5月の中旬に受けた一級建築士の定期講習
今日、講習の修了書が届いた
前回より終了考査の点数が悪かった
何だかあっと言う間に三年だなぁと思っていたら
半年前倒しで講習を受けていた。
それにしても定期講習の三年は短い。
五年ぐらいでも良さそうに思う。
建築法務/ 建築ストック再生・活用 /長寿命化/ 環境建築 / 建築設計監理 / ㈱寺田建築事務所・一級建築士事務所
一般的には鬼子母神(きしぼじん)と呼ばれているが、御堂の看板を見てもらうとわかるように、漢字の「鬼」の上に角がないのが正式で、「きしもじん」と読むのが本当との事。
鬼が改心して角が取れたというのが理由とか
この辺りは、平日の日中は、人が少なくのんびりと散歩するのには、打ってつけ。池袋駅前から少しあるくと、昔からの静かな街が広がる。
都電荒川線・鬼子母神駅を挟んで鬼子母神とは反対側の地域が「雑司ヶ谷・南池袋地区」として4月に木密地域不燃化特区に指定された。東京にいると街が大きく変わっていく様を実感する。
昔は、よもや池袋に住むことになろうとは思ってみたこともなかったが、ただただ交通の利便性が良いと言う理由だけで住み続けているようにも思う。
豊島区は大型再開発に熱心なあまり、国からの「保険基盤安定繰入金」(予定額5億7300万円)を一般会計に入れて法定外繰入金を圧縮するために横流しするらしい。ということで国保税もまた値上がりしたし、介護保険料も値上げする等住民サービスはあまり良くない。
「賃上げの 花が舞い散る 物価高」かな・・
報道によると、沖縄県の翁長雄志知事が名護市辺野古の米軍新基地作業を停止するよう求め、従わない場合は岩礁破砕許可を取り消すことがあるとした指示(3月23日付)に対して、防衛省沖縄防衛局は24日、林芳正農水相に行政不服審査法に基づく審査請求書と執行停止申立書を提出した。
これを聞いて、役所対役所で行政不服審査法に基づく審査請求や執行停止申立をするのか?
そもそも行政不服審査法の目的は、行政庁の違法、不当な処分など公権力の行使について「国民に対して広く行政庁に対する不服申立てのみちを開くこと」で「国民の権利利益の救済を図る」(第1条)とある。
行政間での話し合いができないのかと思った。
今の政府は、沖縄の民意を代表する翁長雄志知事と面談しなかつたりと、名護市辺野古基地問題での強権的な対応が目に余る。
通常、行政不服審査法に基づく審査請求は、国や地方自治体といった行政機関による処分に不服がある個人や組織が、処分取り消しを求めるために行うもので、行政間の審査請求などあるのかと驚いた。
さて、農水省の審査委員会は、どう対応するのだろうか。政府の圧力が加わるから裁決までのスピードも速いのだろうな。
建築審査請求では、昨年東京都内の特別区建築審査会で建築審査請求が棄却された案件に対して近隣住民が2014年11月に国土交通省に再審査請求と工事の執行停止をもとめているが、4カ月余りたっても何の進展もみられないと聞く。
建築基準法第94条第2項には、「建築審査請求を受理した場合は、1月以内に裁決しなければならない」あるが、これは訓示規定だからと、まったく無視されている。
民間人が審査請求するとチンタラしているとしか思えない審査請求。さてどうなるのか興味津々。
昨年来の仕事がひと段落ついて、久しぶりに本屋に行った。
商売道具の法令集を買いに行ったのだが、これだけは毎年買い替えている。そして何十年井上書院の法令集=青本を使い続けていることだろう。
