体技能のワークショップを開催したり、風水や3DCGについての本も執筆する多流の人。
関西大学で教壇にも立ち「情報空間と身体表現」という講義資料が公開されているが、作品課題が「情報空間の土地」をテーマにしたVR ・AR等のXR作品(AR(拡張現実)/VR(仮想現実)/MR(複合現実)などの総称)の提出とういうからぶったまげる。
「転がる石に苔つかず」(A rolling stone gathers no moss.)
このことわざイギリスでは、「転がる石のように仕事や住まいをころころ変えるような奴は成功できない」という意味らしいが、アメリカでは「いろいろ動き回って変化している人は能力を錆びつかせることがない」というような意味でつかわれるとの事。三流人はローリングストーン。「螺旋的な生き方」ゆるゆる、ぐるぐる回っていて、何に出会うかわからない。
「本当は一流をめざすことができないのに、周囲の期待に流されてめざしちゃったりする人もいます。本当は人生を楽しむことが一番得意な人なのに、毎日がとてもつらくなる。そういう人は一流をめざすことはきっぱりやめて、三流にシフトしたほうがいいと私は思います。本書は、そういう方のための本です。」
読後、気がとつても楽になる本です。
この建物を雑誌で見たのは随分と前だったように記憶していた。本には2013年2月竣工とあったから、随分時間が経過してからこの書庫が建てられた経過や建築主や設計者の意図を詳しく知ったことになる。
この書庫がどこにあるかは知っていた。早稲田通り沿いに面して小さいけど存在感がある小豆色の建物。知る人ぞ知る建物だったから。
竣工まもなく雑誌に紹介された時、えらく施工が難しい建物だなと思ったのが第一印象だつた。多角形の平面の中を大小3つの円がくり抜かれている。しかもRC造で階段は鉄骨造。敷地は狭く、早稲田通りは交通量も多い。今回この本を読んでみて、更に納得した。
自分より年齢が若い建築家の中では、堀部安嗣さんの作品に惹かれる。堀部さんの建築の特徴を端的に文字にすると「静謐」という言葉が使われる。空間に緊張感はあるが近寄りがたいものではない。とても印象にのこるシーンが連続している。
この書庫は、本を読むことと文字を書くことと先祖を祀ることが共存している不思議な空間。書庫の中に仏壇が鎮座することで精神性の軸が出来上がったのかも知れない。
だが堀部さんの作品は主に住宅が多いので、部外者は中々空間を体験することはできない。
昨年から堀部安嗣建築設計事務所のユーチューブチャンネルを見て、部外者でも見れそうな建物をチェックしていた。多くはないが全国各地に点在している。それらを見に行くことが目標となり楽しみになった。
駐車場が約300台という とても大きな道の駅
観光情報棟・新鮮市場(農産物直売場)・うるおい館(土産物)・レストラン・菓子工房・グラスハウス(休憩場)・グラウンドゴルフとあり、ちょつとした地元スーパー
地方の農産物直売場で新鮮な野菜を仕入れてくるのが常で、この日も新鮮市場を見て回ったが、売れそうな野菜類は豊富な量が並んでいた。比較的小さな道の駅には、意外と珍しい地場の野菜等を見つけるのだが、ここにはそうしたものは見つからなかった。
何でもあるんだけど 欲しいものがない
常陸国一宮鹿島神宮・楼門
日本三大楼門の一つに数えられる楼門は、高さ約13m、重要文化財。寛永11年(1634)、水戸徳川初代藩主の頼房卿により奉納されたとある。
御祭神は武甕槌(タケミカヅチ)大神
「夏越の祓(なごしのはらえ)」に行われる神事「茅の輪くぐり」
茅の輪くぐりとは、
茅(かや)で作った大きな輪をくぐることによって心身を清め、
無病息災や厄除け、家内安全を願う行事。
当然ながら正しい手順でくぐってきました
奥参道
蜘蛛の巣が美しく見えた
要石
鹿島神宮の要石は凹型になっている
奥宮は、2026年の大祭に向けて改修工事中
鹿島神宮は、言葉に表せないぐらい良いところです
原初的な力強さ、静謐なんだけど温もりがある、そんな神域です
7/13 午前4時
何時ものように早朝に寝覚め、雷雨の後の空を見た
空が白々と明けていた
朝の空気を吸う
北浦
突如 部屋にオレンジ色の光が差し込んだ
陽が登ったのだ
