昨日9月12日に東京文化会館から東京国立博物館にいたる木立の中を歩きました。
なにやら秋特有の銀杏の臭いが立ちこめていました。
随分と早くに臭いがするなと思い樹木の下を見ると まだ青い銀杏の実が一面に落ちていました。
台風15号による千葉県を始めとした各地の被害は甚大です。停電が未だに解消されない事。何日にも経ってからしか被災状況を主要メディアが報道しない事。災害が多い国なのに教訓が生かされない事。この国の将来を考えると憂鬱になります。
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上野駅で降車して東京国立博物館・特別展「三国志」に行ってみました。
9月16日までだからでしょうか、平日の午後でもわりと混雑していました。
つい最近「三国志 Three Kingdoms 全95話」をDVDで見終わったところです。
昔、横山光輝の漫画「三国志」を全巻見て以来の自分の中で沸き起こっている感覚ですが、頭の中は「三国志」で満たされています。
何にでも「天の意」であると言ってしまいそうです。
「三国志演義」の影響か一般的には曹操は「悪」で劉備は「善」のように思われているようですが、自分の中では曹操や司馬懿への関心が強くなっています。
館内は展示作品は一定の条件付きで写真撮影が許可されています。
沢山撮影しましたが、数点のみ紹介します。
赤壁の戦いを想起するような矢の展示は圧巻でした。
本書は、本邦唯一のコンストラクション・マネジメント教本で最近の多様な発注方式に対応して改訂された。
コンストラクション・マネジメント(CM)における標準的な啓蒙書をめざして2004年に発刊、2010年に「 改訂版」がだされ、この本は第3版。
昨今の建設分野を取り巻く社会環境はますます変化し、随分CMも浸透・普及してきた。
また公共工事品確法改正(2014)に伴い、官公庁でも多様な発注方式が可能になってきました。また地方公共団体が保有・管理する公的不動産(PRE)についても各地で見直しが進んでいます。
建築プロジェクトの事前協議である各種許認可は、設計スケジュール、建設コスト、全体計画に関わっているのでコンストラクション・マネージャー(CMr)がモニタリングする必要があります。新築だけでなく増改築・用途変更を含むリノベーションプロジェクト等も増えてきて、その一部をお手伝いすることが増えてきました。
ということでCMを体系的に勉強し直すために読みました。
新宿歌舞伎町俳句一家「屍派(しかばねは)」の「アウトロー俳句」北大路翼編を読んだ。
常日頃 親しんでいる俳句とは、まったく異なる世界を開いてくれる。
新宿歌舞伎町界隈は、学生時代から親しんだ街。美しい花も咲いているが毒花も咲いている。とっても猥雑でエネルギッシュな街。
「アウトローとは、つらさ、苦しさ、愚かさ、哀しみ、怒り、妬み、嫉みなどをすべて受け入れしまう寛容さだ。要は愚鈍で立ち回りが下手なだけかもしれないが、それを優しさだと僕は思いたい。つまり、不良は優しくなければいけないのだ」と書く
屍派は、有季定型にこだわらい。季語よりも季感、定型よりも自分のリズムを大事にする。
この句集にある句は、ひとつひとつ刺激的である。自分はアウトローではないと信じ込んでいる人には とりわけ劇薬だ。
山下PMCの代表取締役社長である川原秀仁さんの本。
PM(プロジェクトマネジメント)、CM(コンストラクションマネジメント)の基本は、品質・コスト・納期をコントロールしながら、施設建設プロジェクト全体をマネジメントすることです。
昔は、CMと言えばコストカツター。分離発注で各専門工事会社からキックバックさせ建築主に隠れて儲ける怪しい人達というイメージもありましたが、昨今は第三者性を担保した健全なイメージが強くなりました。
2000年代の頃から日本の不動産ビジネスが開花しはじめデューデリジェンスの必要性が強調され、不動産証券化とともに設計図や各種施工結果報告書・竣工図の完備が必要となりました。
そしてデューデリジェンス業務(資産の適正評価のための調査・診断)やエンジアリング・リポート(建物状況調査報告書)といった新しい業務が生まれました。
とりわけ不動産投資や不動産管理において遵法性(建築関係法令)の遵守が前提となり、こうした調査業務も新しい業務として仲間入りしました。
昨今では、民間でも官庁でも発注方式が「設計・施工分離」から「設計施工一括発注」、設計の段階で施工者が関与する「ECI方式」などと多様になりつつあります。