池袋淳久堂の建築関係の書棚をながめて歩いたが、何だか触手が伸びる本が無かった。アンテナが弱くなったのだろうか。
「本屋に行ったけど結局法令集しか買わなかった。面白そうな本がなくて」と話したら「面白い建築を造れる人が少ないんだから面白い本なんか書けないよ」と言われた。名言だ。いたく感心。
先日、名古屋の知人から電話が来て「今、どこにいるの」と聞かれた。最近 古い海外の建物写真しかアップしていなかったが、私がヨーロッパに行っていると思っていたらしい。
仕事で缶詰め状態だったのさ。1月2月と電車に乗って外出したのは5回もない。完全なる引きこもり状態だった。
最近 ボケてきたと言われることが多い。一週間に一度程度外出するような事を探しているのだが・・・
建築の本は法令集しか買わなかったが、こんな本を買ってみた。
ちきりんさんは、著名な社会派ブロガーだけど中々面白い視点の持ち主で勉強にさせていただいている。
ベッドで寝ながら読めるところが良い。
とても面白くて二晩で読んでしまった。
知人にブログでノウハウを知らせすぎではないかと言われた。
例えばレシピがあれば料理を再現できるわけでなく、再現するにはレシピの読解力、すなわち感性と経験が必要である。
楽譜があれば音楽を再現できるわけなく、再現するには楽譜の読解力、すなわち感性と経験が必要である。
文献、論文、データに焦点をあてた研究も危ういところがある。
逆にいえばブレークスルー(進歩・前進・突破)は、ここににある
「老い先短い人生、知識と経験を墓場にゃ持っていけない」
と答えた。
梅の花も咲き始めていますが
あっという間に2月
大学は学期末テスト、入試とあわただしい日々が続きます
江戸時代の入学テストというと
寛政年間(1789~1801年)に「学問吟味」とよばれる学力試験が始まり、この試験でよい成績をおさめれば、低い身分の者でも高い役職に抜擢される例が相次ぎ、数多くの幕臣やその子弟が受験するようになったそうです。
「学問吟味」は、湯島聖堂に開かれた昌平坂学問所で3~5年ごとに実施され、小学、四書、五経、歴史書、詩、文章の試験が行なわれていた。
成績は甲、乙、丙、落第で評価され、合格者には身分に応じて褒美の銀や服、布などが与えられた。1回につき2000~3000人が受験するが、最高の成績である甲科合格は数人しかいないのが常だったと本にあります。
上位合格者でないと上位の役職にはつけなかったとか
藩校の入学試験のありようは、以前NHKのタイムスクープハンターで見たような記憶があります。
何時の時代の入学試験も親子ともども大変です。
【雪の金沢市民芸術村】
あっという間に今年もあと二日になりました。
12月中旬の金沢出張から帰ってきてから体調を崩してしまい
気力が湧かない日々が続いてました。
それでも何とか年賀状を出し、
新年発行の弊社の2014年下期の業務と
現在進行形のプロジェクトを紹介する
「TAF通信・2015」
をまとめながら2014年を振り返っていました。
2014年は、様々なプロジェクトに関わる中で、
色々な方とお会いし、お世話になりました。
これらの方々に、この場を借りて改めてお礼申し上げます。
今年の更新はこれで終了とさせていただきます。
今年、1年間のご愛読に感謝いたします。
ありがとうございました。
来年も引き続きご愛読のほど、お願い申し上げます。
来るべき新たな年が、皆様にとって良い年でありますよう
それでは、良いお年を!!