山の上からみれば御来光だが
丁度 鹿島神宮の方角から旭日が差し込んでくる
北浦の湖面に映し出された光の帯が徐々に伸びていく
まるで光の橋だ
この橋を渡って鹿島においでと誘われているようだ
この橋は、日の出から日がある程度高くなるまでの約1時間ぐらいで消えた
思いがけず いいものを見た
神様に導かれたような、そんな気持ちにさせてくれた
佐原の市街地を南北に流れる小野川を挟んだ街並
人影はまばら
佐原は、利根川の東遷により小野川が利根川と繋がると、その利根川の舟運と香取街道や銚子道といった陸路との接続点であることから、利根川の代表的な河岸として、江戸への荷の集積地として栄えた都市。
右奥が伊能忠敬記念館の入口
学生時代には こういう街並みや蔵造りの町屋や土蔵、洋風建築などの伝統的建築物 を見ると心がときめいたのに、今はあまり興味は湧かなくなった。といいつつ結構若い時に見に行けなかった各地の伝建地区は、機会があればと訪れたいとチェックはしている。
千葉県佐原は、伊能忠敬の生地です。
さほど期待もせず、ちょつと寄ってみただけでしたが、
測量図には圧倒された
町並み観光駐車場側
土蔵と思いきや、厠でした
伊能忠敬は「学問を始めるのに遅きはない」を地で行った人です。
江戸で、天文方高橋至時の弟子になり勉強を本格的に始め55歳で北海道南岸の測量を行い、以後計10回に及ぶ日本全国の測量を71歳まで行いました。忠敬は73歳で亡くなりますが、彼の没後3年にして日本全図は完成した。記念館に伊能忠敬の蔵書目録があったが、江戸に行く前から家業の傍ら相当に勉強していた様子が伺える。
ただただ尊敬。
香取神宮・楼門
元禄13年(1700年)造営・重要文化財
本殿・元禄13年(1700年)造営・重要文化財
下総国一之宮 香取神宮
御祭神・経津主大神(ふつぬしのおおかみ)
奥宮
香取神宮の要石は凸型で、丸くて可愛らしい
香取神宮と鹿島神宮は一対の存在とは聞いていましたが
それを実感しました。
「建築物の防火避難規定の解説2016」の発行以降に行われた建築基準法令・国交省告示の改正内容及びQ&Aを追加更新した第2版。
新旧対照がないので、ぶっちゃけ どこが修正追加されたのか よくわからん。
表13の平成18年~令和元年までの質問と回答は参考になるが、これまでサイト上に掲載されていたQ&Aを本に挿入しただけ。と言ってしまうと身も蓋もない。
最近は、現在の建築基準法が明文化していない事項について色々と考える機会に出くわすことが多い。取扱い事例や明文化した図書の提示を求められることが多いが、そうじやなくて「設計者が判断しなければならないんだよ」と言いたくなる。
個々の法文の解釈だけでなく、建築法は本来どうあるべきかと言う視点・「国民の生命、健康及び財産の保護を図り、もって公共の福祉の増進に資することを目的とする」(建築基準法第1条)を常に念頭に入れ、構造上安全側、避難上容易、周辺環境に留意する等の視点で個々の問題を解決したい。
「私権」と「公共」のバランスを取らないと社会的共通資本の「環境」を守れない。
「法の解釈だけではなく、建築法はどうあるべきか」という視点を忘れてはならない。
そんなことを考える今日この頃。
たまたま全国各地の建築法規の取り扱い基準について別な項目で調べていたら、先に記載した崖地のオープンテラスに類似したケースとして「架台等の取扱い」というのを見つけた。
■横浜市建築基準法取扱基準集(令和2年4月版)
1-3 架台等について(参考)
架台その他これに類するもの(柱又は壁及び床版により構成される工作物でその床版の上部を駐車や建築物へのアプローチ等の利用に供するもの)又は機械式駐車装置の地下ピット部分については、確認申請等が必要ではない工作物ですが、日常的に人の通行、駐車等に供し構造上の安全性に配慮する必要があることから、法第 19 条、法第 20 条
など建築物に対する規制に準じた設計を行ってください。
(まち建企第 2287 号 平成 20 年3月4日)
(建建企第 811 号 平成 22 年8月9日改正)
斜面地の多い横浜市ならではの取扱い基準だと思う。この架台等の取扱い基準は、現行はシンプルな表現だが、以前は法12条5項に基づく築造計画書の提出を求めていた。以下 昔の横浜市の架台指導基準。