そうした中でPMやCMは、これまで以上に重要な役割と責任を負うことになることが予想されます。
この本が出版されたのが2015年ですので、川原さんの書かれている「日本の未来をつくる7つの戦略」には、ちょつとどうかなと思うところもあります。
しかし川原さんは、この分野のトップランナーだけあって、この本に書かれている内容は、刺激的で多くの示唆に富むことが書かれていました。
「事業戦略と施設戦略を高度に融合した領域」は、私にとっては目指すべき高見かも知れません。
日本建築センターと建築技術普及センターから発行されたこの本は、建築基準法の前身である「市街地建築物法」が制定されてから100年の今年、百周年記念として出版された。
建築技術の100のキーワードを「住宅」「一般建築」「各種構造」「建築生産・設備」「政策・地域計画」の5分野に分けて掲載されている。
年寄りが読んでもなかなか読み応えがあるのだが、本書で「日本の100年間における建築・建築技術の全体像や日本の独自性を、これから建築を学ぶ若い人に伝える」と書かれているように、多いに若い人たちに読んでもらうのが良いと思う。
私見としては、調理人(学者)の視点ばかりではなく生産者の視点で建築技術の要素である塗装、防水、溶接、左官、タイル、外壁材等部位別に100年の歴史を振り返ってもらつたら もっと奥行きがある本になったのではないだろうかと思った。
本日、8月26日 民泊事業者から町会長に連絡があり、「民泊を断念する」との連絡がありました。
予想に反して、「事業中止」の連絡でした。
やはり市民がまとまつて意見を言うのは、パワーになると言う事でしょうか。
まずは、心配の種が減りました。
【小布施・竹風堂の栗氷水】
民泊事業者に追加で要望しようと思っていた事項。
近所のお兄様・お姉様(私より一回り以上年長の方々の事)と立ち話していて追加しようと思っていた事を備忘録的に記載しておく。
「地域のローカルルールを守る」
東京都建築士事務所協会のコア東京に連載されている首都大学東京教授の小林克弘先生の「世界コンバージョン建築巡り・第16回・ヘルシンキ」が、とても参考になった。
ヘルシンキのサブタイトルが「コンパクト・シティにおけるコンバージョンの有用性」。
フィンランドの首都・ヘルシンキは、人口60万人強のコンパクトシテイ。中心部から東西南の三方向の港湾地区まで徒歩圏という規模の街。小林先生は、それぞれの地区の性格が変化した場合は、建築コンバージョンによる都市整備が有効に機能する実例としてヘルシンキを挙げている。
ヘルシンキといえば昔・アアルトだが、現代建築でもスティーブン・ホールの「ヘルシンキ現代美術館」や、2018年12月にオープンしたヘルシンキ中央図書館「Oodi」等と興味深い建築があるのだが、コンバージョン建築も中々面白そうだ。
ヘルシンキは、地理的に都市拡張が限定されているので、コンバージョンが活用されているようだ。
サウスハーバーの「スカンディック・ホテル・グランド・マリナ」は、1928年のRC造倉庫を1992年に高級ホテルに転用した事例。「ワンハ・サタマ」は1900年頃竣工した平屋の税関倉庫を、1984年のコンペをへて8つの貸ホールとレストラン施設に転用した事例等 豊富な事例が紹介されている。
小林先生は「ヘルシンキ自体、都市化の歴史が浅いため、過去の建築を尊重するという姿勢が強い」。その姿勢がヘルシンキのコンバージョンを盛んに推し進める原動力と記す。
自分にとってヘルシンキは、にわかに興味深い対象になった。
下記は、私が起案して第二回事業者説明会において 読み上げ(一部配布)して事業者側に伝えた要望事項
【東池袋4丁目住宅宿泊事業についての要望書】
1、 チェクイン時間の厳守
事業者は、7月20日の説明会においてチェックインは16時からとし、飛行機の遅延があった場合は その限りでないと説明したが、類似民泊施設のチェックイン時間を確認したところ16時から23時というのが大多数であった。
当該建物は家主不在型で一棟貸しである。
事業者は宿泊定員について10名と説明したが、宿泊利用室が4室あり、床面積が105㎡程度あるため20人以上の利用が可能であり、明らかな過少申告だと他の事業者から指摘された。
大多数の人員が一度にチェックインする場合、夜半にキャリーバックをひいて通行するのは騒音となる。又路上に滞留し会話するのも騒音となる。
当該地は、地下鉄の駅や幹線道路から近いが、夜間は極めて静かな住宅地であるため、上記の事象は、深夜の騒音源となりうる。