その昔、社会人になりたての頃のこと
先輩に「意匠設計者にとって一番大事な事、勉強しなければならないことは何だと思う?」と問われて 少し逡巡して「デザインでしょ」と言った。
先輩は、「法規」だよと言った。
これにはガツーンときた。
実は、若い時は法規は苦手だった。大学で建築法規の勉強はしたし法令集は持っていたが、どうも法文が頭に入らず苦手意識が抜けなかった。
社会人になってほどなく担当したのが、ある会社の川崎の寮だったが、都市計画法の開発行為(都計法29条)をしなければならなかった。測量以外の手続きはすべて行えというのが上司の指示だったが、苦手な建築法規だけでなく 一度も見たこともない都市計画法と施行令、開発行為の手引きに悪戦苦闘した。
公園、道路、水路、排水と各担当課と協議を整え同意文書をつくりと毎日のように役所に通い苦労していたが、先輩に聞いても誰も開発行為の許認可をしたことがなく教えてもらえずに役所の担当者に教えてもらいながらの業務だった。多分土木系の事務所に外注した方が経費は掛からなかったと思うが、今考えると良い勉強をさせてもらったと思う。
建築や都市をつくる上で、法規の役割はとても大きい。社会人になればすぐ直面するのが建築法規を理解しているかどうかだ。
大学教育における建築法規は、今も昔も2単位らしい。
知人に聞くと、建築士試験対応の授業内容で演習中心になっているところもあると聞く。常時使用する法令集は昔の3倍(2分冊)ぐらいの厚さになっているから、それだけ関係法も含めて法令が増えたということだろう。
建築基準法、関係規定だけでなく民法、不動産登記法等、もっと広範囲の法令を教養として勉強してきてもらいたいものだ。
若い設計者からは すっとんきょな質問を時々受け面喰う。
「自分の敷地なのに 何で こんな規制うけなくちゃならないんですか?」「非常用照明なんか必要なんですか?」書き上げると疲れてくるからやめよう。
最後に
「建築基準法はザル法なんでしょ」
「建築基準法が悪いんじゃない。使う人たちがザルにしているだけ」と答えるようにしている。
お願いだから大学や専門学校で建築法規をもっと勉強させて。
「さよなら国立。音楽日本代表、集合」と銘打った「JAPAN NIGHT ・MOVE WITH THE MUSIC OF JAPAN」が5/29開催された。
入場してからの写真撮影は、開演前でもNG、携帯電話の写真撮影もNGということだったので国立競技場の建物の撮影は数枚のみ。
アリーナ席だったが、ステージに対して長辺方向に幅広い構成だったので、若干ステージとか映像画面は見づらかった。
入場者数は6万人 スゲェ
狼青年のMAN WHH A MISSIONに始まり、鬱々としたSEKAI NO OWARI、そしてクールでテクノなPerfume、コンサートの大とりはL’Arc-en-Ciel。
コンサートは盛り上がっていた。
入場者一人一人に貸与されたLEDスティックライトは、音楽とシンクロして会場全体が一斉に色が変わり一体感を創出していた。
L’Arc-en-Cielのコンサートに来たのは2年ぶり。
コンサート終了後は、周辺は歩道も車道も大渋滞。最寄駅からのアクセス方法。JR千駄ヶ谷駅等の最寄り駅の施設の見直し。周辺環境整備も相当知恵を絞らないといけないところ。
コンサートの模様は下記サイトで
5/28 新国立競技場の基本設計が発表された。
国際コンペの時よりコストの見直しがされ、規模も縮小されたようだ。基本設計の詳細は下記のサイトに公表されている。
http://www.jpnsport.go.jp/newstadium//tabid/411/Default.aspx
このところ新国立競技場のニュースが飛び交っていた。
5月12日には、建築家の伊東豊雄氏が、国立競技場の建て替え計画に異を唱え、現競技場の改修案を発表した。
【スタンドを複層化、伊東豊雄氏が国立の改修案 】
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20140516/663049/
又、JIA・日本建築家協会が国立競技場解体延期の要望を出している。
【国立競技場の解体延期を要望、JIA 】