■架台等の指導について(指導基準)
架台等の築造における指導については、次により行うものとします。
1、架台等の意義
架台その他これらに類するもの(以下「架台等」といいます。)とは、柱又は壁及び床板により構成される工作物で、その床版の上部を駐車その他の利用に供するものをいいます。
2、適用範囲
この取扱いは、高さが2m超える架台等に適用します。
3、築造計画書の提出
築造主は、架台を築造しようとする場合において、工事着手前に法12条5項に基づく架台等築造計画書(以下「築造計画書」といいます。提出するものとします。
4、築造計画書の審査
築造計画書が提出された場合においては、構造の安全その他の事項について審査を行うものとします。
5、技術基準
技術基準については、法19条、法20条及び法44条を準用するほか、建築物に準じた指導を行うものとします。
6、施工状況報告
築造主は、架台等の工事が完了した場合においては、施工状況について報告するものとします。
7、8略
(横浜市建企指第1007号 建築局長 平成5年4月1日)
妻が書店で見つけてきた本をちょつと拝借。
「本の雑誌」の巻頭連戦が書籍化。
本好きにとって他人の本棚は、とても気になる。どんな本を読めば、あんな発想が浮かぶのか、あの文章力は、どんな本を読んで生み出されていったのか。どんな服を着ているか、どんな時計をしているかなどより何よりも本棚に関心がある。
又、本棚の有り様も気になるところである。すっきり整然としているか、床積みか、野放しか、この本では趣味も職業・専門も異なる1巻、2巻あわせて67人の本棚が登場している。
高校生の時にその詩集を読み漁った渡辺武信さんの本棚も紹介されていた。詩人・建築家・映画評論家であるだけに本も多彩で、それらが同居している。まだお元気なんだと一安心。
我が家の本棚整理は背表紙整列で、基本的に前後二列にはしないようにしているが、増え続ける本とか雑誌類で中々理想通りにはいかない。建築、歴史、漫画、文学、化学、食品、科学等と五目畑状態。以前は多くの本を段ボールにしまい込んでいたのだが、昨年開架式の本棚に展開したので、少しは本に囲まれてる感がする。
「人の魂、本棚に宿る」とある。本棚を公開することは、自分の頭の中を覗かれているような気がしないのかな、もうそういった次元は超えているんだろうなと思うけど。
スペインとアメリカを拠点に活動するアントン・ガルシア=アブリルとデボラ・メサが率いる職能横断型建築チーム「アンサンブル・スタジオ」の初期作品集。
TOTOギャラリー・間(東京都港区)でアンサンブル・スタジオの日本で初めての個展「Architecture of The Earth」が2021年6月8日(火)~9月12日(日)の会期で開催されている。個展は見に行けるかどうかわからないので、先に本だけ読んでみた。
アンサンブル・スタジオの作品からは、「大地の気」を感じる。それほど力強い。
日常的な世界にどっぷりつかっていると「建築とは何か?」と自問することを忘れてしまう。というか避けるようになる。時々 アンサンブル・スタジオのような「建築とは何か」考えさせてくれるような作品を眺めないと商業化の中で埋没してしまいそうだ。
サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路の終着地にある「音楽高等学校」と「スペイン著作権協会本部」の建物は、実際見に行きたかったのだが、聖地巡礼の旅路につくことが出来ずに歳を重ねてしまっている。
もう かなりのjijii(爺)になってきたので「終活」などと言っていたら、70代、80代のお兄様お姉様方に「まだまだ。これから」と叱咤激励された。
最近、読む本は女性が書いた本が多い。
この本の著者である大塚ひかりさんも、この本の他に「本当はエロかつた昔の日本」とか「うん古典・うんこで読み解く日本の歴史」「エロスでよみとく万葉集」など きわどい切り口の著作が多数あるが、総じて女性の方が男よりも視点が柔軟のような気がする
筆者によると「くそ」とは「パワフル・ワード」なのだそうだ。「くそ」とは異臭をはなつもの、腐ったものなどのマイナスの意味と肥しのように物を生みだすパワーというプラスの意味もあるそうだ。