住宅宿泊客のチェックイン時間は16時から21時とすることを要望する。
2、 対面での鍵渡しの徹底
キーボックスでの鍵の受け渡しは、開錠ができない、パスワードが違っていた等の要因により住宅宿泊客が長い時間路上に滞留する可能性があるので必ず対面で鍵渡しを行ってほしい。
3、 「中庭」での喫煙の禁止
事業者は、室内及び路上での喫煙は禁止すると説明するが、「中庭」での喫煙はあると説明する。事業者の説明する「中庭」は、敷地内ではあるが道路に隣接している為に、実質は路上で喫煙するのと変わりがないのだから全面禁煙を要望する。
4、 夜間窓開放の制限
21時以降、外部に面する窓を開放し内部の音を拡散させない事を要望する。
5、 事業ゴミ回収を徹底し、一般ゴミとして搬出しない事。
事業者は、宿泊利用者が排出した可燃・不燃ゴミは全て事業ゴミとして清掃業者が処分すると説明するが、他の住宅宿泊施設の使用実態によると一般ゴミ収集場所に、指定日以外に可燃・不燃ゴミ混合で排出している事例が多いのでゴミ排出については徹底して欲しい。
6、 清掃業者等の車両は、長時間路上に停車させない事。
他の住宅宿泊施設の使用実態によると、清掃業者等が長時間(1時間)路上に停車し、周辺住民の通行の妨げとなっている事から 停車時間は10分以下とし、それ以上の場合は、近くの有料駐車場を利用するようにしてください。
7、 初期消火
当該計画地は、木造密集地区であり、地域のほとんどが消防自動車か進入できない狭隘道路である。よって万が一火災が発生した時は、隣接した建物に延焼を及ぼさないように初期消火が非常に大切である。
住宅宿泊事業を行う場合は、自動火災報知機の設置が必要となるが、これは利用者に火災の発生を知らせるものでしかない。
事業者は、消火器を設置し、利用方法を多言語で表示すると説明しているが、多言語・多文化の宿泊利用者が一時的に滞在する民泊の場合、宿泊利用者が消火器による初期消火を充分に行えるとは到底思えない。
そこで消防署への通報装置の設置。並びに初期消火を徹底するためにスプリンクーラー設備の設置を要望する。
8、 私有地利用の制限
当該計画地が接する二方向の道路は、何れも私有地(共有持ち分)であり、地目は宅地である。一般の通行の便に供する場合は 私有地利用を是認しているが、それらを逸脱する利用については認めていない。宿泊利用客が多人数で路上にたむろすることや、清掃業者等の車両が長時間駐停車し一般の通行を妨げる行為は私有権の侵害である。
又、当該建物が平成24年に改築した時、上下水道の工事の為に「私道掘削」に同意したが、これはあくまでも「専用住宅」として利用することで同意したに過ぎず、当該建物を住宅宿泊施設として利用することは当初の同意目的から逸脱しているので、再同意を求める。
9、 協定書の締結を求める
周辺住民との確約事項は、事業者と周辺住民との間で、協定書を締結することを要望する。
2019年7月29日
7/31 2回目の事業者側からの説明会が開催された。
初回より1.5倍の大きさの会議室が満杯になるくらい周辺住民が参加した。始めて参加した人も多いようだった。
事業者側から配布されたのは、宿泊者向けの注意事項と宿泊者向け緊急連絡先の一覧の2枚だけ。前回の事業者側に要望した項目の回答は無かった。
住民側をなめているのか、あるいは誠意がないのか、はたまたこうした交渉事が不慣れなのか。
ともかく埒があかなかったが、初参加の住民も多かったので それらの方々の要望を加えて次回、住民側の要望事項に対する回答を文書行うとの確約を得て散会となった。
7月29日「住宅宿泊事業の届出書受理保留のお願い」を豊島区保健所所長宛に申入れをしました。生活衛生課長・係長・担当者に対応していただき、お話しを聞いていただきました。
前回説明会で周辺住民から事業者に出された要望の回答を待っているところですが、「豊島区住宅宿泊事業の適正運営の確保に関する条例」では、事業者側に周辺住民から出された要望に回答する義務はなく、周知したという自己申告で届出を出すことができます。基本的に書類の形式的要件が整っていれば2週間ほどで受理され、民泊を開業することができます。
そこで、事業者と周辺住民との協議が整うまで住宅宿泊事業の届出の受理を保留してくださいという申入れをしました。
数日間で準備したのですが、まちづくり協議会会長、町会長を始め町会の方々、当該建物の向こう二軒両隣の賛同を得て提出しました。