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20140523/664070/?rt=nocnt
等、多方面から解体延期、改築ではなく増築・改修の要望が出ていた。
そんなところ5/31のファイナルディを前に基本設計が発表されたわけだが、基本設計を見て個人的にはがっかりした。
なんだか ずいぶんとずんぐりむっくりして 躍動感がない。
自転車競技用のヘルメットから工事現場用ヘルメットになったような・・・。
この基本設計だと、歩行者の視線ではボリューム感だけが強調されるような気がする。やはり8万人収容にこだわるとこうなっちゃうのかなぁ~。
個人的意見は、もともと56年ぐらいで建物を壊して改築してしまうのには賛成できないし、オリンピックのスタジアム基準は6万人だから、増築等をすれば良いと思っていた。
一方、ザハ・ハディド・アーキテクトの設計なら完成を見てみたいという気持ちもあったけど、最初から予算額の倍になりそうなデザインだから・・・
それでも新しい未来を切り開いていくような躍動的なデザインにはしびれた。
もともとこのコンペは、応募要領でデザインコンペで設計コンペではないとあったけど、ザハ・ハディド・アーキテクトはデザイン監修という立場になり、基本設計は、日建設計・梓設計・日本設計・アラップ設計共同体。
http://www.jpnsport.go.jp/corp/chotatu/tabid/117/Default.aspx
お上が決めたことには逆らえない風潮が日本にはあるが、市民は発言しないと。
長女が集めていた御朱印帳に刺激され、出張の都度、社寺仏閣を訪れ御朱印をもらっていたら、1年弱で二冊目になった。
「最近の趣味は御朱印集め」と言うと、意外と驚かれる。
つい1年ほど前は、無神論者だった。二回の手術を経て、麻酔から目覚めてから「死」を意識するようになったからだろうか。それとも意識せざるを得ない年齢になったということだろうか。
始めは、記念スタンプ集めぐらいのつもりだったが、「御朱印とは宝印」と言われてから、神社や寺のいわれを調べるようになった。
そのうち神社について強く関心を持ち、自然と古事記、日本書紀、その他の関連する古代史関係の本を読むようになっていった。
もともと中学生の頃は、松本清張という古代史研究者のような小説家の本を読んでいたので古代史は嫌いではなかった。
そして、今は日本の国家の成立過程である古墳時代へと興味は広がっている。
今月初め奈良から東京へ夜の高速道路を500km程走り、首都高に乗ったらタイムスリップしたような感覚に襲われた。その晩みた夢は、神様たちとダンスをしているものだった。
建築の仕事に関わっているからか、古墳や社寺が、どのようなスケール(物差)で作られたかということには強い関心がある。文献史や一般的な考古学の図書では、あまり数値の記載は多くないが、「物差」は、その民族・文化的反映だと思う。
それと古代史は、当時の東アジアの政治・文化と密接な関係性を持っていると思っている。
上の地図は、通常我々が目にする地図を反転したものだが、逆の視点、別の視点に立つと色々なことを考え付くものだ。これは建築の仕事の上でも言えることだ。
古代史の本を読むと時間を忘れるので、今は時間を決めて深夜にベッドの灯で見るようにしている。
【東大寺大仏殿に至る塀】
律令制度における造営・修理事業は、内裏は造宮省・修理職・木工寮が、寺院は造寺司が管轄して、諸国からの庸・調を財源として事業を行った。一方、神社の場合には造宮使が管轄して、神税を財源として事業を行っていた。
国家的規模の寺院や神社の建造・再建・修復には、たいていは「成功」(じょうごう)あるいは「造国」(ぞうこく)という制度がとられていた。
「成功」(じょうごう)とは朝廷の公事・行事及び殿舎の営繕、寺社の堂塔修造費用など本来、朝廷の公費で負担すべきところを、任官希望者を募って任料を納めさせるか、または自己負担でそれぞれの事業の功を成らせて、見返りに官職に叙任するという売官制度の一種である。
「造国」(ぞうこく)とは、平安時代中期から南北朝時代にかけて、内裏や寺社などの造営・修理の負担を割り当てられた国のこと。その責任者となった造国の国司(受領)を造国司(ぞうこくし)という。受領国司に財源をまかなわせ、国司は任国内の税物を加徴できるようになっている。これはうまくすれば収入の一部を私物化できるので、希望者も多かったようだ。
東大寺で思い出したことだが、重源は東大寺再建の時 国家予算で建築を主導したわけではない。
「知識結」(ちしきゆい)という方法である。
各所に「知識」(ちしき・智識とは、仏教の信者が善業を積み重ねるために寺院や仏像の建立や維持、写経や福祉などの事業のために金品などを寄進すること。また、寄進者や寄進物を指す場合もある。)を結び、これをネットワークする「勧進聖」を募り、これらを組みあげながらプロジェクトを進めるという方法である。そのリーダーを「大勧進」といった。大勧進は事業計画のすべてをまかされ、立案と予算の執行権をふるうことができ、知識物(これらは進退・進止とよばれた)を自由に差配することができるが、無報酬となる。
重源は東大寺再建を成した後「大和尚」の称号を与えられているから名誉と報酬は、後からついてきている。
「知識結」は、現代的に言うとNPOと言えるかもしれない。
中日新聞の2月18日付に「建設業の人不足 公共事業急増のツケだ」という社説が掲載されていた。
◆ 建設業の人手不足が深刻化している。縮小傾向にあった建設市場が、震災復興に加え自公政権の公共事業積み増しで急膨張したためだ。経済にも影響が出始めている。抜本的な将来像を描くべきだ。
▼ 何とも皮肉な話である。建設業界はバブル崩壊以降、建設投資がピーク時の八十四兆円(一九九二年)から最近は四十兆円台に落ち込み、それに伴って最大約七百万人いた就業者は五百万人に減った。若い人の就労が進まず、人不足と高齢化が進んだ。
そんな業界事情なのに、東日本大震災の復興需要に加えて景気回復傾向を受けた建設・不動産ラッシュ、東京五輪の開催準備も加わった。さらに大幅な公共事業の追加である。人手不足や資材高騰に拍車がかかるのは当然だ。
▼ 問題が深刻なのは、影響が広く国民生活に及び始めたことだ。公共工事の入札不調が全国でみられ、待機児童問題で急がれる保育所の開園や病院などの整備が遅れている。慌てた政府は、消費税増税後の景気対策となる補正予算の確実な執行を求めたが、安易な公共事業増加のツケは明らかだ。
国土交通省は人手不足対策として、公共工事を発注する際の人件費の基準単価を昨年に続いて引き上げたり、入札で複数工事を一括発注するなどの取り組みを始めている。外国人を労働現場に受け入れる技能実習生の規制を緩和しての活用も検討している。
▼ しかし、こうした付け焼き刃的な対応には大いに疑問だ。他産業に比べて低い建設業労働者の賃金を改善するのは妥当だとしても、建設現場に欠かせない型枠工や鉄筋工などの技能労働者は一朝一夕に穴埋めできるものではない。
そもそも現状は人手不足だが、人口が減る今後も建設需要が続いていくかは不透明だ。中長期的な見通しもないまま、その場しのぎのような対応では若い人らの入職は進まないであろう。外国人の技能実習制度も、本来は途上国の人材育成を目的としている。安価な労働力確保や雇用の調整弁のような扱いは許されないはずだ。
政府には、泥縄的ではなく建設産業の将来像まで描いてほしい。業界にも注文がある。元請けから下請けまでの重層構造の下、賃金の中間搾取や社会保険未加入といった悪弊をまず正す。国による処遇改善に頼るだけでなく、教育訓練や技術伝承といった人材育成、生産性向上につながる技術革新などを自助努力で進めることだ。http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2014021802000099.html
中日新聞の言うとおりだと思う。
バブル崩壊後の失われた20年の間に、度重なるリストラによって、技術者・職人は建設業を離れて、いまや就労人口は最大時に比べて70%程度まで落ち込んでいる。
急に仕事があるから建設業に戻れと言っても土台無理なはなし。建設業・設計業界は相変わらずの「ブラック企業」業界だ。
私が建築の勉強を始めたころは、未来の都市は自分たちがつくるんだという夢と希望があった。田中角栄氏の「日本列島改造論」なんかにも触発されたけど、今や高速道路は整備されたけど、どこに行っても駅前店舗はチェーン店、主要幹線もロードサイドはチェーン店という均一的な街になってしまった。
「里山資本主義」ではないが新しい「日本列島改造論」=都市構築のビジョンが欲しい。
新年 あけましておめでとうございます。
旧年は、通院・入院・手術・自宅療養と
約半年間に渡って事実上仕事を休んでしまいました。
夏からは、その反動でしょうか全国各地への出張が続き、
業務を通じて各地の建築条例や取扱に触れ見聞を広めることができました。
出張のついでに立ち寄る社寺仏閣を初めとした建築物には、
相変わらず多くの刺激を与えてもらいました。
教科書でしか知らなかった建築の数々
昨年は、京都の「岩清水八幡宮」、「上賀茂神社」、「貴船神社」
等が印象に残った建築でした。
今年も全国への出張が続きますが、
御朱印帳をバックに入れ
業務の傍ら社寺仏閣めぐりをしたいと思っています。
尚、私どもの業務は
以上の三本に集約されてきました。
この分野で、一層の研鑽に努める一年にしたいと思います。
本年も宜しく御願いします。
平成25年10月15日、国交省が福岡県福岡市の整形外科において死者10名、負傷者5名の火災が起きた事故をふまえて緊急点検の指示をだした。
国交省と消防庁の事故報告を読むと、現在の建築基準法や消防法の既存建物の維持管理に関する事項から漏れ落ちた建物だと感じた。
平成25年10月11日に福岡県福岡市の整形外科において、死者10名、負傷者5名の火災が発生しました。
この火災については、現在関係当局により原因等の究明が行われているところですが、今回火災のあった建物は建築確認の届出をせずに増築され、その際、煙感知方式に改修すべき防火戸が温度ヒューズ式のままとなっていることなどが確認されています。また、少なくとも防火戸が作動しなかったことが被害の拡大につながったと考えられているところです。
このような火災の被害を防止するため、本日(10月15日)付けで、都道府県を通じ特定行政庁に対し、別紙のとおり病院及び診療所の防火設備に係る緊急点検を行うよう通知しましたのでお知らせいたします。
添付資料http://www.mlit.go.jp/report/press/house05_hh_000436.html
上記は国交省の緊急点検に添付された事故の概要
既存不適格建築物だと思っていたら、無届で増築した部分があるから違反建築物。一体増築だから既存遡及する部分は多い。
しかし火災現場から無届の増築部分の概要を、よく把握できたなぁと思った。国交省の調査能力はすごい。
昭和44年、昭和48年に確認申請が提出されていたとしても この報告書では完了検査が行われていたか記載が無い。
当時の書類は、建築確認記載台帳に掲載されている簡潔な情報。残っていたとしても建築計画概要書程度なのだ。
上記は消防庁の第5報
微妙に面積とか国交省の資料と相違している。
特殊建築物定期報告の対象から除外されているから既存建物の維持管理状態を把握できない。報告義務が無いから不備や未整備部分があつても放置される。
既存建物の調査で多くの物件を見てきて、防火区画・非常用照明・代用進入口は不備なものが多い。
それらの多くは、特殊建築物定期報告から除外されている中小規模の建物だ。
最近はビジネスホテルの競争が激しいからだろうか、平日の宿泊料金が安い。
聞くと土曜日だけは、倍ぐらいの価格になるらしい。
ネットで予約すると更に割引があるし、繁華街から少し離れたところが狙い目だ。
写真は、京都で宿泊したビジネスホテルの朝食(500円)
建物調査等の仕事で出かけると、ホテルに着くなりカメラバッテリーの充電、画像の整理、調査事項を書きとめた野帳の整理とあわただしい。
シャワーを浴び、ベッドに横たわると もう外出などしたくなる
その土地の美味しいものを食べたいとは思うが、地元の人に紹介された店以外では、自分で探して、巡りあうのは難しいし、一度ホテルに入ると億劫になる。
夜は、その都市の特定行政庁の建築条例や取り扱い基準を再確認したりと その日のうちに問題点を整理したりすると、あっという間に時間は過ぎる。