そういえば、歳をとって記憶力は衰えたようには思うが、判断力や問題解決能力は益々冴えわたってきたように思う。これは歳を重ね経験が蓄積されると伸びていくものなのかもしれない。まあ口は悪い方だから「あのくそ爺」と影では言われているのだろうが。
今、映画が上映されている葛飾北斎が「富嶽百景」(1834年)を出したのが75歳。
私が小学生の時に夢中になった「南総里見八犬伝」(1841年)は、滝沢馬琴が75歳の時に完成させている。
四世鶴屋南北が「東海道四谷怪談」を発表したのが71歳。
貝原益軒が「養生訓」(1713年)を書いたのは84歳のとき。
杉田玄白が「蘭学事始」(1815年)を書いたのが83歳のとき。
後世に残る本を書けるのは、やっぱり爺になってからかも知れない。
6月10日に発行された澤さんのほやほやの新刊。出版社は公職研なので完全に自治体職員向けなのだろうが、自分が中間管理職のときにこんな本があったなら色々な指針になっただろうと思う。まさに新任中間管理職の「心のバイブル」のような本の中身になっている。中間管理職経験者ならうなづく事ばかりで、若い時にタイムスリップしてしまいそうな気がした。
役所の人達を外部から見てきたが、「窓口は行政サービスの最前線」というのはわかる。とりわけ建築関係の窓口で日々様々な市民が来訪し、職員とコミュニケーションをとっているのを傍らで聞いていると、この人は専門的な事を上手に市民に説明していると思う人もいる。声を張り上げたり、誰それの議員と友達とか、市長に直談判するとかクレーマーと言うかパワハラ系の市民も相手にしなければならないし相当に大変な業務だ。指定確認検査機関等のように建築関係の人達だけを相手にしているわけではない。なにしろ建築の専門用語が通じない人達にも理解できるように説明しなければならないのだから。
自治体職員は、窓口対応で鍛えられていくのではないかと思っていた。とりわけ「係長はしんどい存在」だが「実務をバリバリこなせるのは係長時代」「係長あっての自治体」「係長が意欲的に仕事をしてる自治体は自ずと活性化され、地域も元気になります」は、そのとおりだと思った。
澤章さんは、東京都庁に30年以上勤め、都知事のスピーチライター、広報担当トップを務めた元幹部。退職後、都の外郭団体・(公財)東京都環境公社理事長の時に『築地と豊洲「市場移転問題」という名のブラックボックスを開封する』(都政新報社・2020年3月)を著し、その4ヶ月後の7月に解任された。
小池都知事の暗部をえぐり出したと言うこの本は、今でも都庁内では発禁書扱いと噂されているが、発禁書と言われれば余計読んでみたくなるのが世の常人の常。
昨年解職されてから、いつの間にかユーチューバーになったと思ったら、今年立て続けに本を出された。その一冊がこの「ハダカの東京都庁」もう一冊がまもなく手元に届くであろう「自治体係長のきほん 係長スイッチ: 押せば仕事がうまくいく!一歩先行く係長の仕事の秘けつ」
実際に見て聞いた、その内幕が明かされる「ハダカの東京都庁」。
結構ざっくばらんな文章なのだが、石原知事時代の2期目4年間(2003年~2007年)に都知事のスピーチライターをしていただけあり、博識で教養を感じる。
都に勤めていた私の同級生や知人達も既に退職したが、居酒屋談義では垣間見ることが出来た通称「都商事」の実態も、澤章さんのように本にして語る都庁OBは希少。
役所の仕組みや役人の習性をしらないと中々交渉事は難しいが、「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」(「孫子・謀攻」)というから、都商事の内幕を知れたことは貴重だ。
京都 浄土宗・龍岸寺のナムナムTVを見た時、思わず笑みがこぼれました。
ドローン仏の登場です。
のんの様が本当に空からやってきた
テクノ法要、仏像製作のワークショップも行っています。
お寺のチャレンジ精神は尊敬します
https://www.youtube.com/channel/UCYnWRTE04LqRoTE8L4fUE2A
龍岸寺ナムナムTVは 楽しい番組